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中村 剛 院長の独自取材記事

飯田橋中村クリニック

(新宿区/飯田橋駅)

最終更新日:2025/02/04

中村剛院長 飯田橋中村クリニック  main

「飯田橋中村クリニック」は飯田橋駅から徒歩5分。オフィスビルが立ち並ぶ大通り沿い、東京新宿メディカルセンター(旧・東京厚生年金病院)隣のビルの2階にある。中村剛院長は、泌尿器科専門の医師として旧・東京厚生年金病院の泌尿器科部長を務めた後、2006年に開業。前立腺疾患をはじめ、膀胱炎、頻尿、性感染症などさまざまな治療にあたってきた。泌尿器科、性感染症内科のほか、内科や皮膚科も標榜し、患者のニーズに応えてきたが、3年ほど前から皮膚科専門の女性医師と整形外科専門の医師が非常勤で加わり、さらに幅広い疾患、悩みに対応している。穏やかな笑顔が印象的な中村院長に、診療内容などについて詳しく聞いた。

(取材日2024年10月17日)

泌尿器専門の医師として幅広い悩みや疾患に対応

泌尿器科のほかに、内科、皮膚科など幅広いニーズに対応しているのですね。

中村剛院長 飯田橋中村クリニック 1

私の専門は泌尿器科ですが、地域の開業医として内科や皮膚科も診てきました。3年ほど前から皮膚科専門の女性医師がスタッフに加わり、隔週火曜と毎週木曜に診療しており、しみのケアや医療レーザー脱毛も行っています。しみのお悩みで来院されるのは女性だけでなく男性の方もいます。また、同じく非常勤の整形外科の医師が隔週土曜に来ています。そうしたことでより幅広いニーズに応えられるようになりました。

泌尿器科の患者層、受診の動機などについて教えてください。

仕事先が近い方、近隣にお住まいの方のほか、近県から来院される方、複数の病院にかかったが症状が改善しないという方などさまざまです。また、当院はテレビや雑誌といったメディアでの情報発信も行っており、それを見て来たという方や、今はインターネットで検索して来院される若い方が増えていますね。男女比は、男性7割、女性3割くらいですね。男性は尿の出が悪くなった、女性は頻尿や尿漏れの悩みが多いです。最近は男性の更年期障害が増えています。以前は女性特有のものと思われがちでしたが、ここ数年で男性にもあるということが幅広く知られるようになり、自分があてはまるのではと感じたり、家族に指摘されたりなどで来院されます。採血で男性ホルモンの値を測り、症状との兼ね合いで適応があれば治療を始めます。主に注射による治療となります。うつになる方も多いので心療内科のクリニックからの紹介もあります。

泌尿器科は、気になることがあっても行きにくいというイメージがあります。

中村剛院長 飯田橋中村クリニック 2

前立腺に関する悩みを抱える方は50歳前後で増えてきますが、我慢する人も多いです。トイレが近くなった、尿が出にくくなったなど、悪化させてからの来院では元のように戻せないこともあるので注意が必要です。泌尿器のトラブルは60代、70代では多くの方が何かしら問題を抱えています。年だから仕方ないと放っておくと尿が出なくなることもありますし、別の病気が潜んでいることもあります。早期に適切な治療をすれば若い頃の状況に戻すことがめざせるので躊躇しないでほしいですね。何をされるかわからないと不安に思う方も多いようですが、痛いことはないので怖がらすに早めに受診してほしいですね。

ほかにはどんな疾患がありますか?

泌尿器関連の疾患では、前立腺がんや前立腺肥大症、前立腺炎などの前立腺疾患、膀胱炎、尿路結石、性感染症などが多いですね。日帰り手術も行っており、包茎手術、前立腺切除、前立腺がんの生検術、膀胱がん切除などの手術が可能です。薬物療法で治療することも多くなってきています。

プライバシーに配慮したきめ細かな診療を行う

泌尿器疾患の治療法や、日常生活で気をつけることについて教えてください。

中村剛院長 飯田橋中村クリニック 3

治療は薬物療法がメインになりますが、薬は患者さんそれぞれの状況に応じて異なります。基本は保険診療です。女性に多い頻尿は放っておくと、夜間トイレに行くのは転倒のリスクもあります。女性の頻尿ではいくつかのタイプがあり、薬による治療がメインですが、当院では電気治療なども取り入れています。投薬だけでなく生活指導も重要で、規則正しい生活をすることが大切です。深夜までの残業や寝不足、オフィスワークで長時間座っていることが多いなど、患者さんは何かしら生活習慣の見直しが必要な方が多いです。私も気をつけており、定期的に採血して自分の状態をチェックしています。自ら実践することで患者さんに説得力ある話もできます。

