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山田 美奈 院長の独自取材記事

四谷三丁目皮膚科

(新宿区/四谷三丁目駅)

最終更新日:2022/12/14

山田美奈院長 四谷三丁目皮膚科 main

一般皮膚科も美容皮膚科も、どちらかに偏ることなくしっかり診ることを大切にする「四谷三丁目皮膚科」の山田美奈院長は、長年、母校である東京女子医科大学皮膚科にてじんましん専門の外来を担当してきた日本皮膚科学会皮膚科専門医。美容という観点からの皮膚ケアを求める声に応えるため、数多くの皮膚疾患治療で磨いた技術を武器に、一般皮膚科と美容皮膚科を両輪とした同院を開業。以来、「患者の気持ちを受け止める治療」を提供しつづけてきた。「先生のような肌になれたらと言っていただけるように……」と、自身の健康づくりにも余念がない院長に、医師をめざしたきっかけや同院の診療についてなど、詳しく話を聞いた。

(取材日2012年6月4日)

一般皮膚科と美容皮膚科の二本柱で肌の健康づくりを

まず、医師をめざされたきっかけから教えてください。

山田美奈院長 四谷三丁目皮膚科1

医師である父の影響が大きいですね。父は開業医で、その仕事ぶりを近くで見て尊敬していました。父の教育方針が「女性も自立できるように」だったということもあって、「一人で生きていけるように頑張らないと……」という意識が昔からあったんです。そして高校生の頃、将来について考えた時に、父と同じ仕事に就こうと決意しました。父は皮膚科医ではなく整形外科医で、そちらにも興味はあったのですが、大学時代の実習の時に皮膚科の面白さを知りました。皮膚科って、内科をはじめとする他科とのつながりがあって、とても興味深いんですよ。単に目に見えているところだけを治すのではなくて、実は体の中の原因にもアプローチが必要、というところに特に惹かれました。

理想の医師像は、やっぱりお父さまですか?

そうですね。影響を受けた先生はたくさんいますが、やはり父からも教わるところはたくさんありますね。父は患者さんにとても優しいらしくて。85歳まで、北海道で整形外科のクリニックを開業していました。それまで患者さんがずっと減ることなく来てくださっていて、町の人に慕われ続ける父の姿を見ていると、私もあんなふうに長く続けていきたいと思います。歳を取ったら、自分と同年代の患者さんとみんなで美肌をめざせたらいいですね(笑)。

一般皮膚科と美容皮膚科の二本柱で診療されているそうですね。

山田美奈院長 四谷三丁目皮膚科2

ええ。時代のニーズに合わせ、美容皮膚科にも力を入れています。どちらにも偏ることなくきちんとやりたいと思っています。美容に関してはちょっとハードルの高いとお感じの方も多いようですが、当院では一般皮膚科診療もしていますから、とりあえずはいったん一般診療にかかってみて、どんなところか探りを入れてみるという方や、一般診療に来ているうちに、美容皮膚科にも興味が出てきたという方も多いです。一般診療では、私の母校の東京女子医科大学の先生をはじめ、日本皮膚科学会皮膚科専門医の先生に担当してもらっていますので、大学病院と同等の診察ができますし、もし当院で対応できない症例でも、東京女子医科大学などの医療機関にスムーズに紹介できますよ。そういう面からも、美容皮膚科だけのクリニックとは差別化を図っていますね。

患者目線に立ったより良いクリニックづくりに努める

先進機器も導入されているとか。

山田美奈院長 四谷三丁目皮膚科3

光やレーザーの照射装置は合わせて5台あって、皮膚に点状の細かい穴を多数開けることで皮膚の新生を促すフラクショナル炭酸ガスレーザーも取り入れています。こうした機器による美容診療を求めていらっしゃる患者さんは、8〜9割は女性なのですが、最近は男性の患者さんも増えていますよ。ニキビ痕のお悩みのご相談や、ひげ脱毛、あとはしみのケアを希望される方がいらっしゃいますね。「営業の仕事をしているので印象を良くしたい」と受診される方もいます。肌をケアすることでお顔の印象も変わってきますので、エイジングケア的に活用されることが多いです。

接遇面で心がけていることは何でしょう?

