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加地 さとみ 院長、加地 竜士 副院長の独自取材記事

かじクリニック

(成田市/公津の杜駅)

最終更新日:2023/11/27

加地さとみ院長、加地竜士副院長 かじクリニック main

成田駅からバスで約10分、成田はなのき台医療ビレッジの中にある「かじクリニック」。加地さとみ院長が2019年に開業した皮膚科クリニックだが、このたび新たに夫でもある加地竜士副院長が加わり、形成外科も掲げることになった。成田赤十字病院で難症例の手術を数多く手がけてきた竜士副院長は、これまでの経験とスキルを地域医療に還元したいとの強い思いを持つ。院内には、明るく圧迫感のない手術室、シンプルなキッズルームなどがあり、全体的にスタイリッシュな雰囲気だ。壁に描かれたロゴマークのオカメインコたちが印象的な院内で、さとみ院長と竜士副院長に診療にかける思いなどを聞いた。

(取材日2023年9月26日)

皮膚科と形成外科の両面から皮膚の健康をサポート

まず、院長先生が医師になったきっかけなどを教えてください。

加地さとみ院長、加地竜士副院長 かじクリニック1

【さとみ院長】父が皮膚科と泌尿器科を診る開業医でした。昭和初期まで泌尿器科は皮膚科の一部だった名残で、かつては合わせて標榜しているクリニックが多くありました。近隣の方々の健康のために尽力する父の姿を間近に見て育ち、私も幼稚園の頃から「お医者さんになる」と、決めていました。でも、父から皮膚科を勧められたことはなく、むしろ「内科はどう?」なんて言われていましたね。それでも皮膚科を選んだのは、患者さんの経過が目に見えてわかりやすいのと、外科ほどではないですが小さな処置ができる点に魅力を感じたからです。大学病院、総合病院などに長年勤務した後、子どもの頃からの夢だったクリニックを開業しました。この場所を選んだのは、直前まで所属していた成田赤十字病院との連携もしやすいと考えたからです。

続いて、副院長のご経歴などをお聞かせいただけますか?

【竜士副院長】子どもの頃、アトピー性皮膚炎で皮膚科によく通っていたのが、医師という仕事に興味を持ったきっかけでした。形成外科を選んだのは、全国的に形成外科の医師の数が少ないので「人がやってないことをやろう」と思ったのと、美容的側面にも興味があったからです。千葉大学や成田赤十字病院などに勤務してきましたが、顔や首のがん、乳がんの再建の他、重症のやけどなど命に関わる症例にも数多く対応してきました。並行して、妻が開業してからは毎週火曜だけ手伝ってきましたが、この4月に副院長に就任してからは、ほぼ毎日こちらで診療にあたっています。今も成田赤十字病院で月に2回ほど診察や手術、後進の指導などにあたりつつ、先進の医療に関するスキルアップも怠らないようにしています。

新たに二診制になり、何が大きく変わりましたか?

加地さとみ院長、加地竜士副院長 かじクリニック2

【さとみ院長】形成外科の手術を希望する患者さんをスムーズにご案内できるようになったのが一番の変化でしょうか。これまでのように手術日が火曜のみだと、どうしても患者さんをお待たせしてしまい、心苦しく思っていました。火曜に都合がつかない方などは他院を紹介する必要があったのですが、今はそうする必要もなくなりました。
【竜士副院長】形成外科と皮膚科、お互いに連携できるようになったのも変わった点ですね。例えば、形成外科に巻き爪の相談に来る方は水虫もお持ちのケースも多いのですが、ただちに皮膚科での診察が可能です。逆に、皮膚科に来た患者さんにできものが見つかっても、私がすぐに引き受けられます。できるだけ一つのクリニックで済ませたい、お仕事や子育てで忙しい方にとっても便利になったのではないでしょうか。

「命を守るため」から「生活の質を守るため」の手術へ

皮膚科ではどのような相談が多いですか?

