全国のドクター9,289人の想いを取材
クリニック・病院 158,664件の情報を掲載(2024年4月16日現在)

  1. TOP
  2. 愛知県
  3. 春日井市
  4. 春日井駅
  5. はるレディースクリニック
  6. 下村 裕司 院長

下村 裕司 院長の独自取材記事

はるレディースクリニック

(春日井市/春日井駅)

最終更新日:2021/10/12

下村裕司院長 はるレディースクリニック main

JR中央本線春日井駅からバスで10分、春日井市民病院近くに建つ「はるレディースクリニック」。女性の婦人科に対する「行きにくい」「躊躇してしまう」という意識を変え、「ちょっとしたことでも気軽に相談してもらえるような婦人科クリニックをつくりたい」と、院長の下村裕司先生が開業した。大学病院や総合病院で長く診療してきた下村院長。その経験を生かし、婦人科一般から妊婦健診、不妊治療、更年期障害の治療、月経異常の相談など幅広く対応する。「婦人科のかかりつけ医として、あらゆる年代の女性の健康を支えていきたい」と語る下村院長に、クリニックづくりや診療時に心がけていること、今後の展望など、たっぷり語ってもらった。

(取材日2021年1月29日)

「受診のハードルを下げたい」その想いで開業を決意

開業に至った思いをお聞かせください。

下村裕司院長 はるレディースクリニック1

産婦人科の医師として、小牧市民病院、名古屋大学医学部附属病院、春日井市民病院で多くの経験を積む中で、「一人ひとりの患者さんに、もっとじっくり向き合った医療を行いたい」と思うようになりました。また同時に、診てきた患者さんの中には「かなり前から症状が出ていたはずなのに、どうしてもっと早く病院に来なかったのだろう」と思うような、重症化してから来院される患者さんも多く、身近な婦人科クリニックをつくりたいと思うようになりました。やはり婦人科というと、「行きにくい」「ハードルが高い」という声を多く聞きます。患者さんに気軽に相談に来てもらえるようなクリニックをめざしていきたいですね。

医師をめざしたきっかけを教えてください。

私は人間の体の仕組みに興味があり、医師をめざしたいと思いました。産婦人科を専門に選んだ理由は、領域の幅の広さが魅力的だったからです。産婦人科は分娩、悪性腫瘍、周産期、不妊、感染症など幅広い領域にわたり、診断から検査、外科治療まで一貫して患者さんを診ることができます。また10年以上、春日井市民病院で働いてきたというご縁もあり、今後も春日井市の皆さんのお役に立っていきたいとの思いで、今回この地域での開業を決めました。クリニック名の「はる」は、春日井市の「春」を取って名づけています。この地域の皆さんに親しまれる存在となっていきたいですね。 

診療内容についてご紹介いただけますか?

下村裕司院長 はるレディースクリニック2

当院は婦人科専門のクリニックで、不正出血・月経不順・帯下異常、下腹部痛などを診療する婦人科一般から、不妊治療、更年期障害の治療や、ピルの相談、避妊の相談など、幅広く対応しています。女性の生涯にわたるヘルスケアという視点で見ると、女性は体に実に大きな変化が起こります。月経が開始したばかりはなかなか安定せず、つらい思いをするかもしれません。結婚したら不妊でお悩みの方もいらっしゃいますし、その後妊娠、出産、更年期、閉経期のトラブルと、実に多様なことが起こります。例えば、妊娠を希望される方で40歳を過ぎても簡単に妊娠できると思われている方も少なからずいらっしゃいますが、卵細胞の老化から妊娠が難しいケースもあります。そのような変化に対して正しい知識を身につけてもらうことや、治療、サポートが必要であると考えております。

今後の人生のため、今から自分の体に向き合ってほしい

主な患者層と主訴を教えてください。

下村裕司院長 はるレディースクリニック3

年齢層は20代から60代の患者さんが多く、生理痛や不正出血、妊娠を希望される方、更年期障害の症状で悩む方など、さまざまな症状や悩みを抱えた患者さんが多く来院されています。更年期からくる不調だと思い込んでしまってそのままにしていると、重大な内科疾患や精神疾患が隠れているケースもありますので、注意してほしいですね。更年期に伴う不調に悩まれているのであれば、まずは婦人科の受診をお勧めします。もしほかに原因があると判明すれば、信頼できる医療機関に紹介状もお出ししていますので気軽に相談してほしいですね。それから、中高生の方で生理がひどく学校生活に支障があるような場合も、受診してほしいと思います。基本的には内診をすることはなく問診と、必要であればおなかの上からのエコー検査や、MRIを行いますので、怖がらずに来院してください。

