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小山 俊一 院長の独自取材記事

まちだファミリークリニック

(町田市/鶴川駅)

最終更新日:2024/06/25

小山俊一院長 まちだファミリークリニック main

高齢化が進む東京都町田市周辺エリアで、訪問診療を中心に地域医療を支える「まちだファミリークリニック」。大学卒業後、東京医科大学病院の高齢者総合診療を専門とする老年病科(現・高齢診療科)に入局し、高齢者の全身管理と脳卒中治療に従事してきた小山俊一院長は、「患者さん、ご家族の気持ちに寄り添いながら、親身な診療を心がけています」と話す。特別養護老人ホームでも診療を担当し、自宅や施設での看取りまで携わる小山院長に、クリニック名に込めた意味や、来年から強化するという外来診療、地域医療への想いをじっくり聞いた。

(取材日2024年5月17日)

患者と家族に寄り添い、最期まで支える医療提供が目標

初めに、こちらの特徴を教えてください。

小山俊一院長 まちだファミリークリニック1

2018年、町田市大蔵町に在宅療養支援診療所を開設したのが当院の始まりです。高齢者に対する在宅医療を中心に、多くの患者さんの訪問診療を現在に至るまで続けています。2023年2月に現在の場所にクリニックを移転し、午前中に訪問診療を、午後からは外来診療を並行して行っています。外来診療は火曜日から金曜日の午後を中心に、予約制で行っています。2025年度からは予約制を廃止し、生活習慣病の診断・治療などの予防医療にも力を入れていく予定です。町田市の健康診断やワクチン接種なども広く受け入れ、地域医療にさらに貢献できればと考えています。

訪問診療で、小山院長が心がけていることは何ですか?

当院の理念は「患者さんとそのご家族に寄り添いながら、親身な医療を提供すること」です。何か特別な機材を使って、特殊な治療を患者さんのご自宅で行うというよりは、患者さんとご家族の話をよく聞くことを心がけています。人生の最終段階を迎えるにあたっても、時間をかけて、時にはご家族と膝を突き合わせて、後悔のない人生の終わり方を納得いくまで話し合います。医療関係者であっても、「他人に家に上がってほしくない」とお考えの方も多いものです。そういう場合も、患者さんが仕事をされていた頃の話や、趣味の話から糸口を見つけて、コミュニケーションを取り、全身管理から通常の治療、最期の看取りまで、一貫して診させていただきます。ご自宅に伺う際は、私もスタッフも、患者さんやご家族の支えになりたい一心で診療しています。

患者さんやご家族と接する際に大事にされていることは?

小山俊一院長 まちだファミリークリニック2

「まちだファミリークリニック」の院名にもあるように、私は常に良きファミリードクターでありたいと考えています。良きファミリードクターであるために最も重要なのは、目の前にいる患者さんを自分の家族だと思って接することです。もし自分の家族だったら、自分はどういう選択をするだろうか、こういう時はどのように接するだろうか、といつも自問するようにしています。自分の母親だったら、父親だったらどうするかという視点で物事を捉えると、おのずともっと話を丁寧に聞こうと思いますし、診療の姿勢も決まってくるように思います。同行するスタッフにも、そのスタンスは常々話していて、同じ気持ちでサポートしてくれています。

訪問診療と外来診療の両面で地域医療を支えたい

容体が急変した場合は、どのように対応されているのですか?

小山俊一院長 まちだファミリークリニック3

基本的には24時間365日、いつでも対応します。私もしくは非常勤の医師、看護師で、毎晩オンコール体制を取っていて、容体が急変した場合は、ご自宅に伺って処置をして、必要と判断すれば連携している病院に搬送することもあります。また、死期が近いと判断した場合、私が直接ご自宅に伺って、最期のお看取りまでさせていただきます。近年は、町田市でも一人暮らしの高齢者や、家族と同居していても日中はお一人の方が増えています。一人暮らしの高齢者が一度病院に入院することになった場合も、退院後に自宅療養を希望された場合は、訪問診療をスムーズに再開できるよう、日頃から病院との連携にも力を入れています。

新規の訪問診療は、すぐに始められるのでしょうか?

