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佐藤 清二 名誉院長 の独自取材記事

新川崎ふたばクリニック小児科・皮膚科

(川崎市幸区/新川崎駅)

最終更新日:2025/05/02

佐藤清二 名誉院長 新川崎ふたばクリニック小児科・皮膚科 main

新川崎駅、鹿島田駅近くにある「新川崎ふたばクリニック小児科・皮膚科」。佐藤清二名誉院長は、長年基幹病院の責任者を務める中で、地域の小児クリニックに求められる役割が変化していることを感じ、プライマリケアに転じたという。専門性も生かしながら、感染症をはじめとする急性疾患から、子どもに多い慢性疾患、さらに保護者の子育ての悩みにもじっくりと応え、地域の子育て世代を支える存在だ。「やはり子どもの笑顔が一番。いつも笑顔でいられるようにサポートしていきたい」と話す佐藤名誉院長に、診療の特徴や展望について詳しく聞いた。

(取材日2023年12月26日)

非感染症エリアを新設し、低身長など専門分野にも対応

こちらは、とても幅広い診療を行っている小児科とのことですね。

佐藤清二 名誉院長 新川崎ふたばクリニック小児科・皮膚科1

当院は、子どもの病気であれば何でも受け入れて、こちらでは対応が難しい場合は大規模病院へ紹介もする、プライマリケアを提供するクリニックです。2023年4月に、道を挟んですぐのところに、皮膚科診療、慢性疾患治療、健診、ワクチン接種などを行う非感染症エリアとして新区画を設けました。今までは、感染症診療とそれ以外を時間で分けていましたが、明確に診療エリアを分けたため、どちらの患者さんにも安心して診療を受けていただける環境を整えました。また、拡充に伴い、小児科医が常時4人体制となり、診療体制も一層充実しました。小児アレルギー専門の医師や皮膚科専門の医師による診療も行っています。

名誉院長に就任されるまでの経緯を教えてください。

父が医師でしたので自然に同じ道に進み、診療科を決める時も迷わず、父と同じ小児科を選びました。結果、小児科を選んで大正解でしたね。にこにこ笑う赤ちゃんの顔を見た時などは、特に良かったと思います。こちらに来る前は、さいたま市立病院で小児科の責任者として20年間勤務していました。その際、クリニックの先生方と交流する中で、クリニックの形態が今の時代に少しそぐわなくなりつつあるなと感じたのです。例えば病院と連携して医療的ケア児の診療を行う在宅での主治医の先生がなかなか見つからないのは、先生方の高齢化が進み、診療形態の変更が難しいという事情もあるわけです。そこで、地域の小児科は、複数の医師が在籍して多様なニーズに対応していくべきではないかと考えるようになりました。もともとプライマリケアに取り組みたい気持ちもあったので、こちらの名誉院長に就任したのです。

専門の低身長の診療も行われていると聞きました。

佐藤清二 名誉院長 新川崎ふたばクリニック小児科・皮膚科2

もともと成長に関連する内分泌系の疾患が専門で、病院では、ターナー症候群やプラダー・ウィリ症候群といった染色体異常による低身長や、慢性腎不全性の低身長症、思春期早発症のお子さんなどをたくさん治療してきました。当院でも最近、ターナー症候群などの患者さんが少しずつ増えています。ただしプラダー・ウィリ症候群の場合は全身管理が必要なので病院と連携して、成長ホルモンの投与など一部をお手伝いするような形ですね。低身長の場合、背が伸びることも大切ですが、治療をしても希望どおりにいかないこともありますから、心のケアが重要となります。そのあたりは数多く経験してきているので、貢献できるのではないかと思っています。

便秘や夜尿症などの診療、子育ての悩み相談にも対応

便秘や夜尿症の専門的な診療も行っているそうですね。

佐藤清二 名誉院長 新川崎ふたばクリニック小児科・皮膚科3

そうです。風邪などの急性疾患は私たちが担っている重要な部分ですが、便秘や夜尿症など子どもに多い慢性疾患や悩みに関しても、地域の小児科が対応すべきだと思うんですね。小児科医は広く対応できることが大切なのですが、小児科の中でも循環器が得意だとか呼吸器が得意だとか、自分の得意分野が割と分かれているものなんです。そうした知識や経験を積んできた小児科医が、さらに地域で必要とされる分野についても、ある程度専門性を自分たちで高め、還元することが大切だと思っています。もちろん、必要に応じて専門施設に紹介して、適切な治療につなげていくことも、私たちの大切な役割だと思います。

