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野々田 岳夫 院長の独自取材記事

あまのがわ耳鼻咽喉科クリニック

(安城市/安城駅)

最終更新日:2021/10/12

野々田岳夫院長 あまのがわ耳鼻咽喉科クリニック main

JR東海道本線の安城駅から車で12分ほどのところに「医療法人大医会 あまのがわ耳鼻咽喉科クリニック」はある。患者の想いを聞くことと、わかりやすい説明を心がけているという野々田岳夫(ののだ・たけお)院長は、耳や鼻に関する日帰り手術を得意とし、研修医時代は全身管理のできる医師をめざし内科で研修を積んだ経験もある。クリニックには精密に撮影を行うためのCTが導入され、診査・診断に活用されている。高い天井と大きな窓がある待合室はゆったりと居心地が良く、キッズスペースも設置されている。「患者さんの病気に終止符を打てるようにしたいんです」と患者を第一に考える野々田院長に、診療へ対する思いを語ってもらった。

(取材日2019年10月4日)

耳・鼻領域の日帰り手術を得意とするクリニックを

医師をめざされたきっかけは何ですか?

野々田岳夫院長 あまのがわ耳鼻咽喉科クリニック1

私は小学生の頃、中耳炎に頻繁になっていましたがその当時、私の地元には近くに耳鼻科がなく、遠方まで週1~3回通院する時期が3~4年続きました。幼心に「地元に耳鼻科の病院があれば便利なのに」と思い、その頃から医師になりたいと思うようになりました。大学入学当初から専門分野は耳鼻咽喉科と決めていたのですが、耳鼻咽喉科の分野だけでなく全身管理のできる医師になりたいと思うようになりました。

大学卒業後のご経歴をお聞かせください。

大学卒業後は、症例数が多く救急患者も受け入れている東京の河北総合病院で内科研修を受けました。その後は岐阜大学医学部附属病院耳鼻咽喉科に入局を経て、浜松耳鼻咽喉科サージセンターへ出向し、鼻の手術を日帰り・短期入院で行う技術、慢性副鼻腔炎手術の技術について多くの症例を診て経験を積みました。そして、岐阜大学医学部附属病院の耳鼻咽喉科で助手を務め、大垣市民病院の耳鼻咽喉科にも勤務しました。岐阜大学がめまいの診療を得意としていたこともあり、めまいの症例も多く診てきました。鼻の領域では実務を通しかなり経験値を積むことができましたが、耳の領域についてもより深く学びたいと思い、大阪にある耳科の手術を得意とする細田耳鼻科の勤務医として約8年従事しました。実は細田耳鼻科の細田泰男院長とはサージセンター時代一緒に働いたことがあり、細田先生の耳科の手術の見事な手腕を間近で見ていたんです。

クリニックづくりでこだわったポイントを教えてください。

野々田岳夫院長 あまのがわ耳鼻咽喉科クリニック2

バリアフリー設計から、キッズスペースやおむつ交換台の設置はもちろん、明るく開放的な雰囲気にしました。また女性スタッフの意見も反映して、ネブライザーのコーナーは一つ一つ仕切りを設置してプライバシーにも配慮しています。設備の機械についてはCTを導入することにより、通常のエックス線では難しい精密な撮影を図り、診査・診断に役立てています。他にもめまいの診療に役立つ赤外線眼振検査器や重心動揺検査機器も導入しています。

目で見てわかる説明や、患者に負担の少ない医療に尽力

どのような患者が来院していますか?

野々田岳夫院長 あまのがわ耳鼻咽喉科クリニック3

現在は近隣エリアにお住まいの患者さんが多いです。0~95歳までと年齢層は幅広く来院いただいています。0歳から小学生くらいのお子さんが3~4割を占め、中耳炎や咳が止まらないという主訴が多いです。次に多いのが65歳から70歳以降のご高齢の方です。ご高齢の方の主訴はさまざまで、耳の聞こえが悪い、めまい、耳鳴り、喉の違和感、鼻水が喉に落ちる後鼻漏の症状などです。血圧の薬の副作用などで鼻が詰まりやすくなり、本人の自覚症状なく夜間だけ鼻詰まりを起こす「隠れ鼻詰まり」の患者さんもいらっしゃいます。