ケアマネジャーやご家族と話し合い、当院で対応できる患者さんであれば、お受けするようにしています。状況次第では連携している先生をご紹介する場合もありますが、地域の方からの依頼はほとんど受け入れています。当院の訪問診療対象エリアは町田市全域、多摩市の一部、八王子市の一部、川崎市麻生区の一部、横浜市青葉区の一部です。基本的に、医師と看護師が定期的にご自宅に伺います。当院は妻が看護師長として勤務しているので、私と2人で伺うこともあるんです。常勤の看護師らとの架け橋として、いつも診療を支えてくれる妻にはとても感謝していますね。ご自宅に伺い、患者さんやご家族と深く関わる訪問診療ではやはり相性があります。訪問診療のスタッフと合わないなと感じた経験のある方からの相談も受けつけています。訪問診療が必要な時は、気軽にご相談ください。

来年からの外来診療の体制について教えてください。

小山俊一院長 まちだファミリークリニック4

高血圧症や糖尿病をはじめとする生活習慣病を患う中高年を中心に、外来診療での長期的な全身管理に力を入れる予定です。この他にも、脳梗塞や認知症など、ご高齢の方に多い病気も、より幅広く診ていこうと思っています。外来で診ていた患者さんが、年を重ねて通院が難しくなった際に、スムーズに在宅医療に移行できる体制をめざしています。そうした医療がこのエリアでも求められていますし、そのニーズに応えられる医療を提供するためにも、外来診療の強化が必要だと考えました。もちろん、働き盛りの世代の皆さんの急な発熱や、健康診断後の健康管理や治療も、予約なしで受診いただけます。

家族の負担を軽くする訪問診療を気軽に利用してほしい

医師を志したきっかけは?

小山俊一院長 まちだファミリークリニック5

小さい頃はよくけがや病気をして、地域の小児科や耳鼻咽喉科、眼科など開業医の先生方に非常にお世話になりました。今でも一人ひとりのお顔がすぐに浮かぶほど先生方のことはよく覚えています。幼心に多くの影響を受けていたのでしょうね。進路を決める際には、先生方のような医師になりたいと考え、医学部をめざしました。また、私がまだ子どもの頃に家族が脳疾患で倒れ、後遺症を抱えながらも懸命に生きる姿を見て育ちました。医師免許取得後は、脳卒中など脳神経の勉強がしたくて、臨床経験が豊富な東京医科大学病院の老年病科に入局しました。ここは高齢者の総合診療を専門とする部門で、複数の病気が併存することの多い高齢者の全身管理を学びながら、脳卒中の診療にも従事しました。

医師としてやりがいを感じるのはどんな時ですか?

勤務医時代は病気を治療して、患者さんから「ありがとうございます」と言ってもらえた時に医師としてのやりがいを感じました。一方、訪問診療は人生の最期の瞬間まで寄り添って、ご自宅や施設でお看取りすることが多い仕事です。そんな中で、例えばお看取りをした後に、ご家族からお手紙をいただいたり、クリニックに後日、わざわざお礼を伝えに来てくださったり、感謝の言葉をかけてもらえると、ご本人もご家族も満足のいく最期を迎えられたのかもしれないなと、私も心からうれしく思います。

先生ご自身のリフレッシュ法は?

小山俊一院長 まちだファミリークリニック6

週末のランニングです。今はけがをしてお休みしていますが、以前は診療の合間の休み時間に、近所の鶴見川沿いをよく走っていました。ランニングは体にも良いですし、精神的にもリフレッシュできます。もし、患者さんから連絡があっても、すぐに走って戻れますからね。

読者にメッセージをお願いします。

介護をしながら在宅療養を支えるご家族の中には、不安や心配を抱えていらっしゃる方も多いと思います。ケアマネジャーをはじめ、地域には皆さんを支えてくれる人がたくさんいますので、一人で抱え込まないでください。「自分がやらなければ」と頑張りすぎて疲弊しないよう、訪問診療をうまく利用するのも一つの手です。家族が患者さんを医療機関に連れて行く必要がなく、具合が悪くなったらすぐに相談できる便利な存在としてご利用いただければと思います。訪問診療がどんなものか、よくわからない方もまだまだ多いと思いますので、まずは話を聞くだけでも構いません。遠慮なく、気軽にご連絡いただければと思います。

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