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中山 新太郎 院長の独自取材記事

高輪台整形外科クリニック

(港区/高輪台駅)

最終更新日:2025/10/15

中山新太郎院長 高輪台整形外科クリニック main

都営浅草線・高輪台駅より徒歩1分、メディカルプライム高輪にある「医療法人社団AZroad 高輪台整形外科クリニック」は、若年層から高齢者まで、スポーツでのケガや体の痛みなど幅広い整形外科の診療を行っている。また、リハビリテーションに力を入れている同院は、経験豊富な理学療法士が多数在籍し、専門的な運動器リハビリテーションの提供を行っている。2024年9月から新たに院長に就任した中山新太郎先生は、数々の総合病院やクリニックで整形外科の診療を続けてきたベテランのドクターだ。また、専門とする膝関節の人工関節置換術をはじめとする手術にも造詣が深い。インタビューでは穏やかな人柄の中山院長に、同院が注力するリハビリテーションなどについてじっくりと話を聞いた。

(取材日2025年7月30日)

治療とともにリハビリテーションにも注力

こちらのクリニックの特徴を教えてください。

中山新太郎院長 高輪台整形外科クリニック1

当院は理学療法士の人数が多く、リハビリテーション室も充実していることが強みの一つです。在籍する理学療法士は10年以上の経験を持つ者が多く、中には30年近くのキャリアを有するスタッフもいます。アスリートのリハビリテーションに長く関わってきたスタッフも在籍しています。もちろん、日常生活の中での肩や腰、首、膝などの痛みに悩む方の診療も得意としています。整形外科での治療やリハビリテーションは、日々の生活のクオリティーを上げることと密接に関わっています。ですから、体の痛みがあったり、動かしづらい部分があったりして困っている患者さんに寄り添い、豊かな人生を送ることができるようなお手伝いをしていきたいですね。

先生のご専門について教えてください。

私は整形外科の中でも膝関節を専門としており、若い方からご高齢の方まで数多くの症例の手術に携わってきました。具体的な例を挙げると、スポーツなどのケガによる膝前十字靱帯損傷の膝関節鏡視下手術や、高齢者に多い膝関節の人工関節置換術などがあります。勤務医時代は手術で入院した患者さんとのコミュニケーションも重視していました。毎日の回診の中で、治療に直接関係する話題はもちろんですが、患者さんとの何げない会話の中で個々の背景を把握することで、どんなアドバイスができるのかを模索するのです。このスタンスは外来の診療でも変わりません。患者さんに答えていただける範囲で生活上の困り事などをお聞きしながら、治療にどう結びつけるのかを思案し続けてきました。

これまでの経験をどのように生かしていきたいとお考えでしょうか?

中山新太郎院長 高輪台整形外科クリニック2

長年にわたり多くの患者さんの診療を行ってきましたが、患者さん一人ひとりに合わせた適切な診断が大切だとあらためて考えています。患者さんによっては「今は手術をしないほうが良い」という場合もあります。患者さんによって答えはまったく異なりますし、とても難しいことではあるのですが、症状をしっかりと見極めて判断することで、患者さんをより良い方向へ導いていきたいと考えています。また最近は、高齢化とともに変形性関節症の患者さんが増えています。そういう患者さんを手術だけではなく、保存で治療したいという考えから、新たなアプローチとして再生医療にも着目しています。再生医療に少しでもご興味のある方は、ぜひお気軽にご相談いただけたらと思います。

リハビリテーションでは医師と理学療法士が密に連携

こちらのリハビリテーションについて改めて教えてください。

中山新太郎院長 高輪台整形外科クリニック3

当院には常勤・非常勤含めて8人の理学療法士が勤務しています。知識・技術が豊富なキャリアの長いスタッフが多く、患者さんのニーズを把握しながら、アプローチと評価を重ねて改善をめざしていきます。ベテランのスタッフは患者さんと会話をしながらシームレスに対応できることが特徴で、安心して施術を受けていただけるのではないでしょうか。また、アスリートのリハビリテーションに関わってきたスタッフも在籍し、スポーツ中のケガなどに対するリハビリテーションにも力を入れています。非常勤になりますが、女性の理学療法士もおり、小児のリハビリテーションを得意としています。この辺りの子は小学校、中学校受験をするのが一般的なためか、腰痛でかかる子も多いですね。また、もし「同性の理学療法士からリハビリテーションを受けたい」といったご希望があれば、できるだけお応えするようにしますので、遠慮なくお伝えいただければと思います。

リハビリテーションを行う際に、重視していることは何ですか?

