長谷川 義道 院長の独自取材記事
AKuA Dental Clinic
(港区/新橋駅)
最終更新日:2023/11/20
新橋駅から徒歩5分の場所に位置する「AKuA Dental Clinic」。院内はハワイアンテイストにあふれ、リラックスできる雰囲気だ。院長の長谷川義道先生は口腔外科を専門とし、長年インプラント治療の研鑽を積んできた。また、重度歯周病についても、患者への負担を考慮し、短期の改善をめざして集中治療を行っている。「歯科治療は“木を見て森を見ず”では駄目なんです」という長谷川院長。取材では自由診療に特化した意味や、同院のインプラント治療、歯周病治療の特色について詳しく聞いた。
(取材日2023年10月10日)
クオリティーをとことん追求。自由診療専門の歯科医院
まず、このエリアに開業されたきっかけから伺います。
もともと勤務していました三井記念病院が秋葉原にありますので、そちらで診ていた患者さんが来やすい場所がいいかなと思ったのがきっかけです。あとは全国からお越しいただきたいという思いがありましたので、交通アクセスのいい新橋を選びました。新橋というとサラリーマンの町、飲み屋街というイメージがあるかもしれませんが、その一角からは少し離れた場所で落ち着いています。新幹線で来られる場合は東京駅、飛行機で来られる場合は浜松町駅が近いですしね。近隣には歯科医院も多いのですが、最初からクオリティーをとことん追求した自由診療専門の歯科医院にしようと考えていましたので、そこはあまり気になりませんでした。
開業前の先生のご経験について教えてください。
開業前に専門としていたのは口腔外科でした。三井記念病院の歯科口腔外科では医長を務め、顎変形症の患者さんも多かったため、骨切りを中心に行っていましたね。その時の上司がインプラント治療の技術においても尊敬する方でしたので、その先生のもとで学ばせていただきました。三井記念病院で勤務しながら、外部のインプラント専門歯科医院で週1~2回アルバイトもしていたんです。病棟が終わった後にアルバイトに行き、知識をつける生活をもう10年くらい続けていたので、忙しくはありましたね。ただ若い時にそういった研鑽を積んでいないと技術の貯金ができないと思っていましたので、まったく苦痛ではなかったです。技術は日々進歩していますので、今でも勉強は怠らず、セミナーの講師なども務めています。
クリニックにはどういった患者さんが多くいらっしゃいますか?
インプラント治療と歯周病、審美歯科がメインですので、それを希望される方が多くいらっしゃいます。年齢は40代後半から90代までと幅広く、ご紹介やインターネットの情報を見て来る方がほとんどです。インプラントは特に、他院で断られてしまった方のご相談も多いですね。また、歯周病の場合、保険診療中心の歯科医院だと1~2年かかるかもしれないところを、当院では長くて3ヵ月をめざして治療します。他院で歯を抜かなくてはならないと言われた方でも、なるべく保存しながら進めていきます。治療後は、審美歯科のステップに進んでいただくことも可能です。人生100年時代といわれており、とりわけ女性の方は子育ても落ち着いて、これからご自身の人生を考えた時に、食べる喜びを感じたいと思われる方も増えていますよ。
短期集中治療で重度の歯周病の改善をめざす
クリニックの診療を自由診療特化にした理由をお聞きします。
三井記念病院で勤務していた時は保険診療が中心でした。1時間のうちに5、6人診ていたんです。もちろんそれが保険診療の特徴ではあるのですが、それをずっと繰り返しているうちに、治療方法や材料、1人に充てられる時間も限られてしまうことに気づきました。その時にもし開業する際には、1回で効率的な治療の実現がめざせる自由診療をメインにしたいと思ったんです。歯科医院というとどうしても何回も通わなければいけないというイメージを皆さんお持ちですよね。ですが自由診療であれば材料も治療の幅も広がり、時間を制限する必要もないため、少ない回数で患者さん一人ひとりゆっくりと接することができます。治療を通じてとにかく患者さんの選択肢を増やしたいと思ったんです。
インプラント治療における先生のこだわりは何でしょう。
