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小川 泰治 院長の独自取材記事

おがわ歯科医院

(神戸市中央区/三ノ宮駅)

最終更新日:2020/04/01

190018

JR三ノ宮駅より徒歩8分の、中山手通に面した「おがわ歯科医院」。院長の小川泰治先生は、昔から好きなエリアだったというこの地にこだわり、2018年12月に開業した。一般診療はもとより、長年専門としてきた補綴の中でも入れ歯を得意分野とし、見た目の美しさだけでなく「噛める入れ歯」を理想に掲げている。「自分が受けたいと思う治療をめざしていきたい」と真剣なまなざしで熱く語る小川院長の姿から、この先生なら、と信頼を寄せる患者が少なくないこともひと目でわかる。優しい口調と穏やかな雰囲気をまとった小川院長から、同院の特色や診療に対する取り組みなどについて聞いた。
(取材日2019年2月4日)

専門性を生かした質の高い治療をめざす

開業されて2ヵ月が過ぎましたが、現在の心境はいかがですか?

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当院では、小児から高齢者まで、どの分野も幅広く対応しています。専門である補綴の中でも特に義歯(入れ歯)の治療には自信がありますので、その腕を生かしてこの地域になじんでいけたらいいな、と思っています。入れ歯については、私は学生時代から腕を磨いてきましたし、長く携わってきましたので、自信を持ってアピールしていきたいですね。大学病院での患者さんは高齢者が多く、補綴専門の治療がメインでしたが、開業後はいろいろな年齢層のさまざまな歯のお悩みを持つ患者さんがいらっしゃいますので、今のほうが個人的にはとても楽しいです。当然自身のウイークポイントを感じることもありますが、その点に気づければ補うために磨くこともできるので、やりがいにつながっています。

開業前は大阪大学に長く籍を置いていらしたんですね。

2006年に大阪大学歯学部を卒業後、同大附属病院で研修医をしたのち、同大大学院に進学しました。そして同大附属病院に勤務後、スイスのチューリッヒ大学病院に1年間の留学を経て再び同大へ戻り、さらに助教授を3年ほど務めてから、2018年12月に開業しました。専門は補綴ですが、大学院では細菌学教室でも研究をしていましたので、学んでいる当時はさほど臨床での重要性を感じていませんでしたが、歯の病気というのは細菌からきていますから、開業した今は患者さんへの説明の際、「なぜこの薬が必要か」といったところが感覚でわかりますので、役に立っていますね。

このエリアを選んだ理由はありますか?

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明石出身ですので、いずれ兵庫県に戻ってくるつもりでした。中でも神戸はとても好きなエリアですので、この辺りで物件を探していたところ、現在の場所に出会えました。住宅街だけれども、駅からもそこまで離れていない立地が希望でしたから。駅の近くは人の出入りが激しいので、どちらかというと新しい患者さんが多く、定着しないのではないか、というイメージが個人的にはありました。でも私は、1人の患者さんに対して時間をかけてじっくり見たい、治療したいという考えが根底にあるので、ここはその条件とぴったり合っています。実際、当院の患者さんはご近所の方がほとんどですが、通りがかりに立ち寄られる方も予想外に多いですし、うれしいことにまだ工事中の頃からチェックしてくださっていて、オープンと同時にお越しいただいた方もいらっしゃいますよ。

患者の望むスピードに歩みを合わせていきたい

補綴を専門に選んだ理由を教えてください。

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補綴という分野は、治療計画の立て方に他と違いがあると考えています。厳密にいうと、補綴以外の分野の場合はたいてい小さい部分を見て治療計画を立てていきますが、補綴は最終形をイメージしながら、トータルで考えていきます。この考え方はトップダウントリートメントと呼ばれていますが、それが補綴の魅力だと感じたからです。それに私自身が歯科医師をめざしたのも、中学の頃に祖母が急に入れ歯になってしまったときに、落ち込んでいるというか、ふさぎこんでいる様子で、「歯ってこんなに人格が変わるぐらいいろいろなことを変えてしまうんだ」と知ったからというのもあります。自分でいつか治してあげたい、というのは当時にしてはおこがましいかもしれませんが、それがきっかけになりました。現在ももちろん、祖母の入れ歯の調整は私が担当しています。

先生が診療で大切にされていることはありますか?

一番は、私自身が「受けたい治療」をすることです。この治療だったら受けたいな、と思えるかどうかを念頭に置き、自分の歯を治すように患者さんと接しています。そのぶん、一人ひとりの患者さんにはどうしても時間はかかってしまうのですが……。おかげさまで一度受診された患者さんは、丁寧にやっていただいていると感じてくださっているようで、継続的に来院していただいている印象ですね。

「自分が受けたい治療」のために、どんな工夫をされていますか?

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1人に対する診療時間や、院内の空間をゆったりと取っています。カウンセリングのほうが治療より時間も長く、時間配分は7対3くらいかもしれません。初診の患者さんにはこれまでどんな治療を受けられたのかお伺いするのですが、「わからない」と答えられる方も少なくないんですよね。それは私にとっての「自分の受けたい治療」からはほど遠いものなので、そうならないようにするためには、問診の際にその方のしてほしいこと、されたくないこと、を引き出すことを忘れません。徹底的に全体を治したいのか、今痛いところだけでいいのか、応急的な処置を求めるのか、メンテナンスなのか、ご希望はそれぞれ違いますので、その点は常に意識をしてお話を聞いた上で治療計画を立て、きちんと説明するようにしています。また、大画面のモニターを用意していますので、初診の段階で撮影したご自身の口内の状態を見ていただくと、とてもわかりやすいと好評です。

根気強く治療に向き合ってくれた患者の存在が励みに

印象に残っている患者さんのエピソードがあれば教えてください。

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現在でも当院に通っていただいていますが、勤務医時代に診た患者さんが上下とも入れ歯で、他院で新しく作ってもらったものがしっくりこない、と来院されました。一見問題がなさそうに見えたのですが、違和感の原因が判明するまでとても時間がかかったんです。数年かけてようやくご本人の納得のいく状態になったときは、とても感謝されましたし、その笑顔を見たときには心からよかった、と思いました。何より患者さんが私を信じて、根気強く治療に向き合ってくださったことがうれしかったですし、私にとってもこの仕事に対するモチベーションにつながりました。

お忙しい日々かと思いますが、プライベートの時間はどう過ごされていますか?

開業して間もないのでなかなか時間が取れずに行けないのですが、旅行が好きです。スイス留学をしていた時に、毎週のように旅行に行っていまして、そこで旅の楽しさを知りました。スイス国内はほぼすべて周り尽くしたと言えると思います(笑)。その経験のおかげもあって、海外からの患者さんも英語での対応が可能です。

最後に読者の皆さんにメッセージをお願いします。

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働き世代の方は問題がないと感じている方が多いと思いますが、歯周病は30~40代からかかり始め、気づくのが50~60代というケースがあり、手遅れになってしまうことも少なくありません。そのため「かかりつけ」と呼べる歯科医師を見つけ、定期的に通院する習慣をつけることをお勧めしたいです。日本では制度的な問題もあり、治療は頑張ってするのに予防にはあまり関心がない、というのが現状です。欧米では定期検診に行かないと治療費が高くなる国もあり、予防が必須、個人がやって当たり前という認識なんですね。でも日本では歯が痛くならない限り歯科医院には行かないことが多い。予防の大切さがまだまだ伝わっていない印象なので、それが浸透していくことを願っています。当院では歯科衛生士によるメンテナンスや歯周病予防に力を入れていきたいと考えています。歯に関することは何でもご相談に乗りますので、お気軽にお越しいただきたいですね。

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