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山田 尚武 院長の独自取材記事

山田整形外科

(吹田市/吹田駅)

最終更新日:2026/04/14

山田尚武院長 山田整形外科 main

大阪府吹田市、地域の憩いの場である商業施設内に位置する「山田整形外科」。周囲の開放的な景観に調和する木目調の外観が、いわゆる「病院らしさ」を感じさせない、温かな親しみやすさを醸し出している。山田尚武院長は勤務医時代から吹田で診療を続け、「この地に根差し、地域の人々の健康に寄与したい」との思いで2018年に開業。整形外科の中でも小児整形外科の領域で研鑽を積み、特に発育性股関節形成不全の早期発見に力を入れている。一方で、「運動器のアドバイザー」として幅広い世代の不調に対応するとともに、あらゆる健康のベースとなる運動の重要性を説くなど予防医療にも重きを置く。「健康で前向きな人生をサポートし、街を活気づけたい」と語る山田院長に、日々の診療のこだわりと地域医療への熱き思いを伺った。

(取材日2026年3月18日)

小児整形外科を柱に、地域と継続的に関わりたい

先生はどのような思いを持って、こちらで開業されたのですか?

山田尚武院長 山田整形外科1

もともとは「子どもたちを元気にしたい」という思いで、医師を志しました。その過程で外科に興味を持ち、小児整形外科の道へ進むことを決めました。2014年から大阪府済生会吹田病院で発育性股関節形成不全の乳児超音波検診を行っていることもあり、この地域の患者さんを継続的に診ていきたいと思ったことが、開業に至った理由です。乳児はもちろんですが、ここは若者から高齢者まで幅広い年代が暮らす地域なので、「運動器のアドバイザー」として、整形外科の分野で困ったときは何でも相談してもらえる存在でありたいと考えています。

発育性股関節形成不全の検診には引き続き注力されているそうですね。

はい。現在も大阪府済生会吹田病院での検診を続けている他、当院でも超音波画像診断を行っています。かつて「先天性股関節脱臼」と呼ばれていたこの疾患は、乳児の1000人に1人くらいの割合で発症するといわれています。生後3ヵ月頃までの姿勢が影響したり、歩き始めてから異常に気づいたりして発見されるケースもありますが、1歳を過ぎると手術が必要になることが多いため、できるだけ早く見つけてあげるのが理想です。早期発見できれば、装具で治療できることが見込めます。通常の乳児健診でも股の開き具合は調べるものの、それだけではわからないことがあります。だからこそ、当院が乳児の超音波検診を行うことには大きな意義を感じています。1人でも多くのお子さんに早期検査を受けてもらえるよう、地域の小児科ともコミュニケーションを図っています。

これまでで印象に残っている症例はありますか?

山田尚武院長 山田整形外科2

過去に左右両方の股関節が脱臼している症例に遭遇したことがあります。両側脱臼は左右差がない分、触診だけでは発見が難しく、超音波検査で早期に見つけることができて本当によかったと思います。両側の脱臼のような難しい症例や手術が必要な場合は入院治療となるため、対応可能な病院に紹介しますが、装具による治療は当院でも行っています。もし当院に訪れた子が成長し、元気に歩いている姿を見せてくれたら大きな喜びとやりがいを感じるでしょう。発育性股関節形成不全の他、小児整形外科分野で多い先天性筋性斜頚や内反足の検査・治療にも対応しています。

予防医療の要となる「運動の大切さ」を啓発

高齢の患者も多いとのことですが、特に力を入れている分野は?

山田尚武院長 山田整形外科3

骨粗しょう症対策を含む予防医療です。特に近年、力を入れているのが運動の啓発です。人間は動物ですから、動いている状態が自然です。ところが現代はデスクワークの増加や生活の利便化により、活動量が著しく低下しています。動かないことによる筋力の衰えは、健康寿命に大きく影響するといわれています。新型コロナウイルスの影響で活動量が減り、不調を訴える患者さんを目の当たりにして、私は運動の大切さを再認識しました。骨粗しょう症に伴う骨折予防をはじめ、整形外科での訴えに多い腰・肩・膝の痛みの改善を図り、再発の予防をめざすためにも運動は欠かせません。さらに、体温を上げることで免疫力の向上につながったり、生活習慣病および認知症の予防につながったりと、さまざまな面で運動が役立つと考えられています。運動こそが予防医療の要と考え、すべての患者さんに活動量を増やすことの大切さを繰り返しお伝えしています。

具体的にはどのような運動を勧めているのですか?

