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石河 開 院長の独自取材記事

いしこ循環器内科クリニック

(池田市/石橋阪大前駅)

最終更新日:2019/08/28

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「人生を楽しむために健康を維持してほしいですね」と笑顔で語るのは、池田市にある「いしこ循環器内科クリニック」の石河開(いしこ・かい)院長。総合病院で長年にわたり虚血性心疾患のカテーテル診療に携わった後、2018年に開業した。「患者さんが心筋梗塞や狭心症に至る前に、治療や生活習慣の改善に関わりたい」との思いから、気軽に受診できるクリニックをめざす。睡眠時無呼吸症候群の治療経験も豊富で、専門的な診療をクリニックで受けたいという働き盛りの患者が多いそうだ。救急医療に従事してきた院長の「重症化する前に」という言葉には重みがあり、また多趣味な院長の人生を楽しむ姿勢や温和な語り口は、通院への意欲を高めるだろう。
(取材日2018年12月11日)

早期から患者の健康に関わり重症化を防ぐ

急性期診療から地域密着のクリニックへ、ご開業の経緯を教えてください。

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大学の付属病院や地域の総合病院で、心筋梗塞や狭心症に対してカテーテルを用いた急性期治療を行ってきました。やりがいはありましたが、これらの病気は日頃からの生活習慣や病気のコントロールがきちんとできていれば、ある程度防ぐことができます。医師としてもっと早い段階から患者さんに関わり、手遅れになる患者さんを少しでも減らしたい。そう思うようになり、勤務していた巽病院からも近いこの場所で、開業を決めました。

大事にしている診療の理念や方針をお聞かせください。

私自身の人生のモットーでもあるのですが、「健康を維持して、人生にワクワクドキドキを」ですね。楽しく充実した毎日を過ごすためには健康が欠かせませんし、健康を保つためには、患者さんが日頃から医師のサポートを受け、病気の予防や生活習慣の改善に取り組むことが大切です。しかし、病院での待ち時間を苦にして受診を避けられる方は多いと思われます。当クリニックでは、受付から会計までスムーズに進むよう、検査機器や診療の流れに工夫を凝らしています。同時に、クリニックだからこそ患者さんと丁寧に向き合い、患者さんの生き方や希望にあわせた治療方針を提案するようにしています。患者さんにはリラックスしてほしいので、院内外はバリアフリー化するとともに居心地の良さも重視しました。

開業から半年、どのような患者さんが来られていますか?

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勤務医時代からの患者さんもいますが、新たに受診してくださる方も多いですね。北摂エリアは健康に対する意識が高く、市の特定健康診査をきちんと受けている方が多いので、血圧やコレステロール、血糖値などに異常があれば症状がなくても積極的に受診されている印象です。もちろん、循環器内科ですので胸痛や動悸などで来られる方もいます。これら生活習慣病や循環器疾患は、池田市を中心とした近隣地域にお住いの60代以上の方が中心です。一方、睡眠時無呼吸症候群に関しては働き盛りの世代が多いですね。診断をつけるだけでなく専門的な観点から継続した治療を提供できますので、少し離れた地域からでも通院されています。

睡眠時の無呼吸、指摘があればまずは検査を

睡眠時無呼吸症候群の方は、どのようなきっかけで受診されますか。

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眠っている間に呼吸が止まる病気ですので、多くの方は自分では気づいておらず、ご家族から「寝ている間に息が止まっている」、「いびきがうるさい」と指摘されて受診します。なかには昼間の強烈な眠気、起床時の頭痛、口の中の乾燥などの自覚症状がある方も。肥満の程度や顎の形から睡眠時無呼吸症候群が疑われ、他科から紹介されることもありますね。この病気は自覚症状がないと放置されがちですが、不整脈や心不全など循環器疾患を悪化させることもありますし、昼間の眠気が重大な交通事故や勤務評価の低下につながる場合もあります。自分ではわかりにくいからこそ、周囲から指摘されたら、ぜひ一度は検査を受けてほしいですね。

