萩尾 信輔 院長の独自取材記事
都立大学萩尾歯科クリニック
(目黒区/都立大学駅)
最終更新日:2026/05/11
東急東横線都立大学駅南口から徒歩30秒。れんが色のビル4階にある「都立大学萩尾歯科クリニック」は、時間をかけて丁寧に患者に向き合う歯科医院だ。「これまで培ってきた技術や経験を還元したい」と、2019年に萩尾信輔院長が開院。院内は、待合スペースから診察室までの距離を取ることで、歯科特有の臭いや処置中の音を感じにくいよう配慮されている。虫歯治療から難症例を含む歯周治療、インプラント治療をはじめとする口腔外科、審美歯科、顎関節の治療、矯正歯科まで幅広く対応する。特にインプラント治療に注力し、患者への負担が小さくなるよう、腫れや痛みが少なくなるよう努めている。萩尾院長に、同院のインプラント治療の特徴や診療への思いを聞いた。
(取材日2026年4月9日)
短期間で腫れが少ない、負担を抑えたインプラント治療
まず、開業までにどんな研鑽を積んでこられたのか、お聞かせください。

昭和大学歯科病院で臨床研修を終えた後、将来の開業を見据えて、インプラント治療を専門とする先生がいる歯科医院に入り、一般診療から経験を積んできました。僕は外科処置が好きなので、歯科医師として働きだした当初から、「インプラント治療をできるようになりたい」との思いがあったんです。しかし、インプラント治療には、虫歯治療や歯周病治療の技術はもちろん、噛み合わせや補綴、顎関節の治療もできなくてはいけません。そのため、最初の7~8年ほどはこれらの診療経験を積みながら、親知らずの抜歯や歯周外科などの外科処置も勉強しました。その後、2番目に勤務した歯科医院から、徐々にインプラント治療も担当するようになりました。インプラントを埋め込むのに骨が足りない場合に行う骨造成手術や全体を4本のインプラントで支える全顎インプラント治療などを数多く経験し、専門的な知識と技術を磨きました。
インプラント治療はどんな場合に必要になるのですか?
歯を失った場合の治療法にはいくつか選択肢があり、その中の一つがインプラント治療です。どんな治療法がいいかは、お口の状態やその方の考え方、年齢などによりますが、例えば、失った箇所の前後の歯が健康な状態なら、その歯を削ってブリッジを入れるよりはインプラントの方が適している場合が多いです。「入れ歯ではうまく噛めない」「噛めるけれどもっとしっかり噛みたい」とインプラントを希望する方もいらっしゃいますね。また、入れ歯で噛めるけれど、ご自身の歯にかかる負担が大きくて残った歯が少しずつ駄目になってしまっているため、残った歯を守るためにインプラントにするという場合もあります。あとは、失った歯が多く全体的に治療する場合でしょうか。もちろん、体の状態によってはインプラント治療が適さない方や、ほかの治療法が良い方もいらっしゃいますので、患者さんと相談の上で、適した治療法を選んでもらえるようにしています。
こちらのインプラント治療の特徴を教えてください。

インプラント埋入は外科治療なので、どうしても腫れたり痛みが出たりすることがあります。当院の場合は、施術中の苦痛に配慮し、半分眠ったような状態にするために「静脈内鎮静法」という点滴式の麻酔を使用します。また、従来のインプラント治療では、抜歯後、骨ができるまで2~3ヵ月待ってからインプラントを入れ、また2~3ヵ月待ってから最終的なかぶせ物を装着するという方法を取るのですが、当院は抜歯と同時にインプラントを入れる方法を取っています。抜歯した部分の骨が吸収されにくく、骨とインプラントがくっつくのが早くなることが期待でき、最短で抜歯から2ヵ月ほどで最終的なかぶせ物を装着できるので歯のない期間が短くて済むからです。従来の方法に比べて骨を削る量が少し減少する分、腫れを抑えることもできるので、患者さんへの負担の少ないこの方法で行っています。
マイクロスコープを使い、天然歯の保存に努める
難症例にも対応しているのですね。

