松本 直人 院長の独自取材記事
三鷹公園通り歯科・小児歯科
(三鷹市/井の頭公園駅)
最終更新日:2024/12/06

吉祥寺駅の公園口から徒歩約10分。井の頭恩賜公園の緑を感じられる場所に位置する「三鷹公園通り歯科・小児歯科」は、赤ちゃんから高齢者まで幅広い世代の口腔の健康を守る、かかりつけ歯科医院。広々とした待合スペースにはすべり台やボールプール、キッズスペースが設置され、まるでテーマパークのような楽しい雰囲気にあふれている。2023年12月に院長に就任した松本直人先生は、「お口の健康を守るためには予防が大切。メンテナンスのために定期的に受診していただけるよう、リラックスして楽しく通える歯科医院づくりを意識しています」と笑顔を見せる。松本院長をはじめ、歯科医師や歯科衛生士、歯科技工士など各分野のスタッフがそろう同院の診療について、話を聞いた。
(取材日2024年1月29日)
温かな雰囲気にあふれたかかりつけ歯科医院をめざして
まずは貴院の特徴を教えてください。

当院は吉祥寺駅前にある「吉祥寺セントラルクリニック」の分院として、2018年に開設されました。お子さんから年配の方まで世代を問わず、地域の皆さんに気軽に通っていただけるよう、温かな雰囲気を大切に、一般歯科・小児歯科・矯正歯科・審美歯科など歯科全般を幅広く診療しています。私は大学卒業後、立川市にある歯科医院で10年ほど研鑽を積み、2021年12月に本院の「吉祥寺セントラルクリニック」に入職、2023年12月から当院の院長を務めています。本院では働き盛り世代の若い患者さんが多く、審美面にも配慮した自費診療へのニーズが比較的高かったのですが、当院は閑静な住宅街にあり、定期的なメンテナンスや小さな虫歯治療などの保険診療が中心です。家族ぐるみで通ってくださる患者さんも多く、かかりつけの歯科医院として地域に貢献していければと思っています。
お子さんが楽しく通えるような工夫がたくさんありますね。
はい。待ち時間を楽しく、リラックスして過ごしてもらえるよう、待合スペース内にすべり台やボールプール、キッズスペースを設置しています。また、子ども専用の診察室が2部屋あり、1部屋は海の生き物、もう1部屋にはクマの絵の壁紙を使用するなど、お子さんが楽しめる空間づくりを意識しました。また、治療の励みになるようカプセルトイを用意しています。近年、歯科医療は歯を削る治療から予防へとシフトしてきています。その意味でも定期検診が非常に重要であり、通院を続けられるようモチベーションを高める工夫がとても大切だと思っています。その一環としてずらりとカプセルトイの機械をキッズスペースに並べています。治療を終わったらカプセルトイのコイン1枚とおもちゃ1つをプレゼントしているので、「歯医者さんに行きたくない」と駄々をこねてお母さんを困らせることを防いだり、治療の励みになったりしたらいいですね。
お子さんの診療を行う上で、心がけていることはありますか?

なるべく同じ目線に立つよう心がけています。嫌がっているお子さんを無理に治療することはしません。本人が落ち着くまで待つか、どうしてもだめならその日は話をするだけで終えることになっても良いと思っています。保護者の方は「治療してほしい」と思われるかもしれませんが、子どもの頃の怖い思い出がトラウマになり、将来歯科恐怖症になってしまうのは良くないと考えています。ですから、お子さんのペースに合わせてトレーニングしながら治療を進めるようにしています。また、お子さんに限らず、成人の方に関してもなるべく痛みに配慮した治療を心がけており、電動麻酔器を使用するようにしています。リラックスした状態で治療を受けられるよう笑気ガスによる鎮静法もご用意していますので、恐怖心が強い方はご相談ください。
各分野の専門家が連携し、歯科全般を幅広く診療
歯科全般を幅広く診療されていますが、特に力を入れている領域はありますか?

