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細谷 のり子 院長の独自取材記事

医療法人社団恒航会 細谷歯科

(新宿区/高田馬場駅)

最終更新日:2020/01/07

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JR高田馬場駅から歩いて3分、早稲田通りに面した、スーパーに隣接するビルの3階に「細谷歯科」はある。1997年に開業して以来、親身な診療とケアを提供することで地元の住民や近くの会社に通勤する人たちが通うクリニックだ。「ピリピリした空気にはしたくない」と語る院長の細谷のり子先生は優しい母のような雰囲気で、温かい人柄を感じさせる笑顔が印象的だ。インプラント、矯正、入れ歯などにも対応しつつ、位相差顕微鏡やレーザーを使った精密な歯周病診療を特徴とし、口腔外科の知見を生かしながら、「なるべく歯を抜かない診療」をモットーとしている。高齢者向けの訪問診療や地域における多職種連携にも目を向け、これからの歯科診療を見据えている細谷先生に話を聞いた。
(取材日2014年12月18日)

「なるべく抜かない」をモットーに

どのような患者さんが多いでしょうか。

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近くにお勤めの方が多いですね。お仕事の都合で帰宅できる時間が遅い方でも通いやすいように火曜日と木曜日は21:00までの夜間診療を行っています。他に多いのはやはり地域の方ですね。ご高齢の方が入れ歯の調整で来られたり。それから新宿区が配布しているフッ素塗布の無料券を持って来られるお子さん連れ。お子さんと一緒に親御さんも診療を受けられたり、家族で通われている方も多いです。勤務医時代から引き続き通われていて、20年近くお口の中のお世話をさせていただいている方もいます。

開業されるまでの経歴を教えてください。

生まれは静岡です。1985年に鶴見歯科大学を卒業してからは、大学の口腔外科に籍を残しつつ勤務医としていろいろなクリニックにお世話になりました。勤め先が官庁街にあるクリニックが多かったり、その関連で企業検診にもよく行っていたので成人を診る機会が多かったですね。もう慣れましたが開業当初はお子さんのお口を診る経験があまりなかったのでビクビクしていました(笑)。勤務医時代に結婚、出産を経験しています。夫の生まれが高田馬場で、住まいも当時からこの近くだったので、開業するときには迷わずここに決めました。子どもも近くの学校に通っていましたしご近所に知り合いも多かったので最初からスムーズに受け入れていただけましたね。高田馬場は都心に近くて人も多い学生街のようなイメージがありますが、昔から住んでいる方も多くて、下町っぽくてアットホームな土地だと思います。

先生のモットーを教えてください。

「なるべく抜かない診療」ですね。実は口腔外科にいた当時から歯を抜くことに抵抗がありました。せっかくの自分の歯なのに抜いてしまうのが切なくて。レントゲン上は機能していなくて、抜いたほうがいいという診断になった歯も、実は残しておけば使えたり、それで患者さんの調子がよくなる場合も多いんです。ですから当院ではなんでもかんでも抜いてしまうというよりは、例え学術的には抜いたほうがいい状態だったとしても、噛めてお手入れもできるのであればなるべく残してあげたいと思っています。今では抜くのは親知らずか不慮の事故で欠損してしまった場合くらいですね。もちろん結果として抜かなければならないこともありますが、それは患者さんの状況をよく見て判断するようにしています。

診療ではどんなことに気をつけていらっしゃいますか?

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勤務医時代にいろいろな先生を見てきた経験から、患者さんに対してもスタッフに対してもいつでもフラットな気持ちで接することを心がけています。ただでさえ不安な気持ちで来院される患者さんが見ているところで感情を表に出してしまうと、不安な気持ちを増長してしまいかねませんから。また、常に患者さんの目線でお話ししようと思っています。つい専門的な言葉を使ってしまいがちなのですが、専門家ではない患者さんにもわかりやすいようにかみ砕いて説明することを大切に考えています。

高校時代はパイロット志望。そこから歯科医師へ

どんな子ども時代を過ごされましたか?

