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矢吹 大輔 院長の独自取材記事

信濃町診療所 Clinica Medica

(新宿区/信濃町駅)

最終更新日:2019/08/28

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信濃町駅から徒歩30秒、「信濃町診療所 Clinica Medica」を訪れた。開業から40年、専門である泌尿器科を中心に、内科、皮膚科、性感染症内科という幅広い分野の診療を行いながら、この町の人の健康を守り続けている。性病を患っている患者を多く診ており、膀胱炎や前立腺肥大症、尿路結石症、性感染症などの治療が得意だ。糖尿病などの生活習慣病、メタボリックシンドロームやAGAの治療にも力を入れるなど、プライマリケアを真髄としている。2代目院長の矢吹大輔先生は、メキシコで医学を学んだ国際派医師。海外での現場経験を礎とし、究極のホームドクターの在り方を模索し続けている。そんな矢吹先生に、治療のコンセプトや自身の経歴について、たっぷりと語ってもらった。
(取材日2012年3月14日)

メキシコの大学で医学を習得。プライマリケアを真髄に

先生は2代目の院長と伺いました。

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はい。初代院長は私の父で、40年ほど前に開業しました。父の時代から「いろいろな分野を診る」というスタンスは、ずっと変わっていません。とくに信濃町には、性病など、なかなか人には相談しづらい病気を持った患者さんも多いです。どんなことでも、ここではざっくばらんに話してもらえるように、気さくな応対を心がけながら長いこと仕事をしてきました。スタッフは私と看護師が1人といった、こじんまりとした医院ですが、だからこそアットホームな親しみやすさを感じていただけることもあるんです。明るい笑顔と包容力で、皆さんの不安を少しでも和らげることができればうれしいです。

メキシコで医学を学ばれたそうですね?

高校を卒業後はグラダラハラ自治大学の医学部に進学しました。向こうの医学部は、「まず実践、そこから学べ」の繰り返しです。必要最低限の知識や技術を習得したら、その後は患者さんを診ながら経験を積むのみ。わからないことは、その場で調べて身につけていけという風潮です。学期末の試験も毎回難しく、卒業時の学生数は入学時の3分の1まで減ります。ですから、技術の習得は早かったですし、ハングリー精神もかなり養われたと思います。当時は本当にいろいろな患者さんがいらっしゃいました。疫病や感染病のまん延も早くて、専門の科だけを診ているようでは仕事にならず、ここの経験からも「いろいろな分野を診る」というスタンスの真髄を学びましたね。メキシコでの経験は、ここでの診療の礎になっています。

人を助けるために、できることはなんでもするべきだということですね。

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それこそが医療の本質だと思いますよ。メキシコはカトリックの国で、困っている人や、病んでいる人に手を差し伸べる“隣人愛”の精神が根付いていますから救急医療も発達しています。難しい病気もありますから、専門医という立ち位置は必要ですけど、町の診療所では、来院された方の病気を的確に判断して、治療を振り分けることも大事なことです。ここでできる処置は適時的確に行い、難しい病気は連携している病院に紹介する。その判断が、われわれ開業医の一番大切な仕事なのかもしれません。そう思えるようになったのもメキシコでのいろいろな経験のおかげでしょう。帰国後には日本の医師免許を取得し、東邦大学医療センター大森病院で外科なども経験し、また東邦大学医療センター大橋病院泌尿器科へ入局し、泌尿器科の臨床も学びました。それでも私の精神はメキシコで培われた部分が大きいようで、プライマリケアを真髄とした全人的な医療をめざしています。

スペイン語での診療も行う、国際派ホームドクター

患者層について、お聞かせください。

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男性の患者さんが多いです。女性の患者さんは4割くらいですね。仕事帰りに気軽に通ってくださる方や、カップルで来院される方など、本当にさまざまな方がいらっしゃいます。専門の泌尿器科では膀胱炎や前立腺肥大症、尿路結石症、性感染症の治療を得意としていて、内科では、肥満症や生活習慣病、メタボリックシンドロームの診療を行っています。皮膚科ではエイジングケアの要望にもお応えできるようにしていますので、性別や年齢を問わず多くの方のお役に立てると思います。

