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延藤 秀樹 院長の独自取材記事

延藤歯科クリニック

(神戸市灘区/六甲道駅)

最終更新日:2021/10/12

延藤秀樹院長 延藤歯科クリニック main

六甲道駅から徒歩1分の場所にある「延藤歯科クリニック」。延藤秀樹院長が、地域に住む人々の口腔内の健康を末永く診ていきたいという思いで2018年に開業したクリニックだ。バリアフリーの院内にはキッズスペースを備え、管理栄養士資格を持つスタッフも在籍。訪れる人への配慮に満ちた同院には、小さな子どもから高齢者まで、幅広い世代が集う。カウンセリングに重きを置いているほか、予防歯科に注力しており、歯科衛生士らとチームで予防プログラムを提供していることが特徴だ。患者一人ひとりに寄り添うことを大切にする延藤院長に、診療における強み、スタッフや患者への思いなどについてたっぷりと聞いた。

(取材日2019年6月17日)

家族みんなで通えるかかりつけの歯科医院をめざして

クリニックの特徴について教えていただけますか?

延藤秀樹院長 延藤歯科クリニック1

家族みんなで気軽に通える「かかりつけの歯医者さん」をめざしています。キッズスペースには絵本やおもちゃ、DVDを用意していますので、小さなお子さんのいらっしゃる方も安心してお越しください。院内はバリアフリー仕様でベビーカーや車いすのまま診療室にお入りいただけます。治療面では、痛みに配慮した治療を行っていることが特徴の一つです。不安や苦痛の感じ方は一人ひとり異なりますから、当院では、まずは歯科医師が患者さんの気持ちに寄り添うことを大切にしています。例えば泣いているお子さんに無理に治療をするといったことはありません。治療が難しければそのお子さんに合った最善の方法を考えます。大人の方であっても、患者さんそれぞれの痛みや怖さをきちんと受け止めて、配慮しながら治療にあたることを心がけています。

予防を重視されているそうですね。

そうですね。適切な治療と再発予防のために、なぜ虫歯や歯周病になったのかの原因を正しく突き止めることを大切にしています。そのため治療に入る前に虫歯や歯周病のリスク検査、唾液検査などを行うとともに、丁寧に口腔内の撮影を行い、患者さんとともに現在の口腔内の状態をしっかりと把握します。これをきっかけに「口腔内の状況を良くしたい」と治療へのモチベーションを高められる患者さんが多くいらっしゃいますね。当院で実施している予防歯科は、予防歯科において先駆的存在である、山形県酒田市にある日吉歯科診療所の予防メソッドがベースとなっています。当院の開業にあたり、私を含め歯科医師、歯科衛生士、歯科助手、受付スタッフ全員で日吉歯科診療所を訪ね、6日間宿泊で勉強をさせていただきました。そこで予防歯科に関する専門的な技術や知識をしっかりと学び、スタッフ全員の意識を統一できたことが、現在の診療に生きていると感じています。

患者さんと接する上で大切にされているのはどんなことですか?

延藤秀樹院長 延藤歯科クリニック2

当院では、歯科医師が一方的に治療方針を押しつけることはありません。患者さんに納得いただいた上で治療を始めるため、治療前のカウンセリングでは、普段の食生活やお仕事の状況など、ライフスタイルについて患者さんから丁寧にお伺いし、改善点やこちらがサポートできる点を探っていきます。そして治療への要望などをお聞きして、相談しながら一緒に治療計画を立てていきます。そういった意味で、患者さんとのコミュニケーションや信頼関係がとても重要です。歯科医師だけでなくスタッフからも待合室などでお声がけさせていただき、クリニック全体で気軽にどんなことでもお話しいただけるような雰囲気づくりに努めています。

小児の頃からの予防や噛み合わせ診療に注力

勤務医時代にはどのような経験を積まれましたか?

延藤秀樹院長 延藤歯科クリニック3

大阪歯科大学を卒業後、神戸市立中央市民病院の歯科口腔外科で研修を行い、基礎的なことや外科技術を学びました。その後、2003年から約10年は坂口歯科クリニックに勤務しました。坂口歯科クリニックの当時の院長は、治療面でも患者さんとのコミュニケーション面でも、私にさまざまなことを柔軟に任せてくれたので、やりがいを持って働くことができましたね。また、当時の院長は噛み合わせを専門にしていたので、なぜ噛み合わせが悪くなるのかといった、歯にかかる力の問題についてたくさんのことを学ばせていただきました。そこで歯科医師としての自分の道をつくってもらったと感じています。その後、複数のクリニックで幅広く経験を積み、2018年に開業しました。

