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丸野 秀人 院長の独自取材記事

武蔵野アトラスターズ スポーツクリニック

(武蔵野市/三鷹駅)

最終更新日:2019/12/25

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武蔵野市を拠点とする社会人ラグビーチームの名を冠した「武蔵野アトラスターズクリニック」。スポーツをする人を中心に、地域の人々にも貢献することをめざし開業して1年あまり。同院には多くのアスリートやスポーツ愛好家が訪れているという。特に同院のリハビリテーションは、競技に支障のないレベルに戻るまでのサポートをめざしているのが特徴。また、新しく女性アスリート向けの婦人科の外来も開設され、アスリートの健康をさまざまな面から幅広く支えていこうとしている。同院だからできることに次々挑んでいきたいという丸野秀人院長に、この1年の手応えと今後の抱負を聞いた。
(再取材日2019年7月30日)

さまざまな専門性を持ったドクターが集結

スタートして1年になりますね。どのような患者さんが来ていらっしゃいますか。

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患者さんは40代までの方が約半数です。おかげさまで多くのアスリートやスポーツ愛好家の方たちに来ていただいています。特にJR中央本線の新宿と八王子のちょうど中間地点にあるので、通学の途中に通ってくださる学生さん、それから地元の中学生などがとても多いんですよ。学生のチームでは学校単位でチームドクターをおいたり、専属のクリニックを指定しているところはあまりなく、今はそれぞれがバラバラなクリニックや病院へ通っている状態です。われわれのような専門的なクリニックを頼りにしてもらえるとうれしいですね。もちろん、スポーツのケガでなければ診ないなどということはまったくありません。スタッフがそれぞれ培ってきた専門的な知見を、一般的な整形外科の患者さんにも広く提供していきたいと思っています。

専門性をもったスタッフの方が多いのですね。

はい。私は手肘関節が専門ですが、他にも杏林大学の整形外科教室の協力を得て、脊椎・脊髄を専門とする長谷川雅一先生、膝関節が専門の佐藤行紀先生、肩関節が専門の坂倉健吾先生に来ていただいています。さらに股関節を専門とする順天堂大学の塩澤淳先生、膝や下肢が専門の同愛記念病院の立石智彦先生、やはり下肢が専門でサッカー選手の診療経験が豊富な加藤晴康先生と、整形外科のさまざまなジャンルの経験豊富なスペシャリストがそろっているのが強みです。多くの専門家がいることで、それぞれの担当の患者さんの相談ができ、いろいろな角度から治療を提供できるのも良いことだと思っています。

女性アスリートを対象とした婦人科も開設されたそうですね。

「大事な試合に影響が出ないよう重い月経を軽くしたい」「激しい運動のし過ぎで月経が来ない」といった、女性アスリート特有の問題を相談できる外来はなかなかないと思います。私たちのようなスポーツのケガで訪れるクリニックだからこそできる相談というのがあると思い、外来を設けました。月に2回、偶数週の土曜にスポーツ医学の分野で専門的に研鑽を積んだ女性医師の百村麻衣先生に来ていただいています。特に無月経は、ないほうが楽だからと放っておくと、骨密度低下につながりやすくなるなど将来的に影響が出ることもあります。何か気になっていることがあれば、診察やリハビリテーションのついでにでも気軽にご相談ください。整形外科の医師や理学療法士を通してお話しいただいても構いません。

一般の患者さんに対しても、スポーツ医学を重視するクリニックならではの治療がありますか。

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長年腰痛や膝痛に悩んでいて、治療をしているけれど、あまり痛みが変わらないという方は、相談だけでも構いませんので、一度ぜひお話を聞かせてください。スポーツ医学、あるいは運動器リハビリテーションからのアプローチが役立つ場合もあるかもしれません。

競技復帰までのサポートをめざすリハビリテーション

こちらのリハビリテーションの特徴を教えてください。

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チーフの野村真嗣をはじめ各分野に精通する理学療法士が在籍しており、それぞれスポーツトレーナーの経験や、ピラティスの知識を生かした専門性の高いリハビリを提供していることです。特にスポーツリハビリについては、日常生活が送れるようにするためのリハビリから一段階上、つまりきちんと競技に戻れるレベルまでのサポートをめざしているところが特徴だと思います。実際に競技のグラウンドに復帰するまでにしなければならないことはすべて確認し、安心して競技に復帰できるよう、リハビリを進めています。基本的には患者さんが自分から能動的に治す気持ちを持ってもらうことが大事で、こちらではそのために必要なことをお教えしています。こういうところが弱い、あるいはここの動きが硬いからケガを起こしやすいと理解し、実感していただく。クリニックでだけでなく、日々グラウンドや自宅で実践してもらって治していくのがわれわれのめざすところです。

大きな鏡があるのはそのためでしょうか。

理学療法士が毎日患者さんについていくわけにはいきませんから、患者さんご自身が自分で自分の動作をチェックすることがとても大事になります。そのために、自分が頭の中でイメージしている動きが実施できているかどうか、実際に鏡に写る動きを目で見て確認してもらっています。例えばスクワットのような単純な動きでも、思ったより膝が内側に入っていたり、左右のバランスが崩れていたりするものです。それを視覚的にチェックしていくのに大きな鏡が役立ちます。

リハビリテーションではどんなことを大切にしていますか?

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スタッフは患者さんの訴えをきちんと聞くことを意識しています。特に初回はじっくりお話を聞きますね。なぜケガをしたのか。何に一番困っているのか。復帰の障害になっているのは何なのか。なぜうまくパフォーマンスができないのか。どこかにケガや痛みがある場合、原因は別の部位にあるというのはよくあることなので、しっかりお話を聞いて、その痛みがなぜ起こっているのかを確認しながら、問題点一つ一つにあたっていきます。原因の部位にアプローチできていないと、プレイに復帰してもまた痛みが出たり、ケガをしたりしてしまいます。再発予防のためにも患者さんの訴えに耳を傾け、隠れている原因を見逃さないことも理学療法士の大事な仕事です。

小さなケガのうちに無理せず対応を

クリニック全体で心がけていることはありますか。

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できるだけ患者さんをお待たせしないようにということは、スタッフ全員で考えています。リハビリテーションは予約時間が決まっているため、どうしても診察をお待たせしてしまいがちです。リハビリの後診察室に入るまでなるべく時間がかからないよう工夫したり、あるいは検査を先に済ませてから診察を受けていただくように段取りをしたりと、常にスタッフと話をしながらスムーズに診療が流れるようにしています。

スポーツをしている患者さんに何かアドバイスがありますか。

例えばちょっと足をひねったというような、小さなケガでも、早めにしっかり対応をして良い体の使い方を覚えると、大きなケガにつながりにくく、結果的に良いパフォーマンスができるようになると思います。我慢して、無理をしながらやっている時期が長ければ長いほど、患部が悪化しやすく、それだけ後で休まなければならない時期も長くなりますし、大きなケガにつながることもあります。ぜひ小さなケガのうちに無理せず来院してほしいですね。

最後にこれからの抱負をお聞かせください。

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われわれの特性を生かして、地域での体操教室や市民講座を開いて、スポーツ医療の知識をお伝えする機会をつくりたいと考えています。現在活用している機器に加えて、ゆくゆくはMRIなども導入して画像診断関係の充実を図っていきたいですね。さらに、できればリハビリスペースを広げて、それぞれのスポーツに合ったトレーニングがしやすい環境を整えたいとも思っています。スポーツに特化したクリニックとして、やるべきこと、やれることはまだまだたくさんあります。一つ一つ実現していけるよう、スタッフ一丸となって頑張っていきたいですね。

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