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東堀 諒 院長の独自取材記事

東堀クリニック

(本巣郡北方町/北方真桑駅)

最終更新日:2020/04/08

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岐阜市に隣接する北方町。新興住宅が立ち並ぶエリアに、2019年9月に開院した「東堀クリニック」。院長は、日本消化器病学会消化器病専門医資格を持ち、若手ながら多くの内視鏡検査を行ってきた東堀諒(ひがしぼり・りょう)先生。地域医療への熱い思いを抱き、がんをはじめとする消化器疾患の早期発見・治療に内視鏡検査で地域に貢献したいと開業した。内視鏡内科のほかにも内科・小児科・消化器内科を標榜し、「なんでも相談できる町のかかりつけ医の役割も果たしたい」と意気込む。気さくではつらつとした東堀先生に、苦痛に配慮した内視鏡検査のことや、これから取り組みたいという在宅医療についての考えを聞いた。
(取材日2019年10月16日)

内視鏡検査のスキルを生かし、地域の健康を支えたい

どういうご縁で北方町に開業を決めたのですか?

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私は出身は島根県、大学は鳥取大学です。医学部卒業後、研修医教育に熱心な愛知県の安城更生病院で医師としてのスタートを切り、その後、大垣市民病院で3年間経験を積みました。田舎育ちなので地域医療には人一倍強い思いを持っています。開業を考え始めた時、地元に戻ることも考えましたが、このエリアは岐阜市と大垣市という都市部のはざまで、両市ほど医療機関が充実しておらず、特に消化器内科の診療をするクリニックが不足しているのがわかり、この場所で開業しようと決めました。地縁のなかった私ですが、大垣市民病院に勤務して、暮らしやすい岐阜が好きになりました。この地域の医療に貢献したいと思っています。

医師を志したきっかけや消化器内科を専門にした理由を教えてください。

父が泌尿器科の医師で島根県で勤務医をしています。地元は医師不足で、父も昼夜関係なく、よく電話で呼び出されていました。「大変だな」と思う一方で、やりがいのある仕事だとも感じ、私も医師をめざすようになりました。専門を消化器内科に決めたのは、扱う臓器が消化管、肝臓、すい臓と多く、貢献できる範囲が広いところに魅力を感じたからです。また、消化器内科はがん診療に携わることが多い科です。中には治らない患者さんもいらっしゃいます。そんな時に病気を診るだけでなく、患者さんが望むことを受け止め、納得していただけるように、終末期にも関わる医師になりたいと思いました。

患者層を教えてください。

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開院前の内覧会には500人近くおいでになり、地域の皆さんの関心の高さに驚きました。私の得意分野である胃と大腸の内視鏡検査について積極的に質問をいただき、ずっと説明していたので口がカラカラになってしまったほど(笑)。一度、内視鏡検査を受けたいと思っていらした方たちが「近くに受けられるクリニックができて良かった。開院したら受けに行きます」と言われて、ありがたいことに年末まで予約が埋まりつつあります。また、小児科、内科も標榜しているので小さいお子さん、風邪や「おなかが痛い」という方、高血圧や高脂血症、糖尿病の方も来院されます。そういう皆さんにも内視鏡検査の大切さを理解してもらえるよう、リーフレットを置いたり、お話をしたりして、啓発に努めています。

進化した内視鏡検査。胃と大腸の同日検査も

得意分野の内視鏡検査について詳しく教えてください。

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胃カメラといわれる上部消化管内視鏡検査は食道、胃、十二指腸を検査し、がんの早期発見や逆流性食道炎、胃潰瘍、十二指腸潰瘍などの診断を行い早期治療につなげます。大腸カメラは肛門から内視鏡を挿入し、大腸を詳しく調べます。この検査のメリットは大腸がんの早期発見です。早期の小さいがんや、将来がんになり得るポリープまで、くまなく調べ、ポリープは対処できるものは患者さんの同意のもと、検査時に切除。早期発見できれば完治の期待もできます。また、早期がんであれば内視鏡手術で取ることができますが、進行すると開腹しなければならなかったり人工肛門が必要になったりすることもあり、生活の質に影響します。できるだけ苦痛なく社会生活に復帰していただくために定期的な内視鏡検査をお勧めしたいです。

検査時のつらさや恥ずかしさのために内視鏡検査をためらう人もいるのでは?

