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高田 弘幸 院長の独自取材記事

たかだこどもクリニック

(海部郡大治町/春田駅)

最終更新日:2021/10/12

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国道302号西之川交差点近くにある「たかだこどもクリニック」。パステルカラーと木目調のデザインが程良く調和した建物が目印となっている。優しさがにじみ出る高田弘幸院長は長年にわたり、名古屋第一赤十字病院や津島市民病院などで子どもたちと向き合ってきた小児科医療のスペシャリスト。特に小児神経疾患のてんかん治療に多くの経験を持つ。「私たち医療スタッフはどんな時でも子どもたちの味方です」と語る高田院長に、医師としてのこだわりや小児科医療について話を聞いた。

(取材日2021年6月3日)

地域に密着した小児科医療の必要性を感じ開院

医師をめざしたきっかけを教えてください。

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実は私、一度工学部を卒業しているんです。でも、自分がやりたいことと少し違うな、という気がしまして……。もともと小さな頃から「自分の病気のことを知りたい」「家族の病気を自分で治したい」と医学への興味がありましたし、直接的に人の役に立ちたいという想いから一念発起。医学部を受験し、合格することができました。少し遠回りをしましたが、医療業界一辺倒ではなく、工学部を経由したことで、一般的な感覚を強く持てているのではないかと思っています。

小児科を選ばれたのはなぜですか?

研修医になった当初は外科医になりたいと思っていましたし、自分に一番遠いと思っていたのが小児科でした。それまで子どもと接する機会もありませんでしたしね。でも、いろいろな診療科をローテーションし、小児科で子どもたちと接するうちに「かわいいな!」「楽しいな!」と思う時間が増えていきました。とても充実感があったのも覚えています。そして、幸運なことに、多くの恩師にめぐり合い、小児科の楽しさや奥深さ、難しさを教えていただいたことで今があると思っています。

長年、勤務医として活躍されていましたが、開院に至った経緯を教えてください。

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小児神経疾患が専門で、入院しているお子さんの治療にじっくり取り組む必要性が高かったこともあり、長く病院に勤めてきました。一方で、てんかんをはじめとする小児神経疾患は、大人になるまで治療を続けなければならない症例が多く、地域密着型の診療の必要性を感じていました。ちょうどそんな時、親御さんから「開院して引き続き診てくれませんか」という声をいただき、自分の力が発揮できて、皆さんのお役に立てるならと思い、開院を決めました。多くの不安を抱える親御さんが、ずっと私に診てほしいと思ってくれていたことに、喜びを感じましたね。

開院してから約2年になりますが、勤務医時代との違いはありますか?

勤務医時代は小児神経疾患が専門でしたし、目や鼻の病気は眼科や耳鼻科に任せていました。開院前との大きな違いは、こちらでは「なんでも診る」ことですね。発熱や下痢などの一般的な小児疾患、喘息やじんましんなどのアレルギー疾患が多いですが、打撲や骨折なども含め主訴は多種多様です。医療は日々進歩しますので、今も毎日が勉強だと思っています。乳児健診や予防接種の重要性を理解されている親御さんも多く、おかげさまで乳児から小学生まで幅広く診させていただいています。

子どものペースに合わせた「丁寧な診療」を

医師としてのモットーや大切にされていることは?

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「どんな時でも子どもたちの味方」がモットーです。目の前にいる子どもに、できるだけのことをしてあげたいという気持ちを大切にしています。言い換えると「丁寧な診療」ですね。ただ、丁寧な診療は、どうしても時間がかかってしまい、患者さんをお待たせしてしまうこともあります。ここにジレンマを感じていますが、丁寧さは譲れません。愛情が伝わればわかってくれると信じていますし、人と人とのつながりを大事にしています。また、若い頃に恩師から「親が緊急だと思ったら、緊急なんだ」と教えられました。私も研修医に「まず親御さんの言うことに耳を傾けなさい」と語ってきました。医師が元気そうだと思っても、親御さんから見ると違うこともある。そんなちょっとの違いに病気が隠れていることも多いのです。ですから、少しでも不安があれば、遠慮せずに、まずは来院ください。一番長くお子さんを見ていて、理解しているのは親御さんなのですから。

診療の際の工夫や心がけていることは?

