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鈴木 靖彦 院長の独自取材記事

いぬやま矯正歯科

(犬山市/木津用水駅)

最終更新日:2024/12/09

鈴木靖彦院長 いぬやま矯正歯科 main

城下町である犬山市。名古屋市のベッドタウンとしても発展を続けるこの街に、2019年に開業したのが「いぬやま矯正歯科」だ。鈴木靖彦院長は、愛知学院大学歯学部を卒業後、同大学歯学部附属病院で10年以上にわたって矯正の診療経験を積んだ歯科医師。一般歯科に比べて診療終了までにかかる時間が長いことも多い矯正歯科だけに、同院では、初診では検査はせずカウンセリングのみを行うなど患者とのコミュニケーションを重視して矯正に取り組んでいる。「日々やりがいを持って、楽しんで矯正をしています」と熱く語る鈴木院長にクリニックの特徴や、患者への思いなど幅広いテーマで話を聞いた。

(取材日2021年8月4日/情報更新日2024年9月17日)

幅広い患者層に対応する歯科矯正専門クリニック

この地域に開業された背景など聞かせていただけますか。

鈴木靖彦院長 いぬやま矯正歯科1

私は名古屋市出身なのですが、名古屋市の愛知学院大学歯学部附属病院で勤務をしていた頃に「犬山は矯正専門の歯科医院が少ない」という話を聞き、地域貢献ができたらという想いから、5年前に開業しました。小さなお子さんが多く来院するため、内装は落ち着いた優しい雰囲気にしています。院内には大きな換気扇を設置しているため「歯科医院特有のにおいがしない」と言われることもあります。

こちらのクリニックでの診療の流れについて教えてください。

初診はカウンセリングのみ行います。カウンセリングルームは個室で、じっくりお話ができる環境を整えています。まずはお口の中を見せていただき、矯正が必要と判断した場合、写真撮影やエックス線などの検査へ進みます。検査結果を踏まえて診療計画を立てて、患者さんには通院開始の時期や費用、矯正の内容など大まかな見通しをお伝えしています。機器に関しても、矯正治療では必須となるセファロ撮影やCT撮影等も可能で、大学病院と同じように診断を行っています。また、高精度歯型3Dスキャンと顎運動機能検査の機械も導入しており、3Dスキャン機能により、型採りの負担軽減が期待でき、その場で画像の確認ができますので、時間短縮にもつながっています。2024年3月にはさらに性能の高い機器にアップデートしています。顎運動機能検査の機械は、顎の動きをコンピューターで分析することができます。外科的な手術の前などに使用することが多いです。

一般歯科や口腔外科との連携についてはいかがでしょうか。

鈴木靖彦院長 いぬやま矯正歯科2

当院は歯科矯正を専門としていますので、一般歯科の治療は行っていません。一人で患者さんを診るより、一般歯科の先生と私、2人の歯科医師から定期的なチェックを受けることで、虫歯などお口のトラブルを見逃すリスクを下げることができると考えています。また、通い慣れた今までの歯医者さんを変える必要もありません。地域の歯科医師会の先生方と連携を密に取り、患者さんの情報を共有し治療に生かしたいと思います。また、外科的な治療が必要な方には歯科矯正は当院で行い、手術に関しては連携する愛知学院大学歯学部附属病院など、大きな病院の口腔外科をご紹介しています。

患者が求めているゴールを意識して、診療方針を決める

普段、診療で心がけていることはありますか?

鈴木靖彦院長 いぬやま矯正歯科3

まずは、患者さんが求めているゴールをきちんと把握することを大切にしています。その上で医学的に必要な処置とすり合わせをして、診療方針を決めています。そこが一致しないと、患者さんの満足にもつながらないので、丁寧な説明を心がけていますし、疑問点があれば、その都度聞いてもらいたいとも思っています。加えて、矯正を行う上では、段取りも大切です。正確な診断をし、無駄のない診療計画を立てることが重要だと考えます。ただし、矯正が進んでいく中で当初の見立てとは違った問題点が浮き彫りになることもあります。その場合は、最初の計画とは違った矯正法を臨機応変に取り入れていくことも必要です。

