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木村 祐子 院長の独自取材記事

ゆうこクリニック

(尼崎市/武庫之荘駅)

最終更新日:2019/08/28

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阪急神戸本線の武庫之荘駅から徒歩7分。川沿いの遊歩道から一本入った静かな場所にある、「ゆうこクリニック」を訪ねた。院長の木村祐子先生は、明るい声と優しい笑顔が印象的な女性医師。「笑顔になって帰ってもらいたい」をモットーに糖尿病、内科診療にあたる。かわいらしい雰囲気のせいか、年配の患者は孫に会いに来るような感覚で来院し、同世代の女性患者は友人感覚で接するという。しかし、糖尿病を専門に診るようになったきっかけは、心臓、消化器などのさまざまな疾患と関わっているため学ぶことが多く、患者への貢献度も高いと思ったから、とその志は高い。そんな木村院長に「サポートさせていただく、という気持ちで患者に寄り添っていく」という診療方針から、今後の展望までをじっくりと聞いた。
(取材日2019年4月11日)

患者が笑顔で元気になって帰るクリニックをめざす

明るい雰囲気のクリニックですね。

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来院する患者さんに「笑顔になって帰っていただきたい」との思いから、設備、内装、すべてにこだわりました。白壁に木目を効かせ、オレンジとグリーンをアクセントにした内観は、大地と木と太陽をイメージ。患者さんを明るい太陽で包んで元気にしたい、という思いを表現したものです。待合室も、患者さんが診察を待つ間、快適に過ごしていただけるようにと考えました。当院は糖尿病の患者さんが多く来院されますので、ドリンクサーバーには温冷のお茶とノンカロリーのジュースをスタンバイ。大型のテレビを2台設置し、どの角度からも見やすく工夫しています。また、当院の朝は、スタッフ全員での朝礼から始まります。皆で認識を共通化して、毎日患者さんを笑顔で迎えたいと思っております。

クリニックのお名前も印象的ですね。

「ゆうこクリニック」は、私の名前の木村祐子からとっております。「木村クリニック」とするよりも親近感がありますし、ひと目で女性医師のクリニックとわかるので、女性患者さんにも来院していただきやすいと思いました。白衣につけている名札は、開院当初は「木村」だったのですが、スタッフから「ゆうこ」に変えられてしまいました(笑)。「ゆうこ」の名札をつけた私の似顔絵入りのポップが、院内のあちらこちらに貼られていますが、これもスタッフが手作りしてくれたものです。

検査や設備で、こだわっている点はありますか?

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当院では、血液や動脈硬化などの検査機器をそろえ、来院当日に結果をお伝えできる体制を整えております。診察までに、血糖値やヘモグロビンA1cといった検査結果が用意できますので、糖尿病の患者さんも頑張った成果が見えやすく、モチベーションアップにつながります。私は「検査は、ピアノのレッスンなどの習い事と同じ」と考えています。練習をしてからレッスンに行くのと、練習をせずにレッスンに行くのでは、成果が違いますよね。もし検査結果が悪ければ、原因を一緒に考えます。外食が多かった、運動をしなかった、などの生活習慣を振り返ることで、翌月につなげていきます。もう一つの特徴は、尿検査用のトイレがあることです。「この規模のクリニックにはいらない」と設計士さんに反対されましたが……。患者さんが快適に院内でお過ごしいただけるように、2つのお手洗いは、外せないポイントでした。

いろいろな選択肢を提案しサポートしていく

どんな症状があれば、糖尿病を疑って受診するべきでしょうか?

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食生活の変化が原因の一つだと思われますが、最近は、20代の方にも2型の糖尿病が見られるようになってきました。糖尿病は、血糖値のコントロールがうまくいけば、健康な人と同じような生活を送ることがめざせます。ぜひ、早期発見・早期治療のため、早めの受診をお勧めします。糖尿病に多い症状は、よくいわれますが、喉が乾きやすい、体重の減少ですね。ダイエットをしないのに痩せてきたり、気にしてたくさん食べているのに太れない、などの症状がありましたら、一度専門の医院を受診してください。

糖尿病の患者の診療で、先生が心がけておられることはありますか?

