本間 桂 院長の独自取材記事
大手町プレイス歯科
(千代田区/大手町駅)
最終更新日:2025/04/07

大手町駅直結の複合施設内にある「大手町プレイス歯科」。オフィスビルが立ち並ぶ土地柄、ビジネスパーソンが多く通い、出勤の前後や合間に通院する人々が患者層の大半を占める。同院の本間桂院長は、「お仕事の途中に時間を縫って来院される方が多いからこそ、診療時間を厳守することが大切」と語り、原則的に1回の診療時間を30分に統一し、クリニック全体で患者のスケジュールを乱さないよう努めている。また、治療経過に応じた口腔内の状態を撮影してこまめに患者に説明し、患者自身に自分の口の中を把握してもらうことで、メンテナンス意識の向上を図っている。「優しくて腕の良い歯科医師がそろっているので、安心して来院していただきたい」と話す本間院長に、クリニックの診療方針や大切にしていることなどについて、詳しく話を聞いた。
(取材日2025年3月10日)
時間を守り、ビジネスパーソンの通いやすさを追求
クリニックの患者層について教えてください。

近隣で働いておられる会社員の方々が8~9割ほどを占めています。当院が入っているビル内に勤務する方が、時間を縫ってオフィスのある階から降りてきて来院されたり、周囲のオフィスビルから通われたりという患者さんが多いですね。やはりお仕事の前後である朝や夕方が混む時間帯にはなるのですが、近隣の会社はフレックス制を採用しているところも多いのか、昼間の時間帯にも多くの患者さんが来られています。
ビジネスパーソンが多い土地柄で、こちらのクリニックが意識していることは何でしょう?
一番大切にしているのは、時間厳守ですね。当院が所属する医療法人全体としても、患者さんのプライベートに侵食しないような時間の管理を目標に掲げており、大手町駅直結の当院もその性格が顕著です。基本的に1枠につき30分の診療時間をいただいているのですが、その30分のうち25分で確実に治療を終えて、残りの5分で次回のご予約などを行うよう、スタッフ全員が意識して診療にあたっています。診療時間を1時間取らせていただく場合は、事前にお伝えして了承をいただいた上で診療枠の設定をしますが、原則として決まった時間から遅れたり延びたりがないように意識しています。
初診では、どのように診察を進めていくのでしょうか?

よほどの急性症状がなければ、初診当日には処置を行うのではなく、まずはお話をさせていただいて、患者さんがめざしているゴールと私たちができる治療とをすり合わせて、治療計画を立てていきます。問診を行った後、必要に応じて口腔内カメラやエックス線で画像をお撮りして、ユニットの目の前にあるモニターにそれらを映しながら説明をしていきます。お口の中はご自身では確認できない場所ですので、そうやって実際に口腔内の写真を見て認識していただいたり、またわかりやすいようにアニメーションをお見せしながら、治療の流れもお伝えします。急患で来られる患者さんの場合は、すぐに必要な処置についての説明をして治療を行い、後日、2回目以降の診療でさらに詳しい説明や治療計画の擦り合わせをさせていただきます。
信頼関係を構築し、来院のモチベーションを高める
診療にあたって、心がけていることを教えてください。

私自身もそうなのですが、歯科医院には怖いイメージを持っている方々が多いと思います。診療を受ける側としては、何をされているのかわからないまま進められてしまうことで、恐怖心が大きくなっていってしまいますから、できる限りお声がけをして、怖いことをされているわけではないのだとわかっていただけるように努めています。また、治療の最中にも経過の写真を撮りますので、治療後にその写真を見ていただいて、治療がどのように進んでいるのかを理解していただくことで、患者さんが安心感を得られればと思います。患者さんが安心できれば、通い続けていただくことにもつながりますし、信頼もしていただけるのではないかと思っています。
患者さんとの信頼関係の構築を大切にされているのですね。
はい。その点では、歯科医師とともに、歯科衛生士の存在も大切です。診療の際には、歯科医師による歯の治療と、歯科衛生士による歯周病の治療が同時に進行するのですが、歯科衛生士は生活習慣などのお話も含めて、患者さんとのコミュニケーションを多く取っています。踏み込みすぎず、適度にプライベートのお話なども交えて関わる中で、患者さんとの良い関係性を築いています。定期検診でも、歯科衛生士に会えるのが楽しみだとか、頑張ってクリーニングすると褒めてもらえるのでモチベーションになっている、とか言っていただけたらうれしいですね。頑張ったのに何も言われないのではやはり寂しいでしょうから、われわれも気づけるように心がけています。そのためにも、口腔内の経過をその都度撮影しておくことは大事です。
クリニック全体として周知していることなどはありますか?