開業前は隣の東京新宿メディカルセンターに勤務されていたそうですね。

勤務医時代はさまざまな関連病院で診療しましたが、2014年に東京新宿メディカルセンターとなった東京厚生年金病院が一番長く、20年間の勤務医生活のうち15年働いていました。病床数が多く患者さんの症例もさまざまで、前立腺がんや膀胱がんの切除など手術も数多く行い、幅広い経験を積むことができました。今の部長も私の後輩ですし、連携はスムーズです。小さな手術は当院で行いますが、大きな手術は依頼しています。骨折や足の痛みを訴える方などの紹介も、場所が近いと患者さんも便利ですし、がんの疑いのある方も適切なタイミングで紹介できます。逆に病院からの依頼もあり、前立腺がんの術後のフォローなどが増えていますね。

先生が日々の診療で大切にされていることは何ですか?

中村剛院長 飯田橋中村クリニック 4

一番は、何かに困って来院されるわけですから、それに最善の医療を提供することですね。適切な診断を行い、良い結果に導けるよう、常に最善を尽くすよう心がけています。そのためには情報を自分から取りに行き、スキルを磨き続けることが大切。医師仲間とも時々食事会をするなどして情報交換し、ホームページもこまめにアップデートし、診療時間の変更や予防接種のお知らせなど患者さんへ向けた情報発信も1ヵ月に1度は行うようにしています。

泌尿器の疾患は患者側も診療でなかなか話しにくいことがあるのではないでしょうか?

泌尿器科は、患者さんのプライバシーに関わることが大きいので十分に配慮して診療すること、一人ひとりに納得してもらえるよう丁寧に説明することを大切にしています。そのため、どうしても患者さんをお待たせしてしまうことがあるのが申し訳ないですね。治療では、患者さんと同じ目線でお話をし、一緒に方針を決めていくことをモットーとしています。ご高齢になるとほかの疾患も増え、薬も増えることが多いですから、きめ細かな問診も心がけています。患者さんとは明るい雰囲気で接するようにしています。より良い治療のためには信頼関係が欠かせません。また、生活スタイルや趣味などを知ることで治療法が変わることもありますからコミュニケーションも重要と考えています。患者さんが継続して通ってくださるには、納得いただける治療を行うことが大切ですからね。

気になる症状があれば放置せず早めに受診してほしい

ところで、先生が医師をめざし、泌尿器科を専門とされたのはなぜですか?

中村剛院長 飯田橋中村クリニック 5

子どもの頃は外で体を動かして遊ぶことが大好きだったのですが、それに反して、勉強は好きではなかったですね(笑)。医師を志すようになったのは高校生になってから。「困っている人を助けたい」という純粋な気持ちからです。知人の内科の医師に仕事のこと、やりがいなどを聞き、その思いを強くしました。泌尿器科は手術が行えること、高齢になると増える疾患が多くニーズが高まる分野だと考えたため、泌尿器科の医師を志しました。

開業を考えた経緯を教えてください。

開業前に勤務した東京厚生年金病院は、大学病院のような診療科ごとの縦割りではありませんでした。横の連携が活発で、ほかの診療科の依頼も快く対応してもらえることが多く、居心地良かったんです。ただ60歳が定年で、先を考えたとき「細く長くでいいから、ずっと仕事を続けたい」と思い、開業を決意しました。長年診療してきた患者さんを引き続き診られたらという思いと、病診連携には親密にしている病院のほうがスムーズと考えていたら、運良く隣で開業できたのです。オフィス街のビルの中なので患者さんも入りやすいのではないかと思います。

最後に、今後の展望と読者へのメッセージをお願いします。

中村剛院長 飯田橋中村クリニック 6

初診の患者さんは診断をつけるまでが大変ですが、最良の医療を提供できるよう、これからも努めていきたいですね。そして、気になることがあったら放っておかずに、ぜひ早めに受診していただきたいと伝え続けていきたいと思っております。デリケートな分野のため、受診するのをためらうことも多いかと思いますが、その不安な思いも併せてお話ししていただき、解決していけたらと考えております。

自由診療費用の目安

自由診療とは

しみケア:1ショット/1000円~、医療レーザー脱毛/5000円~

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