加地さとみ院長、加地竜士副院長 かじクリニック3

【さとみ院長】皮膚科のお悩みは季節の影響も大きくて、夏は虫刺されや水虫、冬は乾燥や手荒れの方がよくいらっしゃいます。年間通じて多いのがウイルス性のイボで、液体窒素で感染した角質を凍結して除去することを図る治療を行います。水イボをつまみ取ったり、顔にできる小さなブツブツ状の稗粒腫(はいりゅうしゅ)に切れ目を入れて押し出したり、小さな処置も対応可能です。最近は多汗症の相談も増えています。保険適用の薬が増えた影響でしょう。でも「汗の問題は皮膚科に相談できる」と、知らない方もまだ多いように思います。汗の量が普通ではなく日常生活に困っているならば、外用薬による治療法がありますので早めに来てください。皮膚の病気のつらさは私もじんましんで悩んでいるのでよくわかりますから、ぜひ何でも気兼ねなく相談してほしいです。

形成外科で行う手術について教えてください。

【竜士副院長】一般的なけがの縫合や、粉瘤、脂肪腫、ほくろなど皮膚のできもの全般や良性腫瘍の摘出、眼瞼下垂症や逆さまつげの手術などをすることもできます。局所麻酔でできる手術はほぼ網羅しているのではないでしょうか。勤務医時代の「命を救うための手術」とは変わって、今は「生活を守るための手術」がメインですが、どちらも大事だと思っています。そもそも少ない形成外科の医師の中でも開業医はごく一部で、小さな手術でさえ遠くの大規模病院まで行かざるを得ないケースも少なくありません。でも、少なくともこのエリアでは、当院に形成外科ができたことによって不自由が解消されたならば何よりです。患者さんから喜びの声をいただいた時などは、やりがいを感じますね。

患者さんと接する時、何を大事にしていますか?

加地さとみ院長、加地竜士副院長 かじクリニック4

【竜士副院長】間違っても「何でもすぐ手術」にはしないことです。必要性、メリット、デメリットをきちんとお話しして、患者さんに選んでいただくようにしています。手術の時は皆さん緊張しているので、これから何をするのか、今どんなことをしているのか、丁寧に声かけするのも大事にしていますね。自分だったら黙々と切られて取られてでは嫌ですから(笑)。
【さとみ院長】皮膚科疾患は生活習慣の聞き取りも大事です。患者さんのライフスタイルを知るためにも、一人ひとりの話をじっくりと聞くようにしています。きめ細かな対応を大切にしているので、どうしても診察時間が長くなってしまいがちですが、それでいいかなと思っています。

患者ニーズに応えるため美容皮膚科にも意欲

今後の展望をお聞かせください。

加地さとみ院長、加地竜士副院長 かじクリニック5

【竜士副院長】これまでは保険診療を中心にしてきましたが、患者さんたちのニーズも取り入れながら自由診療にも力を入れていきたいと思っています。やはり、自由診療への関心は高く東京のクリニックまで通っている方もいるようですが「近所でできるならやってみたい」という方もいらっしゃるでしょうしね。
【さとみ院長】当院ではプラセンタ治療を行ったり、エイジングケアとしてのしみ取りなど、ご希望に合わせた対応も行っております。このエイジングケアは拡充を考えています。いろいろやってみたいのですが、とにかく種類が多いので、どれにしようか迷っているところです。お顔のケアで何かできたらいいですね。

お忙しい毎日と思いますが休日はどうお過ごしですか?

【さとみ院長】今は仕事と子育てに追われているので、整体やヨガに行く程度です。免許を取っただけでまったくできていないのですが、学生の時に行った伊豆のダイビングスクールには、つがいのオカメインコがいて、すごくかわいかったんですよ。それ以来、いつか飼ってみたいなと思いつつとても今は無理なので、院内や公式サイトの中で羽ばたかせています(笑)。
【竜士副院長】院長はとてもいいお母さんで、娘と息子のために毎年1冊、手作りのアルバムを作ってくれています。赤ちゃんの患者さんが泣いてしまった時なども、自然とあやしているのもすごいなと見ています。休日は僕も子どもたちと公園に行くなどしてリフレッシュしていますが、あとは、趣味の筋力トレーニングを少々(笑)。

最後に読者へのメッセージをお願いします。

加地さとみ院長、加地竜士副院長 かじクリニック6

【竜士副院長】かゆみからできものまで、皮膚のことはここに来ればどうにかなるというクリニックをめざしています。家族全員のかかりつけ医として利用していただけたらうれしいです。もし、全身麻酔が必要となる疾患が見つかったとしても、成田赤十字病院をはじめとした高次医療機関に迅速につなげていくのでご安心ください。
【さとみ院長】市販の塗り薬などもいろいろありますが、自己判断で間違ったものを選んでしまうと、かえって症状が悪化することもあるので注意が必要です。どんなに軽い症状でも、まずは一度診させていただければと思います。皮膚の困り事は半年くらい放置してしまう人も多いのですが、症状を長引かせないためにも、気になったらすぐに相談するようにしてください。

自由診療費用の目安

自由診療とは

しみ除去/5500円~
プラセンタ注射/1100円~

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