福田 綾 院長、福田 裕償 副院長の独自取材記事
ふくだあやレディースクリニック・ひろつぐ出生前診断クリニック
(大阪市北区/大阪天満宮駅)
最終更新日:2025/08/13

JR東西線・大阪天満宮駅から徒歩5分の好立地にある「ふくだあやレディースクリニック・ひろつぐ出生前診断クリニック」。北欧カフェのような温かい雰囲気と、分室の畳敷きの和室が印象的だ。院長の福田綾先生と副院長の福田裕償(ひろつぐ)先生は、夫婦でスウェーデンに留学し胎児の研究に携わった経験を持つ。その豊富な知識と技術を生かして力を入れるのが胎児エコー検査だ。母親だけではなく、おなかの赤ちゃんも診るという診療方針。丁寧な説明とアフターケアを重視し、詳細な胎児エコー検査では、生まれてすぐに治療が必要な病気の早期発見に努める。「地域のかかりつけクリニックとして、女性の一生を通じた美と健康をサポートしたい」と話す両先生に、クリニックの特徴や診療方針、患者への想いについて話を聞いた。
(取材日2025年7月29日)
クリニック開院への想いとこれまでの歩み
こちらのクリニックの開院に至るまでの経緯を教えてください。

【綾院長】夫の地元である南森町で開業したいという想いがありました。夫が長年培ってきた胎児エコー検査の技術を地域の皆さまに提供したいと考え、この場所での開業を決意しました。実際に開院してみると、交通アクセスの良さもあり、近隣だけでなく京都や兵庫、名古屋など遠方からも患者さまにお越しいただいています。2021年には新型コロナウイルスの感染拡大に伴い、待合室が密になることを避けるため、道路を挟んだ向かい側に胎児エコー検査を行う分室を開設しました。地域のかかりつけクリニックとして、皆さまの健康をお守りしたという想いのもと日々診療に取り組んでいます。
お二人のこれまでのご経歴をお聞かせください。
【綾院長】私は福井大学医学部を卒業し、日本専門医機構産婦人科専門医の資格を取得しました。結婚後は夫婦でスウェーデンに留学し、胎児の脳に関する研究に従事しました。その後総合病院で勤務医としての経験を積む中で、もっと患者さま一人ひとりに寄り添った医療を提供したいという想いが強くなり、地域密着型のクリニックをめざすようになりました。
【裕償副院長】大阪大学医学部を卒業し、日本産科婦人科学会産婦人科専門医として長年大阪大学医学部附属病院の胎児の診療を行う部門に勤務していました。一度体調を崩して退職した時期もありましたが、復帰後はエコー専門の医師としてさまざまな病院で診察を続けました。なかなか「妊婦健診だけでなく、赤ちゃんもしっかり診られるクリニック」がなかったので、自分の技術を生かして地域医療に貢献しようと考えてきました。
これまでの研究・臨床経験が現在の診療にどう生かされていますか?

【綾院長】スウェーデンでの研究経験では、特に胎児の脳や新生児の健康に関する知識を身につけることができました。日本国内の総合病院で約30年経験を積み、分娩、婦人科手術、婦人科がん、救急医療にも携わってきた臨床経験があります。産科・婦人科の大規模病院での経験を通じて感じたのは、かかりつけ医が初期段階から患者さまと関わり、個々のニーズに合わせたこまやかな対応をする大切さです。
【裕償副院長】そうですね。研究で得た学術的知識と、大学病院での実践的な臨床経験を組み合わせることで、より質の高い医療を地域の皆さまに提供できると考えています。海外と国内、両方の医療経験を生かし、院長とともに患者さまに寄り添う診療を心がけています。
産科・婦人科の医師としての診療への想いと専門性
診察において大切にされていることは?