先生の診療方針について聞かせてください。

子どもは泣くものですから(笑)、クリニックに来て泣くのは当たり前。でも診療が終わって帰る時には、ニコッと笑ってバイバイしてくれるようにと心がけています。親御さんには話したいことはすべて話し、聞きたいことは全部聞いた状況で帰ってほしいと考えています。当院ではクラークと呼ばれるスタッフが診療内容をパソコンに入力してくれるので、私は患者さんのほうを向いて集中してお話ができてとても助かっています。また混んでいるから時間を取ってはいけないと気遣ってくださって、聞きたいことも聞けない親御さんもいらっしゃるので、最後に「何かご質問はありますか」と一声かけるようにしています。聞きやすい雰囲気をつくることも大切だと思っています。

保護者とのコミュニケーションも大切にされているのですね。

佐藤清二 名誉院長 新川崎ふたばクリニック小児科・皮膚科4

そうですね。病気だけではなく、子育て中の悩みや、日常生活や集団生活になかなかなじめないといった場合の相談もじっくり対応したいと考えています。というのも、少子化や核家族化が進む中で、周りの人たちが育児の悩みを聞くなど地域のコミュニケーションが少なくなっているため、小児科が子育てのサポートやアドバイスをする場になるべきだと思うのです。安心して育児ができる環境づくりが大切で、いろいろ悩んでいる親御さんに積極的に発信していく必要があります。今の若い親御さんたちは、より良い子育てをしようと意識されていますし、お父さんたちも積極的に育児に関わっています。そんな親御さんたちを支援するようなクリニックの在り方が求められているのではないかと思います。非感染エリアの新区画を設けたのは、乳児健診やワクチン接種の時は、親御さんの悩みや不安をじっくり聞きやすい機会でもあるからというのもあるんですよ。

子どもの笑顔が増えるよう地域の小児科の役割を果たす

専門的な立場から、気になることはありますか。

佐藤清二 名誉院長 新川崎ふたばクリニック小児科・皮膚科5

私の恩師が30年以上前の講演で、心身ともに健康な子どもが少なくなっていると言われていたのですが、今まさに、心のケアが必要な子どもが増えていると思います。子どもが笑顔になれる環境づくりが大切であり、小児科医はそこに貢献しなければならないし、子育ての不安や健康不安に応える小児科クリニックの存在はより重要になってくるのではないかと考えています。そこで、新区画を利用して、夏休みに「キッズドクター」という職業体験のイベントを行いました。小学生の子どもたちが医師役、お父さんお母さんが患者さん役になって診察を体験してもらったのですよ。子どもたちもとても楽しそうでしたし、医療やクリニックにもなじみができたと思います。少子化対策とは単に子どもを増やせばいいというものではなく、まずは、子どもたちも親御さんも笑顔に、幸せになれるようサポートしていくことが大切なのではないかなと思っています。

低身長や思春期早発症について何かアドバイスがありますか。

同じ年頃のお子さんに比べてかなり背が低いという場合や、標準的な成長曲線との比較で低身長の定義には当てはまらないけれど、身長の伸びるスピードがだんだん遅くなってきたという場合は、早めに相談していただきたいですね。また、最近、小学校低学年の女の子で胸が膨らんできたり、初潮を迎えたりという思春期早発症のご相談も増えています。治療が必要なこともありますが、他の子どもよりちょっと早い、遅い、低い、高いというのは一つの個性ですから、本人も親御さんも病気という意識を持たず、状態を正しく理解していくことが大切だと思います。本人よりも親御さんがとても心配されることが多いのですが、小児科医との信頼関係をつくりながら、お子さんの成長を見守ってほしいですね。

最後に、地域の皆さんへのメッセージをお願いします。

佐藤清二 名誉院長 新川崎ふたばクリニック小児科・皮膚科6

私はやはり、子どもの笑顔は何ものにも代え難い、素晴らしいものだと思っています。いつも、子どもたちが笑顔でいられるようなそんな社会になってほしいですし、お父さんお母さんを含めて、大人は、子どもの笑顔を見てホッとする、子どもの笑顔はいいなと思えるような、余裕のある生活を送っていただきたいなと思っています。そのために、お子さんの病気や成長の悩みはもちろん、子育ての悩みや不安も小児科医に相談してください。このエリアは、子育て世代が多く、お子さんも増えている地域です。その中で幅広いニーズに応えられる小児科クリニックとして、多くのお子さんや親御さんのお役に立っていきたいと願っています。

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1歳児健康診査/3500円

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