クリニックでも噛み合わせの診療に注力されていますね。

成人とお子さん、どちらの噛み合わせ診療にも対応していますが、最近特に気になるのがお子さんの噛み合わせの問題です。昔と違ってやわらかいものばかり食べるようになったことなどが影響して、上顎の発育不全のお子さんが目立ちます。上顎が育っていないと鼻腔が狭くなり、口呼吸につながることがあります。そのせいか、近年は睡眠時無呼吸症候群のお子さんも少なくありません。お子さんの場合、まずは上顎を育てることが大事ですから、当院では口腔の発達を促す矯正治療を行っています。上顎が広がればきちんと鼻で呼吸ができるようになり、呼吸や姿勢、睡眠の質の改善も期待できます。お子さんの噛み合わせに関して、何か気になることがあればいつでもご相談ください。

お子さんの診療に対してどのような思いをお持ちですか?

延藤秀樹院長 延藤歯科クリニック4

小さなお子さんでもきちんと説明をすればこちらの思いは伝わります。「三つ子の魂百まで」というように、子どもだからと軽く扱うことはないですね。また、子どものうちに手を打てば間に合うことはたくさんあります。例えば万が一乳歯が虫歯になってしまっても、そこで歯磨きの仕方などを練習して、永久歯では虫歯を繰り返さないように対策ができますよね。子どもの頃からきちんとしたブラッシング習慣が身につけば、この先もずっと正しいブラッシングを続けることができます。「子どもに虫歯1本もできないようにすることは、親から子への最高のプレゼントです」と、いつもご両親にお伝えしています。きちんとした予防を実践するクリニックに連れて行ってあげることが、親御さんからお子さんへのプレゼントになると思います。その点、当院は本気で予防に取り組んでいると言い切れます。

一人ひとりに寄り添い、地域密着型の診療を実践

歯科医師を志し、こちらに開業されたのはどのような理由からですか?

延藤秀樹院長 延藤歯科クリニック5

歯科医師の道に進んだのは、父が歯科医師で、楽しそうに仕事をしている父の姿を見て育ったからです。父は今も現役で仕事をしています。いざ歯科医師になってみると、その大変さやどれだけの努力が必要かがわかりますので、あらためて父はすごいなと感じますね。歯科医師には細かい仕事が要求されますが、今思えば小さな頃から絵を描いたり、プラモデルを作って遊ぶことが好きでした。父の歯科医院を継ぐことを考えた時期もありましたが、父の歯科医院はオフィス街にあるので、自分の診療スタイルとは異なります。もともと地元の灘区出身ですし、赤ちゃんからご高齢の方までを幅広く診たいと思っていたので、地域密着型での診療が実現できるこの地に開業しました。

スタッフさんへの思いについてお聞かせください。

開業前から、歯科衛生士には歯科医師のサポート業務だけではなく、プロフェッショナルとして専門的なケアに取り組んでもらおうと考えていました。磨き残しを患者さんに丁寧にフィードバックすることで、歯科衛生士もよりやりがいを持って働くことができますし、患者さんのモチベーションアップにもつながりますよね。当院では、歯科衛生士それぞれが研鑽を積み、患者さん一人ひとりに合わせたMTM(メディカルトリートメントモデル)と呼ばれる予防プログラムを提供しています。そのほかの職種のスタッフも、それぞれの業務に向上心を持って取り組んでいます。スタッフ全員が当院になくてはならない存在ですね。

地域の皆さんや読者へメッセージをお願いします。

延藤秀樹院長 延藤歯科クリニック6

歯科医師として経験を重ねるごとに、口腔内の健康が咀嚼や嚥下、発音、ひいては全身の健康まで、さまざまな面に関わっていることを実感しますし、そういった仕事に携われることに誇りを感じています。引き続き、なぜそうなったのかの原因を追求し、予防や噛み合わせを重視した、長持ちする治療に努めていきたいです。今後はお子さんの食育により深く関わることができればという思いもあります。地域の皆さんのかかりつけ医となれるよう尽力してまいりますので、口腔内のお困り事があった際はぜひ気軽にご相談ください。

自由診療費用の目安

自由診療とは

唾液検査/3240円、小児矯正治療/5万円~(種類によって費用の違いあり)

※歯科分野の記事に関しては、歯科技工士法に基づき記事の作成・情報提供をしております。
マウスピース型装置を用いた矯正については、効果・効能に関して個人差があるため、必ず歯科医師の十分な説明を受け同意のもと行うようにお願いいたします。

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