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活発で元気な子どもでした。当時で言うガキ大将みたいな感じ。補助輪付きの自転車に乗って近所の子どもたちを率いて遊びに行っていましたよ。両親が薬局を経営していて、医療が身近な環境で育ったのが今の職業につながっていると思います。うちの薬局は、まだコンビニもなかった時期に夜中の11時まで営業していたんですよ。閉店後やお休みの日でも「歯が痛いんです」なんて電話をかけてくる方にも対応していました。そういった両親の「人の役に立ちたい」という仕事への取り組み方が今の自分の心構えにも影響を与えていると思います。

歯科医師をめざしたきっかけを教えてください。

大学受験をするまでは歯科医師になろうとは思っていなかったんです。実はパイロットになりたいというのが子どもの頃からの夢で。空を飛びたい一心で航空大学校に願書を出したんです。ところが、今でこそ女性パイロットは珍しくありませんが、当時は客席乗務員ならまだしも、パイロット志望の女性は合格しても受け入れる体制が整っていませんと言われてしまい、人生の目標を失いかけたのですが、せっかく受験のために勉強したんだし、と考えなおして、医師をしていた親類の勧めもあって歯学部を受験することにしたんです。

女性でパイロット志望とは、すごいですね。

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今でも空を飛びたい思いは消えていないんです。もう少し年齢を重ねて仕事が落ち着いてきたら危険がないシミュレーターで飛行しようかと思っています。飛行場が大好きなんですよね。仕事で行き詰まったりストレスがたまったときには空港に行って飛行機を眺めています。独特な燃料のにおいや飛行場の空気を感じるだけですごく落ち着くんです。

多職種連携で地域医療、患者のQOLに貢献

今後めざされる歯科医療についてお聞かせください。

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高齢化社会を迎えて、訪問診療の必要性が高まっています。当院でも「最近お顔を見ないな」と思っていた患者さんが寝たきり状態になってしまっていたという事例もあり、週に1回程度、通院が難しい高齢者のお宅に伺っています。また、当院のある新宿区では「他職種連携」に力を入れています。多職種連携とは医師、歯科医師、衛生士、看護師といった医療従事者に加えてヘルパーや理学療法士、管理栄養士といった多面的なサポートができる人材が連携して地域の医療サービスを充実させるというシステムなのですが、そういった取り組みにも貢献していきたいと思っています。

今後はどんな歯科医院をめざされますか?

子どもの頃から実家の薬局でつらそうな様子の患者さんを見て育ちました。ですから、帰るときには笑顔になれる歯科医院にしたいと思っています。QOL(クオリティ・オブ・ライフ)という言葉がありますが、患者さん個々でどんな生活をしたいかは変わってきます。親身になってよく相談しながら、患者さんの人生に貢献していきたいです。無理に歯を抜かずにお手入れをしながら使い続けていただいている患者さんから「今、調子いいです」と言ってもらえるのが何よりうれしいですね。

読者に向けてメッセージをお聞かせください。

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「噛むこと」は全身の健康の入り口です。噛めないことで食事の楽しみを味わえず栄養を取りづらい状態になってしまうと心身の健康を損ねることにつながります。また、歯周病菌は血栓や糖尿病、そして年齢が高くなると誤嚥性肺炎を引き起こす原因になりねません。ですから、いつまでも自分の歯で噛めることと、歯周病予防を行うことで、お口の中だけでなく身体全体の健康を保つことができるということをよく覚えておいてほしいと思います。そして、できればかかりつけの歯科医院での予防を怠らないこと。当院では前もってお伝えいただければお子さんをお連れになってもスタッフがお預かりしますし、予約されていない方でもなるべくご対応できるよう心がけていますので、何か気になることがあれば、いつでも気軽に連絡ください。

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