村田 陽一 院長の独自取材記事
高崎 むらた歯科
(高崎市/高崎問屋町駅)
最終更新日:2021/11/24
JR上越線の高崎問屋町駅より徒歩3分。高崎問屋町駅からほど近い前橋街道沿いに「高崎 むらた歯科」がある。院長の村田陽一先生は、東京でインプラント治療の研鑽を重ね、高度な専門性を要する治療も数多く手がけてきたエキスパートだ。同院はインプラント治療だけではなく、一般歯科、小児歯科、予防歯科、歯科口腔外科など幅広く診療している。虫歯や歯周病の治療はもちろん、院内で歯科口腔外科の手術に対応するなど、設備やスタッフの充実に努めていることも同院の大きな特徴である。さまざまな症状を抱える、子どもから高齢者まで、幅広い年齢層の患者が訪れるという。「一人ひとり丁寧な診療を心がけています」と優しく話す村田先生に、診療への思いや今後の展望について聞いた。
(取材日2021年5月31日)
地域住民に信頼されるかかりつけ医をめざして
先生のこれまでのご経歴を教えていただけますか?
九州出身の両親のもとに生まれ、親の転勤も多く、広島県、佐賀県、福岡県、東京都、茨城県、神奈川県、埼玉県といろいろな土地に住みました。中学校を卒業して陸上自衛隊に勤務しておりました。卒業後に違う職業も希望し退職しました。その後は医療職を志し、福岡県にある県立九州歯科大学に入学しました。入学後の勉強は楽しく、卒業前の国家試験の模試では常に上位で、無事卒業と国家試験合格となりました。卒業後すぐは福岡県で2ヵ所の歯科医院で勤務して、勉強漬けの毎日でした。その後都内で、保険治療とインプラント治療の患者さんが多い歯科医院に就職し、特にインプラント治療を集中して学ぶことができました。当院では院長の私が年間数多くのインプラントのオペを行っております。
大学時代に進路を変更して歯科医師をめざされたのですね。
そうですね。母が看護師をしていたこともあり、医療関係の仕事にも興味を持っていました。あとは、子どもの頃から細かい作業が好きで、プラモデル作りが得意だったんです。そういった手先の器用さも生かせると思ったので、歯学部を選びました。大学卒業後は、福岡県北九州市の小倉南歯科医院でのトレーニングを終えた後、同じく北九州市にある筒井歯科医院に勤務。ゆくゆくは関東で開業することをめざしていたので2014年に上京し、あきる野市のきらら歯科での勤務を経て、都内のインプラント治療専門クリニックにてインプラント治療技術を研鑽しました。
この地に開業された理由を教えてください。
埼玉に親が家を建てて、もともと旅行が好きだったため、スキー場や温泉がある群馬県には家族や友達とよく来ておりました。草津温泉は父が、渋川・伊香保温泉は母がとっても気に入っており、良き思い出となっています。いざ開業地を探し始めて群馬を訪れると、接する人々がとても温かく、親切にしてくださるので、こちらで開業したいという思いが強くなり、今の場所と出会い、現在に至ります。地域の皆さまに歯科医療で貢献させていただきたいと思いますのでよろしくお願いいたします。
虫歯からインプラントまで幅広く診療するクリニック
一般歯科や予防歯科、インプラント治療など幅広く診療されているのですね。
はい。当院では、虫歯治療や定期検診、ブリッジ、入れ歯、インプラント治療など、幅広い分野の診療にあたっています。他にも月2回、矯正歯科の先生による診療を行っていますし、麻酔科の先生もいます。また、どうしても局部麻酔での治療に抵抗や恐怖を感じる方や、インプラント治療を行う本数が多い方など、患者さんが静脈鎮静をご希望される場合は可能な範囲で対応させていただいています。一般的な歯科医院には麻酔科の先生はいらっしゃらないことが多いと思うので、それは当院の強みでもあります。
インプラント治療について詳しく教えていただけますか?
