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服部 宏行 院長の独自取材記事

はっとり整形外科リウマチ科クリニック

(杉並区/上井草駅)

最終更新日:2021/11/30

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大学病院や総合病院で専門的な治療に携わった後、公的病院で10年にわたって幅広い運動器疾患の診療に従事してきた「はっとり整形外科リウマチ科クリニック」の服部宏行院長。これまでの経験と知見を生かした診断力で、肉離れや捻挫といったけが、肩や腰の痛み、年齢に伴う骨関節の疾患など、全世代のさまざまな運動器疾患の診療を行うほか、一般のクリニックでは敬遠しがちな骨軟部腫瘍の取り扱いにも長けている。モットーは患者本位の丁寧な診断・治療。「医師が考える最適な治療が、患者さんにとっても最適であるとは限らない」として、丁寧な会話を積み重ねて納得感ある治療の選択につなげていく。服部先生の治療の方針や強みについて、詳しく聞いた。

(取材日2021年11月5日)

高い専門性と総合力を武器に、住み慣れたエリアで開業

これまで、高い専門性を軸に、幅広い運動疾患の診療に従事してこられたそうですね。

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私が学生の頃は、「すべての整形外科疾患を診れるようになって初めて、専門を語る資格がある」と言われるような時代でした。当時、「自分は腫瘍しか診ない」などと言ったら白い目で見られたかもしれません。そういう環境で育ったせいか、私も苦手分野をなくしてこそ一人前だと考え、すべての疾患に適切な治療を提供できるよう研鑽を積んできました。同時に、東京医科大学病院や都立大塚病院などでは骨軟部腫瘍、関節リウマチなどの難治性整形外科疾患の治療に注力し、専門性の向上にも努めてきたと自負しています。幅広い運動器疾患の患者さんに適切な治療を提供しながら、一般のクリニックでは適切な診断が難しいとされる疾患についても早期発見・早期治療をめざしているのが特徴です。

開業は以前から視野に入れていらしたのですか。

そうですね。いつかは自分の力だけで立ってみたいと思っていました。本当ならもっと早く開業したかったのですが、診断と治療に整形外科医として自信がつくまで時間がかかった、というのが正直なところです。満を持して、2019年の開業に至りました。開業にあたって井草の地を選んだのは、私自身が近隣に住んでいることもあって親しみを感じていたからです。上井草や下石神井は、他の地域から移転してきた若いご家族を中心に、幅広い年代が暮らすにぎやかで活気のある街。当院にも、高齢の方からお子さんまで、さまざまな年代の方が来院されます。

どういった疾患で受診される方が多いのでしょう。

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患者さんの多くを占める40~50代の壮年の方は、私が専門にしているリウマチの症状で受診されます。新型コロナウイルス感染症の流行で在宅ワークが浸透し始めてからは、肩や腰の痛みを訴える方も増えた印象ですね。デスクワークの時間が長くなって肩腰に負担がかかる上、通勤を含めて日常的な運動の機会が減ったことが原因の一つでしょう。年配の方は、加齢に伴う関節の変形や痛み、お子さんは部活動などでのけがが目立ちます。

正しい診断のため、リウマチの診療にエコーを導入

リウマチの診療では、どんな点を重視していますか。

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一般的には、血液検査やエックス線でリウマチを診断します。ところが、関節に痛みやこわばりがあり、血液検査でリウマチ反応があったとしても、それは加齢による変化であってリウマチでない場合が少なくないのです。そのため、「血液検査でリウマチ反応が出たからリウマチの治療薬を出す」といった不適切な診断や治療につながる可能性もあると考えます。そこで、当院では関節エコーを行って、実際に関節が腫れているかどうか、滑膜炎の有無を画像として確認した上で、治療の必要性と内容を判断します。患者さんの負担を軽減するとともに、他の関節疾患と明確に区別して正しい治療を提供していきたいですね。

もう一つのご専門分野である、骨軟部腫瘍についてはいかがでしょう。

骨軟部腫瘍とは、整形外科で取り扱う腫瘍で骨より発生する骨腫瘍と皮下組織、筋肉、神経などやわらかい組織に発生する軟部腫瘍の総称です。患者さんは骨の疼痛や無痛性のしこりとして自覚することが多いでしょう。決して頻繁に発生するものではなく、その多くは放置してもかまわない良性骨病変や良性のしこりですが、発生頻度は低いものの悪性度が高い悪性腫瘍が紛れているため注意して診断しなくてはなりません。ところが、悪性の骨軟部腫瘍は診断が困難で、集学的な治療が必要なため、この領域を専門とする医師はそう多くないのです。私は東京医科大学病院、都立大塚病院で多くの骨軟部腫瘍の治療を手がけてきた経験を生かして、画像上の些細な異常を速やかに発見し、必要に応じて専門的な治療につなげることに努めています。

診療のモットーをお聞かせください。

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エックス線やエコー、MRIなどによって得られるデータだけで診断すれば、加齢による脊椎や関節の異常がすべて病気になってしまうでしょう。大切なのは、画像上の異常が患者さんの悩みに直結しているかどうか、身体的所見と合わせて判断し、治療の必要性とその種類を判断すること。病態がわかるまで、画像所見と身体所見の両面から丁寧に診ることを心がけています。また、すべての患者さんを敬い、重んじることは、学生の頃に受けた教えとして大切に守ってきました。どんなに長いお付き合いでも、患者さんは私の友人ではありませんから、くだけすぎてはいけないと思っています。親しみを込めつつも、節度を守って接していきたいですね。

方針を押しつけず、患者が望む治療の実現をめざす

広々したリハビリテーション室が印象的ですが、リハビリについてもお考えをお聞かせください。

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リーダー的役割を担うリハビリテーションアドバイザーを筆頭に、常勤4名、非常勤2名の若いPT(理学療法士)が在籍し、日常生活動作の向上や維持を目的とした物理療法と運動療法を行います。通常、都内で十分なスペースを確保してリハビリを行おうとすると、どうしても3階建てになって診察スペースとリハビリテーションスペースが離れてしまいがちなのですが、当院はワンフロアに収めて私の目が行き届くようにしました。ただ長く通い続けるのではなく、目標と期限を定めたメリハリのあるリハビリで、生活の自立を支えていきたいと思っています。

お忙しい毎日ですが、プライベートはどのようにお過ごしですか。

最近は仕事が多忙で、特別な過ごし方はしていません。小学校から始めたサッカーを大学の医局に入ってからも続けていて、40代半ば過ぎまでは年に1度ある大学医局対抗の大会にも出場していたのですが、数年前に区切りをつけました。当時は、年1回の大会に向けて体をつくり、本気で取り組んでいたんですよ。医局員が少ない割には全国優勝が1回、3位が4回となかなかの成績を収めていて、それはそれで楽しかったのですが、やめた今はストイックな日々から解放されて少しほっとしています。

ありがとうございました。最後に、今後の展望と、患者さんへのメッセージをお願いします。

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リハビリを希望される患者さんが多いので、もう少し規模を拡大する予定です。スペースを広げ、若く勉強熱心なPTを増やして、より多くのニーズにお応えしていきたいですね。運動器疾患の治療は、リハビリのほか、手術や投薬などさまざまな選択肢があります。私から見て「手術が最適だ」と思えばもちろん手術を提案しますが、患者さんによっては手術を望まない方もいらっしゃるでしょう。その場合は、よく相談をして、手術以外の選択肢から適切な治療を見つけるようにしています。いつも患者さんと同じ目線で、納得できる治療をめざしてまいりますので、どんなことでもお気軽にご相談ください。

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