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三輪 知弘 院長の独自取材記事

さんのうメディカルクリニック

(東海市/聚楽園駅)

最終更新日:2023/05/29

三輪知弘院長 さんのうメディカルクリニック main

名鉄常滑線の聚楽園駅を降りて徒歩で9分の場所に位置する「さんのうメディカルクリニック」。外科を専門に手術をはじめ多くの研鑽を積んだ三輪知弘院長は、地方で地域密着型の医療に従事したのをきっかけに、「患者さんに寄り添う診療に力を尽くしたい」との思いで、2019年に同院を開業した。明るく開放感のある院内には診療室や検査室のほか、広いリハビリテーション室が設けられており、診療日には患者が理学療法士などのセラピストのサポートのもとリハビリテーションに励む姿が見られるという。「全身をトータルに診療し、健康寿命に貢献できるクリニックでありたい」と語る三輪院長に診療のモットーやスタッフとの協力体制などを聞いた。

(取材日2022年1月19日)

患者の生活、人生をより良くするための診療を追求する

院長が医師を志したきっかけ、開業の経緯をお聞かせください。

三輪知弘院長 さんのうメディカルクリニック1

小学生の時に腎炎で入院したのがきっかけですね。治療ではいろんな先生にお世話になって、入院中でも楽しく過ごせた記憶があります。特に担当の先生には憧れのような気持ちを抱いて。それで医師をめざすことを決めました。「医師といえば手術」というイメージから外科を志望し、現場に出てからたくさんの手術経験を積んできました。そんな私に、転機が訪れたんです。岐阜県高山市の病院に勤めることになった私は、手術だけでなく内科や訪問診療にも携わることになりました。その病院の近隣には医療機関が少なく、「外科は手術だけ」とは言ってられない環境だったんです。おかげで患者さんとコミュニケーションを取る機会もぐんと増えました。専門性の垣根を超えた総合的な診療を通じて、医師として大きな充実感を感じましたね。そして「患者さんの生活、人生により深く関わっていくには開業するのが良いのでは」という考えが芽生え、開業を決めました。

クリニックづくりではどんな点にこだわったのですか?

患者さんがゆったりとくつろげる空間にしたく、特に待合室は広々とした造りにこだわりました。建築士さんと相談し、クリニック全体でカフェのような感じを出したいと思い、天井は高くし、大きな窓に沿ってカウンターテーブルを作り、外を眺めながら待っていただけるようにしました。青色が好きなので、屋根は青色に。建物がシャープなフォルムなので、ロゴマークは反対にかわいらしい温かみのあるものをと考え、私の名前の三輪の三(さん)と山王という地名、太陽の“SUN”をかけて、太陽が明るく笑っているマークにしました。

その他、診療で活用している設備などをご紹介ください。

三輪知弘院長 さんのうメディカルクリニック2

骨密度測定装置は大学病院でも採用されている、骨密度だけでなく骨質まで評価していくものを用いています。手や足で測るタイプの装置も多いですが、当院では腰椎と大腿骨を測定していきます。腰椎が変形していると、その部分が石灰化し硬くなっていることがあり、見かけ上は骨密度が高く測定されてしまうことがあります。ですが石灰化した骨は骨質が低下した、もろい状態になっているのです。そこで骨質も評価することで、より一歩踏み込んだ診断につなげられていると感じています。骨粗しょう症が進行すると骨折しやすくなり、場合によっては骨折から寝たきりとなってしまうことも。ご自分の骨の状態を知って、日頃から気をつけていくような予防的なアプローチにも力を入れています。特に女性は閉経が近くなったら一度測定されることをお勧めします。

根本原因からトラブルを未然に防いでいく予防医学を

普段はどのような患者さんが受診されるのでしょうか?

三輪知弘院長 さんのうメディカルクリニック3

周辺にお住まいの方が中心で、年齢もさまざまです。平日の午前中はリハビリテーションを利用するご高齢の方がメインで、午後診療は学生さんや会社員の方の受診が多いです。当院では内科も整形外科も診るので、相談内容も幅広いですね。生活習慣病と腰痛の治療を一緒に受ける、なんてケースも珍しくないですよ。総合的な診療を行いたいとの思いで開業したので、いろいろなきっかけから当院を利用していただけるのはうれしい限りです。発熱症状のある患者さんの診療は、お車で来院された場合にはその車内で対応し、徒歩などで来院された人については駐車スペースの一角に専用スペースを設けて対応しています。

診療のモットーとは何でしょうか?

