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谷津 圭介 院長の独自取材記事

みんなの内科クリニック人形町・水天宮

(中央区/水天宮前駅)

最終更新日:2023/04/13

谷津圭介院長 みんなの内科クリニック人形町・水天宮 main

人形町駅と水天宮前駅から徒歩1分。アクセス抜群な駅近くのビルの6階に、2018年に開院した「みんなの内科クリニック人形町・水天宮」。多くの患者に気軽に来てほしいという思いから、名称や院内のデザインにも温かみを表現した、ホスピタリティーあふれるクリニックだ。谷津圭介院長は大学病院などで長く研鑽を積み、日本内科学会総合内科専門医、日本腎臓学会腎臓専門医、日本透析医学会透析専門医の資格を有する腎臓領域のスペシャリスト。さらに高血圧症の治療を専門としており、風邪症状や腹痛・下痢などの一般内科診療や訪問診療に対応するほか、高血圧や腎臓領域では大学病院と同じレベルの治療の提供ができるよう力を注ぐ。町のクリニックとしての親しみやすさと、専門性の高さを兼ね備えた診療の提供に努める谷津先生に話を聞いた。

(取材日2018年12月11日/再取材日2023年3月17日)

専門性の高さと親しみやすさを兼ね備えたクリニック

まずは開院の経緯を教えてください。

谷津圭介院長 みんなの内科クリニック人形町・水天宮1

私はこれまでに大学病院や市中病院などで、腎臓領域を専門に18年間研鑽を積んできました。診療に取り組む中で保存期の腎不全の患者さんを紹介できるクリニックや、透析患者さんの最期を自宅で看取れるクリニックが少ないことを実感していました。内科では腎臓領域はメジャーではなく、ニッチな領域のため、そのような患者さんの受け皿になりたいと思い、自宅がある都内での開業を考えるようになりました。また、勤務医時代は専門領域の診療が中心でしたが、開業するなら原点に立ち返り、何でも相談してもらえる総合的な内科の医師をめざしたいとも思いました。そして交通の便が良いところを重点的に探す中で、人形町駅と水天宮前駅から徒歩1分というこの場所なら、さまざまな地域から患者さんが通いやすいと思い、ここ日本橋エリアで2018年11月に開院しました。

どのような患者さんが来院されていますか?

近隣にお住まいの方々から周辺のオフィスで働くビジネスパーソンの方まで、幅広い層の患者さんが来院されていますが、多いのは30~60代の働き盛り世代ですね。男女比では、4対6か3対7の割合で女性のほうが多いのも当院の特色だと思います。病気では腎臓病のほか、高血圧症の患者さんが多いです。もちろん、地域のかかりつけ医として、発熱や咳、頭痛などの風邪症状や、原因がはっきりしない症状や体の不調など、内科全般の診療にも対応しています。また、午前の診療が13時まで、午後の診療は16時からと間のお時間を長くいただき、その間に訪問診療を行っています。

クリニックの診療方針を教えてください。

谷津圭介院長 みんなの内科クリニック人形町・水天宮2

当院では3つの診療方針を掲げています。1つ目は、診療を通して日本橋エリアへの地域貢献を行うこと。総合的な内科の医師として、地域住民の皆さんの健康寿命を延ばすことに貢献していきたいですね。2つ目は、腎臓病や高血圧症などの患者さんを、専門的に診られる内科クリニックであること。腎臓病や高血圧症の専門家として、この病に悩む患者さんに、大学病院と同じレベルの診療を身近なクリニックで受けられるメリットを感じていただきたいという思いがあります。そして3つ目が、腎不全や透析の患者さんを、地域の病院と連携しながら在宅で診ていきたいということです。この3つの軸をバランス良く保っていけたらと思っています。

開業医として、患者と真っすぐ向き合うやりがいを実感

医師を志したきっかけや、腎臓を専門に選んだ理由を教えてください。

谷津圭介院長 みんなの内科クリニック人形町・水天宮3

医師を志したのは、私が高校生の時に、祖母が高血圧性の腎不全で透析を受けていたことがベースになっています。実は透析を受ける中で不整脈を起こし、ペースメーカーを植え込む手術を受けて数日で亡くなってしまったという経緯がありました。その時、自分が医師なら祖母をもっとよく診て、何かできたのではないかと思うようになり、医学部に進学を決めたのです。専門に関しては、外科よりも内科のほうが自分に向いていると思い、最初は内科と小児科を中心に回りました。その中で、患者さんを救える可能性が高いと思われる腎臓の病気を診ていきたいという思いが強くなり、腎臓内科を専門に選びました。

腎臓内科の診療のどのようなところにやりがいを感じていますか?

