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伊藤 佳史 院長の独自取材記事

こもれび耳鼻科クリニック

(弥富市/近鉄弥富駅)

最終更新日:2020/05/27

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近鉄弥冨駅から車で約5分の「こもれび耳鼻科クリニック」。カフェのような空間は、クリニックということを忘れてしまうほどだ。「お子さんがトラウマをもってしまうような怖い場所ではなく、自分から行きたいと言ってもらえるような場所にしたかったのです」と優しく語るのは、同院を開業した伊藤佳史院長。クリニック全体が「こもれび」という名のとおりの温かな雰囲気で、モニュメントの大きなモミの木が優しく包み込むように見守っている。伊藤院長は耳内処置を得意とし、多くの患者が訪れるそう。言葉一つ一つに誠実さと実直さがにじみでており、勤務医時代の患者が今でも伊藤院長の診療を受けに来る。そんな伊藤院長に、大切にしている思いをじっくりと聞いた。
(取材日2020年4月28日)

子どもから進んで行きたいと思えるクリニックをめざす

すてきな院内ですね、どんなこだわりがありますか?

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建築士の方に、お子さんをメインに緊張しないような造りでとお願いしました。勤務医時代に患者さんが病院というだけで緊張されていると感じていたので、カフェのような、医療機関っぽくない雰囲気づくりがしたかったのです。大きな木の装飾はクリニック名の「こもれび」をイメージしたモミの木です。クリニック名に「こもれび」を入れたのは、この地域に自然が多く、温かくて人が集まってくるイメージを持っていたからです。それに合わせてキャラクターも作っていただいたんですよ。原案は妻が考えたんですが、大中小の3人の木のキャラクターで、よく見ると私の苗字である「ITO」が隠れているんです。

勤務医として20年間研鑽を積まれたご経験について教えてください。

最初は整形外科の医師として入局をしたのですが、もっと勉強したくて、スーパーローテートといった研修医のシステムを採用していた公立陶生病院に2年間勉強をしに行かせていただきました。さまざまな科で学ぶ中で、自分は耳鼻咽喉科がやりたいと思い至り、耳鼻咽喉科に科を変更し研鑽を積みました。8年ほど勤めていた海南病院では、手術もして救急外来で夜中にも診療をしてとバリバリ働いて、やりがいを感じていましたね。開業医の先生から紹介していただいた重度の患者さんをお引き受けして、手術をメインに治療をしてお戻しをして、救急外来では夜中に鼻血が止まらないですとか、ひどい感染症で頚から胸にかけて膿がたまった方の緊急手術をしたり、ICUで気管切開をするといった命に関わる症状と向き合っていました。

どういった経緯で開業に至ったのでしょうか?

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寝る間も惜しんで働くという生活はやりがいも大きかったですが、同時に体力の限界も感じていました。若い後輩もどんどん入局してくれたので、ここは若い世代にお任せをして、次は開業医として医療のお手伝いがしたいと考えていました。そんな中、ここに耳鼻咽喉科のクリニックを開業してくれる医師を探しているというお話があって、ぜひ頑張りますと。私自身小さい頃によく中耳炎でクリニックに通っており「痛い、怖い」というイメージがどうしてもありました。なので、お子さんがトラウマにならない、自発的に行きたいと言ってくれるクリニックにしたかったのです。

負担の少ない耳清掃を心がけ、処方する薬にもこだわる

耳の処置を得意とされているのですね。

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そうですね。大学で勤務医の時、教授が耳の手術のスペシャリストでしたので、ついて回って勉強をしました。私は、細かい作業が好きなので、特に細かい処置が必要な耳の処置はこだわりを持って一生懸命やりました。例えば、新珠腫という耳の病気は、完治するまで手術が必要なことも多く、何度も手術が必要となることもあります。高齢で手術に踏ん切りがつかない、仕事の事情で入院手術が難しい方もいらっしゃいます。そのような場合には外来処置でしっかりアフターケアもしています。勤務医時代の患者さんで十年来、遠方から通ってくださる方もいるんですよ。また、耳掃除の必要な方が多いことを開業して初めて実感しました。生後1ヵ月のお子さんの耳が臭くて心配、プールの後から聞こえづらい、100歳越えの方で耳あかがカチカチにたまり聞こえづらいなどさまざまです。手術用顕微鏡や、自分好みに曲げたり研いだりした道具を駆使して日々格闘しています。

耳の清掃で心がけていることはありますか?

