堀江 義則 院長の独自取材記事
ケイアイクリニック
(新宿区/四ツ谷駅)
最終更新日:2026/07/09
四ツ谷駅から徒歩4分、オフィスや大学が集まるエリアに「ケイアイクリニック」はある。ビル1棟全体がクリニックとなった同院は、各階に診察室や検査室を備え、健康診断・人間ドックと一般外来診療の2本柱で幅広い世代の健康を支えている。院長を務める堀江義則先生は慶應義塾大学医学部出身。アルコール性臓器障害を専門に久里浜病院(現・久里浜医療センター)や総合病院で長年にわたり臨床と研究を重ねてきた。母校である慶應義塾大学病院との緊密な連携を生かし、健診後の継続診療から専門医療機関への紹介まで切れ目なく対応できるのも同院の強みだ。「医師が用意した答えではなく、患者さんが何を求めているかをまず聞くことが大切です」と親しみやすい笑顔で話す堀江院長に、診療で大切にしていることやクリニックの特徴を聞いた。
(取材日2026年6月19日)
臨床と研究を重ねて培った専門性
先生が医師を志し、ご専門の分野に進まれた経緯をお聞かせください。

もともと理科や数学が好きで、社会貢献にもつながる仕事がしたいという思いがありました。臨床だけでなく研究にも関心があったので、その両方に携われる医学部への進学を選んだのが出発点です。慶應義塾大学を卒業して内科学教室に入った後、3年目に出向で久里浜病院に赴任しました。同院はアルコール臓器障害を専門とする施設で、消化器内科にもともと関心があった私にとっては願ってもない赴任先でしたね。この赴任が転機となって専門が定まり、早い段階から臨床と並行して研究や論文執筆にも取り組み始めました。
その後、研究や臨床ではどのような道を歩んでこられたのですか。
医師7年目に、博士の学位取得よりも先に渡米して3年間の研究留学をしました。当時は学位を取ってから留学する方が多かったので、比較的早い時期でしたね。帰国後は慶應義塾大学で講師を務め、その後は永寿総合病院や山王病院で内科部長を、湘南慶育病院では副院長を歴任しながら、腕を磨き続けてきました。飲酒量低減薬や減酒の補助のためのアプリの開発にも携わり、現在も当院で治験なども行っています。私の専門であるアルコール依存症の治療は、これを飲めば治るような薬がない分野です。そのため、長年培ってきた経験がそのまま治療の質につながりますし、その経験が研究にも還元されていく循環を大切にしてきました。
こちらのクリニックの院長に就任された経緯を教えてください。

当法人の理事長である黒瀬巌先生は慶應義塾大学の先輩で、同じ留学先を私が引き継いだというご縁がありました。その黒瀬先生が日本医師会の常任理事に就任されるタイミングで、診療を引き継いでほしいとお話をいただき、2022年に院長として着任しました。当時は湘南慶育病院で副院長を務めていましたが、長年のつながりもあり、こちらでお役に立てればという思いで決断しました。当院はビル1棟全体がクリニックになっていまして、1階に受付と待合スペースがあり、各階に診察室や健康診断・人間ドック用の各種検査室を備えています。診療科目も内科や消化器内科を中心に、整形外科、循環器内科、泌尿器科、婦人科と幅広く標榜し、さまざまな健康上のご相談をお受けできる体制です。
健診を入り口に、医療連携で切れ目のない支援を
クリニックの特徴や、来院される方の傾向について教えてください。

