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村井 哲朗 院長の独自取材記事

むらいデンタルクリニック

(神戸市垂水区/垂水駅)

最終更新日:2021/10/12

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JR垂水駅からバスで17分ほどの場所にある「むらいデンタルクリニック」。率直に自らの思いを話してくれる村井哲朗院長は「歯科クリニックというと痛い・怖いというイメージがありますが、患者さんが気軽に通院してくれるクリニックにしたい」と話す。10年以上垂水区で地域の歯科医師として勤務してきた村井院長は、2019年6月に同地で開業。自身の理想のクリニックを実現するため内装にもこだわりぬいたという。患者とのコミュニケーションを第一に考え、治療内容・治療費についても細かく患者と話し合う。そんな村井院長に、歯科治療に対する考えや患者への思いについて話を聞いた。

(取材日2019年7月24日)

怖くないクリニックをめざして

先生が歯科医師をめざしたきっかけは何でしょう?

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父が歯科医師なので小さい頃から歯科医師という職業が身近だったことが大きいと思います。継いでほしいと言われたことはなかったのですが、「痛い!」と駆け込んで来られた患者さんを治療する父の姿を見ていると、子どもながらにこういう職業は他になかなかないな、と思うようになって。自然とそういう進路を選んでいた、という感じですね。

開業に至るまでの経緯を教えてください。

2004年に大阪歯科大学を卒業後、大阪府堺市のクリニックに2年ほど勤務していました。それからご縁があって、垂水区で開業していた知り合いのクリニックで2007年から2019年までの12年間、勤務していました。働き始めた当初は、漠然と父のクリニックを継ぐかなあと考えていたのですが、自分の理想とする治療を提供するには独立して開業する必要があると感じるようになったんです。以前、垂水に住んでいたことがあるのですが、垂水にお住まいの皆さんのアットホームで温かい雰囲気をずっと感じていたいという思いもあり、同地で開業することを決意しました。垂水の皆さんは私のことをまるで家族の一員のように、息子のように接してくださる方がたくさんいます。

内装にはこだわりがあったようですね。

場所柄、ご高齢の方が多いこと、近くに幼稚園、小学校と中学校もあるため、お子さんもたくさんいることなどから、お子さんとご高齢の方に優しいクリニックにしたいと思いました。車いすの患者さんもいらっしゃるため、院内はバリアフリーで段差がありません。入り口に入ってすぐ横にあるブックシェルフは、ご高齢の方が入り口にあるスロープを歩く際に手すりとなるように高さを調整しています。一方でお子さんも来院するため、ブックシェルフを乗り越えてしまわないように配慮する必要もあり、本棚一つとっても何度も打ち合わせをして、センチ単位で調整をしオーダーメイドで作ってもらいました。キッズスペースを設置したのは、お子さんが安心して通院できる環境をつくりたかったんです。私も子どもがいるのですが、専用のスペースがないと本人たちは退屈してしまい、クリニックに来ることが嫌になってしまうこともありますからね。

小さなお子さんが来院されたときに気をつけていることは?

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大人でも「歯医者は痛い・怖い」というイメージを持っている人は多いと思うんですよね。怖いから、嫌いだからとクリニックに行かなかった結果、ひどい虫歯になっていたというケースは実際よくあります。今来院してくれたお子さんがクリニックに痛い・怖いというイメージを持ってしまうと、大人になっても歯科嫌いのままになってしまうことも。そのため、クリニックに不安を抱えているような小さなお子さんが来院された際はいきなり治療を開始せずに、まずはクリニックの雰囲気に慣れてもらう。来てくれたら、まずはそのことを褒めてあげる。時には何度も通っていただいて、一人で診療室に入れるようになってから治療を始めます。そうすることで通院や治療への不安を減らし、怖い場所に行くのではなく、遊びに来るような気軽な感覚で来院してもらえるように努めています。最初はぐずっていたお子さんもたいていは笑顔で来院するようになってくれますね。

徹底したコミュニケーションから最適な治療へ

普段の診療で心がけていることはありますか?