年齢を重ねても自分の力でいつまでも元気に暮らせる、生き生きとした人生を支えるのが私をはじめ当院で働くスタッフ全員の役目です。すべての診療では、今ある症状を軽くするのはもちろん、根本的な原因をひもといて解消をめざすことに重きを置いています。再発したり新たなトラブルを招いたりするような事態を未然に防ぐことも、健康的な生活に必要なアプローチですから。特に力を入れているのが、手足や腰、膝といった運動器のリハビリテーションです。例えば、腰が痛くて来院される患者さんがいた場合、その痛みに対して処置をするのと同時に、そもそも痛くなった原因を究明していきます。姿勢が悪いのか、体の使い方が悪いのか。コミュニケーションをとりながら原因を探り、リハビリテーションを通じて原因の解消をめざしていくのです。クリニックに通わずに過ごせるほうが良いという方も多いと思うので、家でできるトレーニングなどもご提案しています。

貴院が提供するリハビリテーションの特徴を教えてください。

三輪知弘院長 さんのうメディカルクリニック4

さまざまな機器や設備を取り入れているのが、当院のリハビリテーションの特徴です。例えば、リハビリテーション室にはボルダリングの壁を設置しています。ボルダリングは筋肉だけでなく、実は頭も使うスポーツです。次にどこに手をつき、足はどこに置くかなど考えないといけないので、ほんの少し登るだけでも全身のいろんな機能を使うことになるんです。認知機能の向上にも役立つと考えられ、ご高齢の方のリハビリテーションにも取り入れるのも良いのでは、と思っています。エアロバイクのモニターには、トレーニング中にクイズゲームが映し出されます。利用者はクイズに答えながらバイクを漕ぐんですよ。飽きてしまいがちなエアロバイクも楽しんでもらえると思います。他にも、自重を利用して無理なくストレッチやトレーニングを行っていくための機器なども取り入れています。

経験と知識の豊富なスタッフとともに患者に寄り添う

診療時に心がけていることは何ですか?

三輪知弘院長 さんのうメディカルクリニック5

会話は特に重視していますね。私自身、人と話すことが好きなんです。外科で手術に携わっていた頃はがんなどの比較的重篤な病気の方とお話しすることが多く、時には暗い空気になりそうな場面もありました。しかし、私の中には医師になったばかりの頃に先輩から言われた「一瞬でも笑顔になってもらえるように患者さんには接しなさい」という教えがあり、どんな患者さんにも丁寧に接し、少しでも笑顔を見せてもらえるような会話ができるように心がけてきました。また、治療の方法もこちらから一方的に提案するのではなく、患者さんの気持ちに寄り添いながら進めるようにしています。注射を打ちたくない方、薬はできるだけ飲みたくない方など、お考えは人それぞれですからね。

診療をサポートするスタッフの方々についても教えてください。

現在は看護師や診療放射線技師、理学療法士、アスレティックトレーナー、栄養士が診療に携わっています。一人ひとりとても人柄が良く、自発性もあって患者さんとも積極的にコミュニケーションを取ってくれているので、心強いです。知識が豊富なだけでなく、リハビリ経験者や学生時代にスポーツに打ち込んでいた人も。その経験を生かして、部活で頑張る中高生に、けがをしないためにはどのようなことに気をつけて準備運動をすれば良いかをアスレティックトレーナーがアドバイスしたり、糖尿病や血圧の悩みをもった患者さんに栄養士が助言をしたりしています。それぞれのスタッフが各専門性を生かしながら、みんなで協力しながら患者さんの健康を守っています。またクリニックとしては、週一度のミーティングや勉強会などを通して、お互いの意見を出し合えるようにしています。

最後に今後の展望とメッセージをお聞かせください。

三輪知弘院長 さんのうメディカルクリニック6

地域のかかりつけとして、患者さんが何でも気軽に相談できるクリニックでありたいと思っています。私以外にもスタッフがたくさんいるので、体のことも心のこともお気軽にご相談いただきたいですね。お子さんが体調が悪いときに、中高生の方が部活でけがをしたときに、そして高齢の方がいつまでも元気に動けるように、全身を幅広くトータルに診ることができるクリニックとして成長し、皆さんとともに歩んでいきたいです。

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