勤務医時代に、他科の医師から手術後や重症の合併症の患者さんについて相談を受けて解決法を提案できた時は、これまで自分が培ってきた知識や経験が役に立ったというやりがいを感じましたね。今は自分が内科の医師としての原点に立ち返り、医療に携わっているという実感があります。大学病院などに長く勤めていると、会議や後輩医師・学生の教育に時間を割くことも多かったので、患者さんとずっと向き合える今は、医師として満足度120%というくらい充実しています。病気や治療について適切な情報を伝えながら、患者さんのライフスタイルにも合った適切な治療を提案し、来院していただいたからには答えを持って帰っていただけるよう心がけています。

高血圧症の治療にも専門的に取り組んできたそうですね。

谷津圭介院長 みんなの内科クリニック人形町・水天宮4

はい。腎臓病と高血圧症は関わりが深く、高血圧症になると腎臓が悪くなり、腎臓が悪くなると高血圧症を招いてさらに腎機能が悪化するという悪循環がみられます。一方で、腎臓病と高血圧症の両方を専門とする医師は、大学病院や透析専門の医療機関にはいても、身近なクリニックには少ないようで、インターネットで検索して遠方から当院を受診される方もおられます。妊娠を希望する高血圧症の女性患者さんが相談に来られることもあります。妊娠時に高血圧症を発症する病態を妊娠高血圧症候群といいますが、妊娠前から高血圧症を有している方は妊娠高血圧症候群のリスクが高く、妊娠前からの血圧コントロールが大切です。また、妊娠中や授乳中は服薬できるお薬が限られますので、妊娠中・授乳中に服用しても問題ないとされているお薬を選んで処方します。

ホスピタリティーを大切に、長く患者に寄り添う診療を

これまで印象的だった患者さんとのエピソードを教えてください。

谷津圭介院長 みんなの内科クリニック人形町・水天宮5

印象に残っている患者さんは多いのですが、若年層の患者さんお二人とのエピソードは特に印象深いですね。お一人は大学入学と同時に地方から上京し、一人暮らしを始めた腎臓病を抱える大学生。これまでステロイドの副作用に悩むことも多かったのですが、勤務医時代、一緒に薬を調整するなど再発しない工夫をしてきました。もう一方は、私が医師になりたての頃に腎移植したお子さんで、今でも年賀状のやりとりをしています。若い患者さんたちの成長を見続けられることに幸せを感じています。

院内はシンプルながらも温かみがあって、すてきな空間ですね。

ありがとうございます。受付を明るくして、温かみのある雰囲気に仕上げました。待合室の椅子は、ほかの患者さんとの距離が近くなりすぎないように、ソファーではなく1脚ずつにこだわっています。待ち時間もゆったり過ごしていただけるのではないかと思います。また、クリニックの名称も「気軽にいろいろな患者さんに来てほしい」という思いを込め、やわらかい印象になるよう考えました。医療機関としての基本を忘れず、患者さんに安心を届けるため、クリニックを清潔に保つこととホスピタリティーを大切にしています。スタッフには笑顔で丁寧な対応を心がけてもらっています。

最後に、読者へのメッセージをお願いします。

谷津圭介院長 みんなの内科クリニック人形町・水天宮6

30代、40代は、生活習慣病や高血圧などの異常が少しずつ出てくる世代です。特に40歳を超えると、早期発見と早期治療がとても大切になります。健康診断などで異常を指摘された場合は早めに医療機関を受診して、適切な治療を受けてください。当院では風邪などの症状はもちろん、大学病院と同じレベルでの腎臓病・高血圧症の治療の提供に努めていますので、腎臓や高血圧でお悩みの方にもご相談いただけるとうれしいです。また、高血圧症の治療の一環として「高血圧症治療補助アプリ」も導入しています。薬を飲む前に生活習慣の改善からスタートしたいと希望される患者さんで、スマートフォンの使用ができる方には選択肢の1つとしてご提案いたしますので、興味のある方はお問い合わせください。そのほか健康に関することならどのようなことでも、気軽にご相談いただきたいですね。長く地域に寄り添って、皆さんと一緒に健康寿命を延ばしていきたいです。

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