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西影 京子 院長の独自取材記事

よこはまにしかげ小児科・アレルギー科

(横浜市神奈川区/横浜駅)

最終更新日:2019/08/28

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「子どもって、よくなると親に言われなくてもお礼を言ってくれるんですよ」と顔をほころばせるのは、「よこはまにしかげ小児科・アレルギー科」の院長、西影京子先生。横浜駅西口にほど近い同院は2018年6月に開院したばかりだが、地域の小児科・アレルギー科のクリニックとして、子どもから大人まで幅広い患者が訪れている。自身もわが子のアレルギーにさんざん悩んだという西影先生に小児科の医師として、そして専門とするアレルギー科の診療について熱い思いを聞いた。
(取材日2018年10月3日)

母親は子どもの主治医でもある

クリニックの特徴について教えてください。

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小児科全般の診療・健診と、子どもから大人まで対応のアレルギーの診療を専門とするクリニックです。今年の6月に開業したばかりですが、早くもホームページを見たという近隣の親子連れから遠方の方まで、大勢の患者さんにお越しいただいています。アレルギーの患者さんは他を受診された経験をお持ちの方がほとんどですが、実際に調べてみると、自分が思っていたのと違う原因があったということも少なくありません。長年よくならなかった患者さんに別の原因が見つかり、治療につながって喜んでいただけた時は本当にうれしいですね。

先生のお子さんも重度のアレルギーをお持ちだったそうですね。

もともと私は3人の子育てをしていた普通の主婦でした。ところが子どもたちにはみんなアレルギーがあり、上の2人は除去食を行ったのですが、次女は重症のアトピー性皮膚炎と食物アレルギーで、主治医が手を尽くしても一向によくならず、ついに発育にも遅れが出てしまうほどでした。八方ふさがりの中、たまたま知った免疫療法を受けに渡米したところ、驚くほど短期間で次女の症状が改善につながったのです。驚くと同時に、当時の日本ではまだ知られていなかった新しい治療法を悩めるお母さんたちに伝えたい、もっとメカニズムを解明したいという思いで、医師になることを決心しました。といっても子育て真っ最中の身だったので、医学部に合格するまでには、アレルギーに配慮した料理教室を閉めて勉強する環境を整えるのに2年、受験勉強に3年かかかりました。医師としての経験は14年ですが、母親としてアレルギーには40年近く携わってきたことになります。

診療に対するモットーを教えてください。

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食物アレルギーという言葉がまだ一般的でなかった1980年頃は、私がどうしてもミルクを飲まない長女を連れて小児科へいくと、「お母さんが神経質だからだ」などと言われるような時代でした。わかってもらえないつらさは当事者にしかわかりません。わが子の身を案じて必死に頑張るお母さんの気持ちは皆一緒。私には不安でいっぱいのお母さんを否定するようなことは絶対にできません。医者になんと言われようと、わが子のことを一番よくわかっているのはお母さんです。お母さんが何かおかしいと思ったら、遠慮なく受診していいんです。わが子を思うお母さんに、「ここへ来て良かった」と思っていただけるよう、全力で原因を突き止め、しっかりと改善につながる治療法を提示できるよう心がけています。

2次救急の現場へ患者を送られる側から送る側へ

先生は救急医療でも活躍されてきたそうですね。

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私は三重県の市民病院で10年ほど2次救急に携わっていました。運ばれてくるのは普通の風邪にしては症状の重い子やけいれんの子、呼吸が苦しそうな子や、意識障害のある子などです。急変しやすい乳幼児の症状を的確に見極め、呼吸管理を必要とする重篤な状態の子どもは、ICUのある3次救急に送るなど常に緊張の連続でしたが、小児科の医師として多くのことを学ばせていただきました。急患を受ける側として困ったのは、開業医が安易に抗生剤を処方してしまうケース。抗生剤を使用すると血液を採取しても菌が出にくくなり、診断が難しくなることもあります。最近、日本は抗生物質を使いすぎだという指摘もありますが、幼少時の抗生物質の使用は、腸内細菌叢にも影響して、アレルギー疾患を増やすことも報告されていますし、耐性菌を増やさないためにも当院では必要最低限の処方を心がけております。