はい。いろいろなケースがありますが、例えば、上顎の骨が少なくて、インプラントを入れる前に骨を増やす必要がある場合は、腫れをできるだけ抑えるよう配慮しながら骨の造成とインプラントの埋入を行うようにしています。また、前歯のインプラント治療や、場所や向きに問題があってうまく機能していないインプラントの撤去・新しいインプラントの入れ直しといったリカバリーにも対応しています。他にも、失った歯の本数が多い場合では、残せるものだけ残してインプラントを入れるケースもありますが、すべての歯を人工歯にして、全体を4本または6本のインプラントで支える全顎インプラント治療も可能です。
治療後のメンテナンスにも力を入れていると伺いました。
3ヵ月~半年に一度ぐらいは来ていただいて、1時間ほどかけて丁寧にお掃除などのメンテナンスを行っています。治療後もメンテナンスで通い続けやすい環境づくりは、特に力を入れているところです。メンテナンスが重要なのはインプラント治療を受けられた方に限りませんが、インプラントは自然の歯に比べて摩耗しにくいので、時間がたつと一部分の噛み合わせが強くなってしまうことがあります。そこはケアしないといけないので、インプラント治療を受けた方の場合は、通常のメンテナンスに加えて、噛み合わせの調整やねじがきちんと締まっているかもチェックしていきます。
その他の診療の特徴についてもお聞かせください。

虫歯治療は、なるべく歯を削らないことを大切にしていて、マイクロスコープを使った精密治療で必要最小限だけ削ることをめざしています。詰め物を長く持たせるためだけでなく、審美的な面からも接着に力を入れていて、お一人お一人時間をかけて治療していますね。根管治療もやはりマイクロスコープを使って、必要な所だけ削り、必要でないところは削らないで治療を完了させるようにしています。多く削ったほうが治療しやすく、時間もかかりませんが、削りすぎると歯は弱くなってしまいますので、削る量を必要最小限にし、かつ早く治療を終わらせることを常に意識するようにしています。歯周治療では、外科手術や歯周組織の再生療法などにも対応しています。
通いやすく、相談しやすい歯科医院でありたい
内装にも、患者さんのことを考えた工夫がありますね。

当院はビルの4階にありますが、エレベーター完備のバリアフリーな建物のため、車いすの方も無理なくご来院いただけます。また、患者さんのお話をきちんとお聞きして、納得して治療を受けていただくことを大切にしているため、診療時間は45分~1時間ほどと、少し長めに設定しています。また、院内は、待合スペースから診療スペースまでの距離を取り、歯科医院特有の臭いや処置中の音を感じにくくするなど、患者さんがリラックスして過ごせる空間をめざして設計しました。診察ユニットは5台設置しており、内4台はマイクロスコープを備えています。1台は完全個室の手術室、残り4台も半個室なので、他人の目を気にせずゆっくりと治療を受けていただけると思います。
患者さんと向き合う上で大事にしていることは何ですか?
きちんと説明することと患者さんの話を聞くことです。現在の状態やどんな治療ができるかはもちろんですが、費用面についてもしっかり説明するようにしています。例えば、「歯を残したいけれど、金銭面の問題で歯周組織の再生療法は難しい」といった場合は、それ以外の方法でなるべく歯の温存がめざせる方法を伝えて、患者さんが納得した上で治療に進むことを大事にしています。治療はどのような選択肢があるのかわからないという患者さんも少なくありません。そのため、治療内容について一つ一つ丁寧にご理解いただき、安心して治療を受けていただけるよう努めています。
最後に、読者に向けて一言メッセージをお願いします。

丁寧にお話を聞いて治療することを大切にする、通いやすい、相談しやすい歯科医院でありたいなと思っています。小さな虫歯から歯全体がボロボロで困っている重症例まで、幅広く対応できますので、困ったことがあればお気軽にご相談ください。特にインプラント治療は力を入れているところで、短期間で痛みや腫れが少ない治療を心がけていますので、ぜひ一度相談にいらしてください。
自由診療費用の目安
自由診療とはインプラント治療/38万5000円~、骨造成/3万3000円~、歯周組織再生療法/18万円~、矯正/表側矯正:88万円~、セラミックインレー/8万8000円~、4本または6本のインプラントを用いた義歯治療/16万5000円~ ※症例により異なりますので、詳しくはクリニックへお問い合わせください
※歯科分野の記事に関しては、歯科技工士法に基づき記事の作成・情報提供をしております。
マウスピース型装置を用いた矯正については、効果・効能に関して個人差があるため、必ず歯科医師の十分な説明を受け同意のもと行うようにお願いいたします。

