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曲 惠介 院長の独自取材記事

まがり医院

(新宿区/四谷三丁目駅)

最終更新日:2025/03/10

曲惠介院長 まがり医院 main

1998年の開業以来、地域住民を中心に幅広い年齢層の患者を診察してきた「まがり医院」。四谷三丁目駅から徒歩5分、四ツ谷駅からも徒歩圏内とアクセスが良く、院内は温かみのあるウッドテイストで明るく清潔感が漂う。曲惠介院長は循環器・血管外科を専門としながらも、感染症や生活習慣病、花粉症などのアレルギー疾患、すり傷・切り傷、捻挫などの整形外科領域にも対応。健康診断や予防接種など予防医療にも注力し、幅広い診療を提供するプライマリケアを実践している。発熱症状を診る外来も設置しており、感染症対策である東京都医療措置協定により完全予約制で診療を行っている同院。「国や東京都からの指導により、発熱の有無にかかわらず事前の電話予約をお願いしています」と語る曲院長に、クリニックの特徴や予防の重要性について聞いた。

(取材日2024年12月20日)

安全・安心な医療のため、「完全予約制」で診療

まずはクリニックの特徴を教えてください。

曲惠介院長 まがり医院1

当院は1998年に開業しました。内科・循環器内科・外科・小児科をはじめ、予防接種や特定健診も行っています。さらに、美容皮膚科や下肢静脈瘤の治療にも積極的に取り組んでいます。私は循環器・血管外科を専門としており、東京医科大学八王子医療センターの心臓血管外科で研鑽を積みました。また、大学以外でもさまざまな病院で診療し、整形外科や耳鼻咽喉科、眼科のほか、開業する直前に勤務した小さな病院では胃腸や肛門外科にも携わり、がんの手術や救命救急医療も経験しています。こうした経験を生かして、当院ではプライマリケアを担うホームドクターとして、お子さんからご年配の方まで幅広い年代の患者さんを診療しています。

完全予約制で診療されているのですね。

はい。新型コロナウイルス感染症の流行を機に発熱症状を診るための外来を設置しています。新型コロナウイルス感染症の分類は「5類」に移行しましたが、発熱患者さんがいらっしゃる場所に一般の患者さんが来院することを避けるため、また東京都との措置協定による行政指導もあり、完全予約制を継続しています。当院の構造上、発熱患者さんとそれ以外の患者さんの動線を分けることが難しく、インフルエンザなどほかの感染症の流行も踏まえ、感染防止のためすべての患者さんに完全予約制をお願いしています。発熱など風邪症状の有無を問わず、すべての診療は事前の電話予約が必要です。来院の際は必ずお電話ください。地域の皆さまの健康を守るため、ご理解とご協力をお願いいたします。

どのような患者さんが多いのでしょうか。

曲惠介院長 まがり医院2

生活習慣病や呼吸器疾患、循環器疾患など慢性疾患の患者さんが多く、開業当初から通院を続けている方もおられます。すり傷や切り傷、捻挫、腰痛、膝痛といった整形外科の患者さんも少なくありません。骨折や脱臼の処置は可能ですし、骨密度測定も行っていますが、複雑骨折は専門の医療機関にご紹介しています。さらに、気管支喘息やアトピー性皮膚炎、花粉症などアレルギー性疾患にも対応し、スギ花粉やダニによるアレルギー性鼻炎に対して舌下免疫療法を導入しています。当院は院内処方のため、診察後に薬局に行く手間や時間が節約でき、会計も一度で済むなど患者さんの利便性も高いと思います。また、かかりつけの患者さんが高齢などの理由で通院が難しくなった場合には訪問診療も行っています。時代の流れやニーズも考慮しながら、相談できるホームドクターとして地域医療に貢献したいと思っています。

循環器疾患や生活習慣病の診療に注力

特に力を入れている領域はありますか?