睡眠時無呼吸症候群や、睡眠中の歯ぎしり・食いしばりに対するマウスピース作製を得意としています。睡眠時無呼吸症候群は循環器内科や呼吸器内科、耳鼻いんこう科などで診断され、一般的にCPAP療法という、鼻マスクを睡眠中に装着してマスクにつながった機械から空気を送り込んで気道を広げることを図る治療が行われます。一方、歯科で行うのは専用のマウスピースを使った治療です。CPAP療法のような大がかりな治療ではなく、マウスピースを装着することで無呼吸やいびきの改善が期待できるのがメリットですが、重症の場合はCPAP療法が適しているため、まずは検査と診断を受ける必要があります。当院で口腔内を診察し、舌が大きくて喉を塞いでしまう、歯ぎしり・食いしばりで歯がすり減っているなど、睡眠時無呼吸症候群が疑われる患者さんには医科の受診をお勧めさせていただきますが、診断後は当院で治療を始めることが可能です。
セラミック製の素材を用いた修復治療にも力を入れているそうですね。
はい。虫歯の治療などで歯を削った後の選択肢として、セラミック素材の詰め物・かぶせ物をご提案しています。当院では、従来よりも早く、精度の高い詰め物・かぶせ物を作製するため、コンピューターにより補綴物を作製するCAD/CAMシステムを導入しています。補綴物を作製する際の型採りには、光学スキャナーを用いて口腔内をスキャンしますので、従来の印象材による型採りのような吐き気や不快感はなく、患者さんの負担も少ないと思います。また、歯科技工士が治療に立ち会い、患者さんと相談しながら補綴物の色や形などを細かく調整していきます。セラミック素材の補綴物は自費診療ですが、保険診療の白い詰め物・かぶせ物も部位や条件によってはCAD/CAMでの作製が可能です。自費・保険に関わらず複数の治療をご提案し、ご希望を伺いながら選択していきますので、ご質問がありましたら遠慮なくお尋ねください。
治療前の検査や説明も丁寧に行っているとお聞きしました。

患者さんにご理解・ご納得いただいた上で治療を進めるためにも、事前の検査や説明は大切です。検査に関しては、特にエックス線写真や口腔内写真などの基礎資料をしっかり撮るようにしています。保護者の方がお子さんの被ばくを心配されることもありますが、歯科用エックス線の被ばく線量はごく微量なので、健康には影響がないとされています。視診ではわからなかった小さな虫歯や、生まれつき永久歯の数が足りない先天性欠如歯がエックス線写真で見つかることも考えられます。ご理解・ご協力をお願いします。
「歯科医院は怖くない」と知ってもらいたい
松本院長のほか、経験豊富な各分野のスタッフがそろっているそうですね。

はい。基本的には私と女性の歯科医師の2人体制で、他に矯正治療を専門とする歯科医師が3人、非常勤で勤務しています。歯科衛生士や歯科技工士、歯科助手、受付なども含めほとんどが女性スタッフなので、男性の歯科医師が苦手な方も相談しやすいかと思います。女性の歯科医師を希望される場合は、遠慮なくお申しつけください。また、発達障害のあるお子さんの診察にも対応しています。治療のために大学病院などの専門施設までお子さんを連れていくのは大変だと思います。他院で治療を断られて困っている場合にも、一度ご相談ください。
ところで、なぜ歯科医師をめざされたのですか?
子どもの頃は体が弱くて、病院に通院や入院することもありました。ですから、早い時期から「将来は医療関係の仕事に就きたい」と思っていましたね。睡眠時無呼吸症候群によるマウスピースを用いた治療や入れ歯作製など、歯科医療を通して患者さんの健康や生活の質の向上に貢献できることにやりがいを感じています。
最後に、読者へのメッセージをお願いします。

お子さんを歯科医院に連れていくタイミングに悩んでいる保護者の方もいらっしゃるかもしれませんが、何もないときに受診するのが一番だと思います。お子さんが「あのすべり台で遊びたい!」と言ったタイミングで来ていただいて構いません。検診だけなら痛みを伴う治療の心配もなく、「歯科医院は怖いところではない」と知ってもらう良いきっかけになると思います。また、当院は基本的には予約制ですが、急な痛みなどには予約なしでも対応しています。さらに、災害用の非常食を備蓄するなど、何か起きたときにはすぐに駆け込んでもらえるよう準備もしています。これからも、地域に根差したかかりつけ歯科医院としての役割をしっかり果たしていきたいと思っています。家族ぐるみで気軽に受診していただければうれしいですね。
自由診療費用の目安
自由診療とは小児矯正/34万6500円~、全顎矯正治療(上下)/79万2000円~、部分矯正治療/28万6000円~、マウスピース型装置を用いた矯正(上下)/82万5000円~、マウスピース型装置を用いた矯正(部分)/38万5000円~
セラミック治療(1歯)/6万8200円~、オフィスホワイトニング/3万8500円~
※歯科分野の記事に関しては、歯科技工士法に基づき記事の作成・情報提供をしております。
マウスピース型装置を用いた矯正については、効果・効能に関して個人差があるため、必ず歯科医師の十分な説明を受け同意のもと行うようにお願いいたします。