全国のドクター8,880人の想いを取材
クリニック・病院 161,494件の情報を掲載(2020年1月28日現在)

  1. TOP
  2. 兵庫県
  3. 神戸市垂水区
  4. 垂水駅
  5. おいだクリニック
  6. 種田 倫之 院長、種田 晃子 先生

種田 倫之 院長、種田 晃子 先生の独自取材記事

おいだクリニック

(神戸市垂水区/垂水駅)

最終更新日:2019/08/28

189088 %e3%81%8a%e3%81%84%e3%81%a0%e3%82%af%e3%83%aa%e3%83%8b%e3%83%83%e3%82%af

神戸市垂水の住宅地にあるスーパーマーケットの2階に「おいだクリニック」はある。もともとは皮膚科だったクリニックを、2018年に種田(おいだ)倫之院長と種田晃子先生が夫婦で継承し、晃子先生の皮膚科に加えて院長が腎臓泌尿器科の診療をスタートさせた。全体をバリアフリーに改装し、待合室にはベビーベッドも設置。小さな子どもから高齢者まで幅広い年齢層を受け入れる。院長と晃子先生が協力して、子育てや介護をしながら勤務医を続けた経験を生かして開院したクリニックということもあって、子どもや高齢者に優しいのはもちろん、子育て中の親や介護する側にも寄り添った診療を行う。そんな2人に詳しく話を聞いた。
(取材日2019年2月27日)

地域に貢献するために夫婦で開院

既存の皮膚科クリニックをもとに、新規開院されたそうですね。

1

【院長】私が腎臓泌尿器科で妻が皮膚科の2科のクリニックとして2018年6月に開院しました。以前からここには私の両親も通っていた皮膚科があり、その先生が辞められるので継承する人を探していると聞いて、妻が皮膚科を継ぎ私も一緒に開院することになったのです。私は3歳の時から近くに住んでいたのですが、当時は道路やスーパーもなく、もちろんバスも走っておらず、スーパーの前の小学校もない状態でした。自分の成長とともに町も大きくなってきた感じがしていて、いつか戻ってきて働きたいとずっと思っていました。両親が体調を崩すことが多くなったこともあって近くにいたいと、夫婦での開院を決めました。2科で診察しやすいように改装し、中にトイレがなかったため検査用に2つ作り、バリアフリーにして再スタートしたわけです。

それぞれどのような患者さんが来られていますか?

【晃子先生】皮膚科は前のクリニックに通っていた方が続けて来られています。スタッフが全員残ってくれていて、患者さんとの信頼関係もできているのがとてもありがたいです。お子さんが多く、小学生のイボや中学生のニキビ、ご年配の方は乾燥によるかゆみのご相談が多いです。
【院長】この辺りに泌尿器科クリニックがないことから、患者さんは少し離れたところまで通っておられたり、 気になる症状を我慢していたりするようです。泌尿器科の疾患は、ある程度我慢できるのですが、やはりそれはつらさを伴う我慢ですよね。私の親もかつて尿管結石にかかった際に、当時は近くに泌尿器科がなかったことから外科で開腹手術を受けました。開院後、皮膚科に来られた方が、ついでに気になっていた症状を診てほしいと言われることも増えてきました。介護施設に入所されている方が検査や処置のために介護士さんと来られることもあります。

泌尿器科での主訴を教えてください。

2

【院長】少し前までは泌尿器科の「ひ」は秘密の「ひ」だといわれていたこともあり、わかりにくく受診しづらい科だったと思います。それに、地域の知り合いや、なじみある方はかえって来院しにくいかもしれません。でも考え方を少し変えてみれば、内科でも皮膚科でも言いにくいことはありますよね。少しでも抵抗感をなくすために「腎臓」をつけて腎臓泌尿器科と標榜しています。膀胱炎・膀胱タンポナーデ・前立腺の症状、夜尿症のお子さんや検診で血尿が出たという方、 夜中に何度もトイレに行き過活動膀胱かもしれないという方、ED、性感染症の方。幅広くいろんな症状の方が来られていて、こういう症状にはすべて対応できますので、我慢せずに受診していただきたいです。