インプラント治療は、麻酔をして歯茎を開き、出てきた骨に穴を開けてインプラントを埋め込む、というのが基本的な治療の流れとなっております。ですが、歯茎に膿がたまってしまって骨がないケースや、上顎の骨を突き抜けるようなケースの場合は高度な専門性が求められるため、治療を断られてしまう場合もあるかもしれません。当院はそういったものも含め、数多くのインプラント治療を行っておりますので、何かあればお気軽に相談いただければと思います。ただし、骨粗しょう症などの基礎疾患をお持ちで薬を服用している方や極度に骨が薄い方は残念ながらインプラント治療が行えないことがあります。他にも、歯の炎症をずっと放置していて骨が溶けてしまって治療ができなかった方もいました。こういったケースは「もっと早く治療していれば……」といたたまれない気持ちになります。
だから予防歯科にも注力されているのですね。
はい、そうですね。虫歯や歯周病は放置すればするほど症状が悪化し、先ほどの例のようにインプラント治療ができなくなったり、口内だけではなく体全体の不調にもつながったりするため、予防歯科は本当に大切だと考えております。ですので、健康な歯を保つことの重要性を発信して、定期検診を受けてもらうよう患者さんに伝えています。悪い状態の写真を例として見せながら「このまま放置するとこんな状態になりますよ」「将来入れ歯になる可能性がありますよ」などと説明すると、虫歯や歯周病などの恐ろしさがわかり、積極的に治療しようという気持ちになりやすいですよね。
患者の気持ちに寄り添い、丁寧な診療を心がける
クリニックの方向性や、診療の際に心がけていることは何でしょうか?
クリニックの方向性としては、やはり患者さんのことを第一に考えるということですね。例えば歯ブラシ一つとっても、メーカーの方に正しい使い方を指導してもらっい、実際にスタッフ皆で使用して「これは使いやすい」とか「これはイマイチだな」などと議論を重ねたりして、本当に良かったものだけを患者さんに勧めるようにしています。診療の際に心がけていることは、患者さんと目を合わせて話をすることですね。新型コロナウイルス感染症流行の影響で今はできないですが、以前はマスクを取ってあいさつをしてから診察を始めたり、患者さんのお口の状態を写真や鏡を見ながら説明したりと、とにかく丁寧な対応を心がけています。定期検診で久しぶりにいらした患者さんでも、安心して治療を受けてもらえるような環境づくりが大切だと考えています。
クリニックの造りや設備について教えてください。
当院は2階建てになっており、1階は一般歯科治療やインプラント治療を、2階では予防歯科やホワイトニングを行っています。診察台は全部で6台あり、1階には個室に1台、半個室に2台の合計3台を設置。2階は3台の診察台があります。寝心地の良さや椅子の高さなど、治療やケアを受けやすいようにと考えて診察台を導入しました。設備としては、真空滅菌が可能な機械や、インプラント治療において重要な役割を果たす歯科用CT、従来型に比べて放射線量が大幅に低減された先進のデジタルエックス線など歯科治療に直接関わるものから、スタッフとの連携をスムーズに行えるようインカムも導入しております。
今後の展望と読者へのメッセージをお願いします。
地域の高齢化に伴い、今後は訪問歯科診療を導入し、通院することが難しい患者さんを助けていきたいです。ただ、訪問診療を行うとなるとマンパワーが欠かせません。今すぐには難しいですが、いずれは体制を整えて実現したいです。あとは、定期検診がもっと身近なものになってくれたらいいなと思います。高齢者から「もっと歯を大切にしておけばよかった」と聞く機会が多いんです。自分の歯で噛んで食べられないつらさや、ボロボロになってからの治療のつらさなど、何十年も後になって身にしみて感じている方が多くいらっしゃるようです。口内の健康は体全体の健康にもつながるため、定期検診はもちろん、何か気になることがありましたら遠慮なくご相談ください。
自由診療費用の目安
自由診療とはインプラント治療 本/23万円~、オフィスホワイトニング/1回1万円~、マウスピース型装置を用いた矯正/22万円~