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澤山 泰典 院長の独自取材記事

さわやま内科・総合診療クリニック

(福岡市南区/西鉄平尾駅)

最終更新日:2022/07/20

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西鉄天神大牟田線・西鉄平尾駅より徒歩4分、福岡市の中心部に近い住宅街である平尾エリアにある「さわやま内科・総合診療クリニック」。九州大学病院、原三信病院、福岡赤十字病院などで内科・総合診療・睡眠医療・生活習慣病診療・感染症診療と、総合的な内科診療の経験を積んだ澤山泰典先生が院長を務める。その幅広い経験と専門性をもとに、睡眠時無呼吸症候群・脂質異常症・感染症の診療を軸としながら、総合的な健康管理のできる医院として地域に根づいている。「ちょっとした違和感や患者さんが意識していない症状からも、大きな病気が隠れていないか、エビデンスをもとに診ることを大切にしています」と語る澤山院長に、地域医療における同院の役割や、力を入れている睡眠時無呼吸症候群と脂質異常症の検査・治療方法について話を聞いた。

(取材日2022年3月29日)

幅広いケースを診ることのできるクリニックとして

医師をめざしたきっかけ、内科・総合診療を専門とされた理由について教えてください。

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私がまだ子どもだった時に、母が病気で病院にかかり一命を取り留めるということがありました。また、父も若い頃に結核にかかり両親ともに病気がちだったこともあり、自然と医療に興味を持つように。そして医学部に進学し、研究や臨床などを経験する中で、感染症や動脈硬化、脂質異常症、心筋梗塞などのさまざまな疾患は、互いに関連性があることを知りました。例えば睡眠時無呼吸症候群は心筋梗塞や動脈硬化のリスクが高いといったこともその一例で、このように内科の中で研究対象を増やしていきながら、総合診療の重要性に気づき、専門としました。

どのような患者さまが多く来られるのでしょうか。

これまでは、大学病院の勤務や福岡赤十字病院などの大きな病院で診療をしていましたが、開業をしてからより幅広い症状の患者さんがお越しになるようになりました。当院は、そのさまざまな症状・疾患をきちんと判断して治療をするという、これまでの総合診療の経験の集大成になる場所だと思っています。大きな病院ではできなかった、病気の予防、初期症状での診断などにも積極的に取り組み、地域の皆さまの健康の一助となれればうれしい限りです。当院では、どの科で診てもらえばよいかわからないという方や、病気をいくつか抱えている方なども含めて、トータルに診療をしていきます。総合力と専門性を兼ね備えたクリニックと思っていただけるとよいでしょう。

何げない不調が大きな病につながっているケースなども多くあるのでしょうか?

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風邪や体調不良で来られる患者さんでも、高血圧症や不整脈といったさまざまな疾患の可能性が潜んでいることがありますので、見落としのないよう、慎重に診察を行っています。例えば、風邪で喉の痛みを訴える患者さんを診察する際は、単に喉を見て風邪の症状を確認するだけでなく、気道の広さについてもチェックします。日本人は遺伝で気道が狭いタイプの人がいるのですが、そういう人たちは、睡眠時無呼吸症候群になりやすいというリスクもはらんでいるんです。風邪のほか、日頃から鼻詰まりで口呼吸になりがちな方に対しても、睡眠時無呼吸症候群の兆候を確かめるため気道のチェックを行っています。一つの症状を診るついでに、関連する器官や症状について目を配っていると、そのほかの疾患が判明することは意外に多くあります。その場合は主訴の治療が済み次第、判明した疾患の検査・治療を行います。

正しい検査と治療のために、こだわりの設備を

睡眠時無呼吸症候群について詳しく教えてください。

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睡眠時無呼吸症候群は、単に睡眠時に呼吸が止まるだけでなく、心臓や脳、血管などに大きな負担をかけています。それにより、高血圧症や脳卒中、心筋梗塞などにつながるリスクがあるんです。いびきや日中の眠気などを感じる方はもちろんですが、日本人の骨格の傾向から、小顔で顎が小さい人などもなりやすく、前述したように、普段から鼻が詰まりやすく口呼吸になりがちな人も発症のリスクは高いです。肥満の方がなりやすいイメージですが、それだけではありません。単なるいびきだけなら心配はありませんが、気道が狭くなりすぎると徐々に酸素を十分に送れなくなり、全身に負担がかかってきます。ここからさまざまな病気に広がっていく前に、きちんと検査と継続的な治療を行うことが大切です。

