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睡眠時無呼吸症候群による疾患リスク
いびきのサインを見逃さずに

本厚木かかりつけクリニック

(厚木市/本厚木駅)

最終更新日:2026/04/13

本厚木かかりつけクリニック 睡眠時無呼吸症候群による疾患リスク いびきのサインを見逃さずに 本厚木かかりつけクリニック 睡眠時無呼吸症候群による疾患リスク いびきのサインを見逃さずに
  • 保険診療

「睡眠時間は十分なのに疲れが取れない」「通勤中や仕事中に眠気を感じる」といった不調は、睡眠時無呼吸症候群(SAS)が原因の可能性がある。睡眠時無呼吸症候群とは、睡眠中に呼吸が止まったり浅くなったりする疾患で、いびきを伴うことが多いのが特徴だ。放置すると高血圧や心臓病、糖尿病といった生活習慣病のリスクを高めるだけでなく、居眠り運転による事故などにつながる恐れもある。本厚木駅前にある「本厚木かかりつけクリニック」の笹生(さそう)正樹院長は、多忙な人や働き世代の人でも受けやすい外来検査に対応し、地域のかかりつけ医として睡眠の悩みに向き合っている。「改善をめざすには適切な検査と治療が重要です」と訴える笹生院長に、いびきや睡眠時無呼吸症候群の原因、同院で取り組む検査や治療などについて教えてもらった。

(取材日2026年3月27日)

自宅検査や夜8時までの診療に対応、多忙な人でも睡眠時無呼吸症候群の治療が行えるように

Qいびきはなぜ起こるのですか?
A
本厚木かかりつけクリニック 自覚症状がないため、家族に指摘され受診する人が多いという

▲自覚症状がないため、家族に指摘され受診する人が多いという

いびきとは睡眠時の呼吸に伴う雑音のことで、空気の通り道である気道が狭くなり、喉の周囲の組織が振動することで起こります。男性の約57%、女性の約40%で見られ、年齢を重ねるにつれ有病率が上がります。睡眠中は舌や喉の筋肉が緩むため、舌が落ち込み、気道が狭まることで、周囲の組織が振動していびきとなるのです。鼻炎などの慢性的な鼻閉、下顎や鼻中隔、舌、扁桃肥大の構造的異常、肥満、アルコールなどがいびきの原因となります。特に「毎晩いびきをかく」「睡眠中、呼吸が止まっていると家族に言われた」場合は注意が必要です。

Q睡眠時無呼吸症候群とは、どのような病気ですか?
A
本厚木かかりつけクリニック 近隣住民やビジネスパーソンの健康を長年支えている同院

▲近隣住民やビジネスパーソンの健康を長年支えている同院

睡眠時無呼吸症候群とは、夜間の睡眠中に喉の上気道が狭くなり、無呼吸と低呼吸、いびきを繰り返す疾患です。睡眠が分断されることで、日中の眠気、疲労感、不眠、息詰まりによる覚醒、呼吸の中断などを招きます。それが、作業効率の低下、居眠り運転事故、労働災害の原因となることもあります。また、睡眠時無呼吸症候群の患者さんは、高血圧や心筋梗塞、脳卒中などを起こすリスクが、健康な方に比べると3〜4倍高くなるといわれています。また、本厚木エリアのように車移動が多い地域では、居眠り運転のリスクが高まる点も見逃せません。

Q健康診断や人間ドックで気づくことはありますか?
A
本厚木かかりつけクリニック 睡眠時無呼吸症候群を放置すれば高血圧症や心疾患のリスクも

▲睡眠時無呼吸症候群を放置すれば高血圧症や心疾患のリスクも

健康診断や人間ドックで直接診断されることはほとんどありません。ただし、肥満、高血圧、糖尿病、脂質異常といった症状が睡眠時無呼吸症候群発見のきっかけになることはあります。肥満は軟口蓋や喉にも脂肪がつき、それによって上気道を狭め、睡眠時無呼吸症候群が起こりやすくなります。また、無呼吸状態から呼吸が再開されると、副交感神経に代わって交感神経が働くことで血圧が上昇します。「朝起きても疲れが残る」「会議中に眠くなる」「仕事の効率が落ちた」「ミスが多くなった」「起床時に頭痛がする」などの症状がある場合は、健診結果に異常がなくても検査を検討すると良いでしょう。

Qこちらではどのような検査を行っていますか?
A
本厚木かかりつけクリニック 病気の疑いがある人は自宅でできる簡易検査を行う

▲病気の疑いがある人は自宅でできる簡易検査を行う

当院では、まず自宅で行える「簡易型終夜睡眠ポリグラフィ検査(簡易型PSG検査)」を実施しています。専用機器を貸し出し、装着して一晩眠ることで呼吸の状態や血中酸素濃度を調べることができます。忙しく入院が難しい方でも受けやすい検査で、2〜3日程度で結果説明が可能です。簡易検査の結果で、精密検査を要すると判断された場合は、心電図や脳波なども併せて測定する「終夜睡眠ポリグラフィ検査(PSG検査)」を行います。当院は入院が必要なく、自宅で検査することができます。検査はAHI(無呼吸低呼吸指数)が指標となり、AHIが5以上かつ症状を伴う際に睡眠時無呼吸症候群と診断されます。

Q睡眠時無呼吸症候群の治療方法を教えてください。
A
本厚木かかりつけクリニック 患者一人ひとりに合った治療方針を提案していく

▲患者一人ひとりに合った治療方針を提案していく

AHIが20以上で日中の眠気などがある中等症以上の睡眠時無呼吸症候群では、CPAP(経鼻的持続陽圧呼吸療法)が標準的治療となります。CPAPは狭くなっている気道を広げるために、マスクから持続的に空気を送る治療法です。また、軽症の場合は専用のマウスピースを使用することもあります。お子さんの場合はアデノイド肥大や口蓋扁桃肥大が原因であることが多いため、アデノイド・口蓋扁桃摘出術を行うことが多いです。なお、減量、飲酒を控える、運動習慣を見直すなど生活習慣の改善も重要になります。当院では、患者さんの生活スタイルに合わせた治療を提案しています。

ドクターからのメッセージ

笹生 正樹院長

いびきや眠気は、決して珍しい症状ではありません。一方で、体からの重要なサインであることも少なくないのです。将来の健康リスクを減らすためにも、適切な検査と治療で睡眠時無呼吸症候群の改善につなげることが重要です。当院は、地域に根差した医療機関として、通勤や車移動の多い方の生活背景も考慮しながら診療を行っています。いびきや眠気に関して気になることがありましたら、どうぞお気軽にご相談ください。