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小野瀬 みどり 院長の独自取材記事

みどりレディースクリニック横浜

(横浜市神奈川区/反町駅)

最終更新日:2024/06/18

小野瀬みどり院長 みどりレディースクリニック横浜 main

2019年に開院した「みどりレディースクリニック横浜」は、あらゆる年代の女性の悩みに応える産婦人科クリニック。「女性が元気な国をつくりたい」という思いから開業したという小野瀬みどり院長は、自身が患った大病や子育ての経験から学んだ前向きさと感謝の気持ちで、女性の生涯に寄り添う診療を続けている。月経前症候群、不妊治療、出産、子育てから更年期障害までをトータルで診療し、「女性として幸せに生きるための情報提供も行いたい」と話す小野瀬院長。近い将来には、長年尽力してきたお産施設を開院する予定だ。はつらつとした笑顔で、患者の心にも元気と前向きなパワーを与えてくれる小野瀬院長に、産婦人科医療にかける思いやこれから展開されるお産施設について話を聞いた。

(取材日2024年5月30日)

クリニックを開院して5年、夢だった分娩施設が始動

開院から5年を経て、新たな計画が始動しているそうですね。

小野瀬みどり院長 みどりレディースクリニック横浜1

2019年の2月に開院し5年が経過しました。お産ができる医療機関がこの地に増えれば、地域の女性のお役に立てるのではないかと考え、お産施設が併設できるところを探していました。しかし、建物の構造や広さの関係で分娩ができるところがなかなか見つからず、外来だけのクリニックとしてスタートしています。開院後の2020年に、横浜市内のお産のための病床、ベッドの許可が下りなくなる中、産婦人科クリニックの閉鎖は増える一方でした。行政にも働きかけながら、辛抱強く時期を待っていたところ、近い将来許可が下りる見通しが立ち、お産施設の開設が実現する間近のところまで来たのです。長年自分の夢であったお産施設の誕生が近づいており、とてもうれしくわくわくしています。

長い道のりを経て夢に近づいてこられたのですね

自分で発信していると、どこかでつながってくるんですね。神奈川県議会議員や市の職員、県の保健医療課などとつながることができ、産婦人科の現状をお伝えしてきました。そういう種まきを続けてきて、そこからやっと実を結んだという感じです。何事も諦めずにという考え方は、日々の診療の中で患者さまから教えていただいたことです。当院には不妊治療で通われている患者さまが数多くいらっしゃいます。しかし、不妊の約8割は原因不明です。どんな検査をしても何も異常が見つからず、タイミング治療や人工授精をしてもなかなか懐妊に至らないこともあります。それでも、何度悲しい思いをしても諦めず、こちらがご提案した通りに受診を続け、それが結果につながることを信じてコツコツとやるべきことをやる。ただそれだけなんだということを患者さまから教わりました。

お産施設への思いは、どんなところからくるのでしょうか。

小野瀬みどり院長 みどりレディースクリニック横浜2

お産施設を通じて私が実現したいのは、「お母さんたちが子どもを産んで育てたい」と思える環境をつくることです。私には3人の子どもがおり、子育ては本当に大変であることを幾度となく実感してきましたが、それでも、子どもを産み育てることができて本当によかったと心から感じています。例えば私が私生活で悩んだとき、自分をよく知っているからこその目線で、息子がアドバイスをくれたことがありました。子をもつということは、満たし満たし合える、かけがえのない存在に出会えることだと、子どもたちが大きくなった今、実感することが沢山あるんです。大変だと感じることの多い子育て期間を一緒に越えて、一人でも多くのお母さんのそんな実感を得られる瞬間を育んでいきたいと強く考えています。

女性のライフステージに寄り添い、あらゆる悩みに対応

現在、クリニックで対応されている診療について教えてください。

小野瀬みどり院長 みどりレディースクリニック横浜3

よく「ゆりかごから墓場まで」と言いますが、当院ではあらゆる世代の悩みに対応しています。例えば、妊婦検診では、働く女性を応援したいという意味で、産前休業に入るギリギリの妊娠34週、出産予定日の6週間前まで対応していますし、婦人科領域では月経不順やPMS(月経前症候群)、性感染症、更年期障害まで診療内容は幅広いですね。生理痛がひどい場合、内膜症に悪化しないよう当院でもピルを処方しますが、私は「女性の健康を守るために」、ピルを推奨しています。内膜症は後々の動脈硬化や脳血管障害等、不妊症のリスクを引き起こすというもことも報告されていますから放っておいては駄目なんですね。生理痛があったら放置しないで受診してください。更年期障害に関しては、私自身が50歳を過ぎてホルモン補充療法を受けているので、自分の経験談も踏まえ、治療の提案をしています。

最近、気になる傾向などはありますか?

