全国のドクター9,097人の想いを取材
クリニック・病院 161,402件の情報を掲載(2020年3月28日現在)

  1. TOP
  2. 愛知県
  3. 大府市
  4. 大府駅
  5. おくむら内科眼科クリニック
  6. 奥村 雅徳 院長

奥村 雅徳 院長の独自取材記事

おくむら内科眼科クリニック

(大府市/大府駅)

最終更新日:2019/08/06

20190719 bana

JR大府駅からもアクセス可能、国道155号沿いのドラッグストアに隣接し、2019年4月16日開院したのが「おくむら内科眼科クリニック」。奥村雅徳院長は、大学病院の循環器内科で16年間の勤務を経て同院を開業。妻の奥村康代副院長が、眼科を担当。院内はベージュに近い白と黒で統一され、シックで落ち着いた雰囲気。子ども用の小さな椅子、アニメ上映モニター、絵本が置かれたキッズスペースも白で統一され、清潔感がある。内科と眼科の共同待合室は、長椅子が11脚。心臓リハビリテーションにも対応し、食事と運動を基本にした診療をモットーとする。自身も運動が大好きな奥村院長に、地域医療にかける思いと、内科と眼科の連携について話を聞いた。
(取材日2019年6月24日)

内科と眼科を併設するクリニック

開院される際に、空間や設備でこだわったポイントを教えてください。

1

当院は内科と眼科を併設していますが、両科は疾患が重なることも多いので、あえてセパレートにせずにバックヤードもひと続きにしました。何か引き継ぐことや確認したいことがあっても、すぐに声をかけられるので便利です。電子カルテも共有しています。循環器内科の設備では、心臓や血管の検査機器をそろえ、内科処置室を兼ねた心臓リハビリテーション室を設けました。同地区では当院が、心大血管リハビリテーションの施設基準を満たしています。また15分以内に結果が判明する血液検査も可能です。眼科では、網膜の断面図を撮影するOCT検査機器や、レーザー治療器も用意しています。

こちらに開院した経緯を教えてください。

僕はここから車で30分弱離れている大学病院の循環器内科に勤務していました。そこで心臓リハビリテーションの大切さを感じていたのですが、大学病院では外来心臓リハビリを行うことができなかったので、自分で開業してやってみようと思ったのがきっかけです。この辺りは、大学病院にも比較的近く、担当していた患者さんも近隣に多く住んでいましたし、大通り沿いにありましたので、現在の場所に決めました。ドラッグストアに隣接しているため、駐車場は共有で使用できます。また妻が眼科の医師ですので、患者さんが一度に両方の診療科に通えるように内科と眼科を併設しました。

先生が循環器の医師になろうと思われたきっかけは?

20190805 2

難しい質問ですね。自分でもよくわからないんです(笑)。ただ父が、同じ循環器の医師で開業しております。子どもの頃から、特に「医師になれ」と言われたことはないんですが、進学したのが私立の中高一貫校で、理系のクラスだと医学部をめざす同級生が多かったです。仲間で会話をすると、どうしてもそういう話題になって、僕も自然と医師めざすようになりました。循環器を専門に選んだのは、瀕死の状態で病院に運ばれてきた人であっても、笑顔になって退院していくこともある、そんな姿が見られるからだと思います。

運動と食事の指導を基本にした心臓リハビリテーション

大学病院ではカテーテル手術を専門にされていたそうですね。

20190805 3

研修医時代を含めると大学病院には20年近く勤務したのですが、循環器内科の医師になってからは、ほぼ毎日のようにカテーテル手術を担当していました。カテーテル手術は、血管にカテーテルを挿入して詰まりなどを取る治療法です。また、大学病院では研究と臨床の両方を行うことで、研究データの取り方や臨床への活用方法を学べたのですが、一方で手術や薬の治療には限界があるのではないかと思うようにもなりました。急性期の患者さんには手術は必要ですが、退院後は自宅へ戻られ、通常の生活が始まります。それよりも心臓病の再発を防ぐためには運動と食事をメインにして健康を維持し、薬を減らしてあげたほうがいいのではないかと思うようになりました。

