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鈴木 久晴 院長の独自取材記事

善行すずき眼科

(藤沢市/善行駅)

最終更新日:2020/04/01

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「眼科というのは、患者さんに笑顔でお帰りいただける科なんです」と微笑むのは、「善行すずき眼科」の鈴木久晴院長。鈴木先生は先端の技術を駆使し白内障手術を行う。乱視の軽減も目的としたトーリック眼内レンズや、遠距離・中間距離・近距離に対応可能な多焦点眼内レンズなど多数のレンズに対応しているだけでなく、常に患者の立場を思いやる心の通う医療を心がけている。そんな鈴木先生に多焦点眼内レンズを使った日帰り白内障手術の特徴から今後の展望まで、じっくり聞いた。
(取材日2018年12月19日)

専門的な眼科医療を地元でも提供したい

まずは開院のいきさつについて教えてください。

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私は長年大学病院に勤務し、白内障手術をメインに多くの眼科疾患に携わってきました。先端の医療現場で白内障手術、硝子体手術、緑内障手術などさまざまな手術を手掛けてきましたが、心のどこかにこのままでいいのだろうかという思いがありました。物心ついた時からずっと眼科開業医だった祖父と父の姿を見てきたので、自分もいつか一人ひとりの患者さんとじっくり向き合える地域密着型の医療をしたいと思っていました。開業にあたっては東京から三浦半島まであちこち見て回った中で、ここから見える富士山を背に広がる美しい街並みや、初対面でも気さくに話しかけてくれる地元の方達の温かい雰囲気にすっかり魅了されてここに決めました。土地の購入からクリニックの建設まで、それこそゼロからのスタートでしたが、煩わしい手続きをすべて妻が引き受けてくれたおかげで、思い描いていたクリニックを開業することができたと思っています。

開業半年で、地元の内外からも患者さんが訪れているそうですね。

当院のコンセプトは「大学病院と同レベルの眼科医療を藤沢で提供すること」で、私が大学病院で部長をやっていた時の診療形態をそのままここへ持ってくることを意味します。開業する際、新しい機器も導入しました。例えば緑内障に関してはSLTレーザー治療にも対応できるようになっています。最近は網膜疾患の方も増えてきているので、ERG(網膜電図)という網膜の働きが正常かどうか調べる検査にも対応可能です。入院施設がない分、少しでも早く社会復帰できるよう、できるだけ患者さんの身体への負担のかからない検査や手術を心がけています。

患者さんと接する時にどのようなことを心がけていますか?

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患者さんに対して決して否定的なことを言わないことです。例えば「なぜもっと早く来なかったの?」という言葉も、言われた患者さんにとっては過去の自分を否定されたように感じるのではないでしょうか。過去を責めるのではなく、現状をしっかり説明して、これからどうしたら最善の結果が得られるかを考えていくのが私の仕事です。また、目というのは感覚器なので、実際の視力と見え方には違いがあって当然です。たまに「見えづらいが、視力は1.2あるので問題ないと言われた」という患者さんが来られますが、単焦点眼内レンズの場合は遠くはよく見えても近くは見えづらいという特徴があります。また、多焦点眼内レンズでは視力は上がっても、コントラストの低下で見えづらく感じることもあります。患者さんの不満は医師の説明不足によるものも多いので、当院では患者さんにきちんと納得していただけるような説明を心がけています。

多焦点眼内レンズを使った日帰り白内障手術の特徴

多焦点眼内レンズについて教えてください。

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白内障手術は医学の進歩により低侵襲化が進み、屈折矯正手術的な意味合いを持つようになってきました。多焦点眼内レンズは、白内障の手術と同時に遠近両方に焦点を合わせることができるようになるため、眼鏡の使用頻度を少なくする眼内レンズとして、50~60代の方たちからの相談が増えてきています。遠方に加えて約30cm、又は約60cmの中近方に焦点を合わせられる二重焦点レンズから、遠方から中方までピントが合う焦点深度拡張型レンズなどがあり、患者さんのライフスタイルや性格などによる向き不向きもあります。どのレンズを選ぶかは医師の経験値によるところが大きく、当院では小さな疑問にもしっかりお答えし、納得できるまで時間をかけて説明をするようにしています。