意外かもしれませんが、目を合わせると泣く子が多いので、初診では注視しないようにしています。しかし、診察前は「どこが痛い?」、診察後は「どうだった?」と子どもに直接話しかけることが大切です。来院時は警戒していても、コミュニケーションをとり続けると、最後にハイタッチしてくれるなど、少しずつ心を開いてくれます。そういう関係になれば、次回からは楽な気持ちで来てくれる子が多いと思います。また、喉を見せるのを嫌がる子も多いですね。こちらも「あーんして」「べーして」といった声かけなどを工夫しています。小さな子でも痛くないことがわかれば、口を開いてくれるようになるものです。いずれにしても、子どもたちのペースに合わせて気長に待つことが大切です。

医師としての喜びや患者とのエピソードを教えてください。

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私が専門とする小児神経疾患は、一生患者さんとお付き合いしていく例や、医師として悔しい思いをたくさん経験する分野です。その分、子どもたちの治療を終えることができたときは達成感に満たされます。医師になって本当に良かったと思える瞬間ですね。脳炎や脳症など重い病気に何年も悩まされ、親御さんとの相談を繰り返しながら治療したような子は今も顔を覚えています。また、開院時に他の先生にお願いしてきたお子さんもいるのですが、2年たった今でも気になることがあります。

健康状態で重要なのは元気があるか、ないか

貴院ならではの強みを教えてください。

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スタッフ全員が、「子どものため」を一番に考えていることですね。スタッフの多くは勤務医時代に一緒に働いていた仲間で、私が開院しているのを聞きつけて来てくれた者もいます。長年の付き合いで、気心の知れた仲なのでアットホームな雰囲気だと思います。「どんな時でも子どもさんの味方」ですし、子どもの扱いはさすがだと思いますね。やはりスタッフあってのクリニックだなと思いますし、感謝しています。また、機能性を重視した空気清浄機やウイルスの除去を図るオゾン発生装置を設置するほか、発熱患者専用ルームを設け、動線を分けるなど衛生管理を徹底しています。小さなお子さん連れの方も安心して来院いただけると思います。

今後の目標は?

小児神経疾患のお子さんの中には、重い症状だと寝たきりの子もいます。そういう子のためにインターネットでつながる「遠隔診療」をぜひ実現させたいですね。大人の遠隔診療は既に多くの事例が見られますが、子どもたちのためにも活用すべき診療スタイルだと考えています。移動の負担軽減だけでなく、感染症のリスクも抑えられますからね。また、勤務医時代に行ってきた「プレパレーション」を導入していきたいと考えています。プレパレーションとは、子どもを一人の人間として尊重し、検査や治療の必要性を本人に説明して納得してもらうことをいいます。それを見据え、当院には保育士も在籍しています。

読者にメッセージをお願いします。

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子どもさんの健康状態については「熱があるか、ないか」を気にされる方が多いと思いますが、一番重要なのは「元気があるか、ないか」だと考えています。多くの小児科医師が提唱しているのですが、なかなか浸透していきませんね。どうしても熱が基準になりがちですが、すぐにでも親御さんの意識を変えていただきたいです。だから私はいつも「熱がなくても元気がなかったら必ず来てください」とお伝えしています。数値で測れる熱と違い、元気があるかないかは親御さんにしかわからないと思いますので、少しでも気になることがあれば、「これくらい……」と思わずにすぐにご来院ください。診察して何もなければ、それに越したことはありませんので、どんなに小さなことでもお気軽に。友達感覚で来ていただけるクリニックが私の理想ですから。

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