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横山 裕 院長の独自取材記事

葛西よこやま内科・呼吸器内科クリニック

(江戸川区/葛西駅)

最終更新日:2020/04/01

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葛西駅から徒歩1分とアクセス良好な立地にある「葛西よこやま内科・呼吸器内科クリニック」。2019年に開院した同院は、長引く咳や喘息などの呼吸器疾患に対する専門的な医療を、患者が受診しやすい環境で提供している。横山裕院長は、呼吸器内科で有名な公立陶生病院(愛知県瀬戸市)で研修、その後東京ベイ・浦安市川医療センター呼吸器内科で専門性の高い医療に携わってきた。そこで得た知識や経験を生かした診療で開院以来多くの患者が訪れている。「樹木と呼吸器」をモチーフにした優しいイメージのクリニックロゴ、やわらかい色合いの内装でまとめられた居心地の良い院内には、3つの診察室を設置。そこにも呼吸器疾患を診察するため工夫があるという。優しい笑顔と穏やかな語り口の横山院長に話を聞いた。
(取材日2020年3月12日)

呼吸器疾患に特化した専門性の高いクリニック

開業されたのは2019年と伺っています。開院までの経緯を教えてください。

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開院までは、千葉県浦安市で344床を備える急性期病院の東京ベイ・浦安市川医療センターで呼吸器内科に勤務しながら、父が院長を務めるクリニックで非常勤として診療を行っていました。自分の専門分野である咳や喘息の診療に注力したいという思いがありましたので、どのような形で診療をするのが良いのかを考えていました。勤務していた病院で、呼吸器内科の医師でないとできない医療があるということを実感していましたが、病院は紹介状が必要だったりと敷居が高い。咳はありふれた症状ですから、患者さんには困ったときに受診したいという思いがあるはずです。幸い病院勤務の経験もクリニック勤務の経験もあったので、専門的な医療を提供できる当院のようなクリニックが良いのではないかと思いました。咳の治療、呼吸器内科の診療を行うことを目的に開業したクリニックといえますね。

居心地の良い院内ですが、設備面や機器、院内レイアウトなどでこだわった点はありますか?

呼吸器内科は感染症とも関連が深いので、診療室を複数用意するという点にはこだわりました。また、検査機器が多いので場所の確保も必要でした。当院では看護師が主体となり問診や服薬指導を行い、効率よく検査をできるよう3つの診察室を備えています。また、呼気一酸化窒素ガス分析という気管支のアレルギーを調べる機械があり、それぞれの診療室に1台ずつ備えています。看護師は常時3人体制で、各診察室には必ず一人いるようになっています。問診や検査、服薬指導まで一貫して同じ看護師が担当しますので、安心して診察を受けていただけると思います。

どのような患者さんが多いですか?

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内科、呼吸器内科を標榜していますが、患者さんの8割以上が呼吸器の症状で受診されます。長引く咳で困っている患者さんや子どもから大人まで喘息の患者さんは多いですね。当院に初めてお越しいただく際は検査も含めて40分から50分の時間をいただいています。検査と問診、診断結果の説明や薬の使い方の指導を含めると、それぐらいの時間が必要になります。問診票では、長引く咳、咳がひどい、息苦しい、ぜいぜいする、喘息などで受診された方には、咳が続いている期間、痰や鼻水の有無、呼吸困難があるかなど、具体的な症状に関する質問に答えていただいています。問診では病歴や投薬歴なども含め、根ほり葉ほり聞き出します(笑)

自身の病気の理解を促すガイドブックを作成して活用

検査体制について教えてください。

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診断をつける上ではさまざまな検査が必要です。画一的に検査を行うわけではなく、患者さんの症状に合わせて検査を選択しますので、不必要な検査をすることはありません。また、他院で受けられた検査データがあればそれを利用させていただきます。先ほどもお話しした喘息や咳喘息の原因となる炎症がないかを調べる呼気一酸化窒素や感染による炎症を調べるCRP、気管支がせまいかどうかを調べる呼吸機能や気道抵抗、胸と副鼻腔のエックス線検査などがあります。アレルギーによる咳を正しく診断すること、気管支拡張症や肺結核・肺がんなど、まれであっても見逃してはいけない病気をきちんと見つけることが大切です。