診診連携、病診連携にも力を入れているそうですね。

藤沢市は大学病院などの基幹病院が少ないエリアなので、総合病院で白内障の手術をしようと思っても3~4ヵ月待ちといわれるようです。もちろん、持病があって入院したほうが良い患者さんもいるので、その場合は当院で手術を希望されても総合病院をお勧めしていますが、日帰り手術が可能で早く手術を受けたいという患者さんの場合は、逆に総合病院からの紹介もお受けしています。また、私は日本眼科手術学会の理事として活動を行ってきた経験から、さまざまな先生方とお会いする機会も多く、ネットワークもあります。一人ひとりの患者さんの症状に対して、自分よりも適した先生がいれば責任をもって紹介するなど診診連携にも力を入れています。

印象に残っている患者とのエピソードをお願いします。

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開院して間もない頃、患者さんに「最後に妻とドライブをしたいが、病院では数ヵ月待たないと手術できないと言われました。でも、数ヵ月後まで私が生きていられるかわからないので、できるだけ早く手術してもらえませんか?」と、末期がんの方がいらっしゃいました。当院のメリットは、1ヵ月以内に手術を行うことなので、もちろんお引き受けしました。手術から2週間後、「念願のドライブができました!」と、ニコニコと報告に来てくださった姿が今でも心に残っています。問題なく数ヵ月待てる患者さんばかりならいいのですが、高齢の患者さんの中には手術を待っている間に体調を崩してしまい、手術ができなくなってしまった方もいます。地域密着型の眼科医院として、お困りの患者さんのお役に立てるよう柔軟な対応をしていきたいです。

見える喜びを守るためにも、眼科受診を

お忙しい毎日だと思いますが、休日の過ごし方を教えてください。

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このクリニックを立ち上げることができたのは、事務長である妻のおかげです。私は医者しかできない人間なので、土地の売買からクリニックの建築、機材の購入まできめ細かな交渉などをすべてやってくれた妻には感謝しかなく、休日はせめてもの恩返しにと家族サービスに徹しています。また、中学生の娘がいるのですが、帰りが遅くなってしまった時でも娘の寝顔を見るだけで癒やされます。この仕事は家族の理解と協力がなければ成り立たないので、自分が空いた時間は家族のために使いたいです。

今後の展望をお願いします。

開業してすぐは水曜の午後を手術にあてていたのですが、それだけでは間に合わなくなり、木曜の午後にも手術を行うようになりました。今は信頼できる先生に週に2回ほど来ていただいて二診制をとっていますが、手術数がさらに増えた場合はさらに枠を増やしていくしかないと思います。藤沢市で1ヵ月以内に手術を受けたくても受けられずにお困りの方のお役に立つことが当院の役目です。例え昼休みを削ることになっても、これだけは守っていきたいです。

最後に読者へのメッセージをお願いします。

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何か自覚症状があったら迷わずお近くの眼科を受診してください。眼科の医師として悲しいのは、受診した時に手遅れな状態になってしまっていることです。例えば「最近、目がかすむようになってきたので、こちらへ来ました」という患者さんを診ると、緑内障で既に視野がかなり欠けてしまっています。とにかく少しでも変だなと思ったら、どこでもいいから眼科を受診してください。検査して病気が見つかれば早期治療につながるし、少なくともそれ以上悪くなることを防げます。1番良いのは、定期的に検診を受けることです。受診さえしてくれれば、あとは医師が最善を尽くすので、どうかためらわずに受診していただきたいと思います。

自由診療費用の目安

自由診療とは

多焦点眼内レンズ40万~※種類によって異なります。
焦点深度拡張型眼内レンズ40万~

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