泌尿器科は受診をためらう患者さんも多いと思います。

そうですね。多くの性病の患者さんは思い詰めた感じで、ようやく来院されたという印象です。ただ、性病は特別な病気ではありません。同じように困っている患者さんは多いので、気軽に受診していただきたいです。当院でも日曜の午前だけで30人近くの患者さんがいらっしゃいます。ただ、たとえ混んだとしても、診療ではたっぷり時間を取って患者さんのお話をしっかり聞くのが、当院のポリシーです。性病の患者さんは話しづらいことも多いので、まずは世間話などから始めて、そして最後には笑顔で帰っていただく、そんな診療を心がけています。とはいえ、待ち時間が長いと患者さんにとって負担になるので、火曜日は遅くまで診療したり、その他の日も18時30分まで開けたり、少しでも通いやすい環境を整えています。

診療所の強みは?

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エコー(超音波)とデジタルエックス線を導入しているため、検査をスムーズに行えます。デジタルエックス線は、約10分で画像診断ができるんですよ。エコーは、主に肝臓や前立腺、膀胱、腎臓、胆のうの検査で使用し、診察室でできますので、お待たせする時間も少ないです。また、私はメキシコに留学していたため、スペイン語が得意なんです。妻がメキシコ人なので、家に帰るとスペイン語を話しているんですよ。医院では、スペイン語による診察も受け付けており、ウェブにはスペイン語による説明も掲載しております。旅行保険などもあるので、多くのスペイン語圏の患者さんも増えていますね。上の階に日本語教室もあるので、そちらの患者さんも多いですね。言語の弊害を感じていらっしゃる方はぜひお越しください。

1代目から2代目、そして未来の3代目院長へ

国際結婚をされたのですね。

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妻とはメキシコ留学中に知り合い、そのまま日本に連れてきてしまいました(笑)。3人の子どもも日本の生活を楽しんでくれているようです。ただ、妻は時々故郷が恋しくなるようで、夕食に自家製タコスが出てくる時もあるんです。海外から日本に来て長く生活している方の中なら、同じように故郷を恋しく思われることもありますよね。そのようなお気持ちも、国際結婚をしている私は理解できると思います。母国語で会話をするだけでも気持ちが晴れますし、それが治療に良い効果をもたらすこともあるものです。医師ですから、診療の話が中心になりますけど、スペイン語でちょっとした世間話をするのも大歓迎ですよ。

先生のリフレッシュ方法をお聞かせください。

SLや鉄道の写真を撮りに出かけることです。診察室には、自分で撮ってきたSLの写真も飾ってあります。子どもの頃から電車が大好きなんですよ。将来の仕事は、医療以外の道を考えませんでしたが、もし違う職業を選ぶとしたら、絶対に鉄道関係ですね(笑)。仕事が忙しいときは撮影スポットまで足を伸ばすのが難しいですけど、そんな時も撮りためた写真を見ては、心を自由にしています。

今後の展望がありましたら、ぜひお聞かせください。

父が開業してから40年近くたちましたが、まだまだ充実させたいと考えている点はあります。スタッフももう少し人数を増やしたいですね。人を育てることはとても大変ですが、医院のスタンスをはじめ、いつでも笑顔で対応できるような、人間味のある看護師をそろえたいと思っています。あと、娘が私の母校であるグアダラハラ自治大学の医学部で学んでいるので、帰ってきたらここで働いてほしいと考えています。私と同じような経験をしてきてくれると思うので、3代目として医院のスタンスを守っていってほしいです。

最後に、読者の皆さんにメッセージをお願いします。

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平日は夜8時まで、そして日曜日も朝9時からお昼の1時まで診療しています。仕事で忙しくされているビジネスパーソンの方にも、無理なく通っていただけるようにしています。また、泌尿器科が専門ではありますが、皮膚科や性感染症内科、内科など、幅広く診察しています。私は2代目ですが、当院は父の代から40年近く、信濃町の人たちを見守ってまいりました。これからもかかりつけ医として、1人でも多くの方の健康に寄与したいと考えておりますので、いつでも気軽にお立ち寄りください。

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