関口 宗吉 院長、関口 麻美子 副院長の独自取材記事
グリムデンタルクリニック
(横浜市金沢区/金沢八景駅)
最終更新日:2026/10/05
地域住民を虫歯・歯周病から守りたいという思いで2018年に開業した「グリムデンタルクリニック」。遠方から訪れる患者も多いことから、都心につながる京急本線金沢八景駅から徒歩約2分、金沢シーサイドライン金沢八景駅からは徒歩約1分とアクセスの良い場所で診療を行っている。院長の関口宗吉先生と副院長の関口麻美子先生は、夫婦ともに総義歯治療が得意だが、「すべての患者さんが治療ではなく定期検診で通ってもらえるようにしたい」と予防に積極的に取り組む。予防を重視している理由や開業の経緯、診療への思いについて話を聞いた。
(取材日2026年9月14日)
「予防」で患者の未来を守る歯科医療
診療では「予防」を中心に据えていらっしゃいますね。

【宗吉院長】開業当初から「悪くなったところを治療するだけの歯科医院にはしたくない」という思いがありました。虫歯になれば削って詰める、神経まで悪くなれば根管治療をするなど、必要な治療はもちろん行いますが、治療を繰り返すほど天然の歯は少しずつ弱くなっていきます。だからこそ「治療が必要にならない状態をつくること」を重視しており、開業から8年がたち、その思いはますます強くなっていますね。定期的にメンテナンスへ来てくださる患者さんも増え、歯科医院の役割は治療だけではないと実感しています。私たちの役割はその場の痛みを取ることだけではありません。10年後、20年後に「自分の歯が残っていて、きちんと食事ができる」状態をつくること。そのためには予防が欠かせません。
定期検診やメンテナンスを続ける意義やメリットについてお聞きします。
【宗吉院長】一番の目的は、病気を早い段階で見つけることにあります。虫歯も歯周病も痛くなってから来院すると、どうしても治療が大がかりになりやすいんです。定期的に診ていれば、小さな変化の段階で気づくことができます。また、メンテナンスを続けている患者さんは、ご自身のお口への関心が高くなる傾向にあります。口腔内写真などで以前の状態と現在を比較すると、「変化」や「成果」がわかるので、毎日のケアのモチベーション向上にもつながります。「歯科医院で治してもらう」から、「自分の歯を自分で守る」という感覚に変わることが、とても大切だと思っています。結果として、再発リスクを減らし自分の歯を長く残すことや、未来の健康を守ることにつながります。
患者さんの「未来の健康を守る」ために先生が心がけていることは?

【宗吉院長】今困っている歯を治して終わりにしないことです。問題が起きた原因を考えなければ、別の歯で同じことを繰り返すかもしれません。原因は、虫歯や歯周病、噛み合わせ、歯ぎしり、食生活、セルフケア、口腔機能など、人によってさまざま。なので、当院では初診の検査に時間をかけ、お口全体をしっかり把握するようにしています。治療を行う際も、単に削ったり抜いたりするのではなく、将来を見据え、患者さんにとって何が最善かを考えます。残せる歯はできるだけ残すよう努めますが、症例によっては無理に残すことが必ずしも最良とは限りません。大切なのは1本の歯だけではなく、口腔全体を見ながらその方に合った治療計画を立てること。そして、治療後は「治療して終わり」ではなくメンテナンスにつなげ、何年も良い状態を維持できて初めて治療が成功すると考えています。
小児歯科で育む一生の健康習慣
先生が小児歯科に力を入れようと思われたきっかけは何だったのでしょう。

