西尾 ナタリア 院長の独自取材記事
ミント歯科・矯正歯科 上板橋
(板橋区/上板橋駅)
最終更新日:2025/05/02

東武東上線・上板橋駅から徒歩2分の「ミント歯科・矯正歯科 上板橋」は、「ミント歯科・矯正歯科」グループの一院として2019年に開業。小さな子どもから高齢者まで幅広い患者が訪れる同院では、虫歯・歯周病の治療や予防歯科といった一般歯科に加え、インプラント治療や入れ歯、小児・成人の矯正も受けることができる。「患者さんのためにどれだけなるかが一番大切」と優しくほほ笑む西尾ナタリア院長のモットーは、患者の声にしっかりと耳を傾け、お互いが納得して治療を進められるよう選択肢を提案すること。その考えに至った経緯や、今、力を入れて打ち出しているという矯正、今後の展望についても、詳しく話を聞いた。
(取材日2025年4月18日)
患者の要望の本質を見極め、互いに納得いく治療を提案
どのような患者さんがお越しになられますか?

お子さんからご高齢の患者さんまでいろんな年齢層の方に来ていただいています。中でも最近クリニック名に「矯正歯科」が加わったことで、お子さんの矯正でお越しになる方が増えてきています。矯正専門ではなく、一般歯科も矯正歯科もどちらも診られるところが当院の強みでもありますね。矯正や虫歯などの治療はもちろん、歯を失った方にはインプラント治療、また高齢の方の入れ歯治療も行っています。最近は若い方の歯への意識、デンタルIQが昔に比べて上がってきていますので、それに合わせて、例えば歯磨き粉や歯ブラシ、補助道具などに関しても力を入れてご提案させていただいています。
先生が歯科医師をめざされたきっかけや、得意分野についてお聞かせください。
親戚が歯科医師だったのもあるんですけれども、もともと細かい作業が好きだったというのと、医療系に携わりたいという気持ちがあって歯科医師を志すようになりました。当院は2019年に「ミント歯科大山」の分院として開業し、2024年の2月に私が院長に就任しました。得意分野はそうですね、例えば虫歯になってしまった際には補綴物、つまりかぶせ物や詰め物を入れますが、患者さんにとってより良い形でご提案できるようにいろんな選択肢を用意して治療させていただく、そういったことが得意ですね。
クリニックのコンセプトはありますか?

一番は「患者さんのためにどれだけなるか」ということだと思うので、同じ症状でも一辺倒にお話しするのではなく、ライフスタイルやご希望を伺って、患者さんの立場になっていろんな提案ができるよう、コミュニケーションを大事にしています。例えば虫歯があるとなったときに、虫歯があるから削りましょう、これを入れましょうでも間違いではないのですが、あまり削りたくないのか、痛みが絶対出ないようにしてほしいのかなどをちゃんと確認して、患者さんに寄り添った治療を提案し、選択して決めていただけるようにしています。
そういった考えに至ったきっかけなどがあればお聞かせください。
やっぱり歯科医院って怖いイメージがあるじゃないですか。そこで寄り添ってくれていると感じてもらえたら、恐怖心があっても治療してもらおうとか、ちゃんと歯磨きしようとか、そういう意識につながると思うんです。歯科医院の内側だけにいると凝り固まった考え方になりがちですし、過去にはベストな対応をしたつもりがなかなか良い結果につながらなかったこともありました。自分の周りの身近な人たちから、どんな気持ちで歯科医院に行くのかいろいろ聞いていくうちに、しっかりとお話を聞くことが患者さんと歯科医師の齟齬を減らし、より良い治療につながっていくと思うようになったんです。ただ、患者さんの希望だけをそのまま受け入れるのではなく、目的を明確にして、本当に何がしたいのかというところをくみ取るのが大事だと思っています。その上でメリット、デメリットを含めて提案し、お互い納得して治療を進めていけるのが良いですね。
一般歯科に加え、矯正歯科にも注力
クリニックとして力を入れている診療はありますか?

