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原島 伸一 院長、原島 知恵 副院長の独自取材記事

御所南はらしまクリニック

(京都市中京区/丸太町駅)

最終更新日:2021/02/05

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丸太町駅から竹屋町通り沿いに歩くと、京都らしい和モダンな建物がぱっと目を引く。洗練されたデザインながらも、京都の街並みになじむ落ち着いた外観の「御所南はらしまクリニック」は2018年11月に開業。内科を診療する原島伸一院長は、長年大学病院で主に糖尿病診療に従事し、現在も京都大学大学院医学研究科で客員研究員・非常勤講師として高齢者糖尿病や妊娠糖尿病の研究に携わっている糖尿病のスペシャリスト。新生児医療から小児全般の診療に携わり、小児神経を専門に長年研鑽を積んできた原島知恵副院長とともに「クリニックでありながら、専門性の高い診療を提供したい」という思いから開業。互いの専門分野を生かしながら地域の健康を担っている両先生に開業までの経緯や今後の展望まで話を聞いた。
(取材日2018年12月06日)

医療プラスアルファを提供できるクリニックを

開業の経緯を教えてください。

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【原島院長】大学に勤務する者の使命というのは、基礎研究にしても臨床研究にしても次の世代につなげるエビデンスをつくっていくことで、それがすごく面白くてやりがいがありました。年齢も重ねて次の世代を教育する立場になってきたときに、大きな病院で研修医を指導するという道も選択肢にはあったんです。ただ、この地域の小児科が現在少ないという声を聞いたことや、今まで培ってきた私と妻のお互いの専門性を生かすことで、地域貢献ができるのではないかと考え開業を決めました。
【知恵副院長】私の専門が小児科なのですが、中でも小児神経という分野なんです。この分野は、赤ちゃんから大学生くらいまで長く診ることが多いんですが、大学病院の場合は15歳くらいを境に内科にバトンタッチするケースが多いんです。それをもどかしく感じており、一人の子をトータルで長く診れるのは開業医だと考え、決意しました。

こちらのクリニックの特徴を教えてください。

【原島院長】糖尿病の専門家と、小児神経の専門家がいるのでクリニックでありながらも専門性の高い治療ができることです。私は、内科全般はもちろんですが、京都大学大学院で現在も研究や講師をしていまして、高齢者の糖尿病と妊娠糖尿病に特に力を入れています。あまり知られていないかもしれませんが、妊娠糖尿病を発症する方は多くいらっしゃるんですよ。ですが、そのケアを専門でされる先生が少ないんです。糖代謝異常がある場合、産まれてからお子さんの管理も必要ですし、産後10年以内に糖尿病を発症するリスクが数倍高くなるといわれていますので、そういったところをしっかりとケアすることが大切です。私は病院勤務で多くの症例を経験させていただいていますので、その経験を地域で、患者さんの身近なクリニックで専門性高く治療を行っていくことがきると思います。

ナイーブになりがちな妊婦さんの診療で心がけていることはありますか?

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【原島院長】今まで気にしたこともなかった血糖値が急に上がったことでショックを受けられる方が多いですが、健全な食生活をしていればほとんどの方が問題なく経過しますよ。病気になったショックと、こんな状態で子どもを産んでいいのかという不安などが重なり、産後うつになってしまう方も。だから体だけでなく心のケアが何よりも大切だと思っています。医師だけでなく、看護師も他の医療スタッフも含めて、積極的に病気に対する誤解や偏見をなくして正しい知識をお伝えするようにしています。多くの方がかかるものですので、過剰に反応する必要もないですが、放置もだめですよ、と患者さんに寄り添った診療を心がけています。

子どもの発達で気になることは気軽に相談を

小児科の特徴について教えてください。

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【知恵副院長】私自身が小児神経を専門にしていますので、発達の部分も診れます。小さい子の場合、首が座らない、歩かないなど保護者の方が「他の子とちょっと違う、育児書と違う」という悩みから来院されるケースが多いんですよ。そういった発達に関係したものから病気が見つかっていくことも多いです。ただ、発達に関してはなかなか原因がはっきりとわからないケースも多く、その場合は療育機関など適切なところと連携させていただきます。あとはけいれんやてんかん発作も小児神経の分野です。私は週に1度日本バプテスト病院で神経専門の診療を担当していますので、MRIや脳波検査など基礎疾患を診るための検査を行うこともできます。