患者層について教えてください。

小児の患者さんが全体の7割を占めています。一般歯科や学校の歯科検診で噛み合わせを指摘されて、当院へ来られる方が多いですね。いつ矯正を始めるのが良いかよくご相談を受けますが、症状にもよりますし、性別によっても成長速度が違うので「何歳から」とは一概には言えません。ただ、最初の相談だけは早めにされることをお勧めしています。というのも、お口の中の状況を見て初めてわかることが多いんですね。すぐに矯正したほうがよい場合もあれば、歯の生え替わりを待ちましょう、となるケースもあります。

成人の患者さんについてはいかがでしょうか。

鈴木靖彦院長 いぬやま矯正歯科4

当院には60代の患者さんもいらっしゃっています。患者さんの多くは、近隣にお住まいの方が多いですが、岐阜県からの患者さんも多くみられます。矯正を行うにあたっては審美面にも気を配っています。例えば、白色や透明の目立たないブラケット矯正や舌側矯正、マウスピース型装置を使った矯正と幅広く対応しています。また当院では、お子さんだけでなく大人の方の矯正も積極的に行っていますので、気になる方はご相談ください。

より良い矯正法を求め、これからも進化し続けたい

期間はどれくらいかかるものなのでしょう。

鈴木靖彦院長 いぬやま矯正歯科5

小学生くらいのお子さんの場合、多くは経過観察を含めて高校生くらいまでかかりますよ、とお伝えしています。当院の目標とする治療のゴールは、永久歯の噛み合わせをしっかりとつくることなので、永久歯が生えそろう中学生くらいまでは、骨格のズレや大きさを整えるための治療を行います。永久歯が生えそろったら大人と同じ治療を行っていきます。一方で、成人の場合は歯を動かすための期間が2~3年、経過観察が2年が多いです。矯正は歯科の中でもとりわけ時間を要する分野です。時に診療を行っている私でさえもどかしく感じることもありますので、治るまでに3年かかるとされている症例でも、2年に短縮できないだろうか、といつも考えていますね。もっとできることはないか常に意識して診療にあたっています。ただ、いくら期間短縮に有用だとしても何かしらの処置を追加すれば患者さんの負担を増やしてしまうこともあるので、さじ加減が難しいですね。

先生が歯科医師を志し、矯正を専門としたきっかけを教えてください。

最初から歯科医師になろうと思っていたわけではありませんでした。子どもの頃は車の設計など機械に興味があり、高校生くらいまではそちらの道に進もうかと考えたこともありました。ただ、歯科医師である父と兄から仕事の話を聞いてみると、直接人と接して、お役に立てる仕事であることに魅力を感じるようになり、歯科の道へ進むことを決めました。大学を卒業後、研修医時代に噛み合わせの分野を専門とする先生のもとで学び、矯正の面白さに目覚めました。歯列矯正にはたくさんの装置があるのですが、今思うと、もともと好きだった機械と通じるものがあるのかもしれないですね。

やりがいを感じるのはどのような時ですか?

鈴木靖彦院長 いぬやま矯正歯科6

矯正歯科は変化がすぐには見えない分野です。最後に装置を外してみないと結果がわかりません。長い時間をかけて徐々に歯並びの変化を促していくので、矯正前の歯並びを忘れている患者さんもいるんですよ。その分、最後に喜んでもらえた時は長い期間頑張ってきて良かったと思いますね。患者の多くはお子さんですし、開業前は大学病院に10年以上勤務していましたので、小学生だった患者さんが成人式を迎えたこともありました。患者さんの成長を見守れることもうれしく感じています。

読者へ向けてメッセージをお願いします。

そもそも、歯列矯正がどういうものかわからないという方も多いと思います。歯並びを良くしたいという思いはあってもどこに聞けばいいかわからないという方は、まずはご相談ください。ご相談だけなら費用はかかりませんし、矯正が必要なのか、必要ならばいつから矯正を始めたら良いのかもお伝えします。診療内容や矯正期間、費用、通院がしやすいかどうかなどを事前に確認した上で始めるかどうかを決めていただければ、と思います。

自由診療費用の目安

自由診療とは

【小児の歯列矯正】49万5000円~(検査代含む)
【成人の歯列矯正】ブラケット矯正/88万円~、裏側矯正/121万円~、マウスピース型装置を使った矯正/104万5000円~(検査代含む)
※すべて税込み価格

※歯科分野の記事に関しては、歯科技工士法に基づき記事の作成・情報提供をしております。
マウスピース型装置を用いた矯正については、効果・効能に関して個人差があるため、必ず歯科医師の十分な説明を受け同意のもと行うようにお願いいたします。

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