曲惠介院長 まがり医院3

循環器疾患の診療に力を入れています。胸や背中の痛みを心臓病ではないかと心配される方が多く受診されますが、心臓が原因の場合は15分以内に強い発作が起こることが多いです。痛みが続く場合は、肋間神経痛や消化器系の問題が疑われます。当院では心電図や心エコー(心臓超音波)検査、頸動脈エコー、CAVI・ABI検査といった血管の状態を詳しく調べる検査を行っています。血管は本来、弾力性があってしなやかな状態なのですが、加齢や糖尿病・高血圧症・高脂血症などの病気の影響で弾力性を失って硬くなると、動脈硬化と呼ばれる状態になります。動脈硬化が進行すると狭心症や心筋梗塞などの原因となるため、血管の検査により動脈硬化の程度を確認することで、大きな病気の早期発見・予防に役立ちます。さらに、必要に応じて腎臓や肝臓、膵臓、胃の検査も実施しています。

生活習慣病ではどのような診療をされていますか?

必要に応じて薬物治療も行いますが、まずは生活指導を行うことが多いです。肥満体の方にはカロリーの摂取量を制限して、標準体重を維持するよう指導します。肥満になりやすい人は、夜遅く食べてしまう傾向があります。仕事が忙しくて夜寝る前に食べざるを得ない場合でも、できることなら就寝3時間前には食事は済ませてほしいですね。高血圧の方は塩分を制限すれば、血圧を上げる働きがあるホルモンの活性が落ちて血圧を下げることにつながります。動脈硬化や高脂血症などの原因になるコレステロールが高い場合は、食事制限と運動を指導します。食事は最低限必要なカロリーを維持したまま摂取量を減らす。植物性や魚系は取っても大丈夫ですが、肉は控えたほうがいいでしょう。お酒の飲みすぎはいけませんが、お酒よりも喫煙のほうが高血圧症、脳卒中などの循環器疾患やがんを引き起こすリスクが高いので注意が必要です。

健康診断やワクチン接種など、予防にも注力されておられますね。

曲惠介院長 まがり医院4

はい。新型コロナウイルス感染症流行の影響で風邪薬や咳止め、解熱鎮静剤などが入手しづらい状況が続いています。そのため、病気を未然に防ぐことが非常に重要です。年1回、健康診断を受け、自覚症状のない生活習慣病の予防と早期発見につなげましょう。当院では新宿区の健康診査を行っていますが、対象は国民健康保険、特定の組合国保に加入されている方です。会社の健康保険に加入されている方は対象外となりますのでご了承ください。また、当院では各種予防接種も行っていますが、種類によっては供給が不安定なものもあります。タイミングによっては在庫がない場合もありますので、事前に必ずお電話で予約をお取りください。

健康診断や予防接種で「病気にならない」状態をめざす

ところで、先生はなぜ医師をめざされたのですか?

曲惠介院長 まがり医院5

両親ともに医師で、父は消化器外科、母は眼科で開業していました。物心ついた頃から、両親が医師として働く姿をずっと見続けていたので、自分も漠然と医師の道に進むんだろうなと思っていましたね。小さい頃は、父の医院に遊びに行き、勝手に診察室に入ってよく叱られました(笑)。父は朝から晩まで休みなく働いていましたから、医師の仕事は大変だなと感じていましたね。

循環器・血管外科を専門に選ばれたのはなぜですか?

医学部の実習の時、治療してすぐその場で結果につながることに興味を持ったからです。例えば、心筋梗塞や狭心症で発作を起こした患者さんは生きるか死ぬかの危険な状態でやって来るわけですが、投薬やマッサージなどの救命処置を始めることで、容体の安定や症状改善をめざしていきます。人の命を救うことができるこの仕事を選んで良かったなと思っています。

最後に、読者へのメッセージをお願いします。

曲惠介院長 まがり医院6

健やかな生活を送るためには、日々の生活習慣を見直し、適度な運動と栄養バランスの取れた食生活を心がけていただきたいですね。せっかくデイケアに通っていても、囲碁や将棋、麻雀など座ってできるレクリエーションだけでは運動不足になる可能性があります。特に60歳を過ぎてからは、意識的に体を動かすことが重要です。健康づくりのために目標を立てたものの、継続できず三日坊主になる方も多いかもしれません。そんな方には毎日の血圧測定をお勧めしたいですね。測定結果を目で見えるかたちにしておけば、ちょっとした変化にも気づきやすく、健康づくりのモチベーションになるのではないでしょうか。スマートウォッチなどを活用するのも一つの方法だと思います。当院ではこれからも、幅広い領域の疾患に対応し、プライマリケアを重視した患者さんに寄り添う診療を行ってまいります。気になる症状があればお気軽にご相談ください。

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