先ほどお話ししたように、看板に「矯正歯科」が加わったので、矯正の部分をもっと打ち出していきたいですね。子どものうちにできることはたくさんありますし、「子どもには良いものを」と考える親御さんも多く、さらに口腔機能検査をきっかけに小児矯正を考える方も増えています。また、いくつになっても矯正をするメリットは大きいので、「もう歳だから」と諦めてしまうのはもったいないです。奥歯の噛み合わせがしっかりしていないとお口のトラブルは悪化していきますが、そこを早めに改善できれば歯を長持ちさせられる可能性が上がります。見た目だけではなく機能面でも、矯正という選択肢を頭に入れていただくと、将来的に手助けになることがあると思います。年齢問わずいつ初めても遅くはないですし、気軽にご相談ください。
こちらで受けられる矯正の特徴について教えてください。
矯正はパッと診てこういう治療をします、と決めるのが特に難しいので、当院では事前にしっかりとした検査を行うようにしています。自由診療にはなってしまいますが、かなり細かいところまで検査をして、実際にお口の中を診て、患者さん専用の資料をしっかりと作り込みます。その上で、「こういうお口の中なのでこういった治療が必要です。この治療パターンとこういう治療パターンがあるので、どちらを選択されますか?」というふうに、ご提案させていただく内容を一緒に見ながら相談して決めていきます。しっかりとご納得いただいた上での治療になりますので、安心してご来院いただければと思います。
診療の際、心がけていることはありますか?

そうですね。例え話をわかりやすくといったことでしょうか。例えば前歯を気にされて見た目もきれいにしたいという方がいらっしゃいますが、前だけ整えても奥歯がしっかりしていないと、やっぱり前歯もすぐ駄目になってしまうんですね。そういうときには「沼地の上に家を建てたらどうなりますか?沼地をしっかりコンクリートで固めないと、せっかく立派な家を建ててもすぐに駄目になっちゃいますよね」という話をするとか、世代によっても価値観が違うと思うので、その辺りを聞き取っていって、わかりやすい例え話をするように心がけています。
デンタルIQを高め、将来的なリスクにも早めに対処
スタッフの方との関係性はいかがですか?

当グループでは月1回、他の分院のスタッフと集まって診察時間内に勉強会を行っています。日々情報がどんどん変わっていく中で、分院間でも同じ診療の質を担保しないといけないので、歯科医師やスタッフ皆で集まって共有するというのはとても大事だと思います。また、普段からスタッフとのコミュニケーションも大切にしています。皆で仲良く、良い意味で和気あいあいとできるだけたくさん会話をすることで、患者さんに対しても良い笑顔で接することができると考えています。
今後の展望についてもお聞かせください。
先ほど少し口腔機能検査に触れましたが、機器は取りそろえているので、あとは検査を受けていただき、結果をもとにどういうトレーニングをすべきか、何が必要なのかをご提案する段階にきています。お口周りには筋肉がいっぱいあって、加齢により筋力が低下すると嚥下機能が弱まってむせやすくなりますし、お子さんの場合には舌の力が弱かったり変な癖があったりすると、歯並びに影響するんですね。口腔機能検査ではそういった頬や舌の筋肉の検査ができ、結果が数値で出るので、患者さんもお口の機能低下について実感しやすいと思います。保険の改定により保険診療で受けられる範囲が拡大しましたが、まだまだ浸透していないのでそこはお声かけなどもしつつ、患者さんの歯に対する意識が強まってくれるとうれしいなと思います。
最後に、地域の方へメッセージをお願いします。

子どもの頃から歯科医院に慣れてもらって、しっかりデンタルIQを上げていけたらと考えています。将来的に予防だけで歯の健康が保たれるのがベストなので、まずは親御さんの意識から高めていけるよう、地域に根差した診療をしてまいります。また、歯科医院というと怖いとか面倒だとかがまず浮かぶ方もいらっしゃるかと思います。一度遠ざかってしまうとこちらもなかなかご提案ができないので、まずは今の状態を確認するだけでも気軽に検診にお越しください。気になるところだけでも始めていただいて、その中で全体が把握できればおのずと意識も高まっていかれるかと思いますので、その際は将来的なリスクも回避できるようお手伝いさせていただければと思います。
自由診療費用の目安
自由診療とは矯正/19万8000円~、小児矯正/55万円~、インプラント治療/25万8500円~、検査・診断料/5万5000円
※歯科分野の記事に関しては、歯科技工士法に基づき記事の作成・情報提供をしております。
マウスピース型装置を用いた矯正については、効果・効能に関して個人差があるため、必ず歯科医師の十分な説明を受け同意のもと行うようにお願いいたします。