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新田 浩史 院長の独自取材記事

宮崎台新田整形外科

(川崎市宮前区/宮崎台駅)

最終更新日:2021/10/12

新田浩史院長 宮崎台新田整形外科 main

宮崎台駅から徒歩1分と便利な場所にある「宮崎台新田整形外科」。医療モールビルの2フロアを使い、4階はエックス線透視テレビシステムなどの検査機器がある検査・診療フロア、5階は理学療法や運動療法などのリハビリテーションを行うフロア、と振り分けられている。院長を務める新田浩史先生は、腰痛や肩凝り、手足のしびれの原因となる脊椎脊髄疾患の治療に長く携わってきたスペシャリストで、必要に応じて神経ブロック療法まで完結できるのは同院の大きな強みだ。「一人ひとりに適した治療を提供したい」と意気込む新田院長に、診療に際しての心がけやクリニック選びの基本などさまざまな話を聞いた。

(取材日2019年7月23日)

患者一人ひとりに合ったリハビリテーションを提供

開業されて間もないそうですね。

新田浩史院長 宮崎台新田整形外科1

当院は医療法人グループに所属し、横浜市都筑区と横浜市鶴見区に続く3軒目となる整形外科クリニックです。ホームドクターとして一人ひとりに合った満足のいく医療をこれまでと違う土地で提供していくため、ご縁あってここ川崎市宮前区に2019年4月にオープンしました。以前は鶴見で院長を務めていましたが、こちらの立ち上げが決まり、院長職を任されることになりました。実は隣の横浜市青葉区にある横浜総合病院で整形外科の医長を務めていたことがあったりと地縁があり、その時に手術を担当した患者さんの中には今でもお付き合いのある方がいて、「鶴見よりも近くなって良かった」と喜んでいただいています。

こちらを開業先に選んだ理由は?

鶴見院もそうですが、「駅から近い」「ビル内」という条件で探していました。整形外科を訪れる患者さんのほとんどは足腰に痛みを抱えていますから、患者さんの体の負担を減らすためにもアクセスの良さは必須条件でした。さらにビル内を希望したのは、リハビリテーションを行うスペースを確保したかったからです。リハビリテーション室には、体を動かして機能回復を図る運動療法や温熱・電気刺激などの物理療法で使う機器を置くスペースが必要です。スペース確保のため、診療・検査室とリハビリテーション室はフロアが分かれてしまいましたが、エレベーターで移動できますからそれほど患者さんの体に負担をかけることなく移動していただけると思います。

リハビリテーション室がとても広いと感じました。

新田浩史院長 宮崎台新田整形外科2

歩行訓練などを行うにも、それなりのスペースが必要になりますからね。当院の特徴の1つは、リハビリテーションに力を入れているということ。設備面の充実だけでなく、スタッフの人数もそろえました。運動療法を指導する理学療法士などを含め、4人が常駐しています。リハビリテーションに注力しているのは、さまざまな疾患に対応して患者さん一人ひとりに合った治療を提供するためです。薬や注射、手術で患部の痛みや不具合の原因は取り除けても、運動機能や筋力を元の状態まで回復させるにはリハビリテーションが欠かせません。整形外科の役割は、スポーツ障害の方はスポーツができる状態に、それ以外の方は日常生活が送れるように機能を回復すること。その原則を守るためにも、リハビリテーションは重要と考えます。

診断の精度をアップさせるため検査機器を各種導入

こちらではどんな診療が受けられますか?

新田浩史院長 宮崎台新田整形外科3

母校の大学病院に勤務していた頃は、脊椎脊髄病の担当医として脊椎疾患を中心に従事し、手術もたくさん手がけました。ですから、その領域での診断は早いほうだと思いますし、神経ブロック療法にも慣れているというのは、診療の特徴といえるかもしれません。ただ、大学病院の後に勤務したメディカルセンターや横浜総合病院では、外傷、関節外科、スポーツ障害など整形外科全般にわたって取り組んできました。現在はその経験を生かし、幅広い主訴に対応しています。投薬や注射などと並行して、リハビリテーション室での治療を行うケースも珍しくありません。当院のリハビリテーション室は、機能回復だけでなく、病気予防にも努めています。超高齢化が進む近年、筋力を維持してロコモティブ症候群を予防するというのもリハビリテーション科の大切な役割になるはずです。

機材・設備面の特徴についても伺えますか?