先ほどもお伝えしたように、「いきなり美容皮膚科に行くのはちょっと抵抗が……」という方が様子見を兼ねて一般皮膚科を受診されることも多いので、本当のニーズを知るために、患者さんの声に耳を傾けるように心がけています。また、特に美容皮膚科の患者さんの場合は、治療に時間がかかることが多いので、長いお付き合いをしていくという感覚が強いんです。しみのケアでも、1回で終える方もいれば、定期的にメンテナンスをしたいと、毎月のように通ってきてくださる方も。その方の目的によっても求められることは違いますから、時間の許す限り患者さんの話を聞くようにしています。何を選択すればいいかわからないという患者さんも多いので、例えばしみケアにはこんな方法ありますよ、と選択肢についてもお話もするようにしていますね。

クリニックづくりのために工夫されていることはありますか?

山田美奈院長 四谷三丁目皮膚科4

友人の意見を参考にしています。医療従事者以外の友人も多いので、患者さん目線の素直な意見をたくさん聞くことができるんですよ。一般の人はこういうことがわからないとか、こういうことを気にするとか、普段気づけないところを教えてもらっては取り入れるようにしています。治療についてもそれ以外についても、医療関係者と患者さんの思い描くイメージが違うことは多いんです。医師はこのくらいでOKと思っても、患者さんはそれ以上を求めているようなことも少なくありません。医師の思いと患者さんの思いって必ずしも一致するとは限らないものですしね。そういった意識の差を埋めるためにも、一般の目線を持つ友人の意見はすごく勉強になります。

意外と知らない身近な情報を発信し肌を守るサポートを

皮膚科医として心がけている健康法・美容法はありますか?

山田美奈院長 四谷三丁目皮膚科5

私のことをご覧になって美容皮膚科に関心を持ったとおっしゃる患者さんもいるので、なるべく目標になれればとは思っていて。でも自分に手をかけるのは大変なんですよ。例えば、日々の食事にはすごく気をつけています。基本的に私、食いしん坊で(笑)、料理するのも、食べに行くのも大好きです。食材にもすごく興味があるので、物産展などにもよく行きますし、有機野菜や無添加の食材などを探し歩くことも。日頃の食事では、豆類とお野菜が好きなので、ほとんど毎日取っていますし、赤身の豚肉や、鶏のささみなども取り入れ、バランスよく食べるようにしています。夏は毎日枝豆を食べていますね。お酒も大好きで、だいたい何でも飲みますが、特に赤い飲み物とか(笑)。赤ワインはポリフェノールがたくさん入っていますからね。あと、なるべくジムに行って、適度な運動をするよう心がけています。

ホームページでクリニックレターを発信されていると聞きました。

不定期ですが、何か新しいことや皆さん興味がありそうなことがあれば、そこでお伝えしています。これまで取り上げたのは、サプリメントについて、脇汗との付き合い方、皮膚の保湿ケア法、そして夏の紫外線対策に大切な日焼け止めの選び方・塗り方など。特に日焼け止めについては、皆さん、意外と適切な扱い方をご存知ないんです。日焼け止めには紫外線吸収剤配合製品と無配合のものの2種があって、前者のほうがなめらかで塗り心地はいいものの、日焼け止めにかぶれる方の多くはこの吸収剤が原因とも。ですからお肌の弱い方は「紫外線吸収剤無配合」「紫外線吸収剤フリー」「ノンケミカル」という表示のものを選ぶといいでしょう。といった感じで、その時々のテーマで書いてホームページに載せるほか、患者さんにも紙でお渡ししています。今後もいろいろな形で、肌にいいことを伝えていくつもりですよ。

美肌を保ちたい読者に向けて、メッセージをお願いします。

山田美奈院長 四谷三丁目皮膚科6

まず日焼け止めを一年中きちんと塗ってほしいと思います。食材でいうと、トマトやブロッコリーといった緑黄色野菜など、リコピンなどのポリフェノールやビタミンCがたくさん入っているものをぜひ取ってほしいですね。日中は肌を‘守る’ケアで、夜はお化粧をきちんと落としてから、肌に‘与える’ケア。これにもビタミンCはいいと思います。あとは乾燥しないように気をつけていただきたいですね。それから、自分の悩みの改善につながるとされる成分が入った化粧品を取り入れるなど、しっかりケアをしてください。紫外線にしても活性酸素にしても日々蓄積していくものですから、毎日しっかりケアすることが大切です。クリニックで治療をすることでも皮膚は変化しますが、ただ治療を受けるだけではうまくいきません。お家でもしっかりとケアをしていただき、相乗効果によって肌を改善していくことが大事だと思います。

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