【宗吉院長】父が小児歯科の開業医で、小さい頃から小児歯科がとても身近な環境で育ちました。ただ、自分で開業して子どもたちを診るようになり、小児歯科は「虫歯を治す場所」だけではないとあらためて感じています。むしろ大事なのは、早くから歯科医院に通う習慣をつくり、虫歯になりにくい環境を整え、正しい口腔機能を育てていくこと。将来起こり得る問題に早く気づくことができれば、成長を良い方向へサポートできる可能性があります。
【麻美子副院長】子どもは大人を小さくした存在ではなく、今まさに成長している途中。ですから、今ある問題を解決するだけではなく、「この子がこれからどう成長していくのか」という視点がとても大切です。当院では歯科医師だけでなく、歯科衛生士や管理栄養士も関わりながら、お子さん一人ひとりの成長を長期的に見守る体制をつくっています。
子どもの頃から予防習慣を身につけることのメリットは?
【麻美子副院長】一番は、「歯が悪くなったから歯科医院に行く」という感覚にならないことだと思います。小さい頃から定期的に通っていれば、歯科医院が怖い場所ではなく、自分のお口を健康に保つために行く場所になります。虫歯予防はもちろんですが、それ以上に、自分の体や健康に関心を持つ習慣をつくることが大切です。歯磨きだけでなく、食事の取り方、姿勢、噛むこと、鼻呼吸、舌の位置など、小さい頃の習慣はその後の成長にも影響します。子どもの頃に正しい習慣を身につけることは、その子への一生もののプレゼントだと思います。
保護者の皆さんに知っておいてほしいこと、気をつけてほしいことは?

【麻美子副院長】まずは、「症状が出る前から歯科医院に来ていただきたい」ということです。虫歯ができてからではなく、歯が生えてきた頃から定期的に診させてもらえると、私たちも成長の変化を追いやすくなります。また、ご家庭での歯磨き、食事や間食の取り方は虫歯のリスクに影響するため、とても重要なポイントです。口がいつも開いている、食べるのが極端に遅い、丸飲みする、舌が前に出る、いびきをかくなど、一見歯とは関係なさそうなことが、口腔機能や成長と関係している場合もあります。ですので、「歯科医院で聞いていいのかな?」と思うようなことでもぜひご相談ください。家庭と歯科医院が一緒になって、お子さんの成長を支えていければと思っています。
栄養指導で広がる新たな歯科医療
管理栄養士を採用された背景をお聞かせください。

【宗吉院長】診療する中で、「口の中だけ見ていても解決できないことがある」と感じるようになったことが大きいです。虫歯も歯周病も、生活習慣と深く関係していますし、小児の口腔機能を診るときも、「何を食べるか」「どう食べるか」「どのように成長しているか」という視点は欠かせません。ですが、歯科医師や歯科衛生士だけですべてをカバーするには限界があります。そこで、食と栄養の専門家にチームへ入ってもらおうと考えました。実際一緒にやってみると、歯科と栄養は非常に相性が良いと感じています。「歯科医院だからここまで」という線を引かず、患者さんの健康のために必要なことであれば、多職種で支援する歯科医院にしたいと思っています。
歯科医院で行う食事指導の目的は?
【宗吉院長】口は食べ物が体に入る最初の場所ですから、歯科と食事は本来とても密接な関係にあります。どんなものを、どのタイミングで、どのくらいの頻度で食べるのかによって虫歯のリスクは変わりますし、お子さんの場合、噛み方や食べる姿勢、食材の硬さなどが口腔機能の発達に関係する場合もあります。そういった部分を管理栄養士が専門的な視点からサポートできることは非常に大きいですね。食事指導は「これは食べてはいけない」と制限することが目的ではありません。患者さんの生活スタイルを伺った上で、無理なく続けられる方法を一緒に考えることを大切にしています。また、歯周病と全身の健康にはさまざまな関連が報告されています。私たちは口の中だけを健康にするのではなく、「口から全身の健康を支える」という視点を持って診療しています。
どのような歯科医院をめざしていきたいですか?

【宗吉院長】「お口からその人の一生の健康を支える歯科医院」です。当院は予防歯科を中心に、歯周病治療や虫歯治療、インプラント治療など、悪くなった状態を治すための診療に力を入れてきましたが、最近は小児の口腔育成や矯正など、悪くならないためのアプローチにも診療の幅を広げています。今後は、歯科医師、歯科衛生士、管理栄養士、歯科助手によるチーム医療をより充実させ、マイクロスコープを導入するなど設備も充実させていく考えです。ただ、良い歯科医院をつくる上で大切なのは設備よりも「人」。スタッフ一人ひとりが学び、成長しながら、患者さんに真摯に向き合えるチームをつくることが重要です。子どもの頃から通っていた患者さんが大人になり、やがてご自身のお子さんを連れて来てくださる。そんなふうに、地域の方々のお口の健康と人生に長く寄り添える歯科医院でありたいですね
自由診療費用の目安
自由診療とはインプラント治療/49万5000円~
成人歯列矯正治療/99万円~
小児歯列矯正治療/51万7000円~

