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鈴木 久晴 院長の独自取材記事

善行すずき眼科

(藤沢市/善行駅)

最終更新日:2021/12/09

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手術を終えた後、患者が笑顔になる。「その瞬間に立ち会うことが、私のやりがいの一つです」と話す「善行すずき眼科」の鈴木久晴院長。大学病院で、白内障の治療を中心に専門性の高い医療に20年近く従事し、その経験を地域に生かしたいと同院を開院した。診療分野は眼科全般で、特に白内障に対する眼内レンズへの置換手術、ドライアイの治療などに力を入れる。「近隣の開業医の先生方からご紹介いただく患者さんも増え、地域で協力して医療に取り組む喜びも感じています」と語る鈴木院長に、同院で行う白内障手術の特色や診療方針などを聞いた。

(取材日2021年11月16日)

地域の信頼を得て、クチコミや紹介で患者数は増加

開院されてから今までの感想をお聞かせください。

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開院当初に掲げた「大学病院と同レベルの眼科医療を地域で提供したい」との思いは今も変わらず、診断、治療で適切な結果が出せるよう尽力しています。私は大学病院で白内障治療をはじめとした眼科医療に長く携わってきましたが、一般的に大学病院では受診のハードルが高くなる点を課題と感じていました。そこで、地域に密着したクリニックで手術も含めた高度な治療がご提供できないかと考え、開院したのが当院です。地域の医療ニーズを捉えた診療体制に加え、一緒に仕事をしてきたスタッフ、当院の専門性を見込んで患者さんをご紹介いただく開業医の先生方のおかげで、地域の皆さんに多数来院いただけるようになっています。当院のスタッフは、接遇面でも対応の良さを患者さんに褒めていただくことが多く、本当に得難い人材がそろったと実感しています。

スタッフの意欲向上にはどう取り組まれていますか?

一つは院内で定期的に行うミーティングです。各部門の責任者は週1回集まって、仕事の状況や課題などを共有し、必要な情報がスタッフ全員に伝わるようにしています。特に、細かなミスも隠さず、ミスの理由を検討して再発防止策を話し合うことは重要で、風通しの良い職場にすれば、医療安全や働きやすさにつながると思っています。加えて、すべてのスタッフが集まる月1回の全体ミーティングでも情報共有を図っています。また、患者さんはスタッフ全員が医療のプロだと見ているはずで、どの職種も期待に応える知識・技術・態度を養ってほしいと考えています。私が常に新しい知識を学び、国内外の勉強会でもよく成果を発表するのと同じように、スタッフも医療に関する知識をブラッシュアップして成長してほしいのです。

白内障やドライアイの治療に力を入れていると伺いました。

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高齢になるとほとんどの方は白内障になるといわれ、水晶体が白く濁って視力が低下し、生活がとても不便になります。現状では薬で元に戻すことはできず、濁った水晶体を人工の眼内レンズに入れ替える治療が多くなっています。私は、こうした白内障の手術を大学病院で多数行った経験を生かし、身近なクリニックで安心して手術を受けていただけるよう、当院で白内障の治療に力を入れています。ドライアイも患者さんが多い病気で、近年は瞼の内側にあるマイボーム腺という部位の機能不全が、ドライアイの原因の一つではないかと考えられています。当院ではマイボーム腺機能不全の治療など、その方に合ったアプローチにより、ドライアイの不快な症状を軽減したいと考えています。

白内障治療を終えた後の見え方も重視される時代に

こちらで行う白内障手術について教えてください。

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近年の白内障手術では治療後の見え方も重視され、視力や乱視の回復をめざすことで眼鏡の使用頻度の減少を図る屈折矯正手術の役割も果たすようになっています。見え方を決めるのは主にレンズのタイプで、当院は一定の距離にだけピントが合い、それ以外を見るときは眼鏡を使う単焦点レンズのほか、選定療養では遠方・中間・近方にピントが合う3焦点や連続焦点眼内レンズ、遠方から中方までピントが合う焦点深度拡張型レンズなどがご利用いただけます。「どのような見え方が希望か」「普段は眼鏡をどんなときに使うか」といったヒアリングをもとに適したレンズをご提案しますが、患者さんには「この眼内レンズを挿入したらどう見えるか」をしっかり理解いただくことを大切にしています。多焦点のレンズではまぶしさやにじみを感じることもあり、事前に理解いただかないと、見え方の不満につながってしまうのです。

