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酒井 尊之 院長の独自取材記事

たけるクリニック

(豊橋市/豊橋駅)

最終更新日:2019/08/28

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「たけるクリニック」は2019年2月に開院。酒井尊之院長が設計士、デザイナーと話し合いを重ねたという、洗練された建造、愛らしいロゴマークが遠くからでもひと際目を引いた。院内にはアクアリウムが設置され、くつろぎのある空間になっている。酒井院長は診療するだけでなく、患者との交流を楽しむ心の温かいドクター。今回は、酒井院長に開業したばかりの同院や患者にかける思いについて話を聞いた。
(取材日2019年3月7日)

病気の進行を食い止めたいという思いから開業を決意

始めに、医師をめざしたきっかけを教えてください。

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高校生になり進路を決める時に、さまざまな学部について調べる中で、医学は理系でも無機質な学問でなく、人と関わり、向き合って勉強できるところがいいな、と思い、医師をめざすことにしました。私の専門である腎臓の病気は、ほかの病気が原因で透析が必要になったり、あるいは透析するようになってからほかの病気を併発したりと、腎臓以外のさまざまな要因が絡んできます。腎臓内科という一つの診療科でありながら、多くの疾患についての知識と経験を要し、また外科的手術も行います。その幅広さに興味を見出し、腎臓内科を専門に選びました。開業前は病院に勤務し、腎臓病、透析、腎臓に関連した膠原病を主に診療していました。

開業を決意されたのはなぜでしょうか?

病院では症状の重い患者さんを診療することが多く、「手遅れになる前に病気の進行を食い止められていたら」と思う経験を何度も経ました。その役目を果たせるのは地域のかかりつけ医なのです。そこで今後は、僕が地域医療に携わることで患者さんの健康維持に貢献したいと思い、開業を決意いたしました。僕は豊橋市で生まれ育ち、この地域になじみがあるのと、この辺りはいろいろな診療科のクリニックが立ち並ぶ医療ビレッジで、地域で治療を完結できる点が気に入り、こちらで開業することにしました。

こちらではどのような診療をしていますか?

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総合内科、腎臓内科、糖尿病内科、小児科を診療しています。専門である腎臓に関する病気のほかに、風邪をはじめとする急性期の症状、生活習慣病、花粉症など、幅広く診療しています。内科でも腎臓内科の病気は、多くの成人患者さんが悩まされる生活習慣病に深い関連性があるので、生活習慣病の診療も得意としています。耳鼻科に関する症状で来院される患者さんも増えていますね。当院では、実際に耳の中を鼓膜まできれいにご覧いただける医療カメラを導入しており、患者さんから好評をいただいています。医療機器の充実も図っており、血液検査をはじめとする、各種検査のための機器を豊富にそろえておりますし、加えてその場で結果をお出しすることができます。また、当院はお子さんの来院が多いのも特徴ですね。キッズスペースを備え、親子に優しいクリニックづくりに注力していますので、お気軽にご利用ください。

チーム医療を実践し、一丸となって患者をサポート

続いて、診療方針を伺えますか?

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「病気は先生が診てくれるからいいや」といって、ご自身の病気なのに他人事のようにお考えになる患者さんもいらっしゃいますが、そうした思考はやはり良い結果をもたらしにくいと言えます。患者さんが主体性を持って治療に取り組むようになるには、こちらが患者さんの背景を理解して、患者さんに合った診療を行うことが重要と考えています。そこで診療では、どのような仕事をされているか、何時頃に食事を取っているか、どなたが食事を作っているか、身内に医療関係者がいるか、そのほかに運動量、通勤手段といった細部に至るまで詳しくお話を伺っていきます。それは一度の診察でわかることではないので、回数を重ねていく中で患者さんへの理解を深め、患者さんが主体的かつ継続的に行える治療というのを見出していきます。そして、患者さんと一緒に治療に取り組んでいくのが当院の診療方針です。

では、患者さんに長く通院してもらう工夫はありますか?

特に腎臓の病気は、長期の治療が必要になることが多く、そのためには一人で治療を行うことというのは不可能と言えます。患者さんに長く通院いただくためにも当院では「We're the team」というコンセプトを掲げ、医師、看護師、栄養士、それからご家族も一緒にみんなで一丸となって患者さんを支えるチーム医療を実践しています。例えば、看護師から患者さんがお薬を余らせているといった考察や、時には待合室での患者さんとの談話の中で気になったことについて報告を受けることがあるように、その現場にいる者しかキャッチできない患者さんの情報があります。診療とは、医師が上に立って医師だけが行うのでなく、チーム一丸となって取り組むことが必要不可欠であり、それによってより良い医療を届けることができると考えています。

現在どのような体制で診療を行っていますか?

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現在、医師である僕のほかに、看護師や栄養士を含めて6人のスタッフが在籍しています。当院には先ほど診療方針についてお話ししたような7つの理念があるのですが、スタッフ全体にそれをしっかりと浸透させています。今では全員が暗唱できるようになりました。最近ではその理念に共感して応募してくれたスタッフもおり、うれしい限りです。僕はスタッフにも恵まれていますね。また、スタッフも患者さんとコミュニケーションをよく取ってくれたりと非常によくしてくれているのがわかります。

健康診断を通し、体の状態を把握する大切さを伝えたい

栄養士が在籍しているのも特徴ですね。

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栄養士は糖尿病、高血圧、腎臓病の患者さんに主に減塩をメインとする栄養指導を行っています。患者さんに献立を指定し、指導するのは患者さんにとって負担で、実際に実現の難しいことです。そこで当院ではまず、患者さんに一週間のうちで食べたものを紙に書き出してきてもらい、それをもとに改善すべきポイントについてアドバイスをしていますね。

診療する上で心がけていることはありますか?

僕が医師になって2年目の時、病院の食堂で先輩に「ここの食事をどう思う?」と問われました。僕は申し分のない味だと思っていたのですが、その先輩は「味が濃いんだよね」と言われました。そこで自分の味覚が、塩分を取り過ぎている味覚になっていることに気づきました。また、人というのは今の自分自身の感覚が常識だと思っており、何かきっかけがなければそれに気づけないのだと思いました。以来、僕は味噌汁と漬物を口にしていないのですが、患者さんに指導する時は僕の実践している食生活についてお話しし、それを通して気づきを与え、改善いただけるように試みています。それからお子さんの診療については、椅子に座るのでなく、床に立て膝をついて同じ目線でお話を伺っています。内科医師の僕ですが、小児の診療にももとから関心があり僕の夢だったので、その夢がかなっているのがうれしいですね。

最後に、読者の方へメッセージをお願いします。

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定期健診を受診される方は、まだまだ少ないように思います。特に腎臓の悪さというのはご自身では自覚しにくいものです。そこで健診を通してまず、ご自身の体について知っていただきたいという思いがありますね。健診に対して怖い思いを抱いている方も多くいらっしゃると思いますが、スタッフ一同丁寧にサポートいたしますので、ご安心ください。健診を受ける始めの一歩として当院をご利用いただければと思いますね。また、健診結果で引っかかる数値があれば、見逃さずにクリニックへお越しください。今後も、患者さんが大事に至る前に病気の進行を食い止め、地域の健康維持につなげられるよう、診療を行いたいと思います。

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