患者を診療する際に心がけていることを教えてください。

できるだけ難しい言葉を使わずに、耳や鼻の構造がわかるような図を使ったり、CTの写真を使い正常な状態と患者さんの状態を比べたりすることで、目で見てわかるような説明をすることを心がけています。処置をする時もモニターに画像で映しながら、患者さんや付き添いのご家族にも一緒に見てもらえるようにしています。特に初診の患者さんは、じっくりとお話をお伺いするので検査含めて30分程度所要時間をみていただけたらと思います。できるだけ患者さんに負担の少ない処置をし、患者さんの病気に終止符を打てるようにと考え、日々の診療に努めていますね。

日帰り手術に力を入れているそうですね。

野々田岳夫院長 あまのがわ耳鼻咽喉科クリニック4

総合病院で手術を行う場合、全身麻酔を行うことや、入院当日の手術が行えないといった理由で、入院期間が5日間ほど必要になることも多いです。ですが、当院の日帰り手術は、内視鏡下鼻・副鼻腔手術を片側に行うのに15~60分、鼻中隔矯正術で30分程度で行うことが可能です。術後1時間ほど安静にしていただき、状態の安定を確認した後にご帰宅いただけます。5~7日ほど入院して手術するイメージですが、当院のように日帰り手術ができる施設があることを知っていただきたいですね。CTで腫瘍の疑いが認められるなど、当院での手術が難しい場合は、提携医療機関へ速やかに紹介します。また、私はスキルアップのために定期的に研究会に参加し、どんな技術を持った医師が全国のどこにいるのか把握するようにもしています。遠方の方にもご相談いただきたいですね。

気軽に相談できるクリニックをめざす

めまいの診療も得意とされているとお聞きしました。

野々田岳夫院長 あまのがわ耳鼻咽喉科クリニック5

めまいは「こんなことで受診してもいいのかな」と思う患者さんも多いようです。耳鼻咽喉科では耳の内耳にある三半規管を含む器官の評価をします。この器官の障害で、耳鳴りや難聴とめまい発作を反復するメニエール病や、頭を動かした時に視界が回ったり吐き気を伴ったりする良性発作性頭位めまい症などがあります。当院では、赤外線眼振検査器の映像を使い、患者さんの症状を本人はもちろん、ご家族にも一緒に確認していただけるようにしています。めまいは、症状が快方に向かい自覚症状がない場合でも、検査の結果に応じて薬の服用を続けていただくこともあります。治療を継続してもらうことが大切ですので、ご家族にもしっかりと説明をして納得いただきたいと考えています。めまいでお困りの方も、ぜひ一度ご相談ください。

耳鼻咽喉科を受診してほしい時とは、どんな時ですか?

ご家庭で乳幼児のお子さんの耳掃除をすると傷をつけることもあるので、耳掃除だけでも耳鼻科を受診していただきたいです。特に、未就学のお子さんをお持ちのご家庭では、海やプールに入る前の6月頃に耳鼻科受診をお勧めしています。耳垢が多くたまっている状態で海やプールに入ってしまうと耳垢が水分を含んで蓋のような状態になり、耳の聞こえが悪くなってしまうことがあります。また、高齢者に多く見られるのが、いびきが大きくなったり、朝起きた時に喉が渇いたりする症状です。この場合、患者さんの主訴は喉の症状ですが、原因が鼻にあることがあります。鼻が詰まることにより寝ている時に口が開いて口呼吸になってしまうことがあるのです。口呼吸は誤嚥性肺炎などのリスクを高めることにもつながりますので、気になる方は早めに耳鼻咽喉科での受診をお勧めします。

今後の目標と、読者へメッセージをお願いします。

野々田岳夫院長 あまのがわ耳鼻咽喉科クリニック6

耳・喉・鼻などの疾患は、病気ではないと思ってしまったり、治らないと諦めてしまっている患者さんも多いように思います。多くの疾患は直接命に関わるものではないのも事実ですが、生活の質を大きく左右します。ご相談いただくことで、少しでも改善するように治療や手術などのご提案ができます。まだまだ知られていない耳鼻科領域の日帰り手術の存在も、選択肢の一つとして東海エリアはもちろん全国へ広めていきたいですね。慢性副鼻腔炎など長期にわたり患っている方や、小さい時に未治療で慢性中耳炎を患っているご高齢の方なども、手術で対処できるケースも多々あります。ぜひ一度、気軽にご来院いただいてご相談していただければ嬉しいですね。東海では日帰り対応できるクリニックは少ないこともあり、遠方の方のためになればと、日帰り手術へのご質問はメールでも受けつけておりますので、当院のホームページよりお問い合わせください。

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