近年の内視鏡技術は格段に進歩して、苦痛が少なく、より精密な検査を行えるようになりました。希望される方には鎮静剤を使い、眠っている間に検査することもできます。忙しい方には午後から胃カメラ、大腸カメラの検査を連続で行っています。大腸カメラのつらさの一つは検査前に下剤を飲むことにもありますが、同日検査の場合、胃カメラの最中に下剤を注入することもでき、下剤を飲み込む負担は減らせます。検査に慣れておられる方は自宅で下剤を服用することも可能です。検査の待合・回復スペースは個室にして、女性の患者さんには女性スタッフが、男性にはできるだけ私が対応して、恥ずかしくないように配慮していますので安心してください。

がん以外にも気をつけてほしい消化器の病気はありますか?

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生活習慣病を罹患する患者さんの増加に伴い、脂肪肝の患者さんは右肩上がりとなっています。中性脂肪が肝臓に蓄積する病気で、炎症が進むと肝硬変や肝臓がんに進行することは知られていましたが、炎症が進行した脂肪肝の患者さんは、肝臓病だけでなく他臓器がんや心血管の病気で亡くなるリスクが高いことも示唆されており、脂肪肝は今や「全身の病気」といえます。近年はお酒を飲まない人の非アルコール性脂肪肝が増えており、その原因は食生活の乱れや運動不足、不規則な生活など、メタボリック症候群と同じです。脂肪肝は肝硬変に進行していなければ治療の見込みがある病気です。肝臓専門の医師として病気のリスクをしっかり理解していただいた上で、食習慣や生活習慣の改善目標を設定し、取り組むようにサポートさせていただきます。

地域のかかりつけ医の役割も果たしたい

「こんな時は相談してほしい」という症状はありますか?

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内科の医師として、困った症状があれば対応していきたいと思っております。消化器のクリニックのため排便の相談を受けることが最近多い気がします。便秘で最初からかかる方や、詳しくお話を聞いているうちに「そういえば」と打ち明けられることもあります。薬を出すだけでなく、腸の病気なのか、体質や年齢的なものなのか、消化器内科の医師としてしっかり見極め、治療をして差し上げたいです。服用している薬や下剤が原因となるケースもあるのでお困りの方は受診していただければと思います。また、若い方に多いおなかの痛みも原因は何なのかを突き止め、食事の時間や量、就寝の時間といった生活スタイルから改善が必要なら提案したいです。ある程度の日数にわたって食欲がない、胃が痛い、体重が減った、少量でも黒色便や血便症状がある方は一度は内視鏡検査を受けていただきたいと思っています。

消化器のほか、風邪やインフルエンザなどの内科系の疾患全般にも対応されるのですね。

町のかかりつけ医としてなんでも相談していただきたいです。地域のニーズに応えられるように超音波検査は腹部、心臓、頸動脈の機器を備えました。生活習慣病をはじめ、いろいろな患者さんを長期にわたって見守っていきたいと思っています。高血圧や高脂血症などの数値は薬で改善できますが、薬を飲みたくないという患者さんには、飲まない改善策を提案します。また、薬を飲む飲まないに関わらず、食事や運動、生活リズムから見直してほしいのでじっくり説明します。私は筋力トレーニングが趣味なので、運動の大切さを説明しだすと熱が入ってしまうんですよ(笑)。

読者へのメッセージや今後の展望をお聞かせください。

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医師は経験を積むほど専門の知識が深まる一方で、知識の幅は狭くなります。若い私の強みは、町のクリニックに求められる全体的な知識と専門分野の両方で貢献できること。そして「10年、20年後も診てくれるね」と安心していただけることではないでしょうか。地域のホームドクターの役割を果たしながら消化器内科の専門性も高めていきたいです。皆さんに推奨したいのは内視鏡のかかりつけ医を持っていただくことです。がんのリスクは年齢とともに高まります。40代になったら「記念に内視鏡検査を受けてください」と提案しています(笑)。また、ゆくゆくは終末期の患者さんの在宅医療、往診にも取り組むつもりです。病院の病床数は減少傾向にありますし、最期を自宅で過ごしたいと望む方は増えていくでしょう。地域の先生たちと力を合わせて、そういった患者さんとそのご家族をサポートできる医療環境を整えていきたいと思います。

自由診療費用の目安

自由診療とは

胃の内視鏡検査/約4000円~ 大腸の内視鏡検査/約6000円~

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