【綾院長】何より「痛くない診療」にこだわっています。内診の際は、患者さまの体に合わせたサイズの器具を豊富に取りそろえており、どのような体型の方にも対応できるよう準備しています。思春期の患者さまには内診は行わず、完全個室でエコー検査を受けていただけるよう配慮しています。
【裕償副院長】私は「お母さんだけでなく、おなかの赤ちゃんも診ることができる」ことを当クリニックの強みだと考えています。生まれてすぐに手術が必要な病気を事前に発見し、赤ちゃんが生まれてくる時のリスクを減らしたいという想いがあります。安全なお産のためには、お母さんだけでなく、おなかの赤ちゃんも慎重に観察する必要があることを痛感し、赤ちゃんの健康に特化した診療を行っています。クリニックから大規模病院へご紹介する際も、事前に詳細な情報をお伝えできることで、患者さまにも医師にも安心していただけると考えています。
副院長が担当されている胎児のエコー検査の特徴をお聞かせください。
【裕償副院長】当クリニックでは、検査を行うにあたって必ず患者さまと面談し丁寧な説明を行っています。検査結果が出た後も必ずおなかの赤ちゃんを再度確認し、写真をお渡ししてアフターケアも大切にしていますね。検査には30分から1時間程度かけ、赤ちゃんの各臓器を詳細に観察するんですよ。もし見えない部分があれば、追加料金をいただくことなく後日再検査を実施し、確実な診断に努め、患者さまにより安心していただける医療を心がけています。胎児のエコー検査は、ご家族の将来に関わる大切な医療行為だと考えています。
こだわりの設備について教えてください。

【綾院長】本院は北欧のカフェのような木のぬくもりを感じられる空間に、分室は畳敷きの和の癒やし空間にこだわって設計しました。先進的な超音波診断装置を2台備え、妊娠の初期から4Dエコーで鮮明な胎児の画像をご覧いただけます。分室の畳の部屋は広々としたスペースがあるため、ご家族皆さまでおなかの赤ちゃんの様子を見に来られるような造りです。2人目、3人目の赤ちゃんの誕生を心待ちにするご家族の様子を拝見するのは、私たちにとってもほほ笑ましい瞬間です。完全個室でプライバシーにも配慮し、患者さまがリラックスして診察を受けていただける環境づくりを大切にしています。旅館に泊まってくつろいでいただくような空間で、質の高い医療をご提供したいと考えています。
地域医療への貢献と今後の展望
女性の健康を幅広くサポートされているんですね。

【綾院長】思春期から80代まで、幅広い年齢層の女性医療に対応し、妊娠・出産だけでなく、女性の一生を通じた健康管理をサポートしています。更年期の患者さまにはホルモンバランスを整えるなどの専門的治療を行い、大阪市がん検診や子宮頸がんワクチンの委託施設として予防医療にも力を入れているんです。里帰り出産の妊婦さまの受け入れや、近隣病院との連携体制も整えており、何かあった際にも安心していただけるよう配慮しています。さらに、外国語対応スタッフによる医療通訳サービスも提供するなど、多様な患者さまのニーズにお応えし、女性の健康をサポートできるようにスタッフと一緒に取り組んでいます。
今後の目標を教えてください。
【裕償副院長】エコー検査を専門に対応できる医師はまだまだ少ないのが現状です。週に1回、若手医師への指導を行い、胎児の小さな病変も発見できるような技術の継承に努めています。後進の育成を通じて、地域医療全体の質向上に貢献していきたいと考えています。
【綾院長】私は大阪市の産後ケア委託事業に力を入れています。助産師が1歳までの赤ちゃんがいるご家庭を4回訪問し、母乳ケアや離乳食の相談などをお受けしています。今後は対応できる助産師の人数を増やし、産後ケアをより手厚く行える医療施設として地域医療に貢献していきたいですね。出産前だけでなく、出産後のお母さんと赤ちゃんをしっかりとサポートできる体制を整えることが目標です。地域の皆さまが安心して妊娠・出産・育児に取り組んでいただけるよう、総合的なサポートを提供していきたいと考えています。
最後に地域の方々へメッセージをお願いします。

【綾院長】当クリニックの最大の強みは「母親だけでなく、おなかの赤ちゃんも診ることができる」ことです。夫婦それぞれの専門性を生かし、思春期の若い世代から妊婦さま、産後のお母さんと赤ちゃん、更年期世代、80代の先輩世代まで、幅広い女性の悩みや喜びに寄り添っていきたいと考えています。女性の一生を通じて、健康面でのお困り事がございましたら、どんな小さなことでも気軽にご相談ください。地域のかかりつけクリニックとして、皆さまの健康をお守りし、安心できる医療の提供が私たちの使命です。お一人で悩まず、まずはお気軽にお越しいただければと思います。
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