まずは歩くこと。「座っている時間をできるだけ短くしてください」とお伝えしています。海外では、長時間座り続けることは喫煙と同じくらい健康へ悪影響を及ぼすという見解もあるほどです。私自身、休みの日でもじっとしていることはほとんどありません。冬はスキーに出かけたり、仕事帰りには筋力トレーニングに励んだりしています。もしスポーツジムなどに通えるなら、専門家の指導を受けながら運動する「グループフィットネス」もお勧めです。運動が苦手な方は、エレベーターではなく階段を使う、目的地まで遠回りをするなど、日常生活の中で活動量を増やす工夫から始めるとよいでしょう。

院内のリハビリテーションの環境も整っていますね。

山田尚武院長 山田整形外科4

リハビリ科も整形外科に欠かせない分野の1つです。この8年で理学療法士は6人に増員し、リハビリ室のスペースも拡大。より多くの方にスムーズにリハビリを提供できる体制を整えました。また、通院が難しくなった患者さんに対応するため、理学療法士がご自宅に伺う訪問リハビリも開始しました。おかげさまで多くの方にご利用いただいています。運動の啓発に加え、リハビリの人員や施設、体制を拡充することで、地域の患者さんの健康をサポートしていけたらと考えています。

身体を動かす習慣づくりが大切なのですね

日常生活をより快適に送るためには、治療だけでなく、患者さん本人が体を動かす習慣をつけることが大切だと考えています。たとえばスポーツ選手が競技力を高めるためにトレーニングを行うように、私たちも日々の動作を行いやすくするために体を整える必要があります。近年では、トレーナーの指導を受けながら少人数で行う「セミパーソナルトレーニング」という運動方法も注目されています。一人では続けにくい運動も、同じ目的を持つ人と一緒に行うことで継続しやすくなり、体を動かすこと自体を前向きに捉えられるようになります。年齢問わず、楽しみながら運動習慣を身につけることが、健康維持への第一歩ではないでしょうか。

笑顔を大切に、健康で活気ある地域を育む

日々の診療で大切にしていることを教えてください。

山田尚武院長 山田整形外科5

患者さんが緊張せず、リラックスして過ごせる雰囲気づくりを心がけています。内装はあえて病院らしさを抑えた明るく開放的な空間にし、院内には音楽を流しています。スタッフは皆、患者さんに笑顔で接することを大切にしていますが、私自身も診療中に一度は患者さんの笑顔を引き出すことを目標にしています。雑談をして気持ちがほぐれると、運動のアドバイスなども受け入れやすくなると思うからです。子どもに対しても同じで、「お医者さんは怖い」という先入観を払拭できるよう、必ず本人に語りかけるようにしています。興味がありそうな子には、わかりやすい言葉で病態の説明も行っています。大人も子どもも、まずはその人自身を観察し、一人ひとりに合った対話を意識しています。

症状だけでなく、いろいろな所に目を向けておられるのですね。

適切な診断・治療を行うためにも、それが大事だと思っています。診察室に入ってくる姿や、歩く際の足音に注意を向けることもあります。そうして些細な変化に気づくことが、円滑なコミュニケーションの助けになるだけでなく、病状を把握する上での重要な手がかりとなります。歩き方の違和感から脳腫瘍や脳出血といった整形外科領域以外の疾患の発見につながることも考えられます。常にアンテナを張り、患者さんの全体像を診る視点は、医師として欠かせないものだと実感しています。

今後の展望と、読者へのメッセージをお願いします。

山田尚武院長 山田整形外科6

体を動かすことの大切さを伝え、運動を習慣にする人をもっと増やしていきたいですね。運動は体を元気にするだけでなく、前向きな気持ちも育みます。子どもから高齢者まで誰もが主体的に体を動かすようになれば、健康で活気ある街になっていくはずです。地域の方々には、いつまでも自分で動ける状態でいてほしいと願っています。そのための身近なアドバイザーとして、運動器の不調や気になることがあればご相談にお応えしますので、お気軽に相談してください。