先ほどお話しした診療時間厳守はもちろんですが、患者さんにとって快適な環境をつくれているか、スタッフ個々が確認する習慣をつけるように、法人全体としても周知しています。アシスタント業務や清掃、受付業務などそれぞれが分担する役割をしっかり受け持つだけでなく、空き時間ができた歯科医師や歯科衛生士も随時、その時々の状況を見ながら細かいヘルプに入る意識は、クリニック全体としてできていると思います。朝礼や終礼で気をつけるべきことを共有するほか、定期的なミーティングでも課題点や、いただいたクチコミの内容を確認し、より心地良い環境づくりのために全員で検討する機会を持っています。
口腔内の状態を細かく伝え、メンテナンス意識向上へ
歯科医師になられた経緯を教えてください。

実家が医師だったこともあり、自分も医療系に進みたいと考えていました。当初は法医学に関心があったので、歯学部でも法歯学を志向していたのですが、大学時代に臨床実習などを行ううち、実際の患者さんとコミュニケーションしながら治療をするほうが楽しいと思うようになったんです。研修医時代は口腔外科で、口腔がんなど重い疾患の方や全身麻酔の手術が必要な方、大きなケガをされた急患の方などの治療にあたりました。私が入った年は研修医の数が定員よりもずっと少ない人数だったこともあり、忙しい中で治療をすることで、タフさやストイックさが身についたと思います。当院に入ってからは、診療枠の時間を厳守しながら、精度を落とさずに治療する方法をしっかり教育されてきています。ですから、一定水準以上の治療を早い時間で行う技術は、当院の歯科医師は皆、身についていると思います。
本間先生から見て、患者さんの気になる傾向や気をつけてほしいポイントなどはありますか?
ご自分の歯について、どのような治療をいつ行ったかということは、なかなか正確に把握されていないものです。ずっと昔の治療で何をやったのか、どのくらい削られているのか、よく知らないという方も多いのではないでしょうか。ご自分の口腔内の状態を把握されていると、メンテナンスの意識が向きますし、歯科衛生士からのアドバイスもより納得できるようになります。例えば、詰め物、かぶせ物をしている場合なら、自分の歯と詰め物の間の縁に汚れがたまっていないか、縁が反ったり浮いたりしていないかなど、メンテナンスのために意識しなければいけないポイントがあります。当院では治療を行うだけでなく、患者さんご自身がメンテナンスできるよう、歯科衛生士もブラッシング指導などに力を入れていますので、まずは検診を受けて、そうしたことを意識してみていただきたいですね。
読者へのメッセージをお願いします。

歯科医院に行くのは、やはりためらいがちになってしまうものだと思いますが、そんなにハードルが高い場所ではありませんので、1つでも心配事があればお気軽に予約を取っていただければと思います。当院は優しくて腕の良い歯科医師がそろっていますし、治療方針を決める際にも、こちらから押しつけるのではなく、治療の選択肢をお伝えして、それぞれのメリット、デメリットも示した上で、双方が納得できるような計画を立てていきます。まずは構えずに、ご来院いただきたいですね。
自由診療費用の目安
自由診療とはインプラント治療/51万7000円~、マウスピース型装置を用いた矯正/51万7000円~、セラミックインレー/8万2500円~、セラミッククラウン/13万2000円~
※歯科分野の記事に関しては、歯科技工士法に基づき記事の作成・情報提供をしております。
マウスピース型装置を用いた矯正については、効果・効能に関して個人差があるため、必ず歯科医師の十分な説明を受け同意のもと行うようにお願いいたします。