めざすクリニック像や診察時に心がけていることをお聞かせください。

患者さんの「行きにくい、躊躇してしまう」という意識を変え、「ちょっと相談に行ってみよう」と思ってもらえるような、受診のハードルを下げた婦人科ですね。また身近なかかりつけ医として、地域の健康の窓口になっていきたいと思っています。気になる症状があるのに、受診をためらっているうちに病状が悪化してしまったケースをこれまで多く診てきました。そうした経験から、女性の方が気軽に相談できる、地域の婦人科クリニックになることをめざし、診察では、私から声をかけ、しっかりと患者さんの話を聞けるように傾聴と共感を心がけています。また、患者さんの緊張を和らげられるように、スタッフ含め、明るくあいさつするように心がけています。安心できる医療を提供し、患者さんの不安を取り除いて、納得して帰ってもらうことも大事だと考えています。

女性が来院しやすいように、具体的にはどのような取り組みをされているのでしょうか?

下村裕司院長 はるレディースクリニック4

まずは、来院しやすいクリニックの環境・雰囲気づくりに努めました。場所は誰にでもわかりやすいように、春日井市民病院の近くを選んでいます。また、車で来院される方が多いので、道路からのアプローチの間口は広く取り、駐車スペースの間隔も広くつくっています。エコー検査のための椅子にソファータイプのものを選んだのは、患者さんに緊張せずゆったりとした気持ちで診察を受けてもらえるようにとの考えからです。院内のトイレは、女性からの意見を取り入れたので、気持ち良く使ってもらえると思いますし、お子さんと一緒に来院される方のために、キッズスペースも設置しました。また、2020年9月から、週1日女性医師の診察日を設けました。女性医師希望の方は、予約の際にご相談ください。アクセスしやすいクリニックと、女性に安心してゆったりと過ごしていただける院内づくりにこだわっています。

かかりつけ医として、女性の健康ときれいをサポート

がん検診にも力を入れていらっしゃるとお聞きしました。

下村裕司院長 はるレディースクリニック5

春日井市民病院にいた頃から、子宮がんが多くなっていると感じており、月経とは無関係な不正出血があったときには、すぐに診察に来ていただきたいですね。春日井市では毎年、子宮がん検診の案内はがきを送り、がん検診を勧めていますし、当院でも検診を受けることができます。今は若い方も子宮がんになる方が多くなっていますので、市が提供する良いシステムを生かしてほしいですね。また、当院では、春日井市総合保健医療センターでの乳がん検診の予約を行うことができます。結果は当院でお答えできますので、そちらもぜひ活用していただきたいと思います。年に1度、子宮がんや乳がん検診を習慣にして受けていくことは、ご自身の健康のためにとても大切だと思います。

今後の展望をお聞かせください。

今後は痩身やエイジングケアの分野にも力を入れていきたいと思い、準備を進めています。私自身も年齢を重ねるにしたがって、体力が落ちたり肌が衰えたりするのを感じるわけです。セルフケアだけでは対処が難しい肌の衰えなどに対し、私たちがサポートできたらと考えています。ただ、痩身などはクリニックで行うだけでは十分ではなく、日々の食事や運動や睡眠など生活習慣も大切なんですね。ですから、そういう面も含めてサポートできたら良いなと思います。

最後に読者へのメッセージをお願いします。

下村裕司院長 はるレディースクリニック6

今やインターネットなどで情報が簡単に手に入る時代ですが、できれば信頼できるかかりつけ医にかかってほしいですし、ぜひ婦人科でもかかりつけ医を持って、ちょっとした体の異常があったときには、気軽に相談してほしいですね。当院では、インターネットや電話でも診察予約も始めているので、活用してください。ただ、完全予約制にしてしまうと、急にかかりたいと思った患者さんが来院できなくなってしまいます。「調子が悪いから、今日診てほしい」という患者さんのためにも、当日受付も行っています。そのため、予約の患者さんをどうしてもお待たせしてしまうことがあり、とても心苦しく感じていますが、なるべく予約の方をお待たせしないよう心がけていますので、予約可能な方はシステムをぜひ利用してください。

自由診療費用の目安

自由診療とは

人工妊娠中絶/総額15万程度

Access