実際の治療はどのように行うのでしょうか。

白内障手術は、濁った水晶体を取り出して眼内レンズを入れるのが大まかな流れです。当院では超音波装置を使って水晶体を細かく砕いて吸い出す手法により、目の切開部が2mmほどで済むなど、患者さんの体へのダメージを極力抑えています。メスで目を1cmほど切開していた数十年前に比べると各段の進歩といえ、今後も白内障手術は技術的な発展が期待できるでしょう。今は新しい知識も5年後に古くなるようなスピード感で、私自身も常に勉強を続けないといけませんね。また、私は新たな治療法の開発に貢献したいと考え、国内だけでなくアメリカ、ヨーロッパ、アジアで開かれる3つの白内障手術の勉強会でも治療や基礎・臨床研究の結果を発表しています。

そのほか診療の特色について教えてください。

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重症化すると失明もあり得る緑内障、糖尿病が原因で網膜障害が起きる糖尿病網膜症、進行が速く急激に視力が低下する加齢黄斑変性などのほか、硝子体手術といった専門性の高い治療まで、眼科のさまざまな症状に幅広く対応できます。緑内障は日本人の失明原因の中でも上位に入る病気で、病状がかなり進むまで自覚症状がなく、「最近、目がかすむようになった」と受診されたときには失明一歩手前ということもあります。これを防ぐには定期的な検査が非常に大切で、当院でもさまざまな目の病気の早期発見が期待できる定期検診を行っています。また、私は大学病院時代からの人脈に加え、藤沢市医師会などで地域の医師同士のつながりも深く、当院で対応が難しい症例には、適切な医療機関と担当の医師をご紹介できるのも強みといえます。そうやって地域全体で藤沢市の医療を支えることも、当院がこの地に開院した目的の一つです。

目に関する悩み事や違和感があれば早めに眼科の受診を

開院されるまでの経緯をお聞かせください。

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私の祖父、父とも眼科の開業医で、地域に根差した眼科医療を続けていました。私も大学に入った時から開業医をめざしていましたが、大学病院で先進的な医療に携わることも好きで、まずは自分の専門性を十分に養おうとキャリアプランを練り、病院では白内障の治療をメインに経験を積みました。その後、開院場所を探して東京方面から三浦半島まで見て回った中で、富士山を背に広がる落ち着いた街並み、地域の皆さんの温かな雰囲気に魅了され、この善行に決めたのです。さらに開院の1年以上前から地域の開業医の先生方へあいさつに回り、信頼関係を築く第一歩にしました。また、当院はスタッフに恵まれ、意欲のある事務スタッフや看護師に加え、視能訓練士が3人も集まり、診療の質を高めることができました。

視能訓練士の役割を教えてください。

視能訓練士は、患者さんの視力検査や動的量的視野検査など、見え方に関する精密な検査を行う上で重要な役割を果たしています。特にお子さん自身やご家族では気づきにくい斜視・弱視を見つける検査、治療のための視機能訓練には欠かせない存在です。斜視・弱視の治療は視機能の改善が見込める年齢に行う必要があり、症状により7歳または12歳くらいまでと一般的にいわれています。いわばタイムリミットがある治療なので、当院のような身近なクリニックで精密な検査と適切な治療ができるのは大きなメリットだと考えています。また、当院では治療が難しい場合、より専門的な治療を行う医療機関をご紹介しますのでご安心ください。

最後に地域の方にメッセージをお願いします。

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目について何か心配事があったり、見えづらさを感じたりしたら、迷わず怖がらず近くの眼科クリニックを受診されるようお勧めします。目の病気はご本人が気づかないうちに進行し、受診された時には失明一歩手前といったケースも少なくないのです。どの眼科の医師も同じだと思いますが、手遅れになった患者さんを診たときほど悔しく感じることはありません。少しでも違和感があれば、すぐに受診されたほうが早い段階で治療できる可能性が高まります。「高齢だから見えにくいのは当然」とか、「ドライアイは季節や環境のせい」などと思わず、まずは身近な眼科クリニックにご相談いただければと思います。

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