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黒川 仁 院長の独自取材記事

黒川歯科クリニック

(新宿区/若松河田駅)

最終更新日:2023/10/12

黒川仁院長 黒川歯科クリニック main

若松河田駅から徒歩1分の好立地で、歯科全般に広く対応する「黒川歯科クリニック」。黒川仁院長をはじめとする計4人の歯科医師は、口腔外科に強みを持ち、国立国際医療研究センター病院で研鑽を積んできた。患者にとって通いやすい環境で、親知らずの抜歯やインプラント治療、また顎関節症の治療も手がけている。治療後も通いたくなるような温かみある院内づくりで「歯を1本も削らない歯科医院が理想です」と話す黒川院長。歯科衛生士による十分なカウンセリングとプロのケアを通じて、予防歯科にも力を入れる。歯科医師も歯科衛生士も、全員が歯科治療や患者に真摯に向き合い、一丸となってチーム医療に取り組んでいるのも同院の特徴だ。治療において常に最高のパフォーマンスをめざすという黒川院長に話を聞いた。

(取材日2023年9月19日)

患者にとっての利便性と、高度な医療の提供をめざす

先生は口腔外科を専門に研鑽を積んでこられたのですね。

黒川仁院長 黒川歯科クリニック1

はい。東京医科歯科大学を卒業し、同大学院で口腔外科について学びを深めた後、国立国際医療研究センター病院やその関連病院で17年間勤務してきました。国立高度専門医療研究センター(ナショナルセンター)の一つでもある大きな病院ですから、顔面骨折などの重篤な患者さんが運ばれてくることもありますし、全身麻酔を伴う手術も多かったですね。当時は口腔がんに関しても看取りまでが歯科医師の対応範囲でしたし、歯科医師でありながら医科のチームの一員として、時には命に関わる症例にも向き合ってきました。口腔外科というのは、歯科の中でもやはり特殊な分野だと思います。歯科と医科の両面にふれながら経験を積み重ね、2019年に国立国際医療研究センター病院からも近いこの場所で開業しました。

なぜ開業しようと思われたのですか?

まず、治療そのものに数多く、そして1人の患者さんに対し長期間にわたって携わりたいという思いがありました。指導担当や医局長になるとマネジメント業務も増えてきますが、私は患者さんと接して、実際に治療を行うことにやりがいを感じていたのです。また、私の家系は祖父も父も歯科医師として開業していたので、歯科医師になり開業することは子供のころからの目標でもありました。年齢を重ねてふと人生について考えた時に、「自分の理想とする歯科治療を実現しよう」と思ったのです。患者さんにとって、開業医は大規模病院よりも身近で利用しやすい存在です。待ち時間も少なく、こまかなご要望に応えることも可能です。患者さんにとっての利便性と、国立病院と同等レベルの高度な医療の提供。これが当院のめざすところであり、私が開業を選んだ理由です。

歯科と医科の両面にふれてこられた経験が、今の診療に生かされている部分はありますか?

黒川仁院長 黒川歯科クリニック2

大いにあります。例えばご高齢の方ですと、内科の治療などで薬を毎日服用されている方もいらっしゃいます。患者さんからその薬のことを聞いた時、ある程度それが何の薬であるかわかるのは、医科の薬についてのトレーニングを受けてきたからです。歯科治療の際患者さんのご病気に配慮したり、場合によっては内科の先生に相談したりと、口腔内だけでなく全身のことまで考えて治療を進めることができます。

一人では成し得ないことを可能にするスタッフたちの力

診療内容や他院との連携についてお聞かせください。

黒川仁院長 黒川歯科クリニック3

親知らずの抜歯やインプラント治療、顎関節症の治療などを強みに、虫歯や予防歯科にも広く対応しています。小児歯科も対応していますが、いずれは発育に合わせたアプローチまで提供したいと考えています。根管治療や矯正に関しては、他院と連携して進めています。矯正は見た目の問題と思われがちですが、実は噛み合わせの観点から矯正をお勧めするケースもあるんです。勤務医時代は矯正歯科の先生と協力してそのような事例を多く診てきましたから、今も患者さんの噛み合わせをしっかりチェックして、矯正の必要性を見極めるようにしています。いずれは矯正も院内で対応できるようになればいいですね。睡眠時無呼吸症候群や副鼻腔領域の治療を耳鼻咽喉科の先生と進めたり、内科の先生から手術前の口腔ケアを依頼されたりすることもあります。口腔がんなど重い病気が疑われる場合には、国立国際医療研究センター病院をはじめ設備の整った病院をご紹介しています。