当院は、健康診断・人間ドックと一般外来診療の2つを柱にしています。四ツ谷駅から徒歩4分のアクセスで、周辺にはオフィスが多いこともあり、企業健診を通じて来院される方が多くいらっしゃいます。同門の先生からご紹介いただいて企業の健診を受けるケースも多く、健診で要再検査となった方がそのまま当院の外来に通い続けられるようになっています。自治体の特定健診にも対応していますので、近隣にお住まいの方も多く通院されています。企業関連の方と地域の方とで、おおよそ半々くらいの割合ですね。この辺りはクリニックがそれほど多くないこともあり、幅広い世代の方の健康をお支えすることができています。
健診で異常が見つかった場合、その後はどのように対応されるのですか。
健診で異常が見つかった方には、まず当院の外来で継続的に診察いたします。経過観察から内視鏡検査まで、当院で対応できることはしっかり行いますが、より専門的な医療が必要な場合には慶應義塾大学病院へ紹介状を書いておつなぎしています。当院から慶應義塾大学病院まではタクシーならば5分程度の距離ですし、母校ということもあってスムーズに連携が取れる体制を築いています。また、大学病院に行くほどではないけれど専門的なケアが望ましい場合には、新宿区内にある甲状腺や糖尿病などの専門クリニックをご案内することもあります。患者さんの状況に応じて適切な医療につなげることを心がけています。
患者さんを診る際に大切にされていることはありますか。

大切にしているのは、こちらが用意した答えを押しつけるのではなく、患者さんが何を求めているか、何をしてほしいのかをまず聞くことです。私たち医師はどうしても医学的に100点の答えをめざしがちですが、医学的に100点であっても、それが患者さんにとっての100点とは限りません。例えば血圧の管理にしても、目標とされる数値まで厳密に下げることが、その方の生活の中で本当に継続可能なのかという視点は欠かせないと思います。患者さんの希望をしっかり伺った上で、その中でのより良い方法を一緒に探していく。医学的なベストとは違う選択になることもありますが、患者さんご自身が無理なく続けられることこそ、長い目で見たときの最善だと考えています。
まずは気軽に健康相談を。地域の頼れる窓口として
検査や治療の面で、工夫されていることがあれば教えてください。

各種検査の中でも、当院では内視鏡検査が中心になりますから、特に力を入れています。胃カメラや大腸カメラに対して不安を感じる方は少なくありませんが、当院では鎮静剤を使用し、苦痛や不安感をできるだけ軽減するようにしています。検査に携わるスタッフは数ヵ月のトレーニング期間を設けてから配属していますので、患者さんが落ち着いて検査を受けられるようなサポート体制にも気を配っています。大腸内視鏡検査では、1cm以下の大腸ポリープであれば、検査中にその場で切除することも可能です。このほか、整形外科・リハビリテーションでは常勤の理学療法士が在籍しており、けん引や低周波治療といったリハビリテーションに毎日対応できる環境を整えています。婦人科では子宮頸がんの検診にも対応するなど、健康管理について幅広くご相談いただけます。
今後の展望についてお聞かせください。
今後も地域の医療の窓口としての役割を果たしていくため、近隣の医療機関との連携を深めていきたいと考えています。現在、慶應義塾大学医学部のOB会にあたる三四会の新宿区支部長を務めていまして、区内の同門の先生方とのつながりも生かした医療連携のネットワークづくりに取り組んでいます。日々の活動を通じてさまざまな医療機関との関係が広がっていて、患者さんの状況に応じた紹介先をさらに迅速にご案内できるようになりました。地域にお住まいの方やお勤めの方が、健康のことで困った時に最初に頼れる場所でありたいと思っています。
最後に、読者へのメッセージをお願いします。

当院には、企業で健診を受ける若い世代の方から、地域にお住まいのご高齢の方まで、幅広い年代の方がいらっしゃいます。年齢や生活環境は一人ひとり異なりますので、それぞれの状況に合った現実的な方法を一緒に考えることを大切にしています。何でも当院で完結しようとするのではなく、私たちの専門外である場合や、より専門的な対応が必要な場合には、その方にとって適した医療機関をご紹介します。まずは健康相談のつもりで気軽に足を運んでいただければうれしいですね。患者さんにとってのベストな方法を一緒に相談しながら探していきますので、健診で気になることがあった方も、体の不調でどこを受診すべきか迷っている方も、安心してご相談ください。
自由診療費用の目安
自由診療とは人間ドック/4万5000円~