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3つあります。インフォームドコンセントを徹底すること。なるべく削らない、抜かない治療を心がけること。ほぼすべての治療を保険診療で行うことです。患者さんには現在の口腔内の状況、治療の選択肢、それぞれの治療費などについてすべて説明しています。そして必ず患者さんと相談して治療計画を決定します。その中で、患者さんのこれまでの歯科医師へのイメージをガラッと変える必要が出てくる場合もあります。クリニックに苦手意識がある患者さんであれば、大きな治療を行う前に、小さなところから治療を開始して慣れてもらったり、逆に素早く治療を終えたいと希望があれば一番大変な治療から始めることもあります。一人ひとりの患者さんの事情をくみ取って最適だと思う治療を行うようにしています。垂水は真面目な患者さんが多くいらっしゃるので、こちらが真摯に対応すると理解を示していただき、お願いしたことは実践していただいています。

先生の治療方針について詳しく教えてください。

なるべく抜かない、削らない、という方針に関しては私自身の考え方に基づくものです。歯は削ってかぶせ物や詰め物をしてしまった段階で、自然のものではなく人工物になってしまい、そこから徐々に崩壊が始まっていくのだと考えています。そのため、なるべく自分が持っている歯を大事にしていただきたい。また、口腔内の環境を整えることがQOL(生活の質)の向上につながるとも考えているので、在宅での歯科医療にも取り組んでいます。寝たきりの高齢の方などは誤嚥性肺炎を引き起こす可能性があるため、歯周病の早期の治療が大切です。虫歯治療なども外来と同じことができるように機材をそろえています。

患者さんとのエピソードで印象に残っていることは?

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開業してから、おかげさまで患者さんとは非常に良好な関係を築けていると思います。何よりも印象的なのは、クリニックの前を通りがかった患者さんがガラス越しに私を見つけると手を振ってくれること。歯科医師と患者さんという関係に留まらないものが築けているのかな、と実感します。患者さんの中には「通りがかったから次回の予約をさせてほしい」というように気軽に立ち寄ってくれる人もいます。地元の人がフレンドリーにアットホームに接してくださるからこそ、クリニック全体でも接遇にきちんと気を配り、患者さんを不快にさせないように研修や講習なども行い教育を徹底しています。

誰でも気軽に訪れることのできるクリニックが理想

休診日は何をして過ごされていますか?

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まだ幼い子どもが2人いるので、休診日は家族サービスというのか、子どもと過ごす時間をたくさんとるようにします。水族館や動物園に行くことが多いですね。あとは淡路島まで行って自然とたくさん触れ合うこともあります。ですが今は開業したばかりなので、妻と相談しながら仕事に全力で集中する生活を送っています。少し落ち着いたら家族とのんびりする時間をつくりたいと思っています。

改めて、今後どのようなクリニックをめざしていきたいとお考えですか?

皆さん、いろいろ歯の悩みを抱えていても、「何年かぶりに来た」という方が結構いらっしゃいます。もっと地域の皆さんが気軽に来られるようにしたいですね。実際、患者さんには気軽に来てくださいと伝えていますし、かしこまって来る必要はありません。「つい緊張してしまう」というようなハードルをどんどん低くしていきたいと思っています。何年もクリニックにかかっていないという人が気軽に来られるようなクリニックが理想です。

最後に読者へのメッセージをお願いします。

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歯科には「痛くなったら」来るというイメージをもっている人が多いと思います。しかし、そこで削ったりすることによって、一見治ったように思えても歯の状態が悪くなってしまうというケースもあります。ぜひ、ご自身の歯をもっと大事に、長いスパンで歯について考えてみてください。また、お子さんが小さいうちからの歯科への意識づけは非常に大切です。クリニックに定期的に通院し、口腔内の環境をしっかりとコントロールして成長していくことのメリットはとても大きいと思います。何か困っていること、気になることがあれば、気軽に相談しに来ていただければとてもうれしく思います。

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