河野 美乃里 院長の独自取材記事
石神井公園駅前皮フ科
(練馬区/石神井公園駅)
最終更新日:2025/02/03

石神井公園駅北口から徒歩3分、医療機関が複数入居する医療モールの中に、「石神井公園駅前皮フ科」はある。笑顔が魅力的な河野美乃里院長は、日本皮膚科学会皮膚科専門医として20年以上のキャリアを持ち、大学病院や総合病院に勤務する傍ら、0歳児のわが子を連れてアメリカに留学したこともある。自らの子育てや介護の経験も生かし、さまざまなライフステージにある患者に親身に寄り添う診療が河野院長の持ち味。形成外科の医師による複雑な手術も可能。多様化する患者のニーズに応えるため、患者の希望があれば美容皮膚科にも対応している。「医師は天職」と優しくほほ笑む河野院長に、これまでの道のり、力を入れている治療など詳しく聞いた。
(取材日2024年12月19日)
多くの患者のニーズに応える三診体制で待ち時間を短縮
リニューアルオープンされたばかりで、きれいな院内ですね。

移転によって一番こだわった点は、待ち時間の軽減です。具体的には、医師を増員して三診体制となったため、より多くの患者さんの対応ができるようになりました。当院は完全予約制ではなく、当日受診の患者さんも受け入れています。皮膚科はそもそも「突然、かゆくなった」というような患者さんにも対応していかなければいけないと思っています。つらい状態・苦しい状態の患者さんが1ヵ月先しか予約を取れない……となってしまわないように、こうした体制を取っています。土曜日はどうしても混み合いますが、医師やスタッフの増員により、平日はかなり待ち時間が短縮されました。専用サイトにアクセスしてウェブ受付を済ませ、待ち時間を確認しながら自分の番が近くなってから来院していただくこともできます。
形成外科の先生の手術も受けられるのですか?
はい。皮膚科の医師による三診体制に加えて、形成外科の先生にも来ていただいていて、手術をお任せしています。大きなほくろ、脂肪腫、粉瘤などの除去のほか、眼瞼下垂の手術も対応できるのでご相談ください。皮膚科クリニックに形成外科の医師がいることで、それぞれの得意分野を生かせる点がメリットだと考えています。アレルギーを専門とするベテランの皮膚科の医師も在籍していますし、形成外科では日本医科大学付属病院の女性医師も手術を執刀しています。皮膚科の医師は病理組織に詳しく、ほくろ一つ取るのでも悪性の可能性はないか、内部はどんな構造になっているのか細心の注意を払います。一方、形成外科の医師は名前のとおり失った体の一部を形成するためのスキルを持つのが特徴です。お互いが協力すれば、皮膚のできものを取るのにも「できるだけきれいに」「痛みを少なく」といったご希望に寄り添えます。
どのような患者さんが多いですか?

皮膚に関する幅広いお悩みに応えるクリニックなので、老若男女さまざまなニーズをお持ちの患者さんがいらっしゃいます。アトピー性皮膚炎、ニキビ、ほくろや粉瘤、しみやしわのお悩みなど、ご相談内容は実にさまざまです。患者さんは、近隣住民の方をはじめ、駅から近く、バス停もすぐそばにあるので、電車やバスで来院される患者さんも多いです。再開発により新しいマンションなども多く建設されていて、「最近、引っ越してきました」とおっしゃる方も多く、新患で来院いただく患者さんもずっと多い印象です。
小児皮膚科や美容皮膚科も受診できるのですね。
ウェブ受付を始めてから、赤ちゃん連れの方も増えましたね。待合室で迷惑をかけたらどうしようという心配がなくなったからなのかもしれませんが、もし泣いてしまっても問題ありません。お子さん連れの患者さんが増えたこともあり、待合室で映像を流すなどお子さんが飽きずに過ごせるように待合室も工夫しました。リニューアルによって院内は広くなり、エントランスからメインの待合室へ入り、3つの診察室へとつながる中待合は、それぞれ動線が分かれており、患者さん同士のプライバシーの確保に配慮した造りになっています。処置室、手術室、カウンセリングルーム、パウダールームも備え、清潔なタオル、ドライヤーやヘアアイロンなどもあるので、美容皮膚科を受診される際も手ぶらで受診いただけます。トイレにはおむつ交換台も備えています。
目の前にいる人の役に立ちたい想いを胸に、医療の道へ
医師になったきっかけやご経歴についてお聞かせください。