睡眠時無呼吸症候群の検査と治療について教えてください。

まず、簡易検査を行います。ご自宅で、鼻と指の先に小さなセンサーを付けて就寝し、そのデータを当院で解析します。睡眠時無呼吸がありそうだということになれば、提携病院で精密な検査を行いますが、これも夕方から入院して一晩眠るだけです。金曜日の晩から土曜の朝にかけて入院できれば、お仕事が休みにくい方にも便利です。確定診断がついたら、当院ではCPAP(シーパップ)という機器か、マウスピースを使って治療を始めます。CPAPでは本体とつながった鼻マスクから鼻へ空気を送り込み、気道を広げて無呼吸を防いでいきます。マウスピースは軽症例、あるいはCPAPのマスクや機械音が苦手な方などの場合に用います。これらの治療は基本的には継続するもので、体の負担を軽くする道具、例えば「眼鏡」のように考えてほしいと、患者さんにはお話ししていますね。

生活習慣病で重症化させないためには、どのような点に気をつければよいですか。

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生活習慣病で問題になる場合ですが、2つのパターンがあります。1つは、病気であること自体を知らず、初めての症状が既に命に関わるものだった場合。生活習慣病では自覚症状がないことも多いので、ぜひ特定健診などを利用して、こまめに体のチェックをしてほしいですね。そしてもう1つは、病気だとわかっていたのに適切に管理していなかった場合。救急外来で勤務していたとき、糖尿病で通院していたのに血糖値が高いままだったという患者さんをよくみました。患者さんには出されたお薬をきちんと服用してほしいですし、医師もお薬の必要性を患者さんに理解してもらう役割があります。開業医としては、患者さんが治療からドロップアウトしないよう、気軽に受診してもらえる環境や関係づくりが大事だと考えています。

人生を楽しむために健康を維持してほしい

なぜ、患者さんはお薬を飲まないことがあるのでしょうか。

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生活習慣病で薬をきちんと飲まない患者さん、積極的に治療を受けない患者さんからは、「いったん治療や服薬を始めると、その後ずっと続けなければならないですよね」と言われることがあります。たしかに薬は体に負担をかける面もありますが、薬の副作用と心筋梗塞では、危険度がまったく違います。たとえば心筋梗塞は、今でこそカテーテル治療があるので一命を取りとめることもありますが、昔は10人中5人が亡くなっていたといわれる病気。薬の副作用を避けるために生活習慣病の治療をしないのは、総合的にみて患者さんのリスクを高める原因になってしまいます。患者さんにはこのようなことを、通院が嫌にならない程度に繰り返してお話しをするようにしております。

先生ご自身は、どのように人生を楽しまれていますか。

私自信、とても趣味が多いと思います。旅行、写真撮影、ダイビング、車、どれも好きで、海外へ行けば撮影を楽しんでいます。院内にはこれまで撮影してきた写真のいくつかを飾っていますよ。フィドルというバイオリンの演奏もします。どんなことも、とりあえずやってみないと気がすまない性格で、始めると楽しくなってのめり込んでしまいます。多趣味が良いのは、患者さんとの話題に事欠かないこと。患者さんも撮った写真を見せてくれたり、カメラや車談義で盛り上がります。僕自身が人生を楽しんでいるので、患者さんにも人生を楽しんでほしい、そのために健康でいてほしいのです。

最後に、今後の展望や読者へのメッセージをお願いします。

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いずれは在宅医療にも取り組みたいと思っています。通院が難しくなる高齢者はどんどん増えるでしょうし、入院したくてもベッドが足りないという時代がすぐにやってきます。終末期のサポートは、地域密着型のクリニックの使命だと考えています。それと、開業後は少し時間に余裕ができて、診察室で患者さんといろんな話ができるようになりました。以前の勤務先から診ている患者さんも、ここではより生き生きと話しているような気がします。医師と患者というよりは、友人のような、あるいは家族に近い関係を築いて前向きに通院してもらい、ご本人の希望に寄り添いながら、健康な人生のお手伝いをしたいですね。風邪や腹痛なども診ていますし、症状がなくても、「こんなことで」と思うようなことでも、どうか気軽に相談に来てください。

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