こちらでのアレルギー診療について教えてください。

当院のアレルギー科では花粉症から食物アレルギー、アトピー性皮膚炎、気管支喘息と幅広く対応しています。例えばアトピー性皮膚炎の子の一部は最初から皮膚の保護膜の一部が欠損するなどしてカサカサの肌をしていますが、これは生まれつきのものなので、薬を使ってきちんとケアする必要があります。これとは別に生まれた時はきれいな皮膚をしていたのに、何らかの理由で湿疹が出てしまったお子さんもいらっしゃいます。湿疹を放置してしまうと、皮膚を通してアレルギーになる経皮感作(皮膚を通してアレルギーになること)を起こしてさまざまなアレルギーを起こします。見た目の症状は似ていても両者はまったく別物なので、当然治療法も異なるはずですので、アレルギーの原因をしっかり突き止め、適切な治療につなげることを重視しています。

印象に残っている患者とのエピソードはありますか?

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今でも忘れられないのは2次救急にいた時にけいれんで運ばれてきた赤ちゃんです。2回目のけいれんが治まった時、20時を過ぎていました。上司の指示を仰ぎ、ようやく帰宅できたのですが、なんだか胸騒ぎがして着替えもせずに待機していました。すると夜中の2時に再びけいれんが起きたと呼び出しの電話がありました。その赤ちゃんはたいへん危険な状態で、なんとか一命をとりとめましたが、その時の私は猛烈に悔やんでいました。朝からたくさんの患者さんを診てクタクタだった私は、2回目のけいれんの後に胸騒ぎがしていたにもかかわらず、「なんとか朝までもつだろう」とその場から逃げたのです。この一件以来、私はどんなに大変でも絶対に目の前の患者さんから逃げないと誓いました。きつくて逃げ出したいと思う時もありましたし、体も壊しましたが、あの日から私は一度も逃げなくなりました。

母から医師へ。経験を生かし、患者の心に希望の虹を

お忙しい毎日だと思いますが、休日の楽しみ方について教えてください。

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今はジャズダンスにはまっています。ストリートジャズと呼ばれるもので、スクールに通って楽しみながらいい汗をかいています。それと2年くらい前からジャズのボーカルも習い始めました。腹式呼吸ではなくナチュラルボイスといって、喉を締めつけず素人でも正確な音程が保てる発声法があって、神戸のスクールなので頻繁には通えませんが、毎日自分でボイストレーニングをしています。力まずに気持ち良く声が出せた時は本当に気持ち良いですね。もともとアトピー性皮膚炎に配慮した料理を作る料理教室を開いていたくらい料理が好きなので、ボイトレも兼ねて歌いながらおいしいものを作って食べることでリフレッシュしています。

今後どのような患者さんの診療をしていきたいとお考えですか。

この辺りは5歳以下の人口が増えてきているにもかかわらず、商業地域のため小児科が少なかったと聞いています。近隣にお住まいのお子さんにはぜひ気軽に受診してほしいですね。また、横浜駅からほぼ直結という徒歩圏内に開業を決めたのは、遠方からの患者さんも気軽に通えるようにという思いから。当院のメリットは、アレルギーの原因をはっきりさせて一人ひとりの症状に合わせたオーダーメイドの治療ができることです。通常の保険診療で治療が困難な方には、自費診療で先端の医療も提供しています。薬の処方だけでなく、病気になりにくい食べ方や暮らし方までアドバイスもしているので、アレルギーでお悩みの方はお気軽にご相談いただきたいですね。

最後に読者へのメッセージをお願いします。

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治療は医者と患者さんの信頼関係があってはじめて成り立ちます。ホームページを見て半信半疑で来られる患者さんの中には何度か通ってみて、そして私が信頼できると思っていただいてから次のステップへと進まれる方もいらっしゃいます。当院では保険診療や自由診療の他にも食生活指導など、さまざまなアプローチを行っています。例えば母乳栄養乳児の湿疹の場合、お母さんの食生活と関係していることもありますので、そちらの指導を行うといったようなことですね。また、小児科一般では地域に根差したかかりつけ医として、些細なことでもご相談いただけます。大切なお子さんの健康を守るため、そしてアレルギーで苦しむ多くの方の力となるために、希望の虹をかけていきたいという思いでお待ちしております。

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