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川端 寛子 先生の独自取材記事

福島医院

(新宿区/高田馬場駅)

最終更新日:2023/06/16

川端寛子先生 福島医院  main

JR山手線高田馬場駅から徒歩数分という好立地にある「福島医院」。緑に彩られたモダンなコンクリート造りの医院は、住宅地にたたずんでいるということもあって、親しみやすい雰囲気だ。緑を眺められる開放的な待合室から診察室へ向かうと、川端寛子先生が温かい笑みと優しい口調で迎えてくれる。母の代から引き続きこの高田馬場の地で診療を行う川端先生は、女性が抱える体の不安や悩みに親身になって寄り添っている。近隣の患者を中心に幅広い世代が来院する医院には、月経不順から更年期のトラブルまで、日々さまざまな悩みや不調を抱える患者が集まる。川端先生は一人ひとりの患者の話に耳を傾け、緊張や不安を解きほぐすところから診療を始めるという。そんな川端先生に、患者への寄り添い方から休日の楽しみ方まで、たっぷりと話を聞いた。

(取材日2023年2月21日)

母から引き続き、生まれ育った高田馬場で診療を行う

福島医院について教えてください。

川端寛子先生 福島医院 1

当院は、もともとは私の母が開業した医院です。開業したのは1968年ですから、地元ではまだまだ母がメインで診療を担当していた頃の印象が強いのかもしれません。医院の隣に実家があることもあり、当院は私自身にとっても幼い頃から当たり前のようにあった存在です。大学卒業後は、大学病院や関連病院でたくさんの患者さんを診ながら研鑽を積みました。正式に福島医院で勤め始めたのは、2020年からになります。現在は私が診療を担当しており、ゆくゆくは正式に院長に就任する予定です。高田馬場は私にとっても生まれ育った場所ですし、地元に対する愛着もあります。私の代でも、近隣の方に親しまれる医院をめざしていけたらと考えています。

どんな患者さんが多いのでしょうか?

近隣の方を中心に、幅広い世代の患者さんがお越しになります。母の代から通ってくださる方もいれば、勤務先がこの近くにあったり、少し離れたところから通ってくださったりする方まで、本当にさまざまですね。年齢層も偏りはなく、10代から70代まで幅広い世代の方が来院されています。たまたま看板を見て来院される方、女性の医師を希望して当院を見つけた方、中には待合室の雰囲気が気に入っているとおっしゃる方もいらっしゃいます。来院のきっかけは人それぞれですね。

先生が医師をめざした理由を教えてください。

川端寛子先生 福島医院 2

私が医師をめざしたのは、やはり両親が医師だった影響が大きいですね。何しろ子どもの頃、何か用事がある時は、実家から続いている診察室の扉をたたいて母を呼んでいたくらいです。周囲に医師をめざしていた友人も多かったので、自然と医師という選択肢が頭の中にありました。母からも口癖のように「何か資格を持っていたほうがいい」と言われていたんです。その中で産婦人科を選んだのは、母が産婦人科の医師だったから。医師という職業も、産婦人科も、私にとってとても身近な存在だったんです。あとは内科系よりも外科系に興味があったこと、大学の近隣病院でお産の見学をしたことも、この道に進んだきっかけの一つでした。

会話を大切に、開業医としての役目を果たす

福島医院の診療について教えてください。

川端寛子先生 福島医院 3

産科・婦人科の診療は幅広く、当院にも月経のお悩みから更年期までさまざまな悩みを抱える患者さんがいらっしゃいます。当院では女性医師が診察しますので、デリケートなお悩みも相談していただきやすいと思います。月経不順や月経前症候群、不正出血やかゆみといったお悩みや、子宮筋腫や子宮内膜症、更年期障害など、幅広く診療しています。分娩は扱っていませんが、32~34週頃までの妊婦健診も可能です。また、子宮がん検診や低用量ピルの処方、子宮頸がんの予防接種も行っています。「婦人科で困ったら、最初に頼れる身近な窓口」として、安心してご相談いただければと思います。

患者さんと接するときに心がけていることはありますか?

一番大切にしているのは、患者さんの話をよく聞くことですね。時には雑談に近くなってしまう場合もあるのですが、患者さんとの会話を大切にしています。医師として病気を見逃してはいけませんし、症状や治療にまつわる情報は伝えるべきだと思っています。例えば出血がある場合、それが月経によるものなのか妊娠初期の不正出血なのか、タイミングによっては判断がつきにくいものです。当院で精密検査や手術を行うことはできませんが、可能性として見過ごせないものはお伝えするようにし、その上で患者さんのご希望があれば、しかるべき病院をご紹介しています。雑談から得られる情報も多く、何げない会話が診断材料になることもあるんですよ。「誰に相談したらいいのか、わからなかったことを相談できた」「先生には不思議と話しやすいです」と言っていただけると、励みになると思いますね。

漢方薬も処方されているのですね。

川端寛子先生 福島医院 4

はい。当院では、患者さんの状態に合わせてご希望を伺いながら治療方針を決めていきます。私は大学病院で更年期に対する外来と漢方薬の処方の経験を積みましたので、例えば、ホルモン剤を望まない方がいらっしゃれば、漢方薬を提案します。漢方薬は、人間が本来持っている自然治癒力を高めて、体の状態を整えるためのアプローチを行うものです。漢方薬も選択できることで、より患者さんに合った診療ができるのではないかと考えています。

地域の婦人科の窓口として、安心して頼れる存在に

毎日お忙しいと思いますが、休日の過ごし方を教えてください。

川端寛子先生 福島医院 5

休みの日は、自宅で読書や録画を見ていることが多いです。特に学生時代から本が好きで、SFやファンタジー、推理小説など幅広く読んでいます。自宅と医院は徒歩圏内なのですが、車を運転しながら好きなアーティストの音楽を聴くのも、私にとってささやかな楽しみです。時には、1人でコンサートに出かけることもありますよ。

今後の展望はありますか?

母がメインで診療していた時期が長いこともありますが、徐々に今の「福島医院」が地域の方になじんでいくことをめざしています。日々コツコツと診療をしていきながら、受診しやすい医院づくりに励んでいきたいです。立地や女性医師に相談できるという点だけでなく、地域からの信頼を地道に積み重ねていくことで「あそこだったら言いにくいことも相談できる」と思っていただけるような存在になれたらうれしいですね。

最後に、読者へのメッセージを教えてください。

川端寛子先生 福島医院 6

当院では漢方薬の処方も含め、症状やお悩みにアプローチしています。産科・婦人科は、受診しづらいと感じていらっしゃる方も多いと思いますが「仕方がない」と諦めていた生理前のイライラや月経不順も、婦人科の診療で改善が期待できる可能性もあるんですよ。特に生理痛は我慢しすぎないでほしいですね。また、がんや不妊のお悩みは早期対応が重要ですので、早めの受診をお勧めします。当院は駅からも近く、大通りから一本入った静かな場所にあります。予約なしでのご来院にも対応していますが、できれば事前に電話で症状をお聞かせください。街のかかりつけ医として症状を確認し、当院で対応できるものはしっかり治療を行い、精密検査や手術が必要と判断したら大規模病院をご紹介します。これからも地域の婦人科の窓口として、私にできることに尽力していきたいと思います。

自由診療費用の目安

自由診療とは

【子宮がん検診】
・新宿区の検診:900円
・個人検診:3500円~4000円
【子宮頸がんワクチン】
4価HPVワクチン:1万7000円~1万8000円/1回

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