幼稚園の頃は母に「どうしてあなたはきれいな色の折り紙を選ばないの?」と、心配されるような子でした。例えば自分がピンクを使ってしまうよりも、お友達が「まだピンクがあった!」と、喜ぶのを見るのが好きだったんです。今でも、患者さんの喜びは自分の喜びですし、誰かを助けたいという気持ちが強いので、医師は天職だったのかもしれませんね。学生の頃は、皮膚とストレスについて研究していました。アメリカに留学した時には、子連れでも勉強できる環境が整っていて助かりましたね。帰国後は大学病院の皮膚科医局長などを務めた後、幼少期を過ごした懐かしいこのエリアに開業しました。
診療で大切にしていることは何ですか?
すべての患者さんに対して、一様に対応するのではなく、一人ひとりの患者さんの立場になって、オーダーメイドの治療を提供したいと考えています。クリニックは病気を治療する所ですから、ちゃんと結果につながるように患者さんと二人三脚で治療を進めていきたいんです。例えば「肌が赤い」と一言でいっても、状態はさまざま。実際に目で見て触って、患者さんの状態を正確に把握して、何のためにこの薬を塗るのか説明して納得していただいて、どれくらいの量をどうやって塗るのかまで、丁寧に時間をかけてお話しします。皮膚科の薬は処方して終わりではなく、おうちに帰ってからどう使うかが重要で、それによって経過も大きく変わります。
患者さんにしっかり理解していただけるよう、丁寧に説明をされているのですね。

患者さんは穏やかで、私の話を真剣に聞き、ご自宅でのケアもしっかりやってくれるような方ばかりです。皮膚の症状は放置していてはぶり返す例も多く、セルフケアでしっかりとコントロールしていかなければいけません。継続して使っていただくためのモチベーションアップも配慮していますね。患者さんとしっかりと向き合い、ライフスタイルを把握することも欠かせません。巻き爪や、足の爪の色の変色は、靴の履き方が原因だったということもあります。もし良くならなかったときは、遠慮せずに「良くならなかった」と言ってもらえたらうれしいです。対処を真摯に考えますし、クリニックを変えてしまうとまたゼロからのスタートとなりご負担になってしまうので、遠慮せずにご相談してくださいね。
一人ひとりに丁寧に寄り添い医学的根拠のある治療を
働くスタッフさんについて教えてください。

当院の看護師は、勤続10年以上などベテランがそろっています。中には、勤務医時代から一緒だったスタッフもいて、医師とスタッフの間で、上下関係というのはなく非常にフラットで風通しの良い職場だと思います。実際に、看護師から「こういうふうにしたらどうだろうか」といった、改善提案が寄せられることもよくあります。丁寧なカウンセリングも頼もしいですし、彼女たちの支えがあって一人ひとりに丁寧に時間をかけて診察・治療を提供する今のスタイルが維持できています。ほかの医師たちも、私の診療に対するポリシーに共感して働いてくれているので、どの先生も時間をかけて丁寧に診察・説明してくれるところが、当院の強みでもあると思っています。
自費診療についてもお聞かせください。
保険診療をメインにして皮膚のお悩みを幅広く診ていますが、より多様なニーズに応える選択肢として自費診療にも対応しています。美容医療で提供するケアや備えた機械は、エビデンスを重視して導入したもので、かつ多くの方が悩んでいるニーズに応えられるような施術を、と考えて提供しています。当院は一人ひとりの患者さんの状態に合わせて照射を微調整するといったきめ細かな対応もしているので、ぜひご相談ください。
読者へのメッセージをお願いします。

皮膚はさまざまな全身疾患のサインが表れる場所でもあります。皮膚筋炎というまぶたが紫になる病気かと思っていたらがんが潜んでいたというケースもあるので、少しでも気になることは早めに相談してください。一方、「蚊に刺されてかゆい」と来る方も少なくありませんので、なんでも気軽に相談してください。年齢に伴うお肌の悩みやスキンケアに関する相談だけでも構いません。気楽に足を運んでいただけるのをお待ちしています。
自由診療費用の目安
自由診療とはしわケア/2万7500円~、脱毛/5500円~、しみ、赤ら顔ケア/4万円~