温かいイメージのクリニックをめざす

開院されるまでのご経験をお聞かせください。

3

【院長】東京医科歯科大学を卒業後、京都大学泌尿器科に入局しました。基本的に研究を志す人が多い京都大学の中でも、僕は好んで臨床に軸足を置いていました。京都や大阪の病院で二十数年間臨床経験を積んでおり、一通りの症例に十分対応可能です。途中在籍した大阪の北野病院から京都の康生会武田病院に異動した時に、私を頼ってくださって一緒に移られた患者さんとは15年ぐらいのおつき合いがありました。1人の患者さんと長く接する経験は、地域の中で開業医として患者さんと向き合っていくことと重なるなと感じています。もちろん勤務医時代に外科的処置や手術も数多く担当し、日本泌尿器科学会認定泌尿器科専門医の資格を有しているほか泌尿器腹腔鏡やがん治療についても専門的に研鑽を積んできました。そのため、入院等の病院での治療が望ましい状態の患者さんに対して病院側の立場に立った意見についてもある程度ご提示できると思います。

晃子先生はいかがでしょうか。

【晃子先生】大阪医科大学を卒業後、京都府立医科大学附属病院での勤務を経て京都近隣のいくつかの病院に勤務しました。褥瘡治療のチームに入ったり、レーザーやピーリングを用いた治療を経験させていただいたり……。出産後は非常勤として復帰し、リハビリテーションを目的とする病院で入院患者さんの皮膚科治療を担当しました。開業医のもとでも勤め、出産や子育て経験を生かした診療をするようになりました。もともと父が外科医師で親戚にも医師が多くて、「仕事をもつ」というと自然と医師しか思いつかなかったんです。患者さんに喜ばれる父の存在を見ていて素晴らしい仕事だなとも思っていました。

子育ても介護もしながらの開院は大変だったでしょうね。

20190325 4

【院長】開院準備の忙しい時は帰りが遅くなって夜中の12時にやっと夜ご飯という日も。子どもたちも大変だったと思います。逆に開院後は、私の両親が、 普通なら入院が必要で下手すれば命に関わるような状態になったときに、近くで開院したことですぐに点滴などの処置ができて乗り切れました。
【晃子先生】開院準備で家事ができなくて、子どもたちは困っていたでしょうが、文句も言わず、クリニックのロゴも一緒に考えてくれたんですよ。開院が決まって、まず最初に「OIDA」のロゴを作ったんです(笑)。角のとれた丸く温かい雰囲気をイメージし、2科だから風船2つ。色は子どもの意見を聞きながら楽しく決めました。

幅広い経験を生かし、患者目線で診療を行う

開業医としての診察にどんな印象をお持ちですか?

5

【院長】泌尿器科は外来が重視される科だということを実感しています。初診が非常に大事で、自分で診断をつけて治療プランが立てられる外科系の診療科なので、今までの経験を生かして患者さんの役に立てることにやりがいを感じています。まだ開院したばかりなので、一人ひとり悩んでいらっしゃることをしっかり伺って、時間を取って診療できています。大規模病院でするような検査も、CTスキャンとMRI以外は大抵そろえていますので、私が必要だと判断し患者さんも希望されれば、検査をして不安な要素を取り除いていますよ。

晃子先生が診察時に心がけておられるのはどんなことですか?

【晃子先生】皮膚科の症状は、同じ疾患でもみんなそれぞれ違いますので、「この疾患だからこういう治療をする」と決めるのではなく、その人の症状や状況、環境にも合った治療をお勧めしています。できるだけその方の性格や生活を考慮に入れてお話しするように心がけていますね。例えば飲み薬が好きな人・嫌な人、塗り薬でも液状タイプ・クリームタイプ・泡タイプ……いろいろあります。お子さんが自分で塗るのかお母さんに塗ってもらうのか、薬一つにしても、そういう部分をきちんと確認しながら処方するようにしています。

泌尿器科への受診を躊躇している方へメッセージをお願いします。

6

【晃子先生】困ってはいてもやはり受診しにくいと感じられるのか、泌尿器科の患者さんは皮膚科と比べて少ないですね。泌尿器科受診をどうしてもためらっている方は、まずは皮膚疾患で受診して様子を見てから、次に泌尿器科も受診するというのもよいかと思いますよ。
【院長】ここはスーパーの2階ですし、周りにも他科の診療所が並んでいるので、ついでにでも寄っていただきやすいと思います。仮に精密検査や入院が必要だということになれば、複数の連携病院があるので適切な病院に紹介します。もし心配な症状があるのなら、相談や検査だけでも気軽に来てもらって、不安を解消していただけましたらうれしいです。

Access