インプラントは失った場所に歯を入れるだけと思われがちですが、そうではなくて口腔内全体を見ることが大事だと思っています。奥歯がない人に前歯のインプラントだけを入れても意味はありません。残念ながら目の前の虫歯1本だけを治療して終わってしまう歯科医院もあります。木ばかりを見るのではなく、きちんと森を見る治療を私はモットーにしています。インプラントを希望されている方であっても、診察してみたらブリッジのほうがいいという可能性もあります。何がなんでもインプラントじゃなくてはいけないというわけではありませんので、そこは一緒にしっかり話をして決めていきます。他院で難しいと言われてしまったことがある方でも、ぜひ一度お越しいただければご相談に乗れることは多いと思います。
こちらの歯周病治療の流れを具体的に教えてください。
当院では「短期集中治療」に特化しています。多くの細菌を短期間に除去し、治療期間を短くすることで再感染防止もめざします。まず手術前の2回の治療では、ブラッシング指導や唾液検査、歯の表面の歯石やプラークの除去を行います。その後の手術では、歯茎を切開せずに歯肉縁下の歯石を取り除いていきます。歯茎を切開して歯石やプラークを除去する方法もあるのですが、歯茎は切開するとダメージが大きく、歯茎自体も退縮してしまうおそれがあるので当院では行っていません。歯石除去の後は医療用レーザーで患部の殺菌を図ります。治療時に使用する水にもこだわっています。このように一連の治療が終わったら、あとは患者さんの状態に合わせて一人ひとり独自のメンテナンスを行っていきます。
口腔内全体の健康を見据えたインプラント治療を提供
先生が診療する上で大事にされていることは何ですか?
患者さんとのコミュニケーションは一番大事にしています。よく話を伺って患者さんの生活背景なども考慮しながら、不安を解消し、自分が持っている知識も含めて丁寧な説明ができればと思っています。あとは自分が専門としないところ、例えば私の場合、義歯や神経の治療においては難儀な症例をこれまで経験してきていませんので、そういった治療の際は決して抱え込まず専門の先生をご紹介します。そのために日頃から専門の先生方とはコミュニケーションをよく取っていますし、三井記念病院勤務時代から医科の先生ともしっかり連携を取っていますのでご安心ください。
クリニックの今後の展望についてお聞かせください。
ようやく開業して5年目に入り、自由診療という選択肢が徐々に認知してもらえるようになってきました。ただ自由診療を選ぶメリットについて、もっと多くの方に認知してもらいたいという思いはあります。欧米では歯科は自費での治療がスタンダードです。もちろん保険診療で満足のいく結果が得られれば良いですが、なかなか良くならないという方はぜひ自由診療も選択肢に入れてみてください。また、インプラントは「治療費が高額」というイメージばかり先行してしまっていますが、長い目で見れば保険診療より高いとは一概には言えないと思っています。長期的な視点で見たときに「より価値があるもの」と認識いただけたらうれしいですね。そう思っていただくためには、われわれ歯科医師がしっかりと納得のいく説明をすることが不可欠です。歯科は早期治療がとにかく大事です。長いお付き合いを通じて患者さんが健康な歯を保てるよう、これからも尽力していきます。
最後に、読者へのメッセージをお願いします。
これまで虫歯や歯周病で亡くなる人はいないと思われてきましたが、最近ではその意識にも変化が生まれ、歯は全身の健康に影響を及ぼすともいわれています。きちんと歯があってしっかり噛めることこそが健康寿命にもつながります。お口はいろいろな臓器の入り口でもありますので、ケアや定期的なメンテナンスをすることに関心を持っていただけたらうれしいですね。他院を受診している中でセカンドオピニオンとしてお越しいただくのはもちろん、些細なことでも頼っていただけるようなかかりつけ医をめざしています。自費のクリニックは敷居が高いと思われがちですが、そんなことはありません。歯に関する困り事がありましたら、無料のご相談からでも結構ですのでお気軽にお越しください。
自由診療費用の目安
自由診療とはインプラント治療/34万円~、歯周病の短期集中治療/5000円~、審美歯科:ホームホワイトニング/2万円~、オフィスホワイトニング/2万2000円~
※歯科分野の記事に関しては、歯科技工士法に基づき記事の作成・情報提供をしております。
マウスピース型装置を用いた矯正については、効果・効能に関して個人差があるため、必ず歯科医師の十分な説明を受け同意のもと行うようにお願いいたします。