睡眠時無呼吸症候群の疑いがある際は、どのような検査と治療を実施するのでしょうか。

当院では、丁寧な問診と診察の上、鼻通りを確かめる検査、自宅で行う簡易検査をします。その結果、睡眠時無呼吸症候群が疑われる場合は、精密PSG検査を行います。この検査では、一晩当院に泊まっていただき、その様子を2人の検査技師がモニター室から観察します。当院はお風呂とトイレのついた完全個室の防音検査室を用意しており、ホテル仕様のセミダブルベッドで寝ていただき検査を実施します。睡眠時の脳波や呼吸状態、睡眠中の体の様子をチェックし、その後睡眠時無呼吸症候群だと認められる場合は、鼻から空気を送り込んで気道の閉塞を防ぐCPAP(シーパップ)と呼ばれる機械を用います。しばらくその状態で様子を見て、半年後もう一度泊まっていただいて検査を実施します。

さまざまな治療において、継続的な通院が大切になると思いますが、そのサポートなどはされていますか。

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まずは、問診と検査を丁寧に行うことである程度解決できると思っています。患者さんにとって、自分の状態や治療の経過がよくわからないから、通わなくなるというケースが多くあります。だからこそ、問診と検査で丁寧に情報を整理して、その後の報告できちんと状況を説明することで、患者さんに自分のこととして認識してもらいます。例えば、重大な疾患の可能性がある患者さんには、定期的な検査の年間計画を立て、睡眠時無呼吸症候群の方であれば、CPAPでわかる睡眠時の状態のデータを毎回プリントアウトして状況をお伝えします。また、CPAP治療では、使用感が悪いため途中で装着をやめてしまったというケースも多いことから、使い心地についてヒアリングし改善を図ることも心がけています。

エビデンスと信頼を大切に、地域に根差した医院へ

家族性高コレステロール血症で知ってほしいことはありますか?

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勤務医時代に動脈硬化についても専門的に学んできました。当院では脂質異常症の中でも、特に家族性高コレステロール血症に力を入れています。脂質異常症となる方は、動脈硬化になりやすく、その後の健康に大きく影響を及ぼします。家族性高コレステロール血症は悪玉コレステロール値が高い状態を指すのですが、食事や運動などの生活習慣だけでなく、遺伝で発症する方も多くいます。日本人の約150人に1人が該当するといわれており、症状を抑えるには早期に治療に取りかかることが重要です。家族性高コレステロール血症の場合、アキレス腱にコレステロールが蓄積するので、触診やエックス線検査を行い、家族の病歴なども伺って総合的に判断します。日頃から健康に気をつけている方でも発症してしまうものなので、疑いのある方はぜひ当院にご相談ください。

先生が診療で大切にしていることは何ですか?

エビデンスと信頼を大切にしています。どのような治療であっても、必ずきちんとしたデータと検査結果を提示し、丁寧な説明をして、患者さんにご理解いただいた上で行うようにしています。一人ひとりの患者さんと向き合っていくためにも、まずは信頼を得てから治療というアクションにつなげていきたいからです。検査設備を各種そろえ、検査を行うスタッフはもちろん事務スタッフも参加する勉強会を開いているのもその一環です。すべてのスタッフが、病気のことについて理解を深め、患者さんに対してきちんと話ができる、そんなクリニックにしていきたいと思っています。

最後に、読者へのメッセージをお願いします。

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当院では、風邪を含めた感染症、脂質異常症、睡眠時無呼吸症候群を中心とした内科の総合診療を軸としながら、地域に密着したクリニックをめざしています。また、通院が困難になった方のためにも訪問診療を実施しており、なるべく裾野の広い診療を提供していきたいと考えています。診療科にとらわれない総合的な診療を行っていますので、どんな些細なことでも当院にご相談いただけましたら、きっとお役に立てるのではないかと思います。まずは気軽に来ていただきたいですね。

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