頭痛や夜尿症の相談も多いそうですね。

【知恵副院長】実は、お子さんの頭痛も結構多く、2~3歳のまだうまく話せない小さな子でもあるんですよ。子どもの頭痛も大人の頭痛と同じ機能性頭痛がほとんどなので、片頭痛や肩こりなどからくる緊張性頭痛が多いです。しかし、その中でも大きい病気が隠れていることもありますので、きちんと診断をしなければいけませんし、そうでなかったとしても、頭痛があって学校へ行けない、授業に集中できない、寝れないなどの症状があれば生活の質が落ちてしまいます。頭痛の頻度が多い子の場合は、投薬や、生活指導を行うなどして、頭痛の頻度を減らすため対応していきます。大人に効くような薬が子どもには効かないことがあるので、薬の選択もとても大事。その子その子に応じた適切な薬を処方します。夜尿症はガイドラインがあって治療法が確立しており、それに乗っ取って治療しますので、悩んでいる方は一度来院いただければと思います。

患者さんの主訴はどういったものが多いですか?

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【知恵副院長】小児科の場合は熱、咳、鼻水、嘔吐、下痢など感染症の症状が多いですね。
【原島院長】内科ではさまざまですが、生活習慣病の相談が一番多いですね。どのように治療したらいいのかだけでなく、どのように生活していけば良いのかわからないと相談に来られます。患者さんのライフスタイルをお聞きして、それに見合った食事の内容や取り方、睡眠などアドバイスをさせていただきます。大切なのは無理のない範囲でできることを続けることです。いつも患者さんには、「100点を取り続けるのは難しくて挫折してしまうかもしれないから、70点でもいいから続けましょうね」ということをお話ししています。

町のクリニックであっても質の高い医療を提供したい

診療において心がけていることを教えてください。

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【原島院長】患者さんの訴えに耳を傾け、誠心誠意尽くすことです。専門の分野に関しては今までの経験や知識から自信を持って診療しますが、オールラウンダーではないので専門外の場合は速やかに適切な医療機関に紹介するのもわれわれ開業医の仕事だと思っています。
【知恵副院長】病気だけを診るのではなく、人としてトータルで診ることを大切にしています。だからどんなことでも話していただきたいですね。お母さんとのお話の中に病気の原因のヒントが隠れていることもあるので病気の悩みだけでなく、子育ての悩みなど気軽に相談してくださるとうれしいです。人によってたくさん話したい人、話を引き出してもらいたい人、それぞれだと思うので、ケースバイケースで対応するように心がけています。

医師をめざしたきっかけや専門分野を選ばれた理由をお聞かせください。

【原島院長】実は宇宙飛行士になりたかったんですよ(笑)。でも、母が大病を患っていたのと、友人が白血病や脳腫瘍で亡くなったのが続きまして。物理学を専攻するつもりが、いざ受験する直前にやっぱり医学部に進もう!と突然受験先を変えたんです。それが医師になったきっかけです。
【知恵副院長】私が小児科を専門にしたのも、院長が医師になったきっかけと少し似ています。私は手術実習などとても好きで、もともと外科系に行きたいと考えていたんです。大学時代、小学生の男の子の家庭教師をしていたのですが、学生最後の年に突然白血病で亡くなって。そこで子どもは大人と違ってすぐに容体が変わってしまうんだとショックを受けて、小児科の道を志すようになりました。

まだ開業して間もないですが、今後めざすクリニックの姿を教えてください。

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【原島院長】「コンビニのように気軽に行けるけど、デパートの品質を提供する」。これがコンセプトです。町のクリニックでありながら、専門性の高い治療を受けられるところが当院の強みですので、症状が重症化しないように、あるいは大きな病気が見つかった場合は適切な医療機関にすぐに紹介できるように、地域の一次窓口として尽力していきたいです。
【知恵副院長】とにかく来院された方が、皆さん笑顔で帰っていただけるようなクリニックでありたいですね。

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