お一人お一人に合った治療の提案を、心がけております。「薬は絶対に嫌」という方もいらっしゃれば、「好きな食べ物は諦めたくない」「運動はしたくない」という方もいらっしゃいます。その方が、毎日の生活の中で何を大切にされているのか、というところに、こちらが焦点を合わせていこうと思っております。幸いにして、私は選択肢をいくつもご提案できる立場におります。患者さんのお話を伺って、「薬ではなく、食事療法にしましょう」「運動するなら、こうしましょう」などのアドバイスができます。患者さんは、病気のために生きているわけではありません。病気であっても、人生を楽しんでいただきたいのです。特に、糖尿病はずっと長くつき合う病気なので、病気に振り回される必要はありません。患者さんが、糖尿病と上手に付き合っていくお手伝いをしたい、という思いで診療させていただいております。

先生のアドバイス通りにしないという患者はいませんか?

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言うべきことは言わないといけない、とは思いますが、患者さんを怒るようなことはありません。私は、糖尿病治療の肝は土台づくりだと思っています。土台がしっかりとしていれば、頑丈な家が建つように。少々、患者さんが無理をされて数値が上下したとしても、ちょっと手直しをするだけで、良い方向へ向かうことができると思っています。ですから患者さんに「ああしなさい、こうしなさい」とも言わないようにしております。血糖値やヘモグロビンA1cが高い状態が続くと合併症につながりやすい、ということは患者さんもよくわかっておられます。それでもコントロールができないという時は、患者さんにそうできない理由があります。だとしたら、私が提案を変えて患者さんに合わせていかないといけない、と思います。土台づくりをしっかりとして、患者さんの歩みに私が寄り添い、「サポートをさせていただく」という気持ちで常に向き合っております。

食事、運動、薬が三位一体となった治療を実践する

先生のご経歴と開業の経緯を教えてください。

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私は兵庫医科大学を卒業後、同附属病院の糖尿病内分泌内科に入局しました。その後、関連病院である篠山医療センターから塚口の池田病院へ移り、長く勤務させていただきました。池田病院は糖尿病に特化した病院でしたので、難しい症例や専門的な治療を学ぶことができ、たいへん勉強になりました。そのまま、池田病院に勤務し続けても良いと思いましたが、12年が過ぎた頃、自分の先々を考え始めまして……。当直や夜診、救急対応、夜間に病院からの呼び出しに応じた後、少ない睡眠時間で早朝から外来を勤める、という生活がいつまでできるだろうか、体力的に何歳まで持つだろうかと考え、開業して長く医師を続ける道を選びました。気持ちも新たに、ますます患者さんに貢献できるよう、いろいろなアイデアを膨らませております。

どのようなアイデアですか?

当院では、糖尿病療養について専門的に学んだ看護師と、管理栄養士がチームを組み、患者さんに栄養指導を行っております。管理栄養士の栄養指導というと堅苦しく感じる患者さんもおられるので、栄養相談という形にし、患者さんのニーズに合わせた食事療法が行えるようにしています。また、糖尿病などの病気を患っていない一般の方々でも、血液検査で異常がなくても、体がだるい、つらい、何だかやる気が起こらない、という方もおられると思います。細かく栄養解析を行うと、足りない栄養素があることも。食事療法で、快眠や元気を取り戻すことをめざしています。食事療法を実践している当院のスタッフが、親身になってアドバイスさせていただきますので、ぜひ、気軽にご相談いただきたいですね。

クリニックの今後の展望を教えてください。

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先月から、クリニックの2軒隣で、機能訓練に特化したデイサービスとスタジオを開始しました。今後は糖尿病のあるなしに関係なく、皆さんの健康づくりのお手伝いができればと考えております。そして、最終的には、小さな食堂を開設できたらと思っています。カロリーや塩分が調節され、それでもちゃんとおいしい健康な食事を提供できる食堂です。クリニックで体をチェックし、スタジオで体を動かし、おいしい食事をして帰る。そんな三位一体の環境で、皆さんの笑顔と元気をずっと長くサポートし続けることが、私の夢です。

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