体内をモニターで確認しながら治療ができるエックス線透視テレビシステムを導入しています。これは、神経ブロック療法の際、モニターで麻酔を打つ箇所を確認するために使っている機械です。治療を行う際に役立っているのは超音波診断装置ですね。エックス線検査では、骨に異常がなければそれ以上は原因追究できませんが、超音波検査装置なら、筋肉や軟骨、腱、靱帯など軟部組織の損傷を見つけられるようになります。例えば痛みの原因が靱帯なら、靱帯のどの部分にどの程度の損傷があるのかなどを細かく把握することができますし、被ばくのリスクもありません。骨粗しょう症関連では、DEXA法で検査できる装置を入れました。これは2種類のエックス線を骨に当てて骨密度を測定する装置です。

診療で心がけていることは何でしょう?

新田浩史院長 宮崎台新田整形外科4

笑顔で接することです。当院を訪れる患者さんは、痛みや不調などがあって足を運んでいます。「治るのだろうか?」と不安な思いでいるわけですから、痛みを取る前に、まずは「不安な思い」を取り除いてあげたい。患者さんの不安な心を解きほぐすには、笑顔が一番だと思うんです。患者さんに向かってほほ笑みながら、「大丈夫ですよ、心配ないですよ」と伝えることを心がけています。もう1つは、当院では手術は行っていませんが、オペの適応がある患者さんには信頼できる連携病院を積極的にご紹介するということです。この症状には手術が良いと判断すれば、いつまでもここにとどめておくメリットは何もありません。その患者さんは自分の手からは離れてしまいますが、患者さんにとって何が大切で、何が良い方法なのか常に考えています。手術で元気になった上で術後リハビリテーションが必要であれば、当院でできる限りまたサポートさせていただきます。

今後はグループ院のメリットを生かした診療をめざす

今後の展望について予定していることがあればお聞かせください。

新田浩史院長 宮崎台新田整形外科5

当法人グループの3つのクリニックが、もっと密接に連携していく道を模索しているところです。その1つが、クリニック同士をネットワークでつなぎ、3院で症例を検討できるようにすること。もう少し設備を調える必要がありますが、例えば、治療法で迷ったり難症例だったりといった場合、インターネット上で症例の写真を送信してその場で検討会のようなことをする、といったことです。もう1つは、在宅医療の充実化です。訪問リハビリテーションを今年から立ち上げたグループ院では、地域の方からの反響がかなり大きかったようなんですね。ですから、ドクターが出向く訪問診療というよりは、理学療法士による訪問リハビリテーションに力を入れていきたいという意向が法人内で出てきたので、今後は在宅にも人員を割いていくことになるかもしれません。

休日はどのように過ごしていますか?

スポーツが好きで以前はスポーツ観戦に時間を費やすことが多かったのですが、開業で忙しかったこともあり、ここのところはたまにゴルフに行く程度でしょうか。その代わりに、読書をする時間が増えました。話題の本をタイムリーに読んでいるだけですが、フィクション・ノンフィクション問わずなんでも読みますね。あとは車も好きで、休日にはなじみのショップで仲間と車談義に夢中になることも。以前は愛車をカスタムして性能アップすることにこだわっていましたが、最近は車を買い替えたこともあってカスタムのほうはだいぶ落ち着きました。

最後に、読者へメッセージをお願いします。

新田浩史院長 宮崎台新田整形外科6

クリニック選びに迷う方も多いと思いますが、「通いやすさ」と「ご自身との相性」は重要なポイントだと思います。電車やバスを乗り継いで、さらに延々と歩くようなクリニックでは、腰が痛い、膝が痛い患者さんが通い続けるのはなかなか難しいはず。便利な場所にあっても、クリニックの雰囲気やドクターとの相性が合わなければ、やはり足は遠のいてしまうものです。当院は、駅から徒歩1分ほどの場所にあり、理学療法士や柔道整復師も在籍していますし、神経ブロック療法もここで完結できます。開業して間もないクリニックですが、地元の方に愛され、頼りにされる存在になれるよう、スタッフとともに頑張っていきますので、お気軽にお越しください。

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