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平井 昭彦 院長の独自取材記事

ひらいクリニック

(堺市南区/光明池駅)

最終更新日:2022/08/08

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光明池駅と直結している歩道橋から約1分。商業ビルの1階、調剤薬局の隣にある「ひらいクリニック」は、院長の平井昭彦先生が2018年に開業したクリニックだ。同院は平井院長が専門とする乳がんなどの乳腺疾患をはじめ、内科・外科疾患やリハビリテーションにも対応し、地域住民のニーズに応えるために幅広い診療を提供している。院内は女性が通院しやすいよう待合スペースを男女で分けるほか、診察室も診療内容によって区分。「検査着のままでも人目を気にせず院内を歩けるように、設計にはこだわりました」と話す平井院長からは、穏やかで話しやすい雰囲気がうかがえる。今回はそんな平井院長に、クリニックづくりにあたってこだわったポイントや乳腺疾患の診療、今後の展望などについて、たっぷりと話を聞いた。

(取材日2020年8月3日)

めざしたのは、女性特有の疾患を気軽に相談できる場所

まずはじめに、開業までの経緯を教えてください。

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大学を卒業した後は近畿大学医学部附属病院に入職し、外科で2年ほど経験を積みました。3年目になって、乳腺外科を専門に選び、外来・検査・手術、術後のフォローアップや緩和ケアに至るまで、20年以上にわたって乳がんの治療に携わってきました。やりがいを感じていた一方で、患者さん一人ひとりとじっくりと対話する時間が取れず、もどかしさを感じることも少なくありませんでした。さらに、受診までにお待ちいただく時間も長く、患者さんにとって通院の負担が大きいと思い、「女性特有の悩みを気軽に相談できる場所をつくりたい」と考えるように。それで、乳腺専門の地域のクリニックとして開業することを決めました。実家が和泉市で光明池周辺もなじみのあるエリアだったこと、通院のしやすさから駅前という立地を重視したことから、開業にあたってこの地を選びました。

クリニックづくりにあたりこだわったポイントはありますか?

乳腺外科を受診される方専用の待合スペースを設け、乳腺外科とそのほかの診療で診察室を分けました。さらに、検査室と診察室は視線がさえぎられるようにつくり、プライバシーにも配慮しているんです。というのも、検査時は検査着に着替えていただいたり、診察時は服を脱いでいただいたりと、乳腺外科を受診される患者さんには衣類の着脱を何度かしていただくため、落ち着いて受診していただけないのではと思ったのです。検査着のままでも、ほかの人の目を気にせずに過ごしていただきたいと思い、院内の設計にはこだわりました。診察後はお化粧直しができるように、パウダールームも設置したんですよ。また当院は、医師である私を除くスタッフ全員が女性です。マンモグラフィを撮影するのも女性の検査技師なので、安心して受診していただければと思います。

どのような患者さんが来院されていますか?

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患者さんのほとんどが30代・40代の女性で、「以前から胸に痛みがあるけれど、なかなか検診に行けなくて……」と不安な気持ちを抱いて来院される方が多いです。あとは、出産後の乳腺炎にお悩みの方や乳房が腫れて痛みがある方、市の乳がん検診を受けに来られる方がいらっしゃいます。これまで培った知識と経験を生かし、検査を通してきちんと診断していますので、気になることがあれば何でも相談していただきたいと思います。また、スタッフの中にはリンパドレナージュについて専門的に学んだ者もいるため、乳がんの術後に起こり得るむくみなどの症状にも対応しています。ほかにも、女性に多く見られる甲状腺疾患や、風邪・インフルエンザといった一般内科の診療、肩こりや腰痛へのリハビリテーションを目的に受診される高齢の方もいらっしゃいます。