リハビリテーションは患者さんお一人お一人に合わせた個別療法になりますので、ニーズにきめ細かに対応することを重視しています。首、肩、腰、膝の痛みや動きづらいといった悩み、骨折や靱帯損傷、交通事故の後遺症などに対して、運動療法や物理療法を行っていきますが、まずは患者さんのお話を聞くことが大事なのです。どのような動作で痛みが起こるのかなどに加えて、仕事のスタイルや生活環境もお聞きします。というのも、リハビリテーションは最終的に自力で治し、元に戻らないようにすることが目的です。そのためにバックグランドまでお伺いし、ご自身の力で治せるように道筋を立てて、再発予防まで焦点にあてたリハビリテーションを提供したいと考えています。

理学療法士さんとの連携はどのように取られていますか?

中山新太郎院長 高輪台整形外科クリニック4

診療中は全員が忙しくしていますから、連携がおろそかにならないように週1回はカンファレンスを実施しています。それに加え、必要に応じてミーティングもしています。個別の患者さんについての治療方針が同じであるか、連絡事項の伝え漏れがないかどうかを都度確認することで、より良いリハビリテーションにつながると考えているからです。当院は比較的小規模なクリニックなので互いに顔が見え、相談しやすい関係であることは大きなメリットであるといえます。

基本を忠実に守り、地域の人たちに信頼される医院に

整形外科では体のさまざまな痛みが主訴となる分、難しい点も多いのではないでしょうか。

中山新太郎院長 高輪台整形外科クリニック5

そうですね。私が特に注意しているのは、他の科の疾患が紛れていないかどうかを見極めることです。例えば背中に激しい痛みがある場合、大動脈解離などの大きな疾患が隠れている可能性が否定できません。そういった意味でも適切な診断が重要になってくるのです。それに、当たり前のように感じるかもしれませんが「丹念に目で診て、触診をする」ということも整形外科の診療では欠かせない要素になります。皮膚の色や触った感じで判断できることは多々あります。皮膚を触ってみたら実は帯状疱疹で、皮膚科での治療が必要だったというケースもあり得ますからね。診察の手順を省くことなく、基本を忠実に守ることが適切な診断の第一歩だと考えています。

その他、診療において力を入れていることはありますか?

画像診断については、超音波に関する専門的な知識と技術のあるスタッフが在籍していることも当院の強みであるといえます。超音波は、軟部組織の検査に力を発揮します。例えば、靱帯に損傷があるかどうかを確認する際に超音波の検査は非常に有用です。骨や関節にはエックス線、軟部組織には超音波というように、それぞれの得意分野を生かした検査を行うことで、より適切な診断へとつながります。技術的な部分以外のことでは、患者さんの顔をしっかりと見てお話を聞くことを大切にしています。「医師から話を聞いてもらえた」という安心感を持っていただくことも診療の大切な役割ではないでしょうか。

最後に、今後の展望と読者へのメッセージをお願いいたします。

中山新太郎院長 高輪台整形外科クリニック6

まずは、クリニック全体として地域の皆さまに信頼してもらえるような息の長いチームづくりをしていきたいと考えています。その結果、「何だか体の痛みがつらいな」という困り事が出てきた際に、「ここに行ってみよう」と最初に当院を思い出していただけるならば、こんなに幸せなことはありません。患者さんから頼りにされることが私の医師としてのやりがいになっていますから、小さなことでもご相談いただければと思います。当院は超音波検査の研鑽を積んだ経験が豊かな診療放射線技師の他、理学療法士が多数在籍していることが強みだと考えています。地域の中で第一選択になれるようなクリニックをめざして、患者さんに丁寧に寄り添う診療を続けていきたいですね。

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