なるべく短期間で済むように、痛くないように、ですね。年配の方の多くは何回も来るのが難しいと思うので、できる限りその日のうちに耳あかを取っています。あとは、耳の中を洗うときに使う薬や消毒薬も、薬局に頼んで調合していただいているんです。「ここで耳清掃をするとしばらくすっきりする」と実感してほしいんですね。耳あかが詰まってしまうと炎症を起こして、ばい菌がついて感染が起きたり、カビが生えて湿疹が出たりします。中耳炎を起こして鼓膜に穴が開くとなかなか治りません。しかし、そういった方も何とか救いたいと思って頑張っています。どんな状態かをカメラでお見せしながら説明して、きれいに処置をして、手入れの仕方も説明してフォローしています。

睡眠時無呼吸症候群治療も行っているのですか?

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はい、睡眠時無呼吸症候群治療ではCPAP装置という機械を使用し、そのフォローアップをしています。また、補聴器は月に2回補聴器屋さんが来てくださって相談をお受けしていますし、耳が遠い方には近隣の補聴器屋さんを紹介しています。また、一般的なめまいの診療も行っています。その方がどういった原因でめまいが起こっているのかを診て、説明をして、原因に応じて飲み薬や点滴で治療をしています。笑顔で帰っていただけるよう、安心はもちろんのこと、ここに来て良かったと、また来ようと思っていただけるような診療を心がけています。

スタッフの笑顔があふれる職場は、患者にも還元される

医師をめざしたきっかけは?

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子どもの頃から細かいことをするのが好きで、小さい頃の夢としては、機械をいじる仕事だったり、プログラミングだったり、そんなことをずっと思い描いていました。ただ、まさか医師になるとは思ってもみなかったですね。親戚には誰一人医師はいないですし、父は製鉄所の社員で母親は銀行員と、普通の家庭で育ちましたから。大きなきっかけは大学受験の時に、父親から手に職をつけることは大切だと、医師の資格を取りなさいと言葉をかけられたことです。実際に苦労して働いている親の言葉でしたので、重みがありましたね。父親は病気で仕事を休むことも多く、「俺を治してほしい」ということも言われていたので、父親をどうにか元気にしたいという思いもありました。父親のその言葉のおかげで、今こうして医師としてしっかりと働くことができて、ありがたいですね。

スタッフさんに心がけてもらっていることはありますか?

クリニック独特のなぜか緊張してしまう雰囲気が出ないようにお願いしています。ここでは白衣ではなくて、「こもれび」をイメージした柄の服装で働いてもらっているんです。そして、お子さんにはとにかく褒めるということ。怖い場所にはしたくないので、否定的な言葉は使わずに、クリニックっぽくない雰囲気をスタッフにも大切にしてもらっています。あとは、クリスマスやハロウィンなどにはコスプレをするんです。サンタの格好をしたスタッフが処置をしていたり、トナカイの受付がいたりするんですよ。僕もかわいい服装で診療しています。診療室にはキャラクターグッズやおもちゃも置いていて、診療が終わると兄弟で遊ぶ子もいるんですよ。少しずつですが自分から行きたいと言ってくれるお子さんも増えてきています。

最後に、読者にメッセージをお願いします。

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お子さんが風邪をひいたときは、ぜひ耳鼻咽喉科にお越しください。実際に鼻や喉を診て薬を処方するのは耳鼻咽喉科の得意とするところですので、診させていただいて、小児科が適切だと判断したら小児科を紹介します。当院の名前は「こもれび耳鼻科クリニック」ですが、もちろん喉も診ています。漢方薬も積極的に処方していて、情報を集めて、素早く作用するような漢方薬を選んでいます。当院のコンセプトは「自分の周りから幸せを広げていく」ということ。私自身も家族を大事にして、スタッフが元気に笑顔で楽しく仕事ができてこそ、患者さんを幸せにできると考えています。妻も看護師で人手が足りないときは手伝ってくれていて、温かい雰囲気を大切にしています。お子さんを持つお母さんは一度当院を訪れてみてください。またここにかかりたいと思ってもらえるクリニックでありたいと思っています。

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