診断から治療まで、患者に寄り添って長い付き合いを

専門の乳腺外科の診療について教えてください。

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乳腺外科の受診を希望されている場合は、まずはマンモグラフィと超音波検査を受けていただきます。基本的には両方の検査結果から診断しますが、妊娠・授乳中など、患者さんの状況に応じて超音波検査のみのケースもありますね。もしもしこりが見つかったら、良性か悪性かを判断するために精密検査をします。その結果から、乳がんではないとわかった場合は、3ヵ月もしくは半年に一度受診していただき、経過観察に移ります。乳がんが見つかった場合は、専門的な治療を受けていただくために、地域連携を通して病院を紹介させていただきます。治療となると長期的な通院が欠かせないことから、病院を紹介する際は患者さんのお住まいのエリアを考慮するようにしています。治療後のフォローアップは当院での対応が可能ですし、ホルモン療法の場合も当院で薬を処方できます。クリニックでも対応できる選択肢は積極的に提案するようにしています。

こちらのクリニックの強みは何ですか?

当院の一番の強みは、子育てや仕事で忙しい方にも通院しやすい環境を整え、検査したその日のうちに結果をお伝えできることです。混み具合によって多少は前後してしまいますが、マンモグラフィは約10分、超音波検査は約15分と、所要時間は診察を含めてだいたい40分ほどなので、短時間で受診を済ませることができます。ただし、細胞の検査が必要な場合は、結果をお伝えするまでに別途1週間ほどの期間をいただいています。

乳腺外科の医師としてのやりがいはありますか?

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診断から治療、その後のフォローアップまで、患者さんと長くお付き合いできることです。例えば、胃がんや大腸がんといった胃腸の疾患の場合は、診断は消化器内科が行い、治療は消化器外科が担当します。しかし、乳腺疾患の場合は、同じ診療科で一貫して患者さんをサポートすることができるのです。経過を見ながら治療の判断を求められますし、患者さんによって方針はさまざまなので、難しさを感じることも少なくありませんが、乳腺外科の医師として大きなやりがいを感じています。現在は地域の開業医として、フレキシブルに対応できる医療を提供できればと考えています。

「地域のホームドクター」として幅広い医療を提供

診療する上で心がけていることはありますか?

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女性特有の疾患とはいえど、乳腺疾患には難しくてわかりにくい単語がたくさん含まれます。そのため、診療では患者さん目線に立って、わかりやすい言葉で説明することを心がけています。検査結果を説明するときは、患者さんは結果を心配されていますから、不安と疑問を解消できるよう、時間をかけて丁寧に説明しています。そうすることで、不安な気持ちを少しでも和らげたいと思っています。最近では、患者さんから「検診の結果でこの疾患名を伝えられたんですが、どんな病気ですか?」と質問してくれることも。ご自身の体のことなので、「こんなこと聞いてもいいのかな」と考えずに、わからない要素があれば何でも聞いていただきたいと思います。

今後の展望について教えてください。

専門としている乳腺外科だけに限らず、今後はさらに「地域のホームドクター」として幅広い診療を手がけていきたいと考えています。さまざまな観点から皆さんに頼っていただけるように、当院は胸部エックス線検査や血液検査といった各種検査を行うほか、肺がん・大腸がん検診や特定検診などにも対応しています。この辺りは高齢の方が多い地域ということもあって、院内のリハビリテーション機能をより充実させたり、在宅医療に関する知識を深めて訪問診療にも取り組んだりと、お住まいの皆さんのニーズにお応えしていきたいですね。気軽に相談できるクリニックとして、今以上にあらゆる分野に対応していきます。

最後に、読者へのメッセージをお願いします。

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「年を重ねると乳がんにはかからない」と思っている方もいらっしゃいますが、70代以上の高齢の方でも乳がんのリスクは潜んでいます。年齢に関係なく、しこりはどうしても気づきにくいものですから、症状がなくても体の状態を確認するためにお越しいただければと思います。また、当院は19時まで診療しているので、電話をいただけると当日でも受診できる場合があります。忙しい日々を過ごしている方も、通院の負担軽減につなげていただけるのではないでしょうか。気になることは何でも聞いていただき、疑問を解消して日々を過ごしていただけるよう当院でサポートしていきたいと思います。

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