こちらでは「長引く咳マップ」というものを作成されているそうですね。

咳の原因は多岐にわたります。よく知られているところでは肺炎や気管支炎、喘息や咳喘息などがありますが、鼻や喉が原因で起こる咳、また胃やストレスが原因で起こる咳があるということはあまり知られていないですね。患者さんにはなるべくご自分の病状を正確に伝えたいと考え、咳がなぜ出るのか、原因を口頭で細かく説明をしていました。しかしどうしても専門的となってしまい、なかなかうまく伝わりにくいですね。また口頭で説明を受けても家に帰ってみたら、「何だったかな」と思うことってありますよね。そこで、患者さんへの説明資料として「長引く咳マップ」というものを作成しました。これを見返せば、ご自宅でご自分の病状を思い出す手助けにもなると思います。患者さんにはご自身の病気を正しく理解していただき、一方的ではなく一緒に参加して治療を行う双方向性の医療を実現できるとよいですね。

喘息に関して、私たちが気をつけるべきことがあれば教えてください。

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喘息の原因はアレルギーであり、現代の医療では根治させることは難しいと考えられていますので一緒に付き合っていかなくてはいけない病気です。ですが正しく治療を行うことによって病状をコントロールし、ほぼ健康な方と同じように生活することが可能な病気でもあります。症状がなくても予防的に薬を使い続けることが大切となりますので、喘息がどういう病気で、どういう治療を行う必要があるのかを正しくご理解いただくことが治療継続のために大切となります。また個々の患者さんに合わせて薬を選択することも重要です。例えば、生活状況、年齢、妊婦さん、ご高齢の方などによって望ましい吸入薬が異なる場合が多いですね。当院では「ぜんそくハンドブック」という冊子をお渡しして、病状の理解を深めていただくようにしています。また吸入方法を紹介する動画サイトのご紹介や、吸入後のうがいの仕方なども細かく説明しています。ぜひ参考にしてほしいですね。

長引く咳や喘息など日々の症状のコントロールにも注力

呼吸器内科を専門とするクリニックだからこそできることは何でしょう?

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長く治療を受けているけれども咳や喘息が改善しないという患者さんがいらっしゃることが多いです。その場合、ご紹介元が内科か耳鼻科の先生かにより重点的に診るところを変えています。例えば、内科で診療を受けて吸入薬を使っているけれども良くならないという場合は、鼻や喉に原因がないか、耳鼻科の先生からのご紹介の場合、鼻や喉はしっかり診ていただいているので、気管支、胃などに原因が隠れていないかなどです。咳の原因として何か見落としているところはないかを見つけていく感じでしょうか。視野を広く取って、細かいところを重箱の隅をつつくように(笑)、診ています。

診療の際に大事にしていることを教えてください。

咳の症状ひとつとっても識別する病気はたくさんあって、それに合わせてお薬を使うと、薬の数が多くなってしまいます。なぜその薬を使うのかという根拠を明確にしておかないと、患者さんはただ薬を飲まされているだけになってしまいますよね。そこは非常に気を使っているところで、診断をつけて、どういう病気であるのか、「そのためにはこの薬が必要です」ということはしっかり説明しています。患者さんが「おなかいっぱいです」って思われるぐらい説明しているかもしれませんね(笑)。でも、それが当院のスタンスなのかなと思っています。

開院から1年が経過しましたが、今後の展望と読者へのメッセージをお願いします。

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開院前に思い描いていた「呼吸器内科を専門にしたクリニック」としてやりたいことは実践できていると感じています。これまでは新規の患者さんが多かったので、正しく診断をつけることを大切にしてきました。今後は再診の患者さんの咳や喘息をはじめとした日々の病気のコントロールをどうするかということにも目を向けていきたいと思っています。長引く咳、治らない咳の診療を専門に行っているので、そのような症状でお困りの方は、一度来ていただければ力になれるかもしれません。診療のスタンス上、しっかり診て、しっかり説明することをコンセプトとしています。予約をお取りの上、お時間に余裕を持ってお越しいただければと思います。

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