それで運動と食事の指導に力を入れていらっしゃるんですね。

やはり運動と食事に気をつけることで調子を整えていくことも大切ですし、そうすることで、健康寿命の延伸にも期待できます。指導と言っても決してこだわりすぎるものではなく、食事はたんぱく質・脂質・糖質のバランス(PFCバランス)を考える大まかなものです。それと運動を組み合わせて、どれくらいの運動をしたほうがいいかをお話しするようにしています。以前は、心臓の機能が衰えている人は運動しないほうがいいというイメージがありましたが、数年前からは適度な運動をしたほうが生命予後の改善につながるというのが常識になっています。それに何より心理面にも作用して、運動を続けると皆さんの表情がすごく明るくなっています。

先生が注力されている心臓リハビテーションとはどんなものですか?

20190805 4

心臓リハビリテーションは、主に慢性心不全の患者さんや心血管の手術をされた方に行います。エルゴメーターを使い、問診を含めて有酸素運動を中心に約1時間ほどの専用プログラムを行います。心電図モニターで血圧・心拍数を確認しながら運動するので、不安のある方にも安心ですし、心拍数や運動の感覚を覚えていただくことで、自宅でも同じ量の運動をしていただけます。大学病院時代に担当していた患者さんも何人かは当院へ通われて、心臓リハビリを続けています。

内科・眼科の連携と訪問診療で、地域医療に貢献したい

先生が診療で心がけていることはどんなことですか?

20190805 5

まず本人とご家族の希望をしっかり聞いて、今後の目標を決めていくことです。その上で、食事と運動の指導、生活面の注意を丁寧にして、満足して帰っていただくように心がけています。例えば薬をたくさん出して、それで検査上の数値が良くなっても普通は満足はしません。だから僕の診察は予約制にして、一人ひとりに十分時間をとれるように配慮しています。また薬をたくさん服用されている患者さんが多いので、本人の負担にならないように量や回数を減らしてあげたいと思っています。西洋薬で補えない部分は漢方薬を用いますし、あくまで食事・運動を基本にした診療を理想に考えています。

こちらでは眼科と内科の連携も期待できますね。

内科と眼科では、重複する患者さんが多いです。血圧や血糖値の数値が高いと目の病気も進みますし、高齢になると白内障や緑内障が増えてきますから。当院だと1度に両科目を受診していただけますので、通院する手間も時間も減らせるかと思います。眼科から「目の病状が進行している気がする」と言われたら、内科ですぐに薬を出したり、食事指導をしたりして、血圧や血糖値をコントロールすることも可能です。眼科にかかっている方が風邪をひいた時にも、同時に内科にかかっていただけます。両方の診療科があることで、非常に手厚く治療ができるのではないかと思っています。

先生は休日はどんな風に過ごされているのですか?

行ける時には、渥美半島の伊良湖までサーフィンに行っているんです。もう20年前から続けており、生活の一部となっております。あとは年齢を重ねてから基礎代謝が落ちつつあるので、体調管理のために7~8年前からランニングを始めました。週に1度は、20キロ走ります。体が慣れてしまい、それより短距離だと物足りないくらいです。やっぱり運動しているほうが体の調子がいいです。身をもって運動の大切さを実感していますので、患者さんへのリハビリや運動指導にも力が入ります。

今後の医院について、抱負をお聞かせください。

6

内科では、一般内科・循環器内科のほかに、糖尿病内科にも取り組んでいます。やはり糖尿病などの生活習慣病が心血管疾患にもつながってきますので、ベースのところを良くしたいという思いがあります。そして、内科と眼科が連携しながら、訪問診療を含めて、これからの地域の医療に貢献していけたらと思っています。何度も言うようですが、心疾患の患者さんはおとなしく寝ていたほうが良いというのは以前の話で、今では運動したほうが良いと言われています。運動と食事で上手にコントロールできるよう、当院でフォローしていきます。

Access