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佐竹 良之 院長の独自取材記事

さたけ眼科

(市川市/市川駅)

最終更新日:2019/08/28

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JR総武線市川駅北口から徒歩3分、大通り沿いに「さたけ眼科」が3月に開業した。一般眼科を幅広く診療する一方で、角膜や結膜疾患の診療には特に力を入れている。院長の佐竹良之先生は、長年大学病院で数多くの角膜移植や翼状片の手術に携わってきたエキスパートだ。開業して最も大きな気づきは、「これまでお世話になった人への感謝」と熱を込めて語る言葉に温かい人柄を感じた。クリニックの取り組みや展望などたっぷりと話を聞いた。
(取材日2019年4月5日)

専門性の高い大学病院で研鑽を積んだ強みを生かして

開院されて1ヵ月ですが、どのような患者さんが来られていますか?

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この辺りの地域は比較的ご年配の方が多いですね。患者さんの層もご年配の方が多めですが、子育て世代の方も多く来ていただいています。子どもから大人まで全体として患者層は幅広いかと思います。患者さんの主訴は、開院が3月でしたから、花粉症が多かったです。最近はお子さんの花粉症も増えていますね。他にはドライアイ、緑内障、糖尿病の定期検査の患者さんもいらっしゃいます。また、開業前に勤めていた東京歯科大学市川病院で診察していた角膜移植や翼状片の術後の患者さんも多数来院されています。

先生は特に角膜や結膜の治療をご専門にされてきたそうですね。ご経歴を聞かせてください。

順天堂大学医学部を卒業後、東京歯科大学市川総合病院で2年間の研修を経て、順天堂大学大学院やハーバード大学でアレルギー・免疫学を学びました。それ以降は開業するまで東京歯科大学市川総合病院で15年間にわたって角膜移植、白内障、翼状片など主に眼表面疾患の手術をしてきました。他の大学病院では対応できない難しい症例が紹介されてくることが多く、重症な手術に数多く携わってきました。非常に難しい症例ばかりを手術していたので、患者さんのお顔を思い出せなくても角膜の写真を見ればそれが誰だったかわかるくらいです(笑)。それだけ特殊な環境に身を置いていました。こういった患者さんの治療はチームで行います。教科書にも書いていない、調べようがないような病態も多々あり、みんなでディスカッションしながら最善の方法を考えるというような毎日でした。非常に大変でしたが、達成感も多い環境でした。

どのようなクリニックをめざしておられますか?

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一般眼科診療と専門性の高い診療を融合させたクリニックをつくってみたいと考えています。これまでの大学病院勤務時代には、常に専門性の高い疾患の治療を主体に行ってきました。大学病院ではより高度な治療を受けることができますが、診察を受けるには紹介状や予約が必要であったり、待ち時間も非常に長かったり、患者さんの負担も決して軽くはありません。そのため、大学病院での医療レベルとクリニックの気軽に受診できる利便性を兼ね備えた施設ができれば、患者さんのメリットは非常に大きくなります。クリニックなので、幅広い疾患も診ていきますが、開業後も大学病院の非常勤講師として、大学病院で診察や手術を継続して行うことで、専門性の高さを維持して、目標とするクリニックに近づけるよう努力していきます。

良い治療には患者や家族とのコミュニケーションが重要

設備のこだわりについて聞かせてください。

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眼科は近年ますます診療の精度が上がっています。これまでは病状が進んでからしか確認できなかったような病態も、早期発見ができるようになりました。これは眼科検査機器の進歩によるところが大きいですね。細かい部分の診断にはそういった検査機器が必要不可欠ですので、設備面には非常にこだわりました。病診連携の受け入れ先としてもクリニックの設備が整っていることが必要とされております。身近なクリニックでも大学病院と同じ診察を安心して受けられるようにしています。また、患者さんが快適に診察を受けられるように工夫もしています。患者さんの情報管理として電子カルテの導入だけではなく、待ち時間を短縮するために、いつでもどこでも予約ができるインターネット予約や大学病院等で見られるような自動精算機も導入しています。患者さんに、しっかりとした医療の提供だけではなく、快適に治療できる環境を提供できるよう心がけています。

SNSなどで情報発信をされるなど、クリニックとしての目新しさも感じます。

患者さんやスタッフにとってメリットのあるシステムは、時代に遅れないよう取り入れていこうと思っています。SNSで当院を登録してくださった患者さんには定期的に最新情報を発信しています。診療予約は電話だけでなくネットでも受けつけています。他の業界では当たり前になっていることでも医療業界ではまだまだ浸透していないというものも多いです。例えばスーパーなどでは自動精算機は一般的になっていますし、SNSでさまざまな情報を発信する企業も多いですよね。新しいシステムを導入してそれに精通することは、患者さんの利便性だけではなく、ここで働くスタッフにとっても強みになると思うんです。

診療ではどんなことを心がけていらっしゃいますか?

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患者さんとのコミュニケーションが一番重要だと考えています。コミュニケーションが取れていないと治療は、なかなかうまくいきません。治療というのは医者だけでなく、患者さんや、時にはご家族にも積極的に参加をしていただくことが必要です。お薬は処方するだけで治療の効果が出るわけではありません。そのために、患者さんやご家族の方に、病気の状態だけではなく、何のためにどんな薬が必要で、どのように点眼するのかなどしっかり理解をしてもらえるよう説明することを心がけています。時には理解をしてもらえるまで何度も繰り返して説明することもあります。また、アレルギー疾患などでは、眼科ではなく他の科を受診され点眼薬を処方してもらうことは多々あります。他科の先生方と交流を持つことで、点眼薬の使い方等を説明することもあります。そうすることが、患者さんのメリットにつながると考えています。

これまで受けた多くの「徳」。感謝して恩返ししたい

これまでと環境は大きく変化したと思いますが、開業されてどのようなことを感じますか。

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環境が大きく変わって最も感じることは、これまで大学や大学病院などでお世話になった方々への感謝ですね。これはもしかすると同じ環境で定年まで勤めていたら、はっきりと気づくことなく過ごしてしまっていたかもしれません。これまで歩んできた道を振り返ると、もちろん一つ一つ自分で選んできたつもりでも、実はこれまでにお世話になった先生方がつくってくれた道を、ただ歩いてきたのかとも感じます。治療の仕方、医者とはどうあるべきかという考え方、生活全般に至るまで多くの先生方にいろんなことを教わってきました。そういった意味で、本当に良い出会いに恵まれ、ラッキーだったと思います。開業したばかりでまだ何ができるかはわかりませんが、これから何かしらの恩返しをしていかなくてはいけないと思っています。

今後の展望を聞かせてください。

研修医時代に教わった先輩から「徳は止めてはいけないよ」と言われたのを覚えています。教えてもらったこと、助けてもらったこと、おごってもらったことも(笑)、人からしてもらった「徳」の流れは自分のところで止めず、他の人に流していかなくてはいけない。それが周ってまた自分に戻ってくるとのことです。医療は経験によって得るものが多いものです。若い時にはわからなかったりつまずいたりしたことも、多くの患者さんと接する経験の中でいろんなことを学んでいきます。その経験を若い先生に伝えていく役目もあると感じます。一人で行う医療には限界があります。このような流れが広がっていけば、より多くの患者さんに適切な医療が提供できるようになると信じています。

読者へのメッセージをお願いします。

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自分の目は、自分で直接見ることができません。患者さんが感じていることと、実際に目で起こっていることが異なることもあります。40代くらいになると、老眼など目に何かしらの症状が出てくるものが多くなりますが、何も感じないうちに病気が進んでいることもあります。ですから、年に1度くらいは眼科の検診を受けることをお勧めします。早く治療ができれば、失明など重症にならずに済むことも多くなります。気になることがあれば気軽に相談に訪れてほしいですね。

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