予防歯科にはチーム医療で取り組まれていますね。

予防歯科には歯科衛生士の力が不可欠です。当院では初診の際に、きちんと時間をかけて患者さんのお口の状態を確認します。どのようなお悩みがあるのか、めざすゴールはどこなのか、また口腔内の写真撮影まで、対応するのは歯科衛生士です。中には「カウンセリングも院長にお願いしたい」という患者さんもいらっしゃいますが、患者さんと時間をかけて向き合えるのは歯科衛生士だからこそ。当院には有病者歯科の知識を持つ歯科衛生士もおり、患者さんの主訴から問題点を見つけ出す力にも長けています。歯科医師との定期的なディスカッションを欠かさず、スキル向上にも意欲的です。歯科衛生士によるプロのケアを提供し、問題点はすぐに歯科医師と共有して治療につなげられるよう体制を整えています。

先生のほか、3人の歯科医師がいらっしゃるのだとか。

黒川仁院長 黒川歯科クリニック4

私とともに治療にあたる3人は、私と同じく国立国際医療研究センター病院で研鑽を積み、口腔外科の知識を持つ歯科医師です。この3人を仲間に選んだ理由は、歯科治療や患者さんに真摯に向き合っているから。私と同じ目線で治療に取り組めるからなんです。この選定基準は歯科衛生士に関しても同じことがいえますね。私は「一人でも多くの患者さんの悩みを解消したい」と思い、開業を選びました。しかし私の体は一つしかありません。一人では成し得ないことを可能にするのがスタッフたちの力です。どの歯科医師が対応しても、私が安心して任せられるレベルの治療を提供いたします。

歯を1本も削らない歯科医院が理想

診療時に心がけていることをお聞かせください。

黒川仁院長 黒川歯科クリニック5

患者さんに全力で向き合い、力を尽くす。この一言です。そのためには私自身が健康でいなくてはなりません。診療日の前日は十分に睡眠を取って、最高のパフォーマンスを発揮できるよう調整しています。治療の際に大切にしているのは、患者さんとのコミュニケーションです。「言いたいことを言えなかった」ということのないよう、リラックスできるような雰囲気づくりも心がけています。

今後の展望や夢はありますか?

本当は、歯を1本も削らない歯科医院でありたいんです。「歯科医院は歯を削る場所」と思う方が多いのですが、それだけではありません。歯科医師の役割は、患者さんのQOLを上げることだと私は思っています。その手段の一つが予防歯科です。お口と全身疾患の関係、例えば歯周病の菌が糖尿病などの全身疾患に与える影響については、広く知られるようになってきました。さらに最近では、歯周病と認知症との関連性も取り上げられています。それでも「痛みもないのに、歯科治療にお金と時間をかけることは無駄」と思う方もいらっしゃるかもしれません。しかし歯が健康な方は病気にかかりにくく、医療費全体を見ると低く抑えられているんです。このことを多くの患者さんに伝えるのが歯科医師としての役目。そして当院が治療ではなく予防メインの場所となり、歯を1本も削らない日が来ることを夢見ています。

最後に、読者にメッセージをお願いします。

黒川仁院長 黒川歯科クリニック6

歯や顎の治療はもちろん、その後も通いたくなる歯科医院をめざしています。現代人はストレスが多く、歯をぐっと噛みしめてしまう方が多いです。歯の割れや欠けの原因にもなるので、歯を守るために就寝時にマウスピースを装着するのも一つの対処法です。「起きると顎が痛む」「治療しても何度も虫歯が再発する」ということがあれば、力が入りすぎているサインかもしれません。気になることがあればいつでもご相談ください。口腔内の悩みが消えた後は、お口の健康を保つためにも定期的な通院がお勧めです。当院では、パウダー粒子を吹きつける機器を用いたクリーニングも行っています。微細な粒子なので、細かな歯の間の汚れまで除去することができます。口腔内がきれいになると気持ちもリフレッシュできると思いますので、まるでマッサージや美容院に行くように当院を活用していただけたらうれしいですね。

自由診療費用の目安

自由診療とは

インプラント治療(1本)/49万5000円、パウダーを用いたクリーニング/5500円

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