今社会問題になっているのが、昨年から、産後うつで自殺する人が周産期死亡の1位になったことです。赤ちゃんが生まれて幸せなはずなのに、かわいい赤ちゃんを置いて自ら命を絶ってしまう妊産婦さん。産後は女性ホルモンがたくさん出て情緒不安定になりますので、予期せぬメンタルの病気になるかもしれないという自覚を持つことが大切です。当院では、ご主人や親御さん、病院に来た時は助産師や看護師などによるサポート体制づくりを心がけています。また私自身は、セルフカウンセリング(選択理論心理学)というものを学び、自分で自分をコントロールできる方法を心得ています。お子さんのことももちろん大切ですが、まずはお母さん自身が自分のことを満たせるようなサポートを大切にしていきたいですね。

子宮がんの精密検査や子宮頸がんワクチン接種にも注力されているそうですね。

小野瀬みどり院長 みどりレディースクリニック横浜4

当院ではコルポスコープを導入し、より精密に子宮がん検査ができる体制を整えています。患部を拡大鏡で確認し疑わしい組織を採取し、一次検査で異常があれば二次検査を行うことも可能です。クリニックで、この機器を導入しているところは珍しいかもしれませんね。日本では一時期、子宮頸がんワクチンを推奨していなかったため、子宮頸がんの罹患や死亡が諸外国に比べて多いと言われています。がんで子宮摘出などということは、あってはならないと思いますし、女性を守るという意味でもワクチン接種は啓発していきたいと思います。私は33歳の時に胃がんを患い、胃の3分の2を切除した経験があります。その中で感じたことが「経験に勝るスキルなし」。胃がんの治療を経験して以降、私の座右の銘になっています。大病で怖い思いをした経験が、病気から守るための啓発の意欲へとつながっています。

誰もが幸せになるために産まれてきたことを伝えたい

先生が産婦人科をご専門に選ばれたのはなぜですか?

小野瀬みどり院長 みどりレディースクリニック横浜5

子どもが好きだったので小児科とも迷ったのですが、生まれた子の成長も見られる産婦人科を選びました。産婦人科は外科的処置だけでなく内科的な部分もあって「ここは女性の味方の科だな」と実感したのを覚えています。私は「趣味はお産、特技は帝王切開」と言えるほどお産が好きなんです。生命の誕生は本当に神秘的で、体の中から温かくぽっちゃりしたかわいらしい赤ちゃんが出てくるなんて幸せでしかないと思います。患者さまから「先生、ありがとうございます」と言われますが、「ありがとうございますはこちらの台詞です」と思います。命が誕生する場に携わらせていただいているわけなので、異常事態の際には医療介入し、医師として安心安全な空間を作ることを常に意識していました。

今後の展望をお聞かせください。

現在構想を練っているお産施設では、同じクリニックビル内に精神科と小児科、歯科を入れたいなと考えています。この施設の中に全部が入るかはわかりませんが、当院に来れば、女性と赤ちゃんが必要とする医療がほとんど受けられますよというイメージです。日本の出生率が過去最低を更新し続けている事実を受けて、まずは「女性が赤ちゃんを産みたい」「子育てをしたい」と思えるような環境づくりから始めるべきであると本気で痛感し、実現に向けて動いています。

最後に、読者へのメッセージをお願いします。

小野瀬みどり院長 みどりレディースクリニック横浜6

お産施設の開設に伴い、妊婦さんだけでなく、子どもたちや小学生のお子さんを持つお母さんなどに正しい情報提供をする場ができればと考えています。いろいろな悩みを抱えている方がいらっしゃると思いますが、自分の考え方を少し変えるだけで楽になることもあります。選択理論心理学を学んだ経験を生かしてメンタルケアにも注力し、地域の女性たちの心と体の健康をトータルサポートしていきたいですね。「みんな幸せになるために産まれてきたんですよ」ということを伝えて、何か困ったことがあれば一人で悩まない環境をつくりたいです。

自由診療費用の目安

自由診療